2017/08/08 - 2017/08/16
47位(同エリア561件中)
Barryさん
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この夏はアラスカに行ってきた。梅田のジュンク堂で読んでいた何かの旅の本の中に、アラスカに行くのなら人生の一番最後にしなさい。若い頃には決して行くべきではない。アラスカには人間を拒むかのような荒々しく圧倒的な大自然が残っており、それに比べればスイスやカナダの観光地なんか、まるでおもちゃの箱庭みたいなものだ。そんなふうに書いてあったのを思い出すたびに、もう居ても立ってもいられなかった。
ラストフロンティア(最後の辺境)だって?おいおい、アラスカっていったい何処にあるんだよぉ?俺はおもむろにいつもお世話になってるグーグル大先生に聞いてみることにする。どうやらアラスカはアメリカ大陸の50もある州の一番西に位置ている。当然日本から行く為には飛行機に乗らないといけないんだが、地球儀で確認してみると、アメリカ本土としては一番西にあるんで日本に一番近い位置にある。面積は広く日本の面積の約4倍もあって、その広大な地域によって気温や環境も大きく異なってくる。俺の浅い知識では、冬は氷点下で夜空にはオーロラが舞い、エスキモー達は犬ぞりでトドやアラザシの猟に出て、海にはシャチやクジラが飛び跳ねる。その昔に小学校で習った永久凍土を覆うタイガやツンドラってのもこの地域の特徴。中心には北アメリカ最高穂であるデナリ山(旧マッキンリー山)が聳え立ち、その大地における食物連鎖の長にはグリズリーベアが君臨している。
そんな辺境の地であるアラスカで暮らす人々は、アメリカ全州で最も人口密度が低いたったの75万人程で、その殆どが国際空港の有る都市のアンカレッジ周辺に分散している。日本からアラスカを訪れるには、ほとんどの場合がこのアンカレッジって街に降り立つことから始まるんだが、都市とは言ってもその中心地から車で3分も走れば徐々に景色は大自然の中へ変わってゆくと言う我々日本人にとってはとても小さな田舎町だ。
じゃ~アラスカを訪れる季節はいつが良いのかって事でいろいろ検索してみると、初夏から9月中旬がベストシーズンとの事。今回の旅で想い描いてきたイメージを形にするのなら、やはりデナリ国立公園の開催時期である夏の時期に旅立つことを決意した。そしてカレンダーとにらめっこしながらいろいろと日程を絞るんだが、サラリーマンなもので、やはりは勤務先の夏休みに有給休暇を数日足し、やっとの思いでなんとか9日間の日程を調整する事が出来た。
さ~後は旅を実行するのみってところまでこぎつけたんだが、先ずは先ずはその前に、俺はパスポートを持っていない事に気付く(汗)
およそ20数年前ならパスポートを持っていたんだが、今は既に期限が切れてしまって、ただの紙切れ同然なものがタンスの奥から出てきた。ある日俺は夢の実現に向けて、先ずは新たにパスポートの申請をしに行ったんだが、戸籍謄本が要るだのアレがコレが足りないだのでも~何度もパスポートセンターと区役所を行ったり来たりして、その申請だけでも貴重な休日が軽く飛んで行ってしまった。そして数日後には無事に有効な自分のパスポートを手に入れる事ができた訳だが、いろいろ調べてみると、今はアメリカに入国する為にはビザではなくESTAなるものが必要との事。ESTAって何よ?はぁ?どうやら2009年から義務化されたビザ免除プログラムのようで、短期商用・観光目的(90日以下)の目的で旅行するすべてのビザ免除プログラム渡航者は、米国行きの航空機や船に搭乗する前にオンラインでESTA渡航認証を受けなければなりません・・だってさ。ま~アラスカに行く為に必要な事ならやるしかないわな。ある日の深夜、俺は眠い目をこすりながらESTAのWEBページから一つ一つ丁寧に確認し、最後にクレジットカードを使って14ドル支払い、何とか無事に申請することができた。
そして数日後、どうもその申請した内容の一か所に不安を覚えたのでいろいろ確認してみる。その申請項目は、「米国への渡航目的は、他国への乗り継ぐためですか?」ってところで、「ハイ」にしてしまっていた事なんだが、広大なアメリカ大陸の中で州をまたぐって事がはたして他国への乗り継ぎに当たるのかどうかって事で散々悩んで悩んだ結果に、ESTAのWEBページのステータスから質問してみると、「別にそのままでも問題なし」という丁寧な返信が深夜にもかかわらず直ぐにあったんで、も~久々にその晩は安心してぐっすり朝まで眠れた、ま~今となってはほろ苦い想い出だよね。
そしても~毎晩のようにスカイスキャナーで往復の飛行機を検索するんだが、あーでもないこーでもないとノートに書きなぐった膨大な想いを全て実行するにはとても9日間ぽっちでは全然足りない事に気付きだす。先ず驚いたのが、飛行機で日本からアラスカに向かう為の直行便ってのが無いって事が大きなネックになっていた。実は、あるのはあったんだが、期間限定で日程の決まった旅行会社のチャーター便のみなので、俺の段取りした日程ではそれに乗る事は出来なかったのだ。つまりは飛行機を何度も乗り換えをしなければたどり着くことが出来ない困難にいらだちを覚えながら、周囲の多くのアドバイスも頂き、飛行機会社は比較的低料金設定なユナイテッド一本に絞り込んだ。往復の航空料金は20万円ちょっと。行きは関空からサンフランシスコで乗り換えてアンカレッジ。帰りは深夜発のアンカレッジからデンバー、サンフランシスコと2回乗り換えて関空まで帰国の予定が決まった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2017年8月のある日、ついに出発の日がやって来たんだが、先日の台風の影響で出発する飛行機の予定が大幅に変更になってしまい、時間的にもかなり早まってしまったんで、心配で心配で、ああ心配で仕方ないカミさんに見送られながら先ずは普段はあまり乗りなれないJRに乗り込んだ。
-
その後に天王寺で関空行きに乗り換えたんだが、俺を乗せた車両はなぜか関空を超えてそのままどんどんと和歌山方面へ突き進んで行くのを手にしていたiPhoneのグーグルマップで気付いた頃には既に2駅も先にある新家駅だった。
おかしいぞ、
俺は確かに関空と書いた列車に乗り込んだはずだ。
なのに何故・・?
も~訳も分からずあたふたしながら周りの乗客に聞いてみると、関空行きは前の4両だけで、不幸にして一番後ろの車両に乗っていた俺は途中の日の根駅での切り離しに全く気がつかず居たんだとか・・
はぁ?
車両の切り離しって何よ?
何かの冗談なんか・・?
俺は周囲の乗客にアドバイスを求め、すぐさまその日の根駅まで戻ることにしたんだが、こんな時に限って折り返しの電車がなかなか来ないのである。結構ぎりぎりの時間で自宅を出たんで、正直思いっきり焦ってしまった。飛行機に間に合わなかったら全てがパーになると、本来なら一番愛すべきこの間抜けな自分自身を恨んだ。もういても立っても居られずに、何度も何度もカシオの腕時計の秒針を眺めながらウロウロしていると、やっとのことで折り返しの列車がホームに入って来た。 -
よ~し、もう間違わないぞ!
そして日の根駅に着いた車両のドアが開いた瞬間にホームの反対側まで猛ダッシュなんだが、いかんせん大型のバックパックが超重すぎて思うように走れず、階段では半分も登っていないのに膝関節から激痛が走りよろめく始末。
駄目だ
こりゃ先が思いやられるわ (-_-;)
-
そんな俺だが普段の行いは決して悪くはないんで、その後はスムーズに関空に無事到着することができた。
先ずやることは日本円をドルに換金する事なんだが、飛行機の離陸時間まで余裕で90分を切っていたんで、申請用紙をあせって書いていたら間違って二度も書き直してしまったんで余計に時間が掛かってしまった。
結局ここでは5万円をドルに換えた。
レートは110円程。
チップ用に1ドル紙幣で50枚と後は使い勝手の良い10と20ドルを半々で変えてもらった。
やはり慌てるとロクな事がない典型的な例である。
落ち着け、俺・・・ -
そして無事に換金が済んだら次にチェックインの為に、大きくDと書かれたユナイテッドのカウンターに行くんだが・・
なんじゃこりゃ~!?
先日の台風の影響と相成ってかものすごいその長蛇の列に唖然!!!
そしてこの並んでいる間にザックの雨蓋に挟んでおいたメッセンジャーバックに必要な物だけを移すついでに、今からしばらくは必要のない日本円は、小さいジプロックに入れてザックの一番奥にしまい込む。
今の大阪は強烈な猛暑だが、アメリカ行きの飛行機(アメリカの航空会社は特に)はとにかく冷房が効きすぎるんで、上に羽織るパーカーを一枚も入れておく。
-
長くトグロを巻いた人の列は5分で1メートルほどしか進まないので焦っていると、
サンフランシスコ行きの飛行機は乗客全員が無事に乗り込むまで出発しませんから
どうぞご安心下さ~い
って言うスタッフのおねーさんが声を掛けて回ってくれたんで、少しは、いや、かなり安心できましたよ (^O^) -
こんな事態でも、やはりビジネスのカウンターはこんなにガラガラなんだよな~
いいなぁ~
そして長い行列に並んでから55分 ・・・ -
やっとチェックインカウンターまでたどり着くことができた (^o^)/
ここでチェックインと言ってもただパスポートを見せるだけで乗車券を印刷してもらえる
超簡単だ! -
そして荷物を預けるんだが、ザックの中に上記の危険物は入っていないか簡単な質問を受けるが、
あ~、どうかバレませんように・・・ -
今回預ける荷物は飛行機用のトランクケースではなくグレゴリーのバルトロって言う登山用のバックパックだ。
それにサーマレストのキャンピングマットやストック、更にはテン場で使うクロックスまでもが外付けされたものなんで、係員がそれを見て、輸送時に炸裂しない様にコレをすっぽりと覆うほど大きなビニール袋に入れてくれた。
ユナイテッドって凄く親切。
ステキっ!
キャ~~(≧▽≦)~~!! -
今回は急遽に変更になった飛行機なんで、トランジットを心配していたんだが、やはり途中で乗り換えをするサンフランシスコで一度荷物を受け取らないといけないらしい説明を受ける。
あ~メンドクサイなぁ・・ -
そして今度はセキュリティーチェックに向かうんだが、その入り口さえ見えないほどとぐろを巻いた更に強烈な長蛇の列をスタッフの方々にサンフランシスコへ向かう乗客だけ上手くエスケープさせてもらって、今までがまるでウソのようにスムーズにモノレールに乗って国際線のターミナルまで移動できました。
感謝! -
時間的に全く余裕がないんでここは小走りで通過だよ。
ああ、出国前の優雅なコーシータイムにどれだけあこがれていた事か・・
-
離陸の予定時間は既に過ぎているが、ま~何とか無事に飛行機に乗り込むことができた事を知らせる為に心配性のカミさんにLINEでメッセージを送ろうとiPhoneを取り出すも、どうやら飛行機内は電波が繋がらないようだ。
で、ここで少しハプニングが起こった。
既に俺の左側に座っていた爺さんと同じ席の乗車券を握った外国人女性が後にやって来たんだが、互いの乗車券を確認し合うも、やはりは同じ席だったので、その状況を見かねたクルーは何故かその女性ではなく、席でふんぞり返っていた爺さんの方を丁重にビジネスクラスの方へ誘導して行ってしまった。
ああ、もしあの時に俺がもっと上手く仲裁に入って、自分の席をその女性に譲ってやってたら、ビジネスクラスへ誘われていったのは間違いなくこの俺だったろうにと強く後悔した。
だってさ、ビジネスクラスだぜ。
ほら、さっき永遠と並んだの長蛇の列の横にガラ~ンとしたチェックインカウンターがあっただろ?
そもそも我々エ・コ・ノ・ミークラスとは入口の時点から違うんだよな。
おまけにも~腹が立つほど機内食の内容にも雲田の差がある。
ま、当然にして乗車料金も倍近いんだが・・
ああ、出来る事ならなんとか俺とあの爺さんとをそのままそっくりとっ変えてくれないかな・・
-
そして離陸して間もなく・・
「something to drink?」
機内サービスにビールを頂いた。
アサヒかバドワイザーのどちらかが選べた。
今回の座席は真ん中列の三列シートの真ん中で、両隣に座っていた大学生さんと日本留学を終えたそのアメリカ人の女性を交えての様々な会話は11時間のフライト中でも退屈することはなかった。
簡単な自己紹介を経て最後に自分の年齢を互いに当て合うんだが、自分の歳を伝えた時は、騒がしい俺たちの会話を聞いていたのか、二列前の席のオッサンまでもが振り返るほどに周囲の反応が凄かったのには正直参ってしまった・・
ア~~(*´Д`*)ハズカシ~~ -
ビールにほろ酔いしばらくすると、今夜の夕食が運ばれてきた。
機内食だと言っても味は本格的なものでとても美味しい。
オッサンには量もちょうど良いくらいだ。
チキンの入ったマカロニのパスタとパンにサラダ。
ビールをもう一本追加してペロリと平らげた。
スマホをいじってると、一時間で?5ドルはするが飛行機のwifiには繋がるようで、カード情報を入力してカミさんに安否確認のメールをしたんだが、何度やっても何故かLINEだけは使えなかった。
それにしてもアメリカ行きの飛行機内は冷房が効きすぎてとても寒いんで、猛暑の大阪から手荷物の中に予め持参してきたパーカーを羽織るがそれでも寒く、もう何度トイレに行った事か...
にもかかわらず真横の外人女性は薄いシャツだけで全然平気な様子。
そもそも体のつくりが違うんだろうな・・ -
機内で観た映画は3本。
久々にスターウォーズ・ワンを観た。
隣に座っていたそのニューメキシコ出身の女性に、このスターウォーズのレイア姫(キャリー・フィッシャー)を知っているかと尋ねたが知らないと言う。
つい先日亡くなったんだよって教えてあげた。
60歳だった。
もちろん下手な英語での会話である。
でも、よく考えてみれば32歳のこの子が生まれる前の映画なんで知ってるはずもないよな。
だがこの子、日本のアニメについては本当に詳しかった。
NARUTOの待ち受け画面のスマホを見せてもらったが、その友人の全てがアニメオタクとの事。
そしてとってもおしゃべり好きで、結局次の朝までの(サンフランシスコに着くまでの)11時間ほどを真横でワインを片手にヘラヘラ笑いながらもうず~~~っと喋りっぱなしなんですよ。
正直、もうウンザリで~す・・(;´・ω・) -
それからウトウトと何時間経っただろうか、
飛行機の窓の外は徐々に明るくなってきた。
そして少し小腹が空いてきたころ、朝食の機内食が配られた。
ハムチーズサンドとヨーグルトだ。
こいつを熱いブラックカフェで頂いた。
量的には物足りなかったが、間もなくサンフランシスコに到着するってんであと少しのガマンガマン・・ -
カシオの腕時計の針はこの時点でサンフランシスコ時刻に修正しておくんだが、今から思えば動かしたのは針だけで、本当ならデイデイトも巻き直しておくべきだったと後に後悔する事になる。
日本とサンフランシスコの時差はマイナス16時間で、日本の方が16時間も早く進んでいるのだ。
だから日本を火曜日の午後2時に出発して11時間飛んでもサンフランシスコはまだ同じ火曜日の午前9時なんだよね。
どう?解るかな?
