2018/01/06 - 2018/01/06
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montsaintmichelさん
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初詣は西宮市門戸西町にある「門戸厄神(もんどやくじん)」に決定。正しくは「松泰山東光寺」と言い、高野山真言宗別格本山ともなっており、空海が829(天長6)年に開基した古刹です。
平安時代、嵯峨天皇が41歳の厄年を迎えた年、夢に愛染明王と不動明王が一体となって現れ、あらゆる災厄を打ち払い、魔障を退治しました。そこで、国家安泰、皇家安泰、国民安泰を祈願するため、空海に命じて両頭愛染明王を刻ませました。空海は、両明王が一体となった厄神明王像を白檀木に三体刻みました。それを日本三大厄神と呼ばれている「高野山 天野社」、「山城 石清水八幡宮」、「摂津 東光寺」へ勧請し、厄除祈願を行いました。しかし、現存するのは東光寺に伝わる「厄神明王」だけというのが最大のポイントです。
嵯峨天皇の勅願所であり、空海が開基したとされる門戸厄神は、現在も空海の力が漲るパワースポットとして人々の篤い信仰の対象になっています。
門戸厄神のHPです。
http://mondoyakujin.or.jp/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄
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阪急電鉄 今津線「門戸厄神駅」
アプローチは、阪急「門戸厄神駅」からになります。駅からは、北西へ700m程の距離になります。
駅界隈には伝統ある大学のキャンパスがあり、参拝客や学生さんが往来する町です。 -
門戸厄神駅の近くから望む門戸厄神です。
最近は背の高いマンションや家が増えてしまったことから、沿道から寺院の全景を眺めることは叶わず、銅板屋根しか拝むことができなくなっています。右端の小高い山が甲山、中央奥が六甲山系です。
因みに、丘の上に見えるハイカラなオレンジ色の屋根をした建物は聖和短期大学の図書館です。また、この丘の上には神戸女学院大学や関西学院大学もあります。 -
参道
阪急今津線の軌道沿いの道から一つ西側の道を進むと、2基の常夜灯と道標が立っています。そこを左折すると、門戸厄神へ真っ直ぐ伸びる参道に入ります。
この道標は、門戸厄神駅から西へ伸びる西国街道沿いに大正11年に立てられたものだそうですが、昭和34年に駅前整備で失われようとしていた道標をここに移したものです。
住宅街の中を参道が通っており、かつての参道のよすがを偲ぶにはやや難があります。 -
参道
「厄神さん」と呼ばれるため神社かと思われるかもしれませんが、東光寺という関西随一の厄除け祈願の寺院として広く親しまれています。残念ながら全国区の寺院ではないのですが、1年を通して厄除行事やイベントが盛り沢山なお寺です。
寺名の東光寺は、薬師如来がおられる浄土、東方浄瑠璃世界から光が発せられる寺という意味で名付けられました。幕末ファンの方なら、東光寺というと萩にある毛利家の菩提寺を思い浮かべられるかもしれません。 -
「東宮殿下御野立所」の石碑
参道の突き当り、南門の脇に大きな石碑が立ち、「東宮殿下御野立所」と刻まれています。
東宮は皇太子を表すため、昭和天皇が皇太子の時に立ち寄られたのかと思いましたが、立札を読むと大正天皇でした。
「明治44年11月20日未明から始まる陸軍対抗演習を観戦するため、ここ門戸の地に御座所を設けられた。甲東一帯の丘陵に陣を布く西軍、これに対して武庫川を背に展開する東軍、この両者を一望するのに格好の場所であった。乃木大将は両軍の統監として戦況を逐一殿下に言上申し上げたという」。
