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上海で5日間、ホテル暮らしをする機会が訪れた。<br />1月の上海は、思っていたよりも寒かった。<br /><br />ホテルにいれば暖かい。<br />しかもガーデンホテルは快適。<br />地下鉄の駅にも近い。<br />地下鉄を利用してあっちへこっちへ街歩きを楽しむ。<br /><br />

上海の冬を歩く 徐光啓を訪ねて徐家匯へ

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2017/01/13 - 2017/01/19

401位(同エリア11697件中)

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tono202

tono202さん

上海で5日間、ホテル暮らしをする機会が訪れた。
1月の上海は、思っていたよりも寒かった。

ホテルにいれば暖かい。
しかもガーデンホテルは快適。
地下鉄の駅にも近い。
地下鉄を利用してあっちへこっちへ街歩きを楽しむ。

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  • 上海4日目の朝。<br />低く垂れ込めた雲。<br />その間に、小さな青空が見える。<br /><br />昼近くになって動き出す。<br />徐光啓公園に行くことにする。

    上海4日目の朝。
    低く垂れ込めた雲。
    その間に、小さな青空が見える。

    昼近くになって動き出す。
    徐光啓公園に行くことにする。

    オークラ ガーデン ホテル ホテル

  • 地下鉄の徐家匯駅で下りて、駅の南方の徐光啓公園へ向かう。

    地下鉄の徐家匯駅で下りて、駅の南方の徐光啓公園へ向かう。

  • いくつもの出口があり、出てきたのはここ。<br />現在位置を見失う。見知らぬ地ではよくあること。<br /><br />道路の向こうにある煉瓦造りの建物が気になる。<br />

    いくつもの出口があり、出てきたのはここ。
    現在位置を見失う。見知らぬ地ではよくあること。

    道路の向こうにある煉瓦造りの建物が気になる。

  • 「徐匯中学」と校門に掲げられている。<br />戦前からの建物のようだ。<br />

    「徐匯中学」と校門に掲げられている。
    戦前からの建物のようだ。

  • 立派な校舎だ。<br />調べてみると19世紀半ばにイエズス会によって建てられた中国で最初の西洋式学校のようだ。伝統ある学校だ。<br />

    立派な校舎だ。
    調べてみると19世紀半ばにイエズス会によって建てられた中国で最初の西洋式学校のようだ。伝統ある学校だ。

  • なぜこんな所に、建設されたのか?<br />それは、次に訪ねるところと関係ある。

    なぜこんな所に、建設されたのか?
    それは、次に訪ねるところと関係ある。

  • ここへやってきたミッションのひとつがこれ。<br />徐家匯聖イグナチオ大聖堂だ。<br />カトリック上海教区の司教座聖堂だ。ゴッシク様式も尖塔が美しい。<br /><br /><br />

    ここへやってきたミッションのひとつがこれ。
    徐家匯聖イグナチオ大聖堂だ。
    カトリック上海教区の司教座聖堂だ。ゴッシク様式も尖塔が美しい。


    徐家匯天主教堂 寺院・教会

  • この聖堂も文化大革命期間中に、過酷な運命に見舞われた。鐘樓の尖頂は取り壊され、ステンドグラスは砕かれて、倉庫として使用されていたという。<br />89年以後の開放政策の中で、修復が続けられている。<br /><br />スティーヴン・スピルバーグは「太陽の帝国」でこの建物を使っていた。<br /><br />今も修復中で中には入れなかった。<br /><br />徐家匯天主堂は、規模の巨大さ、造型の美しさ、工芸の精緻さをで上海一の建築だと讃えられ、1920年代以前では上海で最も高い建築物であったという。<br />

    この聖堂も文化大革命期間中に、過酷な運命に見舞われた。鐘樓の尖頂は取り壊され、ステンドグラスは砕かれて、倉庫として使用されていたという。
    89年以後の開放政策の中で、修復が続けられている。

    スティーヴン・スピルバーグは「太陽の帝国」でこの建物を使っていた。

    今も修復中で中には入れなかった。

    徐家匯天主堂は、規模の巨大さ、造型の美しさ、工芸の精緻さをで上海一の建築だと讃えられ、1920年代以前では上海で最も高い建築物であったという。

  • 今は、すぐそばにこんな高層建築物が建っているので、ビルの谷間の狹間にしか見えない。

    今は、すぐそばにこんな高層建築物が建っているので、ビルの谷間の狹間にしか見えない。

  • この建物もカトリック系のもののようだ。<br />つまり徐光啓の一族によって開かれたこの地域は、その後カトリックの中国布教の拠点として、大聖堂や学校、天文台、病院、図書館等が集中していた場所なのだ。<br />フランス街も上海中央部からここを目指して伸びてきた。