日本を午後2時に出発って事は、サンフランシスコ時刻が前日の夜の10時に日本を出発するって事になる。
へぇ~・・ -
そして日本を出発して11時間後、その日の(火曜日の)朝の9時に無事にサンフランシスコ空港に到着しました。
心配していた時差ボケは一切感じなかった。 -
で、ここで一気に緊張感が解れるんだよね・・・(#^.^#)
空港内は弱いながらも無料のWi-Fiが繋がるんでカミさんにLINEで安否確認のメッセージを送った。
あたりまえだが瞬時にメッセージのやり取りができるのは本当にありがたいアプリだよなLINEってさ!
-
さ、ここから先が最初の関門ですぞ!
-
世界一厳しいアメリカの入国審査ってヤツです。
でも特に何も問題ないんだよね。
ただ聞かれた質問に素直に答えるだけでおk。
「よ~し、次の奴、こっちに来い」
「先ずはパスポートを見せろ」
「あ・・」
「ところで・・」
「オマエは何をしに来たんだ?」
ああ、
ただの観光だよ
「ホ~」
「観光ねえ・・」
「で、どれぐらい居るつもりなんだい?」
そうだな~、
ナインデイズってところかな・・
「ふぅ~ん・・・」
「じゃ~右手を出しな!」
え?
なんで??
「え~い、黙って右手をそこに乗せろってんだこのクソ野郎が~!」
あ~ハイハイ ('◇')ゞ
こ、こう?
これで良いのかい?
「よ~し、じゃ~次は写真撮影だ」
「じっとしてな」
「動くんじゃね~ぞ~」
ハイハイ、ちゃんと男前に撮ってくれよ・・
「よ~し、」
「グッドラックだ!」
「次の奴、こっちに来い!」
-
入国審査では顔写真と両手の指紋を採取されたんだが、ま~こんな感じで世界一厳しいとされているアメリカ入国審査も無事に通過出来てホッとしたのもつかの間、
今度はザックを取りに行くんだが、回転テーブルの上を流れる荷物を眺めるが、いつまで待っても俺のザックが流れてこないのだ。
床に座って待つ事20分。
遂には全ての荷物がターンテーブルから消え去った。
って、オイオイ・・(;´・ω・)
てか誰も居ね~(;´Д`) -
ユナイテッドにきつく叱ってやろうと出口付近に向かうと、なぜか俺のバックだけがポツーンと床に置かれていた。
ハードケースではない荷物がこのまま機械の上で回り続けると、どうやらボロボロに炸裂するらしいので、気を利かせた荷物係が親切に降してくれていたようだった。
ああ、流石はユナイテッド!
深く感謝だよね~♪
-
そんな俺を真っ先に笑顔で出迎えてくれたのは、アラスカ航空のシンボルマークだった。
これって昔っから気になってたんだけど、アラスカ航空の創始者か社長の顔なんだろうか?
さ~て無事に荷物も受け取ったし、次に行くとすっか・・ -
日本から11時間もかかってようやく朝の9時過ぎに、無事にサンフランシスコ空港に到着したんだが、次のアラスカのアンカレッジ空港へ飛ぶ飛行機がなんと今夜の7時半。
つ・ま・り
次のフライトまでなんとこのサンフランシスコ空港で10時間も待たなくてはいけなかった。
えっ?
マジで??
10時間も有るの!?
ラッキー!
だが俺は、これは逆にありがたいチャンスなんだと思い早速次の行動に走る。
-
そうそう、困ったときは先ずはここだよな。
俺はインフォメーションカウンターのおねーさんに、今から夕方までで往復できるサンフランシスコのお勧めスポットを訪ねてみると、
地下鉄(BART)に乗ってエンバーカデロ(The Embarcadero)で降りた周辺をバスで巡ってみてはどうかと言うアドバイス。
パンフレットで地図を示しながらヘニョヘニョと早口で喋るんで非常に聞き取りにくい。
もっとゆっくり喋ってくれって伝えたら、その内容の3割ほどだが、何とか理解はできたぞ。
ありがとよ! -
次は背中にしょってる馬鹿デカい登山用のバックパックをロッカーに預けようとしたんだが、何処を探してもサンフランシスコ空港にはロッカーが一切無いんで、再びさっきのおねーさん所に戻って聞くと、空港内にはスーツケースなんかの荷物を預かってくれるエアポートトラベルエージェンシーってのがあるらしい。
そして教えられたとおりに向かった店で、この荷物を夕方まで預かってくれって頼むと、ビニール袋で包むかどうかと問われた。
ん・・?
見ると入り口付近に大切な荷物をビニールで綺麗に梱包する機械があったが、俺はそのメンドウを嫌ってそのまま荷物を受け取ってもらうことにする。
料金はたしか30ドルほどした。
正直めっちゃ高い。
だがここでちゅうちょ出来ないほどこの店の利用客は多く、やむなく紙に住所と名前と電話番号を書いてしぶしぶ30ドルを支払った。 -
でもさ、
これでようやく
身軽になれたぜ・・
ヒャッホ~~イ! -
さて、お次は空港と直通している駅まで歩いて先ずは切符を自動販売機で購入する。
エンバーカデロまでは8.95ドル。
バートの乗車券はプリペイド方式なんで、ここでは10ドル分を購入する。 -
そしてしばらくするとホームに電車がやって来た
コイツがBARTってやつか・・ -
さ、それでは早速乗り込みましょうぜ!
-
これがバートの車内の様子。
中には自転車専用のスペースもある。
やはりここは自由の国アメリカ合衆国なんだよな。
-
って事で車内の見渡しの良い席にドッカリと腰を下ろし、とっても早口で何をしゃべってるのかあまり理解できなかったおねーさんに頂いた地図を広げて確認する。
それにしてもこのBARTの走行音は凄まじくうるさい。
いつ車輪が外れて飛んで行ってもおかしくない程の爆音で真っ暗な地下道を突っ走る。
よほど古い車両なのか、車内のシートもかなりくたびれている。
揺られているだけでけっこうスリリングだ。
たのしい! -
電車はサンフランシスコ空港から30分ほどでエンバーカデロ駅に到着した。
-
そして地上に上がるとそこは大きなビルが立ち並ぶサンフランシスコのビジネス街。
時間にしてランチタイムであろうか、多くのビジネスマンがテイクアウトのパックを持って歩いていた。
大きなビルの谷間のあちこちにとても美味しそうなレストランがあったが、どこも長蛇の列が出来ていた。 -
気が付けば自分もそうとう腹が減っていたんで、どこかで何か食べようかとあちこちを徘徊するも、ど~も店の選択にいまいちふんぎりがつかず、ふと気が付くと海岸沿いに出てしまった。
で、その海岸沿いのあちらこちらでは、多くのアメリカ人がテイクアウトしたであろうとても美味しそうなランチを仲間たちと楽しんでいた。
んで、その中で一番美味そうに見えたランチを頬張っていた青年にどこでそれを買えるのかと超下手な英語で聞いてみる。
この青年もまた凄く早口で喋るし、しかも全く知らない店みたいな名称をアレコレ言うだけで全く理解出来ない(;´Д`)
首をかしげて立ち去ろうとすると、包んでいた店の包装紙を俺にわたしてくれた。
後はスマホで探せってなもんだが、いかんせん俺のiPhoneではWi-Fiが全く繋がらない。
俺はそんな青年に笑顔でお礼を言ってその場を去った。
駄目だコリャ・・ -
そして端からPIERなんちゃらって数字がずっと順番に並んだ埠頭沿いには、倉庫を改造したオープンなカフェも有ったんだが、椅子に座って店でサービスを受けるとチップやなんやらと余計なお金を使っちまうんで、アメリカでの食事はあくまでテイクアウトを基本と考えていたんで横目でスルー・・・(-_-;)
-
その数字が小さくなるほどレインボーブリッジに近づいてゆくんで、胸に期待を込めて、空港で補給した水道の水で空腹をしのぎつつそのままひたすら歩きマッスルよ~
-
そして埠頭沿いを相当歩いた先には、何やら賑わってそうなPIER39と言う観光地みたいな商業施設があったんで寄ってみることにした。
-
中には多くのみやげ物SHOPやレストランがギッシリと立ち並んでおり、当然ながら地元?の多くのアメリカ人達で賑わっていた。
当たり前だが日本人は見当たらない。 -
で、どこのお店を覗いてみても、正直に言って、本当につまらない。
観光客相手の同じような服や土産物屋がただ何件も立ち並んでいるだけ。
とてもつまらないが、俺はこの空腹だけを先ずは何とかしたくてあちこち徘徊する。
美味しそうなレストランもあった。
くり抜かれたパンにタプタプのクラムチャウダーが詰まった大きなパンを食べてる多くの観光客見て入店を試みるが、時間帯が悪く、何処も満席で大賑わいだったんで泣く泣く断念・・ -
そして施設を抜けると海に出た。
-
ん・・・?
んんんん!!!!
アッ、アレは確か!
-
アルカトラズじゃんか!
その昔にクリント・イーストウッドがここから脱獄する映画を観たことがあるんで、その独特な外観からは直ぐに判別が出来た。
やはりは映画なんで、主人公の囚人は最後には無事に脱獄できるんだが、ここの海は流れが激しくとても冷たいんで、海に飛び込んだとしても、対岸まで生きて無事に泳ぎ切ることはとても困難らしい。
そんな牢獄を実際に観た見れたその瞬間は、も~うれしくてうれしくて、心の底から感動がこみ上げてきた。
そうそう、確かにここだったよな。
そうだよそうそう、
霧の街サンフランシスコなんだよここは・・ -
キャッキャキャッキャと独りはしゃいでいる日本人の変なオッサンをよそに、そんな島には目もくれずに皆さんあちらの方で騒いでおりますよ・・
-
どれどれ・・?
-
ん!?
な、なに?? -
なんじゃこりゃ~!?
-
アシカ、アザラシ、オットセイがいっぱい寝とりますわ・・('◇')ゞ
-
こんなつまらない商業施設になんでこんなに人が来るのか、その原因がやっとわかりましたよ。
コレですよコレコレ!
このアシカ、アザラシ、オットセイ達こそがこのピア39のメインなんですよ。
って、うんうん、間違いない、きっとそうだわ! -
も~これ以上歩くのがめんどくさくなったんで今日の昼飯はここのホットドックで妥協することにした。
-
記憶では2つで8ドルほどだった・・
あのね、アメリカって物価が高いんだってば!
店員にドリンクは要らないのかと聞かれたが、空港で補給してきた水があるんで丁重にお断りする。 -
包装紙を捲るとケチャップもからしも何も掛かっていないし野菜もピクルスすら何も何もついてない。
マジかよ・・(;´Д`)
でも、おもいっきり腹が減ってたんで、歩きながらそのまま早速頂くんだが、意外や意外に、しっかり味のついたソーセージが何もついていないプレーンな状態でもしっかり美味しく味わえた。
特に何も付けなくても、逆にこのままのプレーンな状態が一番美味しいと思うぞ。 -
そしてアルカトラズに因んでのお店もありましたよ~。
-
あまりにも先程のホットドックが美味しかったんで、今度は違うお店でもう一本購入してみることにした。
-
今度はすべてをフルトッピングしてみたが、やはりサンフランシスコで頂くホットドックはプレーンに限るとここで断言しておこう!
で、ベンチに座って三本目のこれを食っていたら、突然現れたホームレスが、
「アンタは少し食い過ぎなんだよ、」
「だからその半分を私によこしな!」
ってこう来るもんだから、すかさずにポケットから取り出したサングラスをかけて(あぶないデカみたいに・・)
ウッセ~んだよ!
ってやったらすっ飛んで逃げてっちゃったよ・・
-
そして調子こいて隣のフィッシャーマンズワーフでさらにつまみ食いしてるとそろそろタイムアウト。
今度は戻りながらビールを探すんだが、どこを探してもどこのコンビニに入っても、お酒を売っているところが一切なかった。
日本のコンビニが異常過ぎなのか?
どうやらアメリカでは、カフェやレストランなんかのお店の中でないとお酒は飲めないらしい。
ノンべえな俺にはとても厳しい国だよな。
仕方なく俺はアメリカ人らしく真っ赤なコークをイッキにキメた。 -
あ~たのしかった!
そして夕方6時、サンフランシスコ・エアポートまでBARTで一回乗り間違えながらも無事に戻ってくることができました。 -
で、ここでちょっと問題が・・・
継ぎ足しして少し余ったプリペイド式の乗車券を換金しようと何度か券売機に向かい合うが、どうも操作がよく解らない。
あ~でもないこ~でもないとボタンを押しまくるが、おそらく換金が出来ないシステム何だろうと自分を納得させる。
駅員に聞きに行こうかと考えたが、次の飛行機の時間も気になってたんで、これはそのまま日本へのお土産として持って帰ることにした。
さ~次はいよいよアラスカだぞ
先ずはアンカレッジに向けて国内線のチェックインからだ・・ -
サンフランシスコのエンバーカデロでプチ観光を終えた俺は、BARTに乗って空港に戻り、先ずはトラベルエージャンシーでバッグを受け取り国内線のチェックインに向かう。
そしてユナイテッドにもう一度荷物を預けないといけなかったので、日本で頂いた大きなビニール袋にバックパックを入れ直して渡したんだが、
アレアレ?
