中国浙江古寺巡礼　寧波編①天童寺、阿育王寺

2017/11/25 - 2017/11/27

11月6日から20日にかけて山西省太原、大同、平遥、洛陽、登封、鄭州、開封、鎮江、揚州の古寺巡礼の旅に行ってきました。その後、一旦タイ、バンコクに行き再び11月25日から12月3日にかけて中国に再入国、寧波、天台、紹興、杭州を回ってきました。
今回は天童寺、阿育王寺、保国寺見学編

エリア 寧波(中国)

11月25日
バンコクから上海浦東空港、上海虹橋火車站から寧波に移動
予定通り7時過ぎに上海浦東についた。約4時間のフライト。入国審査も混んでなく1０分位で澄み、7:40頃の地下鉄に乗れた。１時間40分もかかり９時20頃虹橋火車站に着いた。長く乗る人結構多い。時間があるので空港の第二ターミナルの方まで歩き回った。１１時３０頃ターミナルビル内の永和大王で牛肉面を食べる。35元だが肉も多くて町の食堂ど違う。３階に上がり駅構内に入る。ここは荷物検査はあるけど身分証明書の提示は求められない。一時間少しベンチで休む。１時５分改札開始。列車は８両編成だ８Aに座る。ほぼ満席。土曜なのか家族旅行が多い。
定刻より少し遅れて寧波に到着した。

北口に出たが何もない。東に歩いて行くと南口に通じる道に出て左行くと長春路だ。距離有りそうなのでバスに乗る。興寧橋東は２つめだけど距離あるので正解。料金2元

降りてから少し迷ったが事前に百度地図で確認していたのでだいたいわかった。アパートの10階でドアには何も書いてない。ノックしたら若い女の子がいてすぐ対応してくれた。下手なホテルより良い。でも、ホテルのコンドミニアムを使った民泊にこんな若い娘１人だと心配だ。阿育王寺や普陀山の行き方を親切教えてくれた。英語もうまい。空調が壊れているので部屋をチェンジしてもらった。

民泊のスタッフ　大学生のアルバイト。泊まり込んでいる。

夕方外に出たが周りは食堂が数件で違う通りに出てもレストランはすくない。夕食はホテルの近くの食堂。青椒肉絲の桶飯とスープ。
夜行便のせいで疲れたのですぐ寝た。

11月27日　天童寺、阿育王寺、保国字見学
朝シャワーを浴び、８時過ぎホテルを出てホテルの近くの興寧橋東からバスに乗って城惶廟で降り地下鉄２号線で鼓楼で乗り換え１号線に乗り40分位で宝惶駅。駅で小銭をやっとこさ交換して微51路に乗り東呉鎮で162に乗り換え天童寺へ。１０時半頃着いた。地下鉄7元、バス1元と2元

[天童寺]
天童寺は、晋の永康元年(300年)に創建された。遊行僧義興が建てたと言われている。天童寺と日本の仏教の関係は深く、日本の曹洞宗は、天童寺を祖庭としている。また、臨済宗の栄西もここで禅を修行した。禅宗五大寺院の一つに数えられ，中華禅宗五山の第二で、また 鎮江金山寺、常州天寧寺、楊州高旻寺とともに禅宗四大叢林と称されている。

天童寺への道　参道は別にある。緩い坂の車道を登り１５分位で到着。日曜日で人手はあるものの寺の黄色い壁と木々の緑、銀杏の黄色が実に良いね?

この付近は蜂蜜で有名らしい。寺の人間か付近の養蜂家なのかは分からなかった。

参道　景債亭

七仏塔　過去七仏の塔

天王殿の布袋の弥勒、大雄宝殿は釈迦、阿弥陀、薬師の三仏。その後ろに法堂、羅漢堂と続く。ここの堂宇と建物の甍は素晴らしい。
手前の池は内万工池

寺は始めに布袋の弥勒大雄宝殿は釈迦、阿弥陀、薬師の三仏。ここの堂宇と建物の甍は素晴らしい。。

天王殿の弥勒菩薩、裏面は韋駄天　中国寺の定番　四天王もある

仏殿(大雄宝殿)大抵の参拝者は線香を備える。結構作法に則って焼香している。

唐柏　仏殿の前の唐代757年に植えられた俗称「太白獅子柏」

仏殿　大雄宝殿

本尊の主尊　釈迦如来と迦葉、阿難

ここも釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来の三世仏　
これらの仏様は文革時に破壊され後再建された。

三世仏の裏面には海唐島観音(慈航観音)　この形式は大抵の中国寺の定番

羅漢堂から見た甍と千仏塔む

太白山の山波

このような井戸、泉が幾つもある

道元さんが修行したというので日本の曹洞宗の関係者の参拝記念碑が幾つかあった。道元さんは三年間修業した。他に、栄西さんや雪舟も来禅している。なお、栄西は帰国後千仏閣のために巨木を日本から送ったそうだ。