乃木大将がこんな所にまでやって来たとは吃驚ポンです。それに、今は住宅街と化したこの地で陸軍の演習が行われたとは思ってもみませんでした。明治時代末期、西宮周辺は阪神間モダニズムと称した都市開発が進んでいたはずなのですが…。夙川の傍にある香櫨園には陸軍の上原勇作の別荘もあり、それが関与したのかも知れません。『武庫郡誌』という古書を調べてみると、皇太子は対抗演習を岡田山にある子爵 桜井忠胤別邸庭内で観戦されたと記されています。大山巌も立ち会ったようですから、皇太子を始め日露戦争の精鋭将軍たちが参集していたことになります。当然ながら地元では大変な騒ぎであったようで、演習後に撰文を町の有名人に頼んで作ってもらい、石碑を立て、小学生に暗記させて唱えさせたとの記述もあります。
厄神さんは小高い丘の上にあり付近一帯がよく見渡せるため、「さもありなん」と納得することにしました。 -
南門
正月三が日は参拝者の出口専用になっていたようです。
ここからも入れますが、看板のナビゲートに従って表門へ迂回します。
南門の前には、ベビーカステラ専門店「神戸芦屋 総本家 八竹堂 」が陣取っています。創業50年の老舗と書かれていますが、苦節50年の間、もっぱら露店で商売をしてこられたそうです。2016年、神戸元町に念願の店舗をオープンされています。 -
男厄坂
少し遠回りになりますが、こちらが「表門」へ通じる正門になります。
厄除け寺院には必ずあるとされる男厄坂です。男性の厄年に因み、合計42段になっています。
関西の三大厄神は、 「門戸厄神」、「宗佐厄神八幡神社(加古川市)」 、「多井畑厄除八幡宮(神戸市)」です。 -
男厄坂
階段を一段ずつ登ることで厄を落とすとされます。また、途中には小厄の年に因み、25段を登った所が踊り場になっています。南門から入るとこの男厄坂は登れませんので、遠回りですが表門からアクセスすることをお勧めします。
階段脇の青い籠は賽銭箱です。徳島県に薬王寺と言う厄除け寺があり、階段を一段下る毎に賽銭を置き、厄を落とすのだそうです。それを知った参拝者たちが階段に直に賽銭を置きだしたため、急遽、籠を準備されたそうです。
「信じる者は救われる」とは言うものの、集団心理ってやっぱり怖いものですね!
42枚もの小銭を準備するのも大変なことだと思いますが…。 -
表門
男厄坂を登るとこの表門に着きます。
阪神・淡路大震災で全壊し、その後再建されています。扁額には、「開運社」と記されています。
表門の両脇には、矢を構えた二神が祀られ、隋神門のような感じです。二神の名前も書いてありましたが、聞いたことのない名でしたので失念いたしました。 -
表門
軒先の丸瓦にある寺紋は、「菊紋」と「桐紋」が交互に配され、格式を示しています。 -
表門
扉の透かし彫りにも菊と桐があしらわれています。 -
中楼門
表門を潜ると目の前に現れるのが、朱色が鮮やかな中楼門です。上層に楼観を構えた威厳ある楼門です。これだけ見ていると、とても寺院とは思えません。
この中楼門に上がる両脇の階段がそれぞれ女厄坂になっています。 -
表門
振り返ると、梁やその上部に緻密な彫刻が施されています。 -
「甲東小学校発祥の地」の石碑
表門を潜ってすぐ左に、高さ1m足らずの石碑が立っています。
門戸小学校(現:甲東小学校)として境内で開校された歴史もあり、昔から地元との密着度の高いお寺です。
甲東小学校は、1873(明治6)年に門戸村にあった東光寺に寺小屋を設けて「門戸小学校」として開校しました。その3年後、この地から150m程東に新校舎を建設して移転し、各学年に1つの教室がありましたが敷地が狭く運動会も開けなかったそうです。
1889(明治22)年、門戸村が近隣の7村と合併して甲東村が誕生し、 「甲東尋常小学校」と改称されました。
1926(大正15)年、現在地(西宮市神呪町)に移転し、1947(昭和22)年に新学制により「西宮市立甲東小学校」に改称し現在に至ります。 -
手水舎
表門の右側には手水舎があります。 -
手水舎の奥にはこのような古い瓦などが陳列されています。
手前の瓦には干支があしらわれ、お賽銭が置かれています。 -
庭園
境内には小さいながらも庭園があり、臥龍松が枝を伸ばしています。
しかし目を瞠るのは、庭園に所狭しと並べられた信楽焼の狸の置物たちの可愛らしい表情です。 -
庭園
大きな狸の傍には子狸の姿も。 -
庭園