こんな事なら国内線にもっと早くチェックインしておいて、この大きなザック先に預けておけば、わざわざトラベルエージェンシーなんかに高い金払って荷物を預けなくったって良かったかもしれないぞ。
後は簡単な手荷物だけもって遊びに行けば良かったんじゃないかと少し後悔する。
セキュリティーチェックなんてもう一回通れば良いだけだしさ。
ああ、だれか詳しい人が居たら教えてください・・ -
プチ観光では散々歩き回ってめっちゃおなかが減ったんで、とっても美味しそうなこのヤンキーピアで旨いシーフードでもゆっくり頂こうと考えたんだが、やはり気になるのは迫り来る飛行機の出発時間だったんで、
-
多分こういうレストランって調理時間が長いだろうから、今回は見送らざるを得なかった・・
ああ、腹減ったなぁ・・ -
あと一時間早く空港に戻ってきてさえいれば、ここで優雅なディナータイムが約束されたんだが、
ああ、フライトまであと一時間か・・・(´・ω・`)
-
でも腹減ったんで・・
-
調べると夜の7時半に出発するアンカレッジ行きのユナイテッドには機内食が無いので、ここでバナナと水を購入するんだが、いかんせんアメリカのミネラルウォーターってのは高過ぎる。
一本3ドルちょっともするってどうかしてるぜ!
そしてさっき買ったバナナを食べながら搭乗ゲート前でiPhoneの充電をするついでに、心配性のカミさんにLINEで安否確認のメッセージを送る。 -
そしてしばらくすると搭乗が始まった。
さ、そろそろ乗り込むとすっか・・・ -
アンカレッジには深夜の0時程に到着する機内は以外にも満席だった
-
そして機内サービスではコークを頂く
ど?
カッコイイだろ(謎) -
そしてサンフランシスコから4時間ちょっとで・・・
-
俺を乗せた飛行機は無事にテッド・スティーブンス・アンカレッジ空港に到着した。
やっとアラスカだよ・・ -
いや~しっかし長かったなぁ~
やれやれ・・ -
空港内は深夜だというのにとっても賑やかだ
-
しかもこんな田舎なのにとても大きな空港だったので正直びっくりです。
-
マクドもあったし・・
-
ほんじゃ~先ずはbaggage claimに向いましょうぜ
-
っとその前に・・
-
ちょっとトイレな・・
-
やはりここでも・・(;´Д`)
俺のバックパックだけがいつまでたっても出てこないんで、壁にもたれてしゃがみ込んで待っていると、
しばらくウトウトしていたようで、
ふと気が付くとベルトコンベアは既に停止しており、
照明はやや暗く・・
って、
オイオイ!
誰もいね~!(またかいな・・)
-
で、トボトボとユナイテッドの荷物引換所を尋ねに行くと、係りの人はかなり長く俺の到着を待っていてくれたようで、凄くホッとした様子。
そして俺に荷物を渡すや否やドアを施錠し、急ぎ足で帰宅していった。
あ~~~ごめんなさ~い・・
-
しっかしさ、めっちゃ眠いわ・・
-
だが俺には寝てる暇などない・・・
-
アラスカをもっと知る必要があったからだ
-
グリズリーベア
-
ビーバー
-
ドールシープ
-
オオカミ
-
明日から突入するデナリパークについて
-
しっかり勉強しなくてはいけなかったのだ。
-
そしてiPhoneの充電をしながら、
-
床に寝そべって、しっかりお勉強です。
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深夜のアンカレッジ空港の床に寝転がっていると、いつの間にか深い眠りに入ってい俺は、アイフォンを充電していたコンセントがゆえに掃除機が使えないと困り果てた空港内の清掃員に起こされてしまった。
寝ているところすいませんと大変恐縮する清掃員に深くお辞儀して、いそいでキャンピングマットをたたんでその場を後にするんだが、急な自体に慌てて飛び起きたんで、すっかり目が覚めてしまった俺は時刻を確認するとAM3時半だったんで、目が覚めたついでに少し早めだが本日の行動を開始することにした。 -
そして再びクソ重いバックパックによろめきながら、先ずは街へ向かう事にする
-
当初は空港から朝一番初のバスに乗ってダウンタウンへの移動を考えていたんだが、デナリへ向かう大型バス(パークコネクション)の発車が朝の6時半と早かったんで、少し高くつくがやはり移動はタクシーしかない。
それにこんな深夜だしね。 -
俺はタクシー乗り場に行ってドライバーのおじさんに、ダウンタウンのイーガンセンターに行く前にどこか24時間営業のスーパーマーケットに寄ってくれと頼む。
当然にして会話は継ぎ接ぎだらけの英語になるんだが、これがまためっちゃ楽しいんだよな。
互いに目と表情を確認し合いながらさ・・ -
話が決まったらレッツゴー!ってな感じになったんで、後部座席に乗り込もうとするんだが、このタクシードライバーが俺の横に乗れって嬉しそうに誘うんで、そのお言葉に甘えちゃいましたよ。
「オメ~、日本人だな?」
ああ、そうだよ、イエローモンキーさ!
「あ~りがと~♪ こんに~ちわぁ~~♪」
ア~~ッハッハッハ 上手じゃんミスター!
「で、これからどこに向かうんだい?」
ああ、デナリパークでバックカントリーさ
あのさぁ、この辺に日本人って来るのかい?
「この辺じゃ~日本人はほとんど見かけね~な」
「ところでオメ~・・・」
「なんで一人なんだ?」
あん?
しっかり・・
自分と、
向き合うためさ!
「自分と・・?」
「向き合う・・?」
「 ア~ッハッハッハッハァ~・・」
ヒ~ッヒッヒッヒッヒッヒィ・・・
(コイツ、ぶっ殺す!)
ってな具合で、
ぎこちないが互いに理解し合おうとする会話はとにかく楽しい(汗)
それにしてもアメリカ人ってのは相手が何処の国の人であろうと、全くおかまいなしに英語でペラペラしゃべりまくるんで正直参る。
あいにく俺は大学受験レベルの英語力しか持ち合わせてないんだ。
こっちは日本人なんだしさ、せめてもっとゆっくりと喋ってくんないかな。
単語がわかんね~じゃんかよ!
少しは遠慮しろってんだ・・ってオイ!
聞いてるんか?
って、鼻歌歌ってやがるわコイツ・・
駄目だこりゃ(-_-;)
-
空港を出発してわずか10分ほどで、ここアンカレッジで24時間営業のスーパーマーケットのCARRSに到着した。
タクシーのドライバーも、俺もついでに買い物をするわってんで2人で仲良く入店する。
さ~ここでは約4日分の食料と、何よりもキャンピング用のガスカートリッジを入手しなくてはいけなかった。
飛行機ではガスボンベは持ち込み禁止なんで、こうやって海外で、それもわざわざアラスカでキャンプをしようと思えば、ガスカートリッジだけはどうしても現地で調達しなくてはならない。
本当なら、こういった買い出しだけで一日あった方が良いんだが、ああ、なんせ休日が9日しか無いんでね・・・
サラリーマンは辛いのよ・・ -
とても広いCARRSの店内には食料品がなんでも売られていた。
日本から遠く離れたアメリカの、それもこんなど田舎の街に、24時間営業のスーパーマーケットがあったこと自体が驚異だった。
やはりアメリカだけに駐車場のスケールからしてデカい。
本当は日用品などの品揃えが豊富なWalmartに行きたかったんだが、営業時間が朝6時からだったんで泣く泣く断念。 -
ショッピングカートをガラガラと広い店内を爆走する俺の目に最初に留まったのは、アラスカを象徴するかのようなグリズリーベアのディスプレイだった。
アラスカン・グレインズのホットドッグ専用バンズだ。
これもなんかのご縁だ。
よし、今回はコイツを基本に食材をそろえることにしようではないか。
アウトドアでの食にあれこれバリエーションを求める俺ではないんで、今回は同じメニューで貫くことを決意する。
本質は大自然を楽しむ事なんで、腹に入れば何でもいいのさ。
ど?
男らしいだろ?! -
深夜のCARRSで購入した物は、ホットドック専用の切れ目の入ったバンズとビーンズの缶詰とサラミとウインナーとスライスチーズとパセリみたいな野菜と朝食うためのフルーツの盛り合わせと、今日一日分の馬鹿デカいサンドイッチでたったの38ドルちょっと。
そしてレジで金を払う時に、そのタクシーのドライバーが俺の真横で自分の電話番号?みたいな数字を一生懸命機械で打ち込んでくれていたんで、それでこんなに安くなったのかもしれない。
更にここアラスカでは日本みたいな消費税は一切掛らなかった。 -
キャンピンガスを置いているかと店員に聞いてみるが全く通じ無いんで、タクシードライバーが間に入って代わりに説明してくれたらやっと理解したらしく、指をさす方へ見に行ったんだが、やはりアメリカだけに、ガス缶のその大きさを見て仰天する。
日本で売ってるキャンピングガスのロング管を二つ重ねたほどの大きさでめちゃ重い。
もっと小さいのはないのかと聞くと、これしか置いてないという。
迷いに迷った結果、俺はこれ以上ザックの重量を増やしたくなかったんで、ここでのガスカートリッジの購入は断念せざるを得なかった。
後はデナリ国立公園のライリークリーク・キャンプ場に期待するしかなさそうだ。
で、もしガスが入手できなかった場合でも、今回は火を使わずに調理できる食材だし、日本からある程度は持ってきたアルファ米も、水だけあればなんとかなるだろう。
そう自分を言い聞かせスーパーマーケットを後にした。
-
そして時間にして朝の四時半過ぎ、俺を乗せたタクシーはダウンタウンのイーガンセンターの前をすっと通り越して、そのすぐ裏手にあるヒルトン・アンカレッジ・ホテル入り口で停車した。
そしてそのタクシーのドライバーは、
「今から朝一番のバスに乗り込むにはかなり時間があるし、イーガンセンターはまだ閉まってる。」
「ダウンタウンだけに、あそこは真っ暗で危険だから、このホテルの一階のカフェテリアで朝を待った方が安全だ。」
と、先程とは打って変わって真顔で俺に迫った。
ああ、解ったよ・・
そして乗車料金に気持ち多めのチップを支払い、重いバックパックを背負って、そのドライバーを見送ろうとじっと立っているが、やはり相当心配らしく、俺がホテルの入り口を潜るまで一向に立ち去ろうとしないのであった。
どうやらダウンタウンはそうとう治安が悪いのか・・?
短い間ではあったが、深夜にアラスカの大地に降り立った能天気な日本人とタクシードライバーが繰り広げる、そんなほろ苦い思いでだけでも、十分に一冊の本が書きあがるほど俺たちは充実していたと思う。
ありがとう、オッサン!
-
そして・・・
俺がホテルのカフェテリアに腰かける様子を見て、タクシードライバーは安心したのか、ようやく車を発車させた。 -
しかし、大変申し訳ないんだが、
深夜のホテルのカフェテリアなんかで、じっと朝を待つような俺では無いんで、ヒルトンホテル前の交差点で再び腰を下ろし、路上で先ほどスーパーマーケットで購入した馬鹿デカいサンドイッチをがっつく。
美味い!昨夜はバナナ一本しか食ってなかったんで余計に旨く感じたのかもしれないが、いやいや、マジでビビルほど美味かった。
デカいバンズには野菜とチーズと肉がぎっしり詰まっている。
これで8ドルちょっとは激安だよ。 -
超空腹だった俺が三等分されたそのサンドイッチ一切れ食うだけでおもいっきり腹パンになるほどすさまじい量だった。
これであと二食分はあるんでジプロックに入れ直して大切にザックに仕舞う。
そして空港内で補給してきた水道の水を一気に飲み干す。
辺りを見渡すと、静まり返ったダウンタウンでは遠くに喧嘩してる声とかは聞こえるが、治安が悪そうには到底思えない。
深夜にもかかわらず、そこそこ車は通過するんだが、俺の目の前の信号待ちで止まるどの車も皆、運転席から普段見慣れないアジア系の外国人である俺に激しくメンチを切ってきやがる。
オイオイ、舐めんじゃね~ぞ・・(汗) -
で、あそこがヒルトン・アンカレッジ・ホテル前の交差点なんだが、やはりホテルの入り口なんであまり長居は出来そうになかったんで少し移動する事にする。
-
駅が近いのだろうか、暗闇に響く汽笛のなる方向へ歩くが、重すぎるザックを担いでこの坂道を再び上り直す勇気と気力に負け、目の前にあった真っ暗な駐車場で人目に付きにくいように一旦は横になるが、じっとしてるとじわじわっと寒いんで再び歩き出す事にする。
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ちょっと借り物の画像だが、これがアンカレッジ駅前の様子だ。
ホラ、目の前にすぐヒルトンホテルが見えるだろ。
後で調べてみると、この直ぐ真下にはアラスカ鉄道のアンカレッジ駅があったんで、やはり勇気を振り絞って見に行けば良かったと今、プチ後悔しながらコレを打ち込んでいる。 -
深夜のアンカレッジの街並みはとても綺麗だ。
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ここは確かライブカメラの有る交差点だ。
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ハードロックカフェの真ん前。
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そういや日本からも~毎晩のようにWEBカメラでこの看板を確認していたっけ・・
初めて訪れるアラスカの気温がいまいち良く判らなかったから、ライブカメラで通行人の服装を何度も何度も確認したんだが、予想通りにやはりは寒い・・
デナリパーク付近なら更に気温は下がるだろうよ。 -
(。´・ω・)ん?
深夜の観光案内所の前で、そんな俺をじっと俺を見つめる熱い視線感じた。 -
近寄ってみると、人間よりはるかにデカいその熊の銅像に、明日から突入するバックカントリーに恐怖を感じた。
マジかよ、熊ってこんなにデカいんかい!?
解りやすく言えば、あのハーレーダビッドソンより確実に大きいのだ (;''∀'')
昔の軽自動車程あるぞ!
こんなもんに馬乗りなんかされたらも~人生終わりだよね、
マジコワ! -
そして徐々に夜が明けてくるアンカレッジのダウンタウンの空
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幸いビジターセンター前では無料のWi-Fiが繋がるんで、ここで心配性のカミさんにLINEでメッセージを送っておく事にする。
-
ネットが繋がるついでにインフォメーションセンター前で久々に2CHの観覧に没頭してしまった。
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カシオの腕時計で時間を確認すると6時を少し回ったんで、すぐ裏手のイーガンセンター前まで歩いてゆく。
当たり前だが誰もいない・・ -
しばらくすると、一人のホームレスが何処からともなくやって来て床に座って煙草を吹かし出した。
俺はこのデリカシーの無いタバコの煙の臭いが何より大嫌いなんで、道の向かいの公園でじっとバスの到着を待つことにした。
ボ~っと待っていると、なにやら怪しそうな若僧が近づいてくるんで、ポケットに片手を突っ込んで、忍ばせてあったジャックナイフを握りしめる(汗)
「オイお前、火あるか?」
ああん?
