2017/12/12 - 2017/12/12
136位(同エリア403件中)
愛吉さん
生涯大学OB会「歩きま専科」の仲間達と、江戸時代に流行った大山詣の道、大山街道を歩く話が持ち上がりました。
大山は神奈川丹沢山系にあり、古くから雨乞いや豊作祈願の神として信仰されて居ましたが、江戸時代になると帰途江の島や鎌倉に立寄り、生きた弁天様にもお参りするレジャーを兼ねた信仰になります。
この事はご存知、古典落語大山詣で語られているとおりです。
さて大山街道の出発地は赤坂御門ですが、今は無いので赤坂見附弁慶橋とします。
尚赤坂青山界隈は12月23日、本年のお礼参りに日枝神社、豊川稲荷等を訪ねますので素通りします。
では赤坂から二子玉川迄スタ-トです。
表紙の写真は世田谷の公園にある大山詣での旅人像。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄
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スタートは赤坂見附、弁慶橋。
国道246号(青山通り)を渋谷に向かって歩きます。 -
歩き始めると直ぐに豊川稲荷があります。
愛知県豊川市にある豊川稲荷の東京別院です。
後日ゆっくり訪ねるので今回はパス。 -
赤坂御料地の正門前を通過。
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赤坂から青山に入ると左側に高橋是清翁記念公園。
高橋是清邸が在った場所で、昭和11年の2・2・6事件の折、翁はここの自宅で青年将校に暗殺されます。
尚建物は現在東京小金井の東京建物園に移築保存されています。 -
高橋是清翁の銅像。
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公園には井戸があり、現在も湧水が溢れます。
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宮益坂を下り渋谷に到着、早めの昼食を執ります。
渋谷のスクランブル交差点。 -
渋谷駅2階のコンコースには岡本太郎の壁画があります。
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道元坂を登ります。
登り切った処に道元坂道供養碑が建ちます。 -
隣には与謝野晶子の歌碑が。
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解説板
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田園都市線池尻大橋駅を越えた処で246号線を離れ、斜めの旧道に入ります。
昔の大山道、7~8分も進むと右側に池尻稲荷。
赤坂を出発した大山詣での旅人が最初に休憩する場所です。 -
こちらが本殿。
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手水舎、案内板があります、読んでみましょう。
薬水の井戸、涸れずの井戸とあります、霊験あらたかな涸れずの井戸なのです。
又赤坂からここまでの道中、最初の水補給場所だったと書いてあります。
皆ここで水を補給し、一休みしたのでしょう。 -
稲荷社の鳥居の前にはこんな銅像が。
江戸時代には村の鎮守なので、当然境内は子供の遊び場だった筈です。
昔を偲ぶよすがです。 -
旧道は三宿の交差点で再び246号線と合流、そのまま三軒茶屋に向かいます。
三軒茶屋の分岐点に到着、右が世田谷通り(登戸道)左が玉川通り(大山道)となります。
分岐点には江戸時代から置かれている大山道の道標があります。
画面右に写る黒い石造物がそうです。
尚三軒茶屋とは江戸から明治大正迄、大山道と登戸道の分岐点であるここに三軒の茶屋があった事に依るものです。 -
石の道標に近寄って見ましょう。
大山道と書かれていますね。
大山を目指す人が圧倒的に多かったに違いありません。 -
傍に建つ案内板。
どちらも大山に通じるようですが、私達は古い方世田谷通り方向に進みます。 -
三軒茶屋の目青不動、教学院に立寄ります。
現在は門前を世田谷線が走り、世田谷通りから一本奥の道となりましたが、当初は参道が世田谷通りに面していた筈です。 -
目青不動とは徳川将軍から許された五色不動の一つ、権威を持って居ました。
(目黒、目白は地名にもなりましたが、他に目青、目赤、目黄の3色計5色です)
当寺は当初江戸城内に、その後青山を経て明治時代ここに移転して来ました。
小田原藩大久保家の江戸菩提寺でもあります。 -
目青不動を祀る不動堂ですが中が薄暗く、目青は確認できませんでした。
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世田谷通りを少し進み左折すると駒留八幡があります。
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境内に建つ解説板。
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本殿
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世田谷通りに戻り少し進むと今度は世田谷区指定史跡の常盤塚。
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傍らに建つ解説板。
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世田谷通りに面して大吉寺。
寺歴は古く、吉良氏の祈願所でした。
作家寺内大吉氏の生家であり、住職でもあった寺です。 -
本堂
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庭には古い軒瓦が。
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こんな石もあります。
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隣は園光院、室町時代から続く古い寺院。
境内風景です。 -
同上
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園光院前の交差点を斜めに入る道が旧大山道、現在も続くボロ市通。
途中に代官屋敷が在ります。 -
代官屋敷の玄関。
大場代官の子孫が裏に住んで居ます。 -
代官屋敷の隣は世田谷区の郷土資料館。
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資料館の脇には、区画整理等で外された道標、道祖神等が保管されています。
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大山道の道標もあります。
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旧道に戻りしばらく進むと右側に古い畳屋があり、その前に道標が立って居ます。
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そのまま旧道を進むと大山道児童公園があります。
大山詣での旅人が休憩中でした。 -
道の脇には馬頭観音が鎮座します。
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きれいに整備された並木道が続きます。
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新道と旧道の合流点。
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傍には旅人の安全を見守ってきた延命地蔵が居られます。
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続いて真福寺の赤門
天正年間の開基です。 -
境内に入ると六地蔵が出迎えて呉れます。
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芭蕉の句碑があります、案内板をご覧下さい。
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又境内には古い庚申堂と太子堂もあります。
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続いて慈眼寺に到着、1306年の創建。
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こちらには笠付庚申塔が、元禄10年の銘が入ります。
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隣は瀬田玉川神社。
ここから崖線を下ります、多摩川はもう直ぐです。 -
崖線の下、次大夫堀に架かる次大夫橋。
橋の袂には大山道の案内が。 -
二子玉川に到着しました、本日の終点です。
1月は多摩川を渡り、神奈川県に入ります。
お疲れさまでした。
終
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