よく観ると、狸たちに交じって小僧さんの姿もあります。 -
女厄坂
中楼門に上がる両脇の階段がそれぞれ女厄坂になっており、女性の厄年に因んで合計33段になっています。 -
女厄坂
階段の脇にあるのは、100円ショップで売られている籠です。ここにお賽銭を入れ、一段ずつ厄を払いながら登ります。 -
中楼門
これが門戸厄神を象徴する風景です。
龍が描かれた格子の絵天井から、「厄神明王」と書かれた直径1mはゆうにありそうな巨大な提灯が吊り下げられています。 -
厄神堂
中楼門を潜って正面に見えるのが厄神堂です。 -
中楼門
門から振り返ると、西宮市の景色が一望できます。
また、東側になるため、初日の出スポットとしても人気の場所です。 -
常香炉(じょうこうろ)
一般的には、新年から節分までに厄払い(厄除け)を行います。しかし門戸厄神は、1年を通して厄払いが出来るとてもありがたい寺院です。
因みに、「厄」の概念は、平安時代から存在していたそうです。往時は、陰陽師が大活躍し、吉凶を占い、天文を見ることも重要な役割でした。江戸時代になるとその地位は低下しますが、時代が下るほど朝廷内で重要な役割を担いました。不思議な霊力を駆使する姿は、厄払いにうってつけだったのかも知れません。
現在は敬遠されがちな「厄」ですが、必ずしも「災難に遭遇し易い時期」ばかりが強調されてきた訳ではないようです。元々、「厄」は「役」に通じ、厄年の頃に社会的にも肉体的にも大役を担う立場になることから心身共に負荷がかかるため、何時の頃からか災難の「厄」と認識されるようになったそうです。それが奏功したのか、現在でも厄年やその前後では厄除けを行う風習があります。厄払いをすると心が安らぎ、落ち着いて物事に向き合えるようになります。厄年を悲観せず、自身と向き合うことで「開運の前触れ」となるよう心がけたいものです。
尚、厄年に似た考え方や風習は、世界各地にあるようですので、グローバルな概念と言えるかもしれません。 -
常香炉
聞き慣れないかも知れませんが、「十三詣」というものもあり、京都嵐山の法輪寺などが有名です。別称「知恵もらい」とも呼ばれ、全国規模ではありませんが、2百年の歴史があります。
干支が一巡し、心身共に大きな変調をきたす13歳に達すると、人生最初の厄払いをしてもらうため、門戸厄神へと足を運びます。4月13日は学業成就の仏様で広大深遠な知恵を授けていただける「虚空蔵菩薩」の縁日に当たり、知恵を授かり、厄を落とし、開運出世を祈願します。 -
常香炉
常香炉は、戦国時代末期に中国から伝来されたもので、参拝者の身体を清めるための仏具のひとつです。仏様にお香を供え、その煙を浴びることで邪気を払い、心身を清めます。また、体の悪い所に煙をつけると治るとも言われています。風水でも土地や建物内、天然水晶などの浄化に専用のお香を用います。ここで煙と共に欲を捨て、清らかな気持ちで本堂へ進みます。
因みに、境内の授与品には7色の装飾が目立ちます。これらは「7難除け」を意味するそうです。 -
厄神堂
あらゆる災厄を打ち払うという「日本三躰」の秘仏 厄神明王を祀る堂宇です。ここでは1年を通して厄除け開運諸願成就の祈祷が行われています。
厄年に当たる人の多くがこの門戸厄神に足を運ぶのも、嵯峨天皇と空海が絡む門戸厄神の味わいある歴史と無縁ではありません。 -
厄神堂
中楼門を潜ると堂宇が所狭しと軒を寄せ合っています。
古くは7堂伽藍を備えた荘厳な構えだったそうですが、織田信長による荒木村重攻めの兵火にかかり、伽藍も堂宇も焼き尽くされました。しかし、焼け跡の灰の中に厄神明王像が厳然と起立しているのが発見され、人々はその神力に改めて感服し、信者は日増しに増えて行ったそうです。
明治維新の廃仏毀釈により寺領地は縮小されましたが、厄除け守護の厄神明王の威徳は今なお受け継がれています。 -
厄神堂
毎年1月18~19日に厄除大祭、2月3日に星祭が行なわれます。
厄除大祭では数多くの露店が出店され、十数万人もの参拝者で賑わいます。 -
中楼門
厄神堂側から眺める中楼門です。
巨大提灯の裏側には、2本がクロスした破魔矢が描かれています。 -
金箔宝珠(奉納金箔)