「煙草の火だよ、ホラ、あるんだろ?」
ね~よ!
あいにく俺は、タバコは吸わね~んでな・・
殺伐とした空気に緊張が走る。
ラリってるのか、どこかおぼつかない様子のこの若僧。
しばらくの沈黙の間、互いに決して目線は外さない。
そして俺が少し危険な外国人だと判断したのか、ふと振り返ってトボトボと去っていった。
実はアラスカに来る前に、不運にも熊に出くわした時の対処法の一つとして、決して目線を外してはいけないと日本からしっかり勉強してきたんだが、まさかあんなチンピラで実践する事になるとは・・・
-
で、ここで少し問題が発生。
時計が6時15分を回ってもバスが来ないのである。
俺は再び道を渡ってイーガンセンターの前で無料のWi-Fiに繋げてバスの時刻を再確認するが、やはりは6時半なのだ。
少し不安になったんで先程のホームレスに問いかけてみたら、パークコネクションのバス停は確かにここで合っていると言う。
時刻になってもバスが来ないのは何故かと尋ねると、バスが来るのはあと一時間後だと言いながらスマホの時刻を見せてくれた。
アレっ?
俺のカシオの腕時計が間違っていると言うのか?
今回の旅で時刻には絶対の信用を置けるこのカ・シ・オの腕時計がスマホなんかより劣るとでも言うのかい?
カシオだぜカシオ!
そして俺は自分のiPhoneでも時刻を確認すると・・・
オイオイ(汗)、
そうか、そうだったのか!
サンフランシスコとアンカレッジだけでも一時間の時差がある事に今更ながら気が付いた俺。
ここアメリカは、日本なんかとは比較にならないほど巨大な大陸なんだと思い知らされた瞬間だった。
そして急いで腕時計の針を一時間だけ巻き直したのが上の画像だ。
って事はやっぱタクシードライバーが心配するのも無理はない。
でもちょっと待てよ、
まっとうなホームレスがスマホなんか持ってる訳ないわなぁ・・・
な~、あんたもパークコネクションに乗るのかい?
「ああ、そうだよ」
じゃ~デナリに行くんだね?
「タルキートナさ」
「友達に会いに行くんだ」
そ、そうかい・・
(えっ?お前、ひょっとしてお金持ちなのか?)
で、何処から来たの?
「フィーニックス・アリゾーナ!」
「ところでオメ~、日本人だな?」
ああ、イエローモンキーさ
(しっかしさ、なんでわかるんだよぉ・・)
オーサーカ、ジャパーンなんだぜ!
(どうだ!カッコイイだろ~!?)
すると先ほどのチンピラが再びやってきて、今度はそのアリゾナ君に絡みだした。
じっと耳を澄ましそのやり取りを聞き取ろうとするが、互いに低い声での英会話がいまいち理解できなかったが、声の口調からはアリゾナ君の方が相当優位に立っていることだけは判断できた。
そしてしばらくしてそのチンピラは何事もなく去っていった。
俺はこのアリゾナ君に訳の解らない意地を張ってしまってたいたが、
負けた・・(いや、完全に負けてる)
いやいや、俺よりチョットだけカッコイイだけさ(ま、そういう事にしておこうではないか)
-
そして朝の6時過ぎ、予定通りにイーガンセンター前にパークコネクションのバスはやって来た。
俺はザックからバウチャーを取り出すが、予約名簿で名前を確認するだけでその必要なかったようだ。
今回は久しぶりの海外なんだが、飛行機やバスの予約、支払いまでの全てが事前にインターネットによるクレジットカード決済。
チェックイン時は名前を確認するだけの簡単なものなんで、世の中はずいぶん便利になったものだ。
ダイヤルアップでのインターネットが普及し始めたあの時代がとっても懐かしく思えた。
ってこう書けば俺の歳が薄々解っちゃうんでハイ次~! -
そしてバスは時刻通りの朝6時半に出発した。
-
勤務先の休暇申請から始まりESTAやパスポートの再取得、そして往復の飛行機の手配を無事に済ませた俺は、今回の旅の準備として新たに買い足した物の一つに腕時計がある。
普段は機械式の腕時計しか身に着けない俺だが、今回は半分命懸けでの旅になりそうなので、時刻には絶対の信用性がある物でないと一緒に連れて行く事ができなかったからだ。
そしてこれが悩みに悩んだ結果にamazonで買った腕時計。
送料込みで2,450円。
ベルトはペラペラのゴムで、ハッキリ言ってプラスチックのおもちゃなんだが、侮るなかれ、やはりはその中身や性能は日本が誇るカシオ製だけに折り紙付きのクォーツ時計なのだ。
もちろん100m防水で何より装着しているのも忘れるほど軽い。
実はカシオのこのモデルの腕時計に行きつく過程として、今回は夢見ていたアラスカ鉄道の乗車を時間的な問題から泣く泣く諦めざるをえなくなったのがきっかけなんだが、
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アラスカ鉄道そっくりなカラーリングのこのモデルのネイビーブルーを最初は強く欲していた。
乗れないのならせめて時刻を確認する度にアラスカ鉄道を腕に感じれればいいやと甘く考えていた。
だが、正直今回の旅は危険で半分命懸けな行程ばかりなんで、時間的な失敗が一切際許されなかった。 -
文字盤の視認性だけを最優先で考えると、どうしても見送らざるを得なかったのだ。
そんなファッション性なんてつまらないエゴなんかで一回しか無い人生で命を落としちまったら俺は俺はああ俺はあの世でもう永遠に後悔し続けるだろうよ。
たかだか二千円ぽっちの腕時計ごときでも~とてつもなく大層に熱く語る俺はやっぱりかなり逝かれてるな・・ -
それにしても今日はとってもいい天気だ。
俺は運転手のすぐ後ろの最前列の席に腰かけていたんで見晴らしは最高。
だが乗り物に揺られていると、日本出発から殆ど寝ていなかったんで強烈な睡魔がゆえにいつの間にか深い眠りに入っていたようだ。 -
そしてアンカレッジから距離にして180キロほど走ったバスは、初めての停留所であるタルキートナに到着した。
ここはデナリ山の登山の拠点として有名な街で、飛行場やアラスカ鉄道の駅もある。
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そしてここはタルキートナの街の入り口付近にあるアラスカン・ロッジって言う高級リゾートホテル。
部屋の窓からは北米最高穂のデナリが常に目の前にみえるんで、山側の部屋を確保するのは至難の業らしい超大人気のホテルなんだってさ。
ま、俺にはこんなしゃれたホテルなんか縁がねぇわ。
バスはここで40分ほど休憩するってんで、ちょっくらそんな施設の中に入ってみることにする。 -
ホテルのメインホールにある大きな暖炉が印象的だ。
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先ずは売店に行って熱いカフェでも頂くとすっか・・
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こう言う所ではドル紙幣ではなく、クレジットカードでスマートに支払うのがオトナってもんさ!
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そしてこの味のあるロッキングチェアに揺られながら熱いコーシーを飲むんだが・・
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オイオイ、スゲーぜ!
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コーヒー飲む前に息を飲むほど凄いこの景色!
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マッキンリーだよ!
ホラ、マッキンリーが目の前にドドド~~~ンだよ!
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も~慌てて外に飛び出す俺
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アリゾナ君も若い女の子もスマホでバチバチ写真撮影してるよ・・
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しばらくするとアリゾナ君を友達が迎えに来たんで若い女の子と二人で手を振ってあげた。
こんなところまで迎えに来る友達なんで当然車ではなく飛行機のはずだ。
ああうらやましいぜ。
最初はホームレスかと思ったアリゾナ君とはもっと宜しくしてればよかったかなっ・・ -
で、再びバスに乗り込むんだが、先ほどのタルキートナで乗客が6人増えた車内は少しにぎやかになった。
どれも仲のよさそうな夫婦だったんで、日本で留守番しているカミさんが少し可哀そうに思えて仕方がなかった。
ああ、俺はなんて罪深い夫よ・・ -
そしてまたしばらく走るとバスはデナリビューポイントサウスに立ち寄ってくれた。
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早速見に行ってみると、タルキートナよりはもっと近い距離にデナリの南面が見える
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よし、あの木の左側がデナリなんだな
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一年のうち我々の目の前にデナリが姿を出す日なんていったい何日あるんだろうか?
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ああっ・・もうちょっとなんだよなぁ・・
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これは他からちょっと拝借してきたここの画像なんだが、
くっきり晴れていればこんなにハッキリ見えるんだってさ! -
そしてバスはジョージ・パークス・ハイウェイを北上再開
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そしてしばくして次のビューポイントに到着したんだが、アラスカの凄いところは遮るものが何もないこんな360度のこの大パノラマなんだよな。
もうね、空が広すぎて感が狂っちゃうわ・・ -
で、ここでしばらくボ~っとしていると、まるで計算されたかのように目の前をアラスカ鉄道の列車が通り過ぎて行くんだよ。こんなさりげないサービスが出来るパークコネクションってホント素晴らしいと思うね!
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バスのフロントガラスは虫だらけだけどさ・・(爆)
掃除、大変そうだよな・・ -
揺られているだけで楽しいそんなパークコネクションも、
-
そろそろ・・・
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デナリパークに近づいてきましたよ・・
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で、この若い女の子、ジョージパークスハイウェイからパーク入り口に左折した直ぐ右手に有るでっかいデナリパークの看板の写真を撮り損ねたとかで、すごく残念そうに嘆いていた。
俺は笑顔で自分の足をたたいてウォーク、ウォークって言ってあげると照れくさそうにはにかんでやがる。
か、かわいい! (≧▽≦)///// -
そうそう、こんな看板をね・・
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そしてバスは少し坂道を上って直ぐのデナリ駅に予定通りの12時過ぎに到着した。
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ここでバスを降りたのはさっきの若い女の子と俺の二人だけ。
俺もすごいが、独りでデナリにやってくるなんて、この女の子もすごいわ!
パークコネクションでここまで来るにはバス代が片道90ドル掛かるんだが、アラスカ鉄道利用ならさらに高額となり、アドベンチャークラスでも167ドルもする。
さらにアンカレッジからここへの到着が午後3時40分と言う致命的な欠点がゆえに、やはりデナリナショナルパークへのアプローチはバスに限るってもんだよ。 -
さ、先ずはおしっこだよな・・
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さすが国立公園だけにトイレはとてもきれいだ。
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嫌な臭いもないしね。
使う人のマナーも良いのか、清掃が行き届いていた事に感心する -
ザックの腰ベルトをキュッと締め直し、
先ずはちょっと寄り道だよ~ん -
アンカレッジのダウンタウンを朝の6時半に出発したバスは昼の12時半にはデナリ駅に到着した。
先ずはすぐ目の前にあるデナリ・ビジターセンターに行くことにする。
入り口を入るとどうやら今年で開園100周年らしく、施設内は大変多くの観光客でにぎわっていた。
って事はこの国立公園は1917年に開催されたって事なんだが、鉄の塊が空を飛び回る今の時代に100年も続くなんて本当に珍しい貴重な存在だよ。ナショナルパークって事は国立公園なんで、言い方を変えれば自然保護区なんだよな。
つい先年にあのオバマさんもこのアラスカでの石油開発にストップをかけたのがうなずけるような気がするわ。
ここアラスカでの自然保護はなにもアメリカ人だけの問題ではなく人類の問題なんだ。
そう考えればこれ以上の石油開発をすべきではない。
馬鹿な政治家は物質的、経済的なの豊かさと引き換えに失う、掛け替えのない物の偉大さはその比較に値しないって事を知るべきだ。
俺が日本からわざわざここにやって来たのも、素直にこのラストフロンティアって言葉に引かれたからなんだが・・
あれっ?
ちょっと違うような・・ -
予定では明日の早朝からこのデナリパークに突入するんで、ビジターセンターのジオラマをじっくり観察しながら作戦を練ることにする。
グーグルマップの画像なんて縮小してゆくと途中から雪まみれの画像になって全然わからなったが、やはりこういった模型があるとルートのイメージが付き易い。 -
そしてバックカントリーのユニットに腹が決まったついでにビジターセンター内部をゆっくり観察する。
-
え?ユニットって何の事だって・・・?
-
クックックック・・・
ま~そう焦らずにさ、じっくり読んでくれって・・・ -
腹が減ったんでビジターセンターの向かいにあるモリノグリルを覗きに行ったんだが・・・
-
ちょうどお昼時の店内では、
-
多くの観光客でひしめき合ってたんで ここでの食事は諦め、
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先に、やるべきことをやりに行く事にした。
-
やるべきことをね・・・
-
ビジターセンターからは徒歩で先ずはWilderness Access Centerを目指す。
パーク内には無料で走り回るバスもあるようなんだが、英語がよくわからないんで歩くことにした。
国道に戻る方向にしばらく進むと・・
-
アラスカ鉄道の線路を渡り、
-
どんどんこんな歩道を下るのさ
-
そしてこんな歩道を10分ほど歩くと、
-
やっとWilderness Access Centerが見えてくるんだが、
-
最初に向かうのは駐車場の反対側にある、あの小さな小屋の方なのだ。
そう!
俺は先ず、
やるべきことをしなくてはいけない・・・ -
さ~いよいよこの辺りから今回の旅の本質に入ってゆくんだが、そもそもこのデナリ国立公園って所は北米最高穂であるデナリ山(6,194メートル)を囲む広大なタイガやツンドラの山岳地帯で、その大きさはなんと日本の四国より遥かに広く雄大で、グリズリーベアをはじめ、カリブーやムース、オオカミやドールシープなどの動物たちが、手付かずの大自然の中で暮らしている自然保護区なのだ。
この広大なパーク内には中心に向かって一本の道路があるだけで、専用のバスでないと中に入る事は出来ない。
そして更にパーミット、つまり、許可を取得する事が出来たなら、ある一定の制限付きではあるが、この大自然の中を自由に歩き回る事が出来る。
そう、
バックカントリーを楽しむ事が出来るのだ!
