中国浙江古寺巡礼　寧波編②普陀山

2017/11/27 - 2017/11/27

11月6日から20日にかけて山西省太原、大同、平遥、洛陽、登封、鄭州、開封、鎮江、揚州の古寺巡礼の旅に行ってきました。その後、一旦タイ、バンコクに行き再び11月25日から12月3日にかけて中国に再入国、寧波、天台、紹興、杭州を回ってきました。
今回は寧波から日帰りで、中国四大仏教名山（仏教の聖地。五台山、九華山、峨眉山、普陀山）の一つの普陀山参詣してきた記録です。

エリア 寧波(中国)

• 交通手段: 高速・路線バス 船

朝５時に起き６時過ぎに宿舎を出る。うまい具合に514のバスに乗れた。20分位で寧波站南広場に着く。

直ぐに寧波汽車南站に行き普陀山行きの直行の切符を購入する。船券込みで105元だ。後で気が付いたのだが、このバスは同時間の朱家尖行きと一緒のバスだった。半分くらいは朱家尖のバスターミナルで降りた。

道は高速だが霧であまり視界が効かない。途中から海上に掛かった橋を行く。つり橋部分もあるがロープが細く心配だ。大抵の客は舟山長途汽車中心で降りた。朱家尖の埠頭に着いて切符を乗船券に変える。９時半頃普陀山の埠頭に着く。

朱家尖の埠頭　バスを降りると出来たばかりの埠頭ビルで通し券を見せ乗船券貰い改札入場する。ここで数列に並ばされて船を待つ。

フェリーは三階建て。列の後のほうだったので船底に行った。ビデオで外の様子が見える。ＣＡがいて海老色の制服を着ている。ただ立ってるだけ。

フェリーが普陀山埠頭に着いたところで入場料を払う。160元で老人優待は本国人だけだ。2700円余りだ。
トイレを済ませて、まず近場の普済寺に行く。普済寺まではバスで行く。5元。
途中南側に南海観音像。
日本の平安時代の僧恵萼が、中国留学を終えて日本に帰国しようとした際、日本に招来しようとした観音菩薩が当地で日本に渡ること拒み供奉した(不肯去観音)潮音洞はこの先にある。　

[普済寺]
普済寺は元は恵萼所縁の不肯去観音院を後梁時代916年にこの地に移り、いくつかの変遷があったが清康熙帝から普済禅寺の名を賜り現在に至った。普陀山の第一の寺。
寺の前には石牌坊、照壁、御碑亭、八角亭、瑶池橋、海印池附属建筑物等，寺内は正山門（御碑殿）、天王殿、円通殿、蔵経楼、方丈殿等。主殿の両側には鐘楼、鼓楼、配殿、客房がある。
写真はバス停近くの多宝塔

海印池と湖心亭　

香料(入場料)として5元　券を買わないと入れない。　

天王殿

天王殿の弥勒仏。背後に韋駄天で左右に四天王　四天王の配置は寺により異なっている。

月曜なのに人手が多い。若い人も結構多い。多くの人は線香を買い中国式の四方礼拝している。仏像を拝むのは女性が多い

参詣者は赤い布を首に巻いている人もいた。

御朱印?を押してもらっている。

大円通殿　主殿で円通は観音菩薩の別号だそうだ。

ご本尊の毘盧観音菩薩坐像　

周りに32の観音の化身が安置されている

観音菩薩

香炉も大きい

蔵経殿の釈迦牟尼像、阿弥陀如来像、薬師如来像の三世仏　

地蔵堂

普門殿

普門殿の千手観音

若い女性が目立つ。中国風の四拝向い線香をかざし礼拝している。膜拝mobaiという。

円通宝殿を囲むように文殊、地蔵、普賢殿が配置されている

羅漢堂

普賢殿

椎の大木がある

次に法雨寺に黄色い島内バスで移動。車掌がいて5元。法雨寺のバス停は写真のように立派だ。

法雨寺山門牌坊

[法雨寺]
法雨寺は明万歴帝八年(1580年)に創建。清康熙三十八年(1699年)大殿を増設するるとともに「天花法雨」の扁額を賜った，そのため名を法雨寺した現存の殿宇290余，中軸線上には天王殿，玉佛殿，両殿の間には鐘楼、鼓楼。さらに先には観音殿、玉牌殿、大雄宝殿、蔵経楼、方丈殿。観音殿は別称九龍殿。
玉仏殿は釈迦、九龍宝殿は観音菩薩、背後は慈航観音、その後ろの万縁普応には千手観音、大雄宝殿は釈迦、阿弥陀、薬師の三仏。

山門　ここも香料として5元払う

九龍壁

天王殿と巨大香炉

天王殿

石幢　左右にある。

玉法殿

ミャンマーより送られた釈迦牟尼像

主殿の九龍宝殿

観音菩薩坐像

主尊の背面の海島菩薩

やはり女性が多い。

万縁普応　千手観音堂

万縁普応の鐘

食堂の前の木魚と雲版

光熙峰

大雄宝殿

大雄宝殿の釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来の三世仏

三世仏の後背の観音像

食堂で昼食が公開されていた。11時半まで　素食5元そのあと、食堂で精進食を食べた。5元。

ご飯と野菜と豆腐の精進食　僧侶と同じ

セルフサービス　食べ終わった食器はかごに戻す。洗うの小僧さん
腹八分目でないな!