祈願する際、あるいはお礼参りの際にお供え物として奉納された金箔を施した宝珠のようです。金箔は仏様の功徳に感謝してお供えするようです。 -
薬師堂
中楼門を潜ると正面に厄神堂があり、その右奥に位置します。
本尊 薬師瑠璃光如来が祀られ、通称「お薬師さん」と呼ばれます。その大願の一つに「私の名を聞けばいかなる病も悉く除かれ、身も心も安楽になる」と言われ、別名「大医王」とも呼ばれています。
また、「西国薬師霊場第二十番」「摂津国八十八箇所第七十六番」の札所でもあります。
中楼門の正面が本尊を安置する堂宇ではなく厄神堂なのが、門戸厄神たる所以です。 -
薬師堂
扁額には「瑠璃光殿」とあります。 -
奉納扇子
厄神堂の右側面に奉納されています。
一般的には願い事は絵馬に書きますが、こちらでは扇子に記します。
扇を使う理由は、神仏に願かけをしてものを申す際、必ず扇を手に執るか前に置いたことに因みます。試験合格や健康祈願、厄除けに霊験あらたかです。 -
奥の院
あまり知られていないのですが、厄神堂のすぐ裏には「奥の院」があります。
正面に石鳥居が立ち、神社様式の流造りの社ですので、これは間違いなく神社です。扁額には「日本三体 厄神明王」とあります。
稲荷社とここだけは、神様を祀っているため、合掌1礼ではなく、2礼2拍1礼で対応します。 -
奥の院
社の左横の岩の上には、不動明王が憤怒の表情で仁王立ちしています。
石造りの樋からは滝のように水が流れる設定なのでしょうが、この日は生憎流れていませんでした。 -
大黒堂・愛染堂の前から望む境内の様子です。
左手が厄神堂、正面が薬師堂です。 -
大黒堂・愛染堂の前から望む境内の様子です。
右手が中楼門、正面が薬師堂です。 -
大黒堂・愛染堂
合理的なことに、嵯峨天皇の故事に倣ってひとつの堂宇に大黒天と愛染明王を祀っています。
ここの大黒様は蓮の葉の帽子を被り、蓮の葉の台座に立っています。また愛染明王は、全身が赤色で愛情・愛欲を表し、煩悩そのままの菩堤心であることを悟らせ、縁結びの本尊となっています。
「西国愛染十七霊場第ニ番」の札所です。 -
祈願かえる
古来、蛙に祈願すると「元にかえる」、「無事にかえる」、「栄える」と言われています。お金・絆・失せ物がかえるなど運気が上がり、蛙飛びのように何事も飛び越えられ、飛躍できます。
金運・恋愛・家庭円満・子宝成就などのご利益があります。 -
延命魂
高野山 奥の院にある弘法大師御廟近くの参道に聳え立っていた、高さ60m、樹齢800年の老杉の根っこです。
延天空に聳え立ち、大師を守護していたそうですが、室生寺の5重搭を倒壊させた1998年の台風による強風で同様に倒木し、その生命を全うした杉の根を高野山金剛峯寺より下賜された霊木です。 -
延命魂
800年もの永い歳月に亘り、幾千万人もの人々の祈りと神仏の魂が込められた霊木であり、延命や病気平癒(全快)に霊験あらたかです。延命魂(根)に触れ、体の悪い所、あるいは願い事を祈念しておかげを頂くことができます。
実際に触れてみると、エネルギーが体内に充満されるような気がしないでもありません。 -
宝輪杉
こちらも高野山 奥の院の畑で生まれ育った老杉です。
その樹齢は幾100年を越え、年輪の一つひとつにはその時代の出来事が、人で言えば年を重ねた皺のように刻み込まれています。延命魂同様、これに参ることで厄除開運、家内安全、身体健全などのご利益が得られます。 -
大師堂
境内の南端にあり、真言宗の宗祖 弘法大師空海上人を祀っています。
門戸厄神は「高野山真言宗別格本山」でもあり、弘法大師とご縁があります。
扁額には「厄除大師」とあります。大師が厄除も行うとは知りませんでした。 -
大師堂
堂宇の右手前にある常香炉です。
中楼門の前に鎮座した常香炉の獅子のデザインが気になったのですが、流石にあの人混みの中でカメラを構えるのは憚られました。
少し小振りですが、デザインは同じですので、こちらで代用させていただきます。 -
大師堂
一見「ゴジラ」に見えてしまうような、迫力ある一角の獅子です。 -
慶寿石