-
ところで先ずはこのバックカントリーとは何かを知る必要がある。
直訳すると裏の野山って事になるんだが、ここでは人間の手が一切加えられていない手付かずの大自然を意味するのだ。
-
実はこのデナリ自然保護区では手付かずの大自然の中で区画の分けられたユニットが有り、このバックカントリー・インフォメーションセンターで許可を得た者だけがそこでのキャンプを許されるのだ。
更に詳しく言えば、その区切られたユニットに入れるのは一日わずか数人ほどで、そのユニットを貫くパークロードから見えるところでキャンプをしてはならないとか、食料や歯磨き粉、更には自分のケツを拭いた紙までもの、とにかく臭いのする物すべてを、ここで許可を得た者だけに無料で貸し出しされるベアプルーフコンテナ(ベア缶)に仕舞わないといけないとか、も~とにかくいろんなルールがあるのだ。
その許可もパークレンジャーとの対面があってのみ発行される物であって、インターネットや電話なんかでの予約は一切受け付けていない、ある意味、非常に敷居の高い場所なのだ。
さらに言えば、ここは絶滅の危機にさらされている動植物の自然保護区であるが為に、興味や遊び心だけでは決して立ち入るべきではない。
ましてや友知人と仲良く一緒にガヤガヤと、まるで金魚のフンみたいに引っ付いて回ってるような観光感覚の連中はただ自然の秩序を乱しているに過ぎないって事に気付くべきだ。
幼稚園児の遠足かよ。
そういう連中に限って自分で何も決められなし、独りじゃ怖くて行動も出来ない。
他人をうらやみ他人をねたむ。
今回俺は出国前にそんな連中にずっと批判され続けて来たんだが、信念のある者はどんな環境へでも自ずと単身で飛び込めるはずだ。
な~オイ、貴方はいったい誰の人生いきてんだい?って、
わぁああああああ~~~なんか理屈っぽくなってしまったんでここは軽く流してハイ次! -
俺はそんなバックカントリー・インフォメーションセンターの扉を潜ると、
-
オイオイ、これは一体どういう事なんだい!
-
目の前には、あのビデオで一躍有名人になったジョンが居るではないか?!
マジかよ・・ -
こんにちわ~!
「や~ようこそ!」
あ~・・俺、
バックカントリーがしたいんだ・・
「オ~、グレイト!」
「で、どのユニットに行くんだい?」
う~~んそうだな・・
初心者に優しいユニットを紹介してくれよ
「オッケ~!」
「じゃ~こっちに来て」
「ホラ、この辺りなんかどうだい?」
あ・・ああ、凄くイイネ!
でもさ、この写真に載ってる
ユニット34はどうだろうか・・?
「ああ、ユニット34は明日からなら大丈夫だ」
「でも、結構ハードなアルパインだよ・・」
「で、何日なんだい?」
ああ、ツーデイズを考えてるんだ!
「じゃ~ワンナイトだね?」
ノーノーノー!
ツーナイトだよ、ジョン!
俺はうかつにも彼の名前を口に出してしまった(汗)
次の瞬間にジョンの表情が変わったのは言うまでもないだろう。
初めてここを訪れる、こんなにも能天気な日本人に、急に自分の名前を呼ばれたら、そりゃ~もう本当にビックリしただろうよ。
俺はここに来る前に、そんなジョンが出演しているデナリパークのビデオをも~何度観たことか。
そもそもそのビデオを見たからこそ俺は今ここに居るんだが・・
-
気さくなパークレンジャーのジョンはとてもフレンドリーだった。
そして手渡されたパーミットの申請書に住所、氏名、年齢、e-mailアドレス、電話番号をもちろん英語で書いて手渡すが、どうやら裏面もあるようで、緊急時の連絡先や電話番号、今まで経験した登山歴や髪の毛のスタイルや色、ジャケットやパンツ、それにザックやテントの色やブランド、更には遭難信号用としてのミラーやホイッスル、信号灯はあるかとか、事細かく書き込む必要があった。
こうやってリストをチェックしてゆくと、遭難時に使用する信号ってのが一番大切だと思うね。
今回俺は登山装備では常識な手鏡にプラスして、自動車用の発煙筒も持参してきた。
遭難時にいつも太陽が出てるとは限らないからね!
-
そして俺が今回の旅でずっと心配し続けてきたここデナリパークでのバックカントリー・パーミット取得だったが、こんな日本人専用の資料もあったのには正直唖然だったわ。
なんじゃこりゃ!??
全く英語の解らない日本人が来ても何とかなりそうだわ・・
だが俺はこんな親切ではあるが、逆に言えばこんなツマラナイ物に目を通す気には全くなれなかった。
たとえ英語が少ししか解らなくても、とにかく苦労してでも、ここではやはり目と表情を確認し合いながら、必死に単語を並べて、そのコミュニケーションにて互いに理解し合う事こそが重要なんだと思うぞ・・(;''∀'')
ってか、そんな心得の無い者は、ハッキリ言ってアラスカの荒野に足を踏み入れるべきではないね。
ある意味命懸けなんだしさ・・ -
そして30分後には表のテラスで、急に何処からともなく集まって来た多くのアメリカ人キャンパー達と一緒に、クマ缶やテントと調理場の配置や距離なんかを、当たり前だが全て英語でのみのレクチャーを受ける。
レンジャーの説明も早口だったんで、その五分の一ほどしか理解出来なかったが、事前に十分なお勉強してきていたんで、五分の一も理解出来ただけでも上等だよ。
後に別室で日本語の字幕付きのイメージビデオも見せられたが、それは俺が日本で何度も何度も、ほぼ毎日見ていたビデオだった。
凄く退屈なものだったんで、iPhoneをいじって遊んでいると、隣に座っていたクッソ真面目そうな金髪キャンパーから・・
「オイ、しっかり見てろって!」
「お前の為の字幕付きなんだぞ・・」
って、怒られちゃいました・・(´Д`;)
あ~、ごめんなさ~い・・
-
ま~いろいろありましたが約一時間ほどで・・
-
こんな俺でも無事にバックカントリーパーミットが発行されたんだが、またまた熱いドラマが展開する事になる・・
「ホラ、じゃ~このクマ缶を使うがいい、」
「グッドラックだ!」
あ、あの~・・・
「なんだい・・?」
この辺でキャンピングガスは手に入るかな?
「ハァ~?」
キャンピングガスだよ、キャンピングガス!
日本からは飛行機なんで、
ガスカートリッジは持ち込めなかったんだよ・・
ジョンを含めた二人のパークレンジャーには俺の下手な英語がイマイチ伝わり難いようだったんで、両手でガス缶の形を作ったり締めこんで火を点ける様子をジェスチャーしたりしたが、結局は目の前にあったパソコンの翻訳ソフトを使って互いにテキストを並べてやり取りがしばらく続いた。
そう言えばアンカレッジのCARRSの店員にもこのキャンピングガスって単語が伝わらなかったよな・・
ガスバーナーだよ、
ホラ!エムエスアールとかプリムスとかコールマンとかさ・・
そして「エムエスアール」って言葉に2人のパークレンジャーがようやく理解したらしく、ここから一度ハイウェーに出て、北に2キロほど行った所にアウトドア用品なら結構な品ぞろえの有るDenali mountain worksって店を紹介された。
夜は9時まで営業してるらしい。
ああ、そこなら知ってるよ!
(事前に調べてあったからね)
「ところでお前は車なのかい?」
いや、ここにはバスで来た。
当然にして徒歩だよ
で、それが何か・・?
どうやらここから歩きではそのアウトドアショップまで相当遠いようなんで、もう一人のパークレンジャーがこの時点でライリークリークのキャンプ場に電話で問い合わせてくれるんだが、ガスカートリッジは扱っていないらしい。
次にジョンはしばらく考え込んだ後に施設の外にある倉庫に入って行き、コレを使えよ、ってな感じで残りの少ない使いさしではあったが、少し錆びた三つの真っ赤なMSRのガス缶を持ってきてくれた。
そしてもう一人のパークレンジャーは、この稀に見る事態に少し呆れ果てている。
俺はそんなジョンの親切な対応に深く敬意を払って、ここは素直にありがたくガス缶を頂くことにした。
これは後で知った事だが、アメリカではどうもガソリンストーブの方が一般的な様で、不経済なガスカートリッジは敬遠されるらしい。
キャンピングガスってのもキャニスターって言うんだってさ。
勉強が足らなかったね・・
「さ、コレをもって早くワイルダーネスアクセスセンターに行きな」
「そこで明日のキャンパーバスのチケットを手に入るんだぞ」
あ、ありがとうございました~!
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そんなパークレンジャー達に深くお礼をした俺は、
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徒歩で直ぐのウィルダーネスアクセスセンターへ向かう
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そして、
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早速・・・
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明日のキャンパーバスの予約をするんだが、
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バックカントリーパーミット(許可書)は次の日からしか使えないので、当然にしてバスの予約も明日からになる。
そしてなんとか明日の朝2番である7時発のバスを予約する事が出来た。 -
そして40ドル程を支払らう。
ああ、これでやっと明日から思う存分ツンドラの大地を歩き回ることができるぞ! -
ほっと安心したらお腹が空いてきたんでここの売店で食料を探すんだが、
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お菓子やスナックなどの、あまりぱっとしない物しか置いてなかったので、
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ここウィルダーネスアクセスセンターでは、
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アラスカの湧水だけをペットボトルに補給して、
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俺は少しでも荷物を減らす必要があったんで、
CARRSで買ったサンドイッチの残りでちょっと遅めのランチとする事にした。 -
そして裏のバス乗り場があるベンチの上で、このクソ重いザックの中身をいったん全て出し広げ、
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本当に必要な、最低限な物だけをザックに仕舞い込み
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残りは全てメッセンジャーバックに詰め込んでロッカーに預けるんだが、ロッカーの使用料は一回に付きツークォーター。
あいにく小銭の持ち合わせがなかったんで先ほどの売店で両替をしてもらうついでに熱いカフェを頂いた。
本音はビールが飲みたかったんだが、どこを探しても売ってない。
タバコやビールが簡単に手に入る日本の方がやはり異常なのかも知れないが、あーやはり一仕事終えた後は冷たいビールをプシュっとやりたいものだよね。
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さ~後はそこらへんにテント張って寝るだけなんで、
日が暮れるまでここでゆっくりと時間を過ごそうか・・・ -
Denali Nationalpark にある Wilderness Access Centerでは映画やビデオを観て過ごしていたんだが、
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ボ~っとしていると気絶しそうな程に激しく眠くなってくるんで、
-
すぐ近所にあるライリークリーク・キャンプ場に向かうことにする。
-
そしてウィルダーネスアクセスセンターから徒歩10分程でキャンプ場の入り口に到着するんだが、俺は先にこのクッソ重いザックを何とかしたかったんで、先にテントを設営しようとバックパック専用サイトを探しにウロウロと徘徊するんだが、このライリークリークキャンプ場は俺の想像をはるかに超えた広さだったんで、も~半泣きになりながら探し回っていると迷子になってしまった。
も~いいや・・
疲れ切った俺はその辺の草むらで適当にテントを設営しようかとしゃがみ込んでいると、
「ヤァ~、どうしたんだい?」
み、道に迷っちゃってさ・・
「ホ~、そりゃ大変だ」
エコノミーサイトってどう行けば良いんだい?
「チケットはあるかい?」
実は俺、
未だチェックインしてないんだよ
「じゃ~先ずはチェックインカウンターまで行かなくちゃな」
-
聞くとこのキャンプ場の管理をされているらしいその爺さん、
管理棟まで送ってやるから横に乗れって言うではないか!
ああ、俺は救われた・・
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そして、
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Riley Creek Mercantileに到着です
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左側が売店とキャンプ場の受け付けで、
右側が温水シャワー、トイレ、ランドリーの有る棟です -
ライリークリークキャンプ場受付の前の駐車場には馬鹿デカいキャンピングカーが多く停車しており、ちょうどディナーの時間帯なんでしょうか、あちこちからとても香ばしい香りが漂ってくるんですよ。
あ~腹減ったなぁ・・・
-
俺は予めこのキャンプ場のエコノミーを事前予約していたんで
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ザックから取り出したバウチャーを見せて・・
って、あ、あれっ?
さっきのロッカーに忘れちまったよ・・
(;´Д`)ア~レ~ -
そして更に30分後、改めて何とかチェックイン完了です(;´・ω・)
も~ヘロヘロ・・ -
で、地図を確認すると、
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バックパッカー専用サイトっていうのが
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受付棟から歩いてめっちゃ遠いんだよね・・
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そしてここを左に曲がらないとデナリ駅まで行ってしまうんで注意!
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そしてバックパッカー専用の空いていたキャンプサイトに
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適当にテントを設営し
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ホッと一息したら、
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ビールだよビール!
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身軽になった俺はスキップしながら再びマーカンタイルに戻り
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ビールビール!
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コレコレっ!
やっぱアラスカンアンバーだよね!
赤い缶と緑の缶の両方を試したが、この緑のIPAがムチャクチャ美味いのである! -
で、ついでにコインシャワーの専用コインを購入した
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熊の形をしたこのコインがまた可愛いんですよ
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じゃ~早速、さっぱりしましょうぜ!
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このマーカンタイルのトイレの奥には
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いくつか温水シャワーがあって
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この専用コインを
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こうやってガチャンとやれば5分ほどお湯が出る仕組みなんだが、のこのこ身体を洗っていると途中でお湯が止まっちゃうんで注意が必要だ。
因みに俺は余分に購入しておいた下山後の分のコインもイッキに使い果たしてしまった・・(;´Д`) -
このキャンプ場にはランドリーもあるんで長期滞在にはいいかもね・・
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さっぱりして時刻を確認すると、も~こんな時間になっちゃったよ!
時刻は夜の8時なんだが、この時期のアラスカは白夜なんで夜中の0時頃にならないと日が沈まないんですよね。 -
ここで出会ったアメリカ人としばらくビールを飲んでテクテクとテントまで戻ってくると、
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ノ~~!