    この建物もカトリック系のもののようだ。
    つまり徐光啓の一族によって開かれたこの地域は、その後カトリックの中国布教の拠点として、大聖堂や学校、天文台、病院、図書館等が集中していた場所なのだ。
    フランス街も上海中央部からここを目指して伸びてきた。

  • 天文台跡が気象台の敷地内にあると聞いていたので、行って見た。

    天文台跡が気象台の敷地内にあると聞いていたので、行って見た。

  • 旧上海気象台の建物は残っているが、中には入ることは出来なかった。<br />カトリックの布教戦略の一部を垣間見て、次に向かったのが・・・

    旧上海気象台の建物は残っているが、中には入ることは出来なかった。
    カトリックの布教戦略の一部を垣間見て、次に向かったのが・・・

  • メインストリートの脇にあった徐光啓の銅像。<br />マテオ・リッチ(利瑪竇)に会うために南京に行ったのが1599年、<br />そして洗礼を受け、キリスト教徒となる。<br />その後、進士に及第し北京に上がり、政府高官の道を歩む。<br />宣教師等との交際が深まる中、天文学・地理・物理・水利・暦数などについてのリッチの口授を翻訳・筆記・公刊していく。<br />特に『ユークリッド原論』を訳した『幾何原本』は有名。<br />

    メインストリートの脇にあった徐光啓の銅像。
    マテオ・リッチ(利瑪竇)に会うために南京に行ったのが1599年、
    そして洗礼を受け、キリスト教徒となる。
    その後、進士に及第し北京に上がり、政府高官の道を歩む。
    宣教師等との交際が深まる中、天文学・地理・物理・水利・暦数などについてのリッチの口授を翻訳・筆記・公刊していく。
    特に『ユークリッド原論』を訳した『幾何原本』は有名。

  • 天体儀に手をやった徐光啓<br />1610年にリッチ亡き後も崇禎暦書を献じ、翌年には枢機に参与する地位にまで昇った。経済の才に富み、この知識を世のために用いようと志したが、守旧派などの専制により建白することができず、そのまま世を去る。

    天体儀に手をやった徐光啓
    1610年にリッチ亡き後も崇禎暦書を献じ、翌年には枢機に参与する地位にまで昇った。経済の才に富み、この知識を世のために用いようと志したが、守旧派などの専制により建白することができず、そのまま世を去る。

  • 銅像の前の紹介文。<br />手が込んでいる。

    銅像の前の紹介文。
    手が込んでいる。

  • そして、高層マンション群の中を歩いて行くと・・

    そして、高層マンション群の中を歩いて行くと・・

  • 小さな公園が現れました。

    小さな公園が現れました。

  • 参道を詰めていくと十字架が立っていました。

    参道を詰めていくと十字架が立っていました。

  • ここが徐光啓の墓域のようです。<br /><br />周辺の人たちの安らぎの場所にもなっています。

    ここが徐光啓の墓域のようです。

    周辺の人たちの安らぎの場所にもなっています。

  • ここにも銅像が。<br />今度は望遠鏡を持っています。

    ここにも銅像が。
    今度は望遠鏡を持っています。

  • 公園の一角には、無料の資料館もあります。<br />入ってみました。

    公園の一角には、無料の資料館もあります。
    入ってみました。

  • 迎えてくれたのは、徐光啓をカトリックに導いた宣教師マテオリッチ。

    迎えてくれたのは、徐光啓をカトリックに導いた宣教師マテオリッチ。

  • 1602年 坤輿万国全図です。<br />マテオリッチ持参の世界地図の翻訳版です。

    1602年 坤輿万国全図です。
    マテオリッチ持参の世界地図の翻訳版です。

  • 崇禎暦書です。<br />余分な解説はありません。<br />「資料をして語らしメル」というシンプルさがいい。

    崇禎暦書です。
    余分な解説はありません。
    「資料をして語らしメル」というシンプルさがいい。

  • 徐光啓の故地なので、生家跡などもあるのかなと淡い期待もありましたが、ここは「億ション」が林立する住宅地のまっただ中です。<br />400年前の痕跡はありませんでした。

    徐光啓の故地なので、生家跡などもあるのかなと淡い期待もありましたが、ここは「億ション」が林立する住宅地のまっただ中です。
    400年前の痕跡はありませんでした。

  • 帰路分かったことはに徐家匯天主堂に、最も近い地下鉄1号線の徐家匯駅の出口は3番でした。

    帰路分かったことはに徐家匯天主堂に、最も近い地下鉄1号線の徐家匯駅の出口は3番でした。

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