8千万年という気が遠くなるような長い期間をかけ、地中で樹木が化石( 珪化木)になったものです。この石には大自然の神秘な力が宿っており、触れる事で神通力が発揮できるようになるそうです。 -
人形供養祭
人形を供養していただけるお寺としても知られ、毎年11月19日に人形供養が行われます。無事に役目を終えた人形はここに集められ、その後供養されます。現在奉納されている人形は僅かですが、秋口には不気味なほど夥しい数になります。
供養の際のイベントでは、箪笥の奥に眠っている振袖を着て市民が街中を練り歩きます。年齢不問で参加でき、小さなお子様からおばあちゃんまで、皆が楽しそうに着物を着て行列します。 -
参道
参拝を終えると、参道はこれから参拝される方々の列が絶えない状態になっていました。
皆さん、午前中に参拝を終えようと道を急がれています。 -
鈴屋雅遊庵
参道には「厄除饅頭」や「あうんサブレ」と言った名物がある他、厄除大祭の日には毎年500軒ほどの露店で賑わいます。例年、1月18~19日の2日間で10数万人の参拝者が訪れます。
東光寺の参道に店を構えるこちらのお店の「厄除まんじゅう」は、北海道産の小豆を用いてふっくらと炊き上げたつぶあんを、もっちりと厚めでお酒の香りがほんのりする皮で包んだ名物です。
昔から、 厄落としには小豆を振る舞うのが慣わしだそうです。お寺でご祈祷を受けた小豆をできるだけ形を残すようにして炊きあげ、繁忙期には厨房からできたての温かい饅頭が次々と店頭に出されます。
尚、1月中は「かりんとうまんじゅう」なども店頭にお目見えし、参拝客の人気を集めています。 -
阪急「門戸厄神駅」
「門戸厄神駅」から1区先が「西宮北口駅」です。
天気が良く、逆光でなければ、ここから西北駅を見ることもできます。 -
阪急「門戸厄神駅」
トレードマークの渋い小豆色をした車両です。
この後、西宮北口駅で街歩きを満喫します。 -
阪急西宮ガーデンズ
阪急西宮スタジアム跡地の再開発として建設され、2008年にグランドオープンした、大型7店舗など260店舗を超えるショッピングモールです。
阪急「西宮北口駅」からは少し距離がありますが、高架連絡路で連結されています。
ここでは、阪急百貨店の入口にあるアイアンワークに注目です。 -
ACTA西宮
阪急西宮ガーデンズとは阪急神戸線の線路を挟んで反対側になる、北側の景色です。ACTA西宮は、阪急「西宮北口駅」の北東側にある再開発ビルです。開業は2001年、名は「Active Town西宮」に因みます。
元々この辺りは、駅前商店街や公設市場など230店舗が建ち並ぶ昔ながらの商業地でした。しかし、1995年1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災により軒並み壊滅的な災害を受け、再開発が行われました。
しかし、その7年後に「阪急西宮ガーデンズ」がオープンし、カニバリゼーションを生じて「ACTA西宮」の地盤沈下が進んでいるのが気がかりです。阪急もむごいことをしたものです。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
2009年に西宮市北口町に移転・リニューアルオープンした、新田英資氏がオーナーシェフパティシエのショップです。西宮北口駅から徒歩5分程の距離にあります。アクタ西館から北へ道をひとつ隔てた高級住宅街の一角にひっそりと佇みます。閑静な住宅街にフィットし、凛とした気品漂うショップカラーと外観が目印です。
ショップのHPです。
www.patissier-eijinitta.com/ -
パティシエ・エイジ・ニッタ
新田氏は、辻製菓専門学校卒業後、ホテルニューオータニ大阪でオープニング・スタッフに抜擢され、その後18年間自己研鑽されてきました。その間、数多のコンクールで優勝や入賞の実績を積み上げ、2002年にTV東京系列「テレビチャンピオン」のケーキ職人選手権にて優勝を成し遂げました。目深に被ったコック帽がトレードマークです。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