も~こんな時間じゃないですか・・(;´Д`) -
急いで晩飯の準備ですよ・・
-
俺は現地の様子があんまり読めなかったんで、日本から高額な登山用のレトルト食材だけはいくつか持って来ていたんだが、
-
ライリークリークの売店だけでもその必要は全くなかった思う。
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ただ品数が少なく値段が高いんで、食材はやはりはアンカレッジのスーパーマーケットで購入して来るのが正解なんだよね。
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さ~食うぞ。
少し持ち込み過ぎた食材を今のうちに減らしておかないとね・・ -
周りのキャンパーは既に寝静まっているのか、とっても静かだ
じっとしてると地リスが走り回っている -
あ~~腹いっぱい
食った食った
一気に睡魔がこみ上げてきたんで、そろそろ寝ようかな・・
-
そしてiPhoneの目覚ましを朝の5時にセットし、ノコノコとシュラフに潜り込む。
で、ここで日本から持ってきたアイマスクが大活躍するんですな。
そしてサーマレストに寝転びわずか3秒程で、意識が飛んだ・・ -
朝は5時にセットしていたiPhoneのアラームで目を覚ませた。
アラスカでも8月と言う事もあり昼間の気温は結構暖かいが、それでもTシャツ一枚だけではかなり寒い。
薄いダウンみたいな上に羽織る物がないと絶対に風邪をひいちゃうね。 -
さ~今日はいよいよバックカントリーに突入する日なんで、
-
テント内でいそいそと出発準備に取り掛かる
-
テントのチャックを下ろして外の様子を確認すると、
-
心配していた雨は降っていなかったが空は少し曇っていた。
-
さ~いよいよ今日から夢見て来たデナリパーク内でバックカントリーが現実のものとなるのだ。
-
今回持ち込むテントはモンベルのステラリッジの2番。
軽く小さく、一人で使うにはとても快適な広さなんだが、アライのエアライズと違ってポールを通す穴がどちらも貫通しているんで、組み立てには必ずテントの四方に行かなくてはならない為にかなり手間取る。
以前に槍ヶ岳のテン場でも設営時に滑落しそうになった恐ろしい経験があり、次の山行までにはアライに買い替える予定である。 -
朝6時、準備完了です
バス出発まであと一時間
そろそろライリークリークキャンプ場を出発します -
国道にもほど近いこんなキャンプ場でも熊対策の為のフードロッカーが設置されており、ここはベアーカントリーであると再認識させられる。
もともと熊は結構かしこい動物なので、普段はほとんど味のしない木や草の根っこや動物、鮭などを食べているんだが、何かのきっかけで、人が食べ物を持っていることを知り、その食べ物の味を学習した熊は、次から食べ物を奪い取ろうと人間を襲うようになる。
コレが一番厄介な事なのだ。
グリズリーにかかわる危険や事故を避けるために最も大切なのは、先ず「引き寄せないこと」である。
絶えずおなかを空かせている熊の嗅覚は物凄く優れており、食料はもちろん歯みがき粉や石鹸、ローションなど、とにかく臭いのする全ての物はここに収納し、テントの中には一切持ち込まないのがアラスカでのルール。
そして荒野での野営地では必ずバックカントリー・パーミット発行時に手渡されるベアー・レジスタント・フード・コンテナを使用し、調理や食料・ゴミの管理を徹底することなどの対応が大切。
詳しく説明すると、設営したテントより風下100メートルにフードコンテナを置き、更にその調理はテント、フードコンテナと三角形になるように100メートル離れた位置でしなくてはならない。
そして次に大切なのは「出会わないこと」である。
だからバックカントリーでの移動中は物音や声で人間の存在を事前に動物に知らせ、バッタリ遭遇を避ける事が重要で、市販の熊鈴は歩行中にずっと鳴りっぱなしになり、人間側も自然界での音の変化を感じ難くなるので逆に危険だ。
そもそも熊は臆病な動物で、逆に人間を恐れていおり、人間の存在を知らせる為には、やはり人間の声で知らせる方が効果は高い。
そして次に動物の死体に近づかないって事なんだが、クマは肉食なんで餌付いている可能性が高い。
一度に食べきれなかった獲物は土に埋めて保存しておく習性があり、もっこりと土が盛り上がった様な場所に出くわしたのなら、右や左に進むのではなく、来た道をそのまま真っ直ぐ戻り大きく進路を変える必要がある。
また、クマスプレーを携行し、万が一出会ってしまったときは熊に背を向けず静かに後退する。
走って逃げたりすると逆効果。
逃げる獲物を追いかける野生の本能がゆえに襲われてしまうのだ。
それに熊は時速60キロで走るんで到底逃げ切れるものではない。
「森のくまさん」みたいな童謡は頭から外してハイ次!
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更に余分な食材や衣類もキャンプ場のフードコンテナに入れてきたんで凄く身軽になりフットワークがメチャメチャ良くなりましたよ!
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そしてキャンプ場から徒歩15分ほどでWilderness access centerに到着です。
この施設の裏手(この写真が裏手)は、バス乗り場になっているんで、こんな早朝にもかかわらずに日帰りツアー客がひしめき合っております。 -
先日予約したキャンパーバスが来るまで後30分ほどあるんで、
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先ずはここで、トイレを済ませて歯を磨き、顔を洗って、
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ここの売店で買った
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バナナとパンと熱いコーヒーで簡単な朝食です
-
そして朝の7時、時間通りにキャンパーバスがやって来た。
ここで並んでるキャンパーは俺を含めて5人だけなんだが、このバスの始発であるライリークリークキャンプ場から乗り込んだキャンパー20人ほどが既に車内にすわっていたんで、ああこんな事ならもう少し事前に調べておけば良かったと深く後悔する。 -
そして順番に運転手にチケットを見せて乗り込むんだが、何処で降りるのか一人一人が質問を受けていた。
そして列の一番後ろだった俺の順番がやってきて・・・
「や~おはよう!」
あっ、おはようございま~す!
「で、何処で降りるんだい?」
ユニットは34なんだよ!
「あん・・?」
「地図はあるかい?」
ああ、ちょっと待ってくれ
え~っと・・ホラ!この辺りだよ
「う~~ん・・・」
「これじゃ~よくわかんね~な~」
昨日ジョンにもらったそのユニットを拡大しただけの地図のコピーをバスのドライバーに見せたんだが、バスの運転手はあまり区画されたユニットを理解してない様子。
地図上にはマークも何も無く、パークロードと山の高低差を示す線だらけで、自分で見てても理解に苦しいものだったんで、俺はすかさずに取り出したiPhoneのデナリアプリの地図を開き、指でなぞって示す・・
このアイルソンよりちょっと先の・・
「オ~ケ~!アイルソンだな」
「わ~ったわ~った・・」
サンキュ~(だ、大丈夫なのかな・・)
で、ここでそそくさとバスに乗り込もうとするんだがその運転手に更に行く手を阻まれる俺・・・(-_-;)
「ところでお前、ベアスプレーは持ってるか?」
えっ・・?
ええええ~~~???
な、なんだよ急にオイオイオイ!
こんな朝っぱらからそんな意外過ぎる質問するんじゃね~馬鹿!
一瞬、身体が固まっちまったじゃね~かよ・・
しまったぞ~
そう言えば、ベアスプレーは持ってね~
ってか
買ってね~わ(;´Д`)
ビールに夢中で頭から飛んじまってたわ・・
ああどうしようか・・
やっぱ無いと駄目なのかな?
そう言えば確か、キャンプ場にも売ってなかったしさ
アンカレッジのCARRSでも見かけなかったぞ
ワイルダーネスの売店にも確か売ってなかったし、
どうしようどうしよう
うっわぁぁぁぁああああああああああ~~
「で、どうなんだい?」
「ああん?」
あ~、もちろんさ!
持ってるよ・・(汗)
「ほ~・・」
バ、バッグの中さ・・(汗)
荷物と・・
そうそう、
荷物と一緒にさ、
詰め込んじまったんだよ(滝汗)
「ふぅ~ん・・」
そしてバスの運転手にいろんな角度から俺のザックを眺められたが、ここで後からキャンパー数人が遅れて走って来たんで、どさくさに紛れたそのスキに、すっとバスに乗り込んじゃったよ。
あ~助かったぜ。
もしあの時ベアスプレーが無いってことが判明すれば全てが水の泡になっちまう所だったぜ。アブナイアブナイ・・。
そしてキャンパーバスの最後部の荷物置き場にザックを置いて、景色が良いとされてる進行方向に向かって左側の席にどっかりと座り込む。
バスの中はから、同じような質問を受けてるそのキャンパー達の様子にじっと耳を傾けていると・・
「ところでオメ~ラ、ベアスプレーは持ってるか?」
「ノー!」
「お前はどうだい?」
「もってね~な!」
あ~~馬鹿だな~、
そんなに正直に言っちまったらバスに乗れね~ぞオメ~ラ・・
って次の瞬間
「オッケ~!」
「さ、バスに乗んな!」
ってオイ!
オッケ~なんかい!?( ゚Д゚)
そして後から来たそのキャンパー達は、何事も無かったかのようにニコニコしながらバスに乗り込んできやがった。
どうやらバックカントリーにおけるベアスプレーの所持は必須では無い様である。
だがやはりは有るのと無いのとでは心のゆとりが全然違うんだろうよ。
俺はポケットに忍ばせていたKA-BARのフォールディングナイフを強く握りしめた・・
-
そして事前予約の全てのキャンパーを乗せたバスの運転手はなにやら説明を始めるんだが結構早口な英語だったんでその内容の全ては理解できなかったが、今日これから走り停車する工程の説明の様だった。
所々で車内が笑いでドッと盛り上がる場面がいくつもあったんで、俺はせめてその部分だけでもと、愛想笑いで参加するんだが、あ~なんかむなしいぜ・・ -
キャンパーバスのシートはこんな感じのビニール製で、泥まみれのトレッキングシューズなんかで汚れても簡単に水洗いができる仕様なんだとここでは理解する。
そしていよいよバスはwilderness access centerを出発してパークロードをどんどんと進んでゆくんだが、バスの運転手がとにかくご機嫌な様子で、もう、ず~っと喋りっぱなしなんだが、じっとその内容に耳を澄ますと、どうやら乗客が動物を発見したときは遠慮せずに大きな声で「ストーップ!」って声を出してくれたらバスを止めてもらえるらしく、みんなでいっぱい動物を見つけようぜ~ってな感じの事を喋っていた。
実はとってもフレンドリーな運転手だったんだね。 -
よ~し、俺もいっぱい動物を発見してこのバスを止めまくってやるぜ。
ってか、も~クッソ楽しくてしょうがない! -
俺がアラスカに行く為に新たに購入した二つの物が冒頭にも紹介したカシオの腕時計と、このペンタックスの双眼鏡なんだが、結局このモデルに行き着くまで三か月は掛ったであろうか、も~毎週のようにこの双眼鏡探しだけで貴重な休日の大半は終わっていったと言っても過言ではないほどに、「ダハ」とか「ポロ」とか初めて耳にするその構造やレンズやコーティングによる双眼鏡の、も~とんでもなく深い泥沼にハマっていってしまった。
最初はポケットに簡単に収まる様な、軽くてコンパクトな安いモデルを考えていたんだが、あれやこれやと実際に手にして覗き込んでみると、双眼鏡の奥の深さを痛感することになる。
これは一眼のレフカメラに使用する高級なレンズもそうなんだろうが、やっぱり良いものを一度でも知ってしまうと、もう普通では満足できない身体になってしまうのだ。
だがやはり良いものは良いんだが、今回はリュクサックを背負ったバックカントリーなんで、もちろん価格もそうだが、先ずは携帯性を最優先する必要があった。
しかしレンズの小さなモデルでは覗き込んだ画がどうしても納得できなかったんで、三か月間も悩みに悩んで決定したモデルがこのAD 8x36 WPなんだが、値段の割には視界もそこそこ広く、とにかくレンズの明るいこの双眼鏡で覗く世界が物凄いんですよ!本当に一生付き合えると思える納得の一本ですね。
倍率もやはりこの8倍がちょうどよかった。
これ以上の高倍率だとブレるんで三脚が無いと使い物にならないのだ。レンズの暗いズーム機能もいただけない。
軽すぎてもダメだし重すぎてもダメなんだ。
結局は自分の身体にとってバランスが良いって言うあたりがベストなんじゃないかな。 -
そしてバスの窓から見える景色は徐々にアラスカの荒野へ変わってゆくと同時に、気温がぐんぐんと下がってくるんで、体温調整のために途中でフリースを一枚追加で着こむ。やはり山でのレイヤリングは基本中の基本だと痛感する。
-
そしてバスが出発して40分ほどした頃、
-
サベージ川の橋を渡ったところにあるレンジャーのチェックポイントでバスは停車した。
事前に勉強した知識によると、一般車両はこれ以上先には侵入できないように検問所が設けてあり、その小屋みたいなところからレンジャーがバスに乗り込んできて、なにやら注意事かなんかの説明トークが始まったが、やはりは早口の英語で何をしゃべっているのはいまいち理解できなかった・・
だがバスの運転手も巻き込んだパークレンジャーのリズミカルなトークは車内のキャンパー全員がドッと笑いも溢れる程盛り上がっていたんで、あまり英語が解らない俺だったが、なんか悔しいんで一応みんな以上に盛り上がっておきましたよ。
あ~愉しい! -
そしてさらにバスは野を超え、山を越え、谷を越えて・・
-
そこら辺の道ばたから乗り込んで来るキャンパーや降りてゆくキャンパーが居る度に、バスは途中で何度もこうやって止まるんだが、最初はガラガラだったバス車内も徐々に人が増えてきて、徐々に満員になって来た。
観光客だけを乗せるシャトルバスとキャンパーバスとはその用途が全く違うので、やはりは予約時点で満員にしない事に深く理解できた。
だってさ、もし予約時点でキャンパーバスを満員にさせちまったら、どれだけ多くのバックパッカーが荒野で野垂れ死ぬかなんてわかったもんじゃないもんね・・ -
そんなキャンパーバスから双眼鏡を持って揺られていると、誰かが動物を発見したらしく大きな声でストーップ!ってやったんでバスは急停車。
覗き込むと、草むらの奥には数匹の雷鳥の親子が居たんで、みんなでワーワー騒ぎながら思い思いにシャッターを切っていた。
周りは全てアメリカ人だったが、こんな場面に国境や言葉の壁なんか一切関係無く、和気あいあいとその喜びをこうやって共有できるって事がどれだけ素晴らしいか。
しっかし夢ってのは何歳になっても抱き続けたいもんだよな。
それもデカい夢をね。
ロクに言葉もわからず土地勘も全くない、こんなアラスカの荒野に単身で乗り込むにあたって抱えていた不安なんて、も~まるで比較にならないほど大きな衝動にかられていたのも、このデカい夢があったからこそなんだと今は素直に実感できる。とにかくも~クッソ楽しいのだ! -
そして今度はドールシープが現れたんだが、オオカミなんかの攻撃から身を守るためにこんな高い丘の上で暮らしているだとか。
肉眼ではこんな感じでいまいちわかり難いんだが、やはりは双眼鏡がここでも大活躍するんで、も~笑いが止まりません。
楽しいっ! -
そして遂に現れました。
グリズリーベアの親子です!