応共殿　食堂で間もなく食事だ

帰りに千仏塔に行って見たが階段を登って行ったが塔には上がれなかった。

古山門
帰りは行きと違って古寺門のある参道を歩いた。こちらは石畳の整備された道だ。出たところが天童寺旅游地の入口で立派な建物があったが使われて無いみたいだ。通りに出るとバス停がありほどなくして162路のバスが来た。。

天童風景名勝区のバス停　

162路のバス　3元　市内は1元だけど何故か高い　住民がほとんど

太白山天童寺に入るには万松関、鉄蛇関、清関を通って入る。その一つの鉄蛇関にある鎮蟒塔

[阿育王寺]
天童寺から3、40分ほどで阿育王寺手前のバス停(育王)に着く。10分ほど歩いて山門。アショーカ王の塔を新たに４基作っている。ここも山の裾野に広がった境内で天童寺より大きい。林の参道を歩いていくと塔があり趣がある。寺の配置は天童寺とほぼ一緒で大雄宝殿は釈迦、薬師、阿弥陀の三仏だ。鑑真さんの肖像があったらしいが解らなかった。
こちらほうが天童寺に比べると荘厳さに少し欠けるようだ。

西晋の282年創建、東晋405年現在地に移転。釋迦牟尼眞身の舎利塔(僧人劉薩訶[法名慧達]は宝塔を探し，現寧波市北侖区大?鎮に来た時，地下より鐘の音を聞き，念仏を誦し三日三晩后，地中より眩い小宝塔が現れた。塔は四方五層，高さ尺四，一辺七寸，うち側には宝磬，中に舍利が収まったいた。これはアショーカ王が作った84,000の仏塔の1と言われている)の納めた寺として有名。日本との関わり合いも多い。鑑真が日本への渡航失敗後しばらく滞在していた。

東塔　雪舟の育王寺図はこの塔が描かれている。

放生池(内万工池)と西塔

天王殿　弥勒仏と韋駄天及四大天王像

弥勒仏

弥勒仏の背面の韋駄天像

大雄宝殿
釈迦牟尼佛，東方薬師佛及阿難尊者，西方阿弥陀佛及迦葉尊者。両側面に十八羅漢，后面塑有善財童子五十三参《海島図》及文殊菩菩薩、普賢菩薩像

釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来と釈迦仏の持仏迦葉、阿難尊者

文殊菩薩

普賢菩薩

三世仏の背面　海島観音と善財童子の五十三参の塑像

舎利殿

舎利殿内　舎利塔
而宝塔の外護の石塔は明代のもの、高4米、一辺1.5米、インド式的の方形四層宝筺印塔，頂部には宝珠と隅飾，塔身には四面に迦牟尼成道及び八王分舍利のレリーフ像が刻まれ金色に塗られている。
その中に納められている宝筺塔は四方形幢製で，高さ0.4米，釋迦牟尼眞身の舎利はその中に銀糸で吊されたいるそうだ。一般秘不示人。

釈迦如来の涅槃像

蔵経堂　日本から招来しだ續蔵経も収蔵されている。

東塔

なんというか判らないがご飯粒を置いてある

七塔　天童寺より小さい

五百羅漢殿

釈迦立像と五百羅漢

天王殿と放生池　源実朝の遺骨が古阿育王寺のあたりあると言って日本人が昔から探しているらしい。

チベット僧?も大勢参拝に来ていた。

アショーカ王の石塔を作っていた。
参拝後、歩いて宝幢の駅へ行く。15分位だ。

宝幢駅　昨年開通したようだ。さらに西へ伸びている。

時間があるので保国寺に行ってみる。地下鉄で倪家堰で降りバス停も倪家堰。15分位待って332が来た。30分くらい乗って終点。目の前が保国寺だ。。老人割引で10元。ここは寺の後で建物は保存されているが仏像はない。建物の博物館だ。そういう目で見ると面白いかも？。ここも山を背にして配置されてるので階段が多くて疲れる。30分くらいで見学終了。地下鉄5元、バス2元

保国寺は寧波市江北区洪塘鎮の霊山の麓にあり、東漢時代の創建で唐代880年に再建され今の名前になった。戦後無住になり荒れ果てたいたが1961年から整備が進み1987年博物館として開放された。

天王殿　江南風の甍

霊劉泉

大悲殿(観音殿)

蔵経殿

大雄宝殿　北宋時1013年再建され江南で最も古い木造建築。屋根の反りは江南風だ。中はがらんどう。

山を背にした配置で古木が多い

市内から十数キロ離れていせいか人出は少ない。バス停は裏方。
332路で戻り倪家堰で地下鉄、城惶廟でバスに乗り換え、そのまま昨日の食堂で夕食。
保国寺帰りに何か事件があったみたいで野次馬が大勢いた。アパートとか何かの建設現場で爆発があったみたいで通りの病院の窓ガラスが割れていた。ニュースでやっていた。

車の電気スタンド　進んでいる?

夕食。魚のあんかけ。骨が多いし旨くなかった。一人旅は食事が粗末になるな。