有名洋菓子店が目白押しの阪神間にあって、このショップの洋菓子の風味とビジュアルの美しさは超一級です。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
店内もお洒落で、お客さんがひっきりなしに出入りする人気店です。
「吟醸マカロン」は、西宮で醸造された吟醸酒を用い、日本酒の香りが優雅に広がる真っ白なマカロンです。こうした地場産業とのコラボや、「西北ロール」や「宮っこプリン」、「ミヤレーヌ」などの地名を冠した商品が多いのは、「スイーツ激戦区でもある、このエリアの住民さんに馴染んでもらいたい」という思いの表れだそうです。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
ショーケースには、定番商品と季節ものがバランスよく、約20種のスイーツが並びます。味のコンセプトは、「風味・コクでインパクトを、後口にはキレを!」です。一度食べると忘れられない印象的な味わいながら、さっぱりとした後味のものが多く、ついもう1個と食指が伸びます。彩り豊かなコンフィチュール(ジャム)やマカロンも見逃せません。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
季節の焼き菓子などが盛られたテーブルの下には、お正月を意識したミニチュア版の飾り付けがなされています。
気が付き難い場所ですが、ここも要チェックです。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
定番「苺のミルフィーユ」は、パイ生地がサックサクでとても美味です!一般的なミルフィーユはパイ生地やクリームが水平に重なっていますが、ここのものは垂直に並べられ、意外にも食べ易くストレスが溜まりません。TVチャンピオンの決勝戦でもチャレンジされた逸品で、香ばしいパイ生地に、濃厚なバニラクリームと甘酸っぱいイチゴジャムがアクセントになり、誰もが笑顔になれます。
「ピスタチオフレーズ」は、奥深い味わいながらも、すっきりとした後口が印象的な逸品です。ダックスワーズ生地の上にフワフワのナッティな香り高いピスタチオクリームが載せられ、ダックスワーズの甘酸っぱさとの絶妙なコンビネーションが堪能できます。 -
パティシエ・エイジ・ニッタ
「モンブラン」は、栗の実が丸ごと入ってるのではなく、上品な栗の餡になっているのが斬新です。
ふんわりとした口溶けの良いカステラ風味の生地の中に3種のマロンピューレを絞り、その上から更にマロンクリームを被せています。しかし、生クリームの重さはさほど感じず、意外にさっぱりしています。 -
破魔矢
門戸厄神で授与していただいた破魔矢です。
矢を射ることにより魔障を排除します。家の玄関口や部屋の隅の鴨居の上などに祀るのが一般的です。
旅行記にアクセスいただいた方にとって良い1年となるよう祈念させていただきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。恥も外聞もなく、備忘録も兼ねて徒然に旅行記を認めてしまいました。当方の経験や情報が皆さんの旅行の参考になれば幸甚です。どこか見知らぬ旅先で、見知らぬ貴方とすれ違えることに心ときめかせております。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- fmi(ふみ)さん 2021/12/02 20:39:50
- はじめまして
- はじめまして。
門戸厄神の旅行記、楽しく拝見しました。
子どもの頃、厄神大祭には毎年お参りに行った記憶があります。とてもなつかしいです。
- montsaintmichelさん からの返信 2021/12/07 10:00:55
- RE: はじめまして
- fmiさん
返事が遅くなり申し訳ありません。
当方のブログへのアクセスならびにコメントをいただきありがとうございました。
fmiさんの「思い出の引き出し」になれてうれしく思います。
ブログ作成の励みになります。
montsaintmiche
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