一生懸命に草の根っこを食べていた。
-
しばらくしてバスは最初の休憩ポイントであるテクラニカリバー休憩所に到着した。
こんな早朝だっていうのに、辺りは多くの観光客でいっぱいだ。 -
バスに乗り込む前に心配していたんだが、冷えるととってもトイレの近くなる俺にとってはこの程よい間隔でのトイレ休憩はとっても有難かった。
-
しっかし国立公園だけあってトイレが凄く綺麗なんですよね。
-
そしてこれがテクラニカリバーです。
広がる景色が最高ですね! -
そしてバスはどんどんこんな未舗装のパークロードを進んでゆく。
-
そしてみんなとっても楽しそう!
-
そしてここでもグリズリー出現です
当たり前だがめっちゃデカイですね -
今度はムースかな?
-
パークロードも奥に行くにつれて徐々に木が無くなり
-
景色はツンドラの大地に変わってゆきます
-
そして、未舗装のパークロードもどんどんワイルドな景色に変わってゆきます。
-
そしてポリクローム・オーバールックに到着です
-
ここでは10分だけ休憩です
-
これはキャンパーバスです
ここのパークロードにはこのキャンパーバスの他によく似た一般のバスや薄い茶色のツアーバスが走ってます。 -
この時点で朝の残りのパンを頂く
-
イイネ!
-
そしてしばらくして・・
-
次の休憩ポイントのトクラットリバーに到着です。
-
Wilderness accecc centerからバスでここまで3時間半ほど掛かりました。
先ずはトイレ休憩です。 -
トクラットリバーにはビニールの壁で作られたビジターセンターがあり、
-
ちょっと中に入ってみましょう!
-
中ではポストカードなんかのちょっとしたものだけのを販売しており、
食い物は一切なかった・・ -
カリブーの角を持ち上げてみたんだが、正直その重さにビックりです。
メッチャ重い! -
さ~そろそろ、
-
軽くトイレを済ませて出発です。
ツアーバスの殆どはここで折り返すみたいですね。 -
しばらく走るとまたまたグリズリーです。
今なら良いけど、キャンプ中には絶対に出会いたくはないですね・・ -
そしてバスは有名なStony Hillを通過するんだが、ここからのデナリ山は旅行のパンフレットなんかでよく記載されてるのを目にしていたんで、一瞬にしてここだとすぐに分かった。
-
これはちょっと拝借してきた画像なんだが、雲が無いとここまでデナリが綺麗に見える。
こういう写真をカメラに収める為には、しっかりした三脚と高価な望遠レンズと恵まれた天候の三つが重要なんだよな。
どれか一つでも掛けたらおしまいだ。
ここにずっと座っていてもデナリ山なんて厚い雲の中なんで、一年のうちでほんの数えるほどしかその姿を現さない。
そんな意味でも貴重な山なんだよな。
つい先日にこのデナリ山からスキーで滑り降りるNHK放送を見ていたんだが、人間なんかが昇るところではないわありゃ。
見ているだけで生きた心地はしなかったね。一回しかない人生なんだからさ、もっとゆるく逝こうぜ・・ -
朝の7時5分にWilderness Access Centerを出発したワンダーレイク行きのキャンパーバスは未舗装のパークロードを砂埃を巻き上げながら、11時過ぎには無事にEielson Visiter Centerに到着した。
バスの運転手の話では、ここでは45分ほどの少し長めの休憩をすると言う。
俺はバスの荷物置き場から自分のバックパックを一旦降ろし、 -
先ずはトイレに向かった。
-
実は今回はどうしてもこのアイルソン・ビジターセンターからバックカントリーを始めなくてはならない最大の理由の一つに「水の確保」があった。
軽量化を追求される登山においての水の確保は永遠の課題であるとの認識がゆえに、アラスカの荒野でのバックカントリーでは、日本での登山みたいに便利な山小屋なんかは一切なく、必要最低限でも重い水を持ち歩くと言う事は、その行動範囲に大きく影響をもたらす。
1リッターの水は1キロにもなり、今回はツーナイトを過ごす為に必要な水の必要最低限量を計算するとどうやら6リッターにもなるが荷物の重量も6キロも増える。
それにどう考えてもこの量の水で3日も持つはずがない。
そこで本場アメリカでのバックカントリーの基本はやはり浄水器での水の確保らしい。
浄水器さえあれば持ち歩く水は水筒程度で済むからかなりの軽量化が約束される。
当然だがフットワークも軽くなり行動範囲も広がるだろう。 -
だが今回はどうしても入手に踏み切れなかった唯一の物がこの浄水器なんだが、川や池の水をワイルドにコイツを利用する事にかなり抵抗を感じていた。
何処の蛇口をひねっても世界一安全な水が確保できる日本において、このなじみのない浄水機で確保した水を飲む不安にはいくつか理由があって、いろいろ調べてみると安い物もあるんだが、先ずは値段が高い!どう考えても不健康、なんとなくあやしい!と、見事に不安要素が三拍子揃っていて、その殆どの原産国が中〇だって事に加え、浄水した水を更にヨウ素や塩素や、何やらややこしそうな化学物質でトリートメントをしなくてはならない必要があるそうなんだが、俺の人生の目標は135歳まで生きるって事なんで、野生動物の糞尿や重金属で汚染されたアラスカの雪解け水に、こんな素人が更に化学物質なんかを混ぜて飲むなんて、とても恐ろしくて踏み切れなかったのだ。
-
今回俺がバックカントリーにユニット34を選択した最大の理由が、デナリパーク内のキャンプ場以外で飲料水を確保できる唯一の施設であるアイルソン・ビジターセンターが目の前に有ると言う事、デナリ山の見晴らしが良い事、バスでのアクセスが容易だって事だったが、さてさて一体、どうなることやら・・・
-
アイルソン周辺には普通の観光客でも十分に楽しめるトレイル(遊歩道)が二つあったと思うんだが、簡易に川の方へ行く遊歩道は人気の様で、多くの観光客が行き来していたんだが、山の方へ延びるトレイルには誰もいなかった。
-
先ずはアイルソンからユニット34を眺めた所がこの画像なんだが、
-
当初考えていたのはここからマウントガレンに向かいムースクリーク沿いに西を目指すコースだった。
実はこのコースはパーミットを取得する際にジョンが地図を指でなぞったコースだったんで、 -
試しにちょっくら登ってみたんだが・・・
-
駄目駄目、まるで駄目だ!わずか30分程で退散だよ(-_-;)
正直かっこ悪いがこのクッソ重い荷物と更に6リッターの水を背負ってこんな険しい山なんか登りたくないわ。ってか、登れるわけが無いわマジで。そしてアルパイントレイルからの入山はすっぱり諦めトボトボと駐車場まで下りてくると、
-
駐車場の隅にあったパークロードを駆け抜けるバスの窓の汚れを落とす為のモップ兼スキージーらしい棒で泥まみれのバケツをグリグリしながらも~どんどんと込み上げて来る不安をかき消すんだが・・
-
ああ、
どうしようか・・・
初めて訪れたアイルソン・ビジターセンターの様子は俺が日本で想像していたものとは大きく異なり、激しく険しい山岳地帯だったんで、 -
作戦変更を余儀なくされた俺は、ベンチに腰かけながらザックから取り出したウオッカで軽くキメるんだが、
-
グレート・カブキの吐く毒霧の様におもくそブ~してしまったわ(;´Д`)
-
ってか、グレート・カブキって、知ってるかな??
-
そんな毒霧に隠れたデナリをボ~っと眺めながら、
-
ユニット34のルートを考えるんだが、
-
地図を眺めても全然見当もつかないんで、
ビギナーにお勧めのルートを相談に行ったんだが、 -
バックカントリーの経験は無いらしいそのレンジャー?に、
-
肩を押されながらマッキンリーの全景のディスプレイに案内された。
-
オオッ!これは凄くわかりやすいぞ!
今までの悩みがイッキに頭からスッと消えたよ。 -
よ~し決めたぞ、ここがゴール地点だ!
-
そしてアイルソン・ビジターセンター前の高い山をエスケープしてからムースクリーク沿いに移動するルートが一気に決まった。
え~っと、野営地はここと・・ここら辺だな!
よし! -
そうそう、この辺りから始めるんだよね・・
しっかり頭に叩き込まなくちゃね・・ -
そうだ、そうそう・・
イイぞ!
何度も角度を変えて、そのイメージを頭に叩き込むんですよ
-
さ、腹が決まったら・・
-
先程のバスは既に出発してしまったんで、次のキャンパーバスの時刻を調べにBus Dispatchへ足を運び時刻表を確認するんだが、
-
ここでとんでもない事に気付く!
-
バスの殆どがこのアイルソンで折り返し、この先のワンダーレイク行きのキャンパーバスの数は極端に少なく、今の時間からだと午後3時半と午後6時半の二本だけだった。
つまり次のバスが来るまで今から3時間も待たなくてはいけないって事になる。
ええええ~~~???マジかよ~・・
だが俺はそんなに英語ができるわけでも無いんだが、もう居ても立ってもいられずに、中に居たレンジャーに一生懸命に交渉しようと頑張るんだが、今一つ言ってることが理解できなかった。
そして俺に「フォーティーファイブ」「ウァイト」と強調して話が終わった。
ん?
んんっ?????
待ってろってことかな?
フォーティーファイブって、何時の45分なんかな?
45分待てって事なんかな?
とても気の毒そうに俺を宥めるだけで、ただただ頷くだけだった。
ああどうしようか・・ -
もう不安でガックリ肩を落とした俺は再び6リッターの水を補給したクッソ重いザックを床に降し、再びベンチに座ってウオッカをチビチビ舐めていると、何か食い物をもらえると何処からともなく地リスがどんどんと集まって来た。
小さくちぎったクリフバーをやると、取り合いになっていつの間にかどこかに消えていった。
駄目だ駄目だ、こんな事で引き下がってては駄目なんだよと再び先程のレンジャーに二度目の交渉に出向くと、そこにはおそらく俺と同じ境遇のブラジル系のキャンパーが腰を低く構えながら、単語をゆっくりと並べて、ワイルダーネス・アクセスセンターに戻るキャンパーバスの時間を相談していた。
そうだそうそう!人に物を頼む時はやっぱり腰を低くしないとねっ!
ってな感じで、俺の番が来たんでワンスモアプリーズから切り出し、ユニットの地図を見せながらとっても困ってるんだよ~ってな感じで相談するも、やはり帰ってきた返事はフォーティーファイブだけがはっきりと聞き取れただけだった。
自分の英語力の無さに愕然とする・・・ -
そして途方に暮れた俺は意を決してここからパークロードを歩いて、バックカントリー・ユニットの侵入ポイントまで移動する決心をし、ザックからストックを伸ばし、靴ひもをキツク締め直していざ出陣だ~~
って当にその瞬間、
先ほどのレンジャーが俺の方まで駆けつけてきて、緊急待機用のバスに乗れって言うんだからも~ビックリだよ!
オイオイ、やっぱ腰は低く構えないとね~
なんて言いながら腕時計の時刻を確認するとちょうど45分だったんで、もしかしてひょっとするとだよ、最初っから黙って45分まで待ってりゃ普通に送ってくれてたのかもしれないぞ・・
それにちょうどランチタイムだったしな、
レンジャーだって休憩時間が有ったんだろうよ
って、オイ早く乗り込もうぜ! -
え~マジかよ、こんなわがままなオッサン一人の為に、
こんなデッカいバスが出動するんかいや‥(;´Д`) -
もうね、涙だよ、
わぁあああ~~~・・
バスに乗り込んできたのはとってもキュートなおばちゃんだった
バスの運転手から何処で降ろしたらいいのか、又は何か目印はあるのかとか、も~いろいろ質問があったんだが、 初めて訪れる場所なんで全く見当もつかずに、
「ソーリー、ノーマーク・・」
って言いながらくしゃくしゃになった地図を広げて、指で
「アラウンドヒヤー」
って伝えると、その示した指の少し先のパークロード沿いに、小さな池があったんで、
「オ~ ディスポンド? オーケー! アラウンドヒヤー!」
ってな感じでお互いに解ったような解らなかったような、ど~も味気ないビミョ~な感じで話が付いたんだが・・
「レッツゴゥ!」
ってな感じでキャンパーバスのエンジンが始動した! -
午後1時前、
アラスカのこんなにまで山奥で、近年類を見ないであろうこんなにまでも能天気な日本人一人だけを乗せた大きなキャンパーバスはしぶしぶアイルソン・ビジターセンターからワンダーレイク方面へと砂埃を立てながらパークロードを進んだ。
こんな事なら最初に乗ったバスの休憩時間の間に水の補給とルートの決心さえ出来ていれば、これほどまでに迷惑を掛けなくてもよかったと深く反省した。
しかしながら、他人に迷惑かける事の多い旅を重ねる程に、どんどん人間が大きく成長するような気がするのは俺だけかもしれなが、包容力だけはも~ユルユルなのも、そんな旅をずっと続けて来たからこそ身に着いたことなのかもしれない・・
なんだかんだ言っても一回しかない人生なんだからさ、
やっぱやったもん勝ちだよね~! -
アイルソン・ビジターセンターから先のパークロードは、その少ない交通量からすれ違いなんてとても出来ないほど道幅が狭くなった。
ガードレールも何も無い、険しい断崖絶壁の道はとてもスリリングだ。 -
アイルソンからバスに揺られること約15分ほどで、パークロード沿いにようやくその池が見えて来たんで、ここでバスを降りる事にした。
キャンパーバスの運転手は間もなく大雨になるぞって言い残し、この狭い道ではUターンが出来ないんでそのまま真っすぐ行ってしまった。
そして静まり返ったパークロードに独り、
ブルースは加速してゆく・・
しっかし、恐ろしい程静かだ -
空を見上げると、も~今すぐにでも振り出して来そうな雨雲がいつの間にか立ち込めていたんで、道ばたにしゃがみ込んでザックから取り出した上下のレインジャケットにガーターを装着していると、ワンダーレイク方面からやって来た、おそらくは物資配送用のミニバンが止まり、
「アーユーオーケー?」
って美しい女性に凄く心配そうに声を掛けられた。
しっかし、アラスカの人達ってみんなどうしてこんなに親切なんだろうか?