西側には砂浜が広がっている。人気のある千歩沙。日本じゃありふれた砂浜にしか見えないけどな。

そのあと、またバスに乗りロープウェイ駅仏頂へ。　10元

ロープウェイ　片道40元。

大人4人乗り

台湾の資金で作られた巨大な寺　宝陀講寺　台湾ではお寺運営をビジネスとしているらしい。ご利益志向の中国(漢族)人の仏教の在り方かもな。三教一致は日本の神仏習合と似ている。

仏頂山　海抜約300メートル

少し行くと慧済寺。ここの大雄宝殿の屋根は真黄色だ。釈迦仏、左右に文殊、普賢菩薩。寒山拾得の像もある。

慧済寺
慧済寺は普陀山佛頂山上に建てられ，普陀山三大寺の一である。元は石亭で俗称佛頂山寺と言われていたが，明代の僧人円慧が創建した。他の普陀山の寺と異なり主殿の大雄宝殿の本尊は釈迦牟尼である。

門から直角に曲がる　香炉

毎度の弥勒仏　入子は韋駄天　左右に四天王はおなじみだ

大雄宝殿　屋根は瑠璃瓦で覆われ、その色が黄色で印象的。

主尊は釈迦如来

周囲には弥勒仏

観音像もある

これも観音像

大雄宝殿内

千手観音像

食堂

ここも参詣者に有料で振舞っている。昼は10元だ。

帰りは階段を降りる。結構きつい坂だ。法雨寺に出る。そこから?で埠頭に戻る。

今にも落ちそうな石、雲扶石と記されている。

海天仏国崖

五体投地とながら登る僧侶　漢族の僧侶も五体投地するようだ。この上に女性もいた。
この階段では僧侶が土産物売っていた。スマホ使ってにやけていた。程度の悪い坊主もいるみたいだ。

下り終わると法雨寺に出る。そこからバスで埠頭に戻った。5元

朱家尖について切符を買おうとしたらオッサンに切符売り場を聞いたらバスはこっちだと言ってバスのところれへ連れって行ってくれた。80元出して乗ったが正規のバスかよくわからない。途中で二人ピックアップして正規の道で行った。時間も行きと同じくらいだ。フェリー30元バス80元合計110元で通しチケットと5元しか違わない。噂では正規に乗ると高いがターミナルの外で買うと手数料分が安くなるらしい。だから途中で乗る人多いし、斡旋する人もいる。これ中国人の知恵かな?

寧波行きのフェリーとバスの通し券を買おうとしたら携帯がないとダメだった。普通り船で朱家尖に行きそこから寧波までのバスの切符を買うことになった。帰りの舟は二階席だ。フェリー30元

埠頭の待合室に描かれている全島図

普陀山のフェリー埠頭

フェリーから普陀山の景色

フェリーから見た朱家尖の埠頭
朱家尖について切符を買おうとしてオッサンに切符売り場を聞ところ、寧波行きのバスはこっちだと言って案内された。どうも定期のバスでないようだが他にも客がいたので乗ることにした。80元。正規のバスはどこで切符買うかも乗り場もよくわからない。途中で二人ピックアップして正規の道で行った。時間も行きと同じくらいだ。

無事に寧波南站に着いた。着いたのは4時前なので道元さんが上陸した場所に行ってみることにした。バスで東門に行き川のほとりを歩いてみたがそれらしきものはなかった。それから、またバスに乗って興寧橋東に戻りホテルに帰った。

三江口　橋は新江橋その先は甬江

余姚江

どうもこの辺りが道元さん上陸の地みたいだ。

こんな高級店の入った商業ビルだけど客は少ない。

ゲストハウスの入っているアパート。少し古いけど中クラスだと思う。
明日のチェックアウトが早いので女の子にその旨伝えた。この娘は面白い子だ。

そのあと、いつもの食堂で日本式豆腐鍋と炒飯とビール。腹一杯。日本式豆腐はおふみたいな豆腐で味は良いがイメージが違った。
次回は寧波からバスで天台国清寺参詣と台州訪問です。

この旅行記へのコメント （1）

• suedgさん 2018/03/09 00:49:30

  切符について

  初めまして、とても興味を誘われ大変参考になりました。まさに月末にこのコースをたどろうと計画中でした。お尋ねしたいのは、寧波から舟山普陀まで日帰りも出来フェリーまで付いた切符が販売されてるのも知りましたが、往復切符もありますかね？それとホテルも値打つですか？ゲストハウスはにがてです。あと上海呉SONG口埠頭から舟山普陀までのフェリーが有るのですが、ガイドブックには19時30分出航と書いてあるだけで何時に着くのか分かりません、お忙しいところ恐縮ですがよろしく情報のほどを。