これが逆に我が国の日本だったなら、こんな事なんて絶対ありえんわと思う。
何処の誰かもわからん奴がこんなにもややこしい場所で、なにやらややこしそうな事態には出来る事なら関わりあいたくないもんな。
大多数が見て見ぬふりしてそのまま通り過ぎてくだろうよ。
俺はそんな彼女に満面の笑みで
「アイムオーケー!サンキュー!サンキューベリーマーッチ」
って、両手でピースサインを振りながら応答してあげた。
その様子に安心したのか、
「ユーワーウェルカ~ム」
って言いながら、ゆっくりと左手を振って去っていった。 -
そして準備が整ったところで雨はいよいよ本降りになって来た。
ツンドラの荒野に第一歩を踏み入れたんだが、永久凍土を覆うコケの大地なんで、一歩を踏みしめる度にトレッキングシューズがまるでスポンジのような地面に10センチほど沈むんで、めちゃくちゃ歩き難い。
今まで経験した事のない不思議な感覚だ。
さらに腰ほどまで生えたブッシュをかき分けながら進むんだが、全然距離が進まない。
こりゃ頭で想い描いたルートでの移動なんざ夢のまた夢だわ・・
そしてブッシュはだんだんと身長よりかなり高くなり、事前にビデオで勉強しておいた、両腕を前に突き出した状態でトレッキングポールを前後にクロスするフォームでドンドン突っ込んでゆく。
次の茂み、そして次の茂みの陰から、急にグリズリーが出てくるんじゃないかもしれない恐怖感を誤魔化しつつ無心で先に進む・・ -
当然ながら道も踏み後も何も無いんで勘を頼りにどんどんと進んでゆくんだが、突然に現れる小さな池や沼地に悪戦苦闘しながら、それでも頑張って一時間ほどは登って来た。
日ごろの運動不足が祟ったのか、お恥ずかしながら早くもバテ気味で体力もそろそろ限界かも・・
って不安の要因の一つに、昔ラグビーの練習で痛めた右ひざに違和感を覚え始めたって事と、やはりはザックに入っている約8リッターほどの飲料水がゆえにとにかく重たく、少しの登りでもひっくり返りそうになる。
それに歩く度に深いブッシュが絡みつく・・
ああ、アラスカの荒野を完全に舐めきっていたわ俺・・・ -
そこでこれ以上やみくもに進むのを止めて、首からぶら下げていた双眼鏡でじっくりと辺りを見渡してみると、どうやら標高が上がるにつれてツンドラを覆うブッシュは段々と低くなってくるようだ。
それならって事で、今度は進むルートを一気に垂直に登り始めると、徐々にではあったが、今までとは嘘のように歩きやすいツンドラだけの大地に変わっていった。 -
しばらくすると雨は小降りになって来たんで、ザックカバーを本体から一度外して風になびかせるように一本の紐でザックにぶら下げてその先を進むことにした。
実はこれには訳があって、獣から見て少しでも自分が大きく見える様にとの工夫なんだが、アンカレッジで見た熊の剥製の、あの大きさを考えると、やはりは焼け石に水なのかもしれない。
しっかしあのデカさを思い起こすだけで、これまで自分を誤魔化してきた恐怖感がどんどんと込み上げて来るのだ・・
( ゚Д゚)キャ~~!!!!コ、コワい、いやマジで怖すぎるぜ!
実際にバスの中から此処に来るまで熊は8匹も観たぞ。
襲われたらどうしようか。
って事で登りながら歌を歌うことにした。
普段テレビを見る習慣のない俺は流行りの曲なんかわからないんで、青春時代に良く聞いたチェッカーズを口ずさむんだが、今度は歌詞がよく思い出せなくて途中で何度も行き詰まる。
そして今度はサザエさんの曲を歌うんだが、も~何度も繰り返して歌うもんで終いには
「財布を忘れたどら猫~♪」
ってな感じで、歌詞もゴッチャゴチャになり、歌うことを止めると途端にスーパーサイレント!
何なんだこの静けさは・・?
普段は先ず体験出来る事のないこの無音の世界でじっと目を閉じ、ゆっくりと呼吸を整えると、普段はあまり使う事のない五感って奴らがじわりじわりと身体の奥底から這い出て来るのがわかった。
そして確かに感じる自然界の何かだが、コレはひょっとしたら宇宙を感じ取れているのかもしれない・・。
俺、ヤバイかも・・ -
そしてさっきから全然前に進まないこのツンドラの登りでは、登山靴のグリップやストックのサポートが殆ど効かないんで、ゼーゼーハーハーと息が切れきれで、足への負担を考え、登山の基本であるジグザグ登りへ移行する。
-
熊の恐怖に怯えながら全くトレイルの無い荒野をがむしゃらに3時間は登って来たであろうか、
痩せたツンドラの丘の上に出た -
そしてこの時点でザックの中にしまい込んでいたジャグジーの水を、空になった水筒に補給するんだが、地面に腰を下ろして地図と双眼鏡で辺りの山々を見ながら現在位置を確認してみると、計画上でのルートから大きく離れたコースをたどっており、この丘から本来のコースを双眼鏡で確認すると、その行くてには背の高い林や沼地の存在が確認できたし、アイルソン・ビジターセンターで確認した天気予報から明日は大雨だと言う事と、もともと本日の野営地に考えていた川の合流点のエリアは深いブッシュで覆われており、とても見通しが悪そうだったって事もあり、
ああ、もういいや・・ -
よし!ここを本日のキャンプ地とする!
って事で、そそくさとモンベルのステラリッジを設営する事にした俺。
この場所は360度のパノラマが堪能できる見晴らしは大変素晴らしいんだが、逆に風の影響をもろに受けやすいん場所なんで、今回だけは一度も使った事のない付属のアルミ製のペグでテントの四方を固定する。 -
どうだいこのロケーション?
-
あの雲の後ろにはマッキンリー山がドド~んって居るんだぜ!
実はここって最高なテン場なんかも・・ -
振り返るとホラ!
-
明日の午後には後ろに見えるあの緩やかな尾根の右から左までをゆっくりと降るって言うのが本来の計画だった。
って事は、俺が今テントを設営しているこの場所っていうのは、実は二日目に予定していた野営地の近所だったんだよな・・
-
ま、もうアラスカの大自然の荒々しさを十分堪能したし、
-
十分満足だよ!
-
そして無事にテント設営が終わったらベアーカントリーでのルールに従って、
-
テントから風下に100メートル離れた場所に、
-
食料の入った熊缶を置きに行くのだ。
-
ああ、これでひとまずは安心してテントの中でくつろげるわ。
-
じっとしてると外はかなり寒いんで、暖かいテントの中で寝転がっていると、いつの間にか深い眠りについていた俺は、
ドッ、ドドッ!!
って言うとても大きな物音で目を覚ませた。
もう心臓バクバクさせながらそっとテントの外を覗くと、大きな角をした雄のカリブーが直ぐ真横で草を食っていた。
が、人間の気配を感じ取ったのか、急いで逃げていった。
その後しばらくは興奮の為に心臓のバクバクが収まらず、 とにかく自分を落ち着かせようと双眼鏡を持って外に出ることにした。 -
時刻を確認すると既に夜の8時半だったんで、ついでに晩ごはんにすることにした俺は水を持ってクロックスを履き
-
テントより風下100メートル離れた草むらに置いてあったベア・レジスタント・フ-ド・コンテナ(BRFC)のところまで歩き、
-
コインで2つあるロックを外し
-
このボタンを・・
-
こうやってポチっと押すとフタが空くんですな
-
食料の臭いに釣られてやって来た熊は、特殊な強化プラスチックで作られたキャニスターのその丸い形状からして、上から乗ってもコロコロと転がり、決して潰れるような物ではないし、歯で噛もうにも、熊の口より大きいんで噛めないし、熊はフタの開け方を知らないので、最後には諦めて去ってゆくらしい。
このベアキャニスターが開発されてからは熊との事故はほとんど解消されたようなんだが、そもそも何故コイツが必要かと言うと、野生の熊はやはり野生の動植物だけを口にしてる。
そんな熊が一度でも人間の持っている食べ物の味を知ってしまったら、人間は食べ物を持っていると学習してしまったら、次からは人間の持っている食料も獲物の対象になってくる。
そうなってくると熊は人を襲いうようになってしまうのだ。
そして危険になった熊はどんどんと人間の手によって駆除されるようになる。
更に言えば人間の食料には多くの化学物質などが使用されており、野生の熊の生態系にも悪影響を及ぼす。
一般的には人間の食料を安全に守るって事なんだが、実はもっと話は奥が深い。
だから熊と人間との安全な距離を保つ為に最も有効なシステムがコレなのである。
熊から人間を、
そして、
人間から熊をも守る為でもあるのだ。
-
アメリカに来てから毎日ずっとこんな同じような物を食べ続けているんだが一向に飽きない。
とにかくその瞬間、次の瞬間が新鮮で、予想もつかない事態が連続して起こるんで、食べてる物の事なんかに気が殆ど回らない。
もうクッソ楽しいのだ! -
ホラ、ラーメンなんか歯ブラシで食ってたもんね(;´・ω・)
-
食べるのを忘れていた昼飯も一緒に食ったんでお腹パンパンだよ・・
-
で、そんな調理場から見たテントがアレです!
-
あああ~~~デナリ山がもう少しで見えるのにな・・
-
食事が済んだらテントと調理場とが100メートルづつ三角形に離れた場所にベアカンを置きに行きます。
-
現在の時刻は夜の9時過ぎなんだがこの明るさなんですよ。
だんだん冷えて来たんでダウンジャケットを下に着込んだ。
白夜なんで日が沈むのは夜の11時半頃なんで、それまで双眼鏡片手に動物を探しに向こうの丘まで遊びに行きます。
-
荷物が無いんでとても身軽だ。こんな丘なんて小走りでも楽勝で登れる
そして上から見下ろすムースクリークにはペアのカリブーやムースがよく見える
楽しい!めちゃくちゃ楽しい! -
このスポンジのようなツンドラの大地がサーマレストのマットが必要ないほどフカフカで気持ちいいんですよ!
そして夜の11時、
暗くなってきたんでシュラフに包まります。
目を閉じるとわずか3秒ほどで気を失った。
おやすみなさい・・ -
【そして次の日】
アラスカでのバックカントリー二日目は朝の5時半頃、
テントをたたく激しい雨の音で目が覚めた。
昨夜からシトシト降り続いた雨は逆に良い子守歌になったのと、いろんな疲れがどっと出たのか、朝の豪雨までは爆睡だった。 -
目は覚めたんだが昨日とは打って変わって今日はとにかく寒い。気温計は持っていなかったが、明らかに秋の涸沢よりも寒いと書けば理解しやすいだろうか。
再びシュラフに潜り込むと、ダウン特有の暖かさがとても気持ちいい。
やはりダウンハガーの#0を持ってきて良かった。
少しオーバースペックだと思ったが、やはりこれはとても良いシュラフだ。
-
しっかし、どうして寒い朝の二度寝ってこんなに気持ちが良いんだろうか。
そのまま再び深い眠りに入るんだが、今度はセットしていたiPhoneのアラームが足元で鳴ったんで、寒いが一気に飛び起きた。
その独特なメロディーに引き寄せられた熊さんがテントには近付いて欲しくはないからね。 -
しばらくシュラフに包まってウダウダしていると、雨も少しずつ止んできたんで外に出てみると、
-
本来のアラスカらしいどんよりとした空模様だ。
日本で事前に調べておいた情報によると、どうやら8月のアラスカは雨期らしく、スッキリ晴れる日がほとんどないらしい。
-
外の気温はとにかく寒かったんで、ザックの中に入れていた最終兵器であるユニクロの暖パンに履き替えた。
8月のアラスカの気温はその地域によって差が激しく、陽が昇ればTシャツ一枚でも快適な時もあれば、こんなデナリ国立公園の山奥ではビックリするほど気温が大きく変化し、今回は余計な荷物で終わるのかと案じていたが、やはりこの暖パンはとっても暖かいんで、デナリ国立公園でのテント泊には絶対に欠かせないアイテムだと断言しておこうではないか。
ユニクロ最高! -
それにしても、
-
とっても静かだ・・
-
ま、朝飯にしようではないか!
-
先ずは双眼鏡で130メートルは離れたブッシュの中に置いてあったベアーレジスタントコンテナを双眼鏡で確認する。
どうやら夜中に熊が食量の臭いにつられてここに来た様子は無いようだ。
ここはかなり標高の高い丘の上なんで、熊が転がしたりしたら、一気に下のムースクリークまで一直線だったろうよ。
あーよかった。 -
さ、朝ごはんの準備だよ・・
-
雨上がりなんでザックカバーを敷いてその上に座りこむ。
-
これはアマゾンで買った中華製のバーナーヘッドなんだが、送料込でたしか千円もしなかったような記憶がある。
安いんだがとにかく軽く作りも申し分ない。
点火装置まで付いている。
自宅で冷めたコーヒーを温め直す時にテーブルの上でよく使っているんだが、ひとつ気に入らないことがあるんで、まともな日本製に買いなおそうかと真剣に考えている今日この頃である。
でもなかなか壊れないので買い替えはもう少し先になるかもしれない。 -
で、これがその気に入らないところの画像なんだが、
わかるかな?
炎の出方がやや斜めに傾き不揃いなんだよ。
以前はイワタニのジュニアバーナーを使っていたんだが、やはりは日本製だけあって、ノズルをどの位置に回しても炎の形がとっても綺麗なのだ。
おまけに安くてどこでも簡単に手に入るカセットガス仕様なんで、こいつを買う前はそればかり使っていたんだが、軽量コンパクトを要求される山道具にとって、その重さと大きさが致命的なんで、財布にとっても軽量コンパクトなコイツに買い換えたんだが、
やはり値段相応な代物だったわ・・
-
だからこの中華製バーナーを使うときは決して全開にはしないのだ。
-
その炎を見ているだけで楽しさが半減するからね。
-
しっかしさ、腹が減っていると口にするものは何でも旨い。
-
いや、多分アメリカで購入出来るホットドック専用のソーセージとこのチーズがも~メチャ美味過ぎなんだよな。
-
更に、熱いスープをすすりながら食う冷めたホットドックはとても美味いのだ。
-
そして食い終わったら歯磨きを忘れてはならない。
口に含んですすいだ水は周囲に大きくスプラッシュする事!
これはテントに食料のニオイを持ち込まない手段なんだが、デナリでのバックカントリーはこの歯磨きだけでは落ちにくい匂いのキツイ食材は絶対に避けるべきだろう。
たとえ食材がテント内になくても、人間の吐く息に香ばしいいにんにく料理の匂いが残っていたりすると本末転倒なんだよな。
ま、理想は火を一切使わないで調理できるコーンフレークみたいな食材なんだけどね・・ -
外でじっとしてるやはり寒いんで再び暖かいテントに戻る。
そしてたまにテントの壁を揺すって天井に吊るしてある熊鈴を鳴らすんだが、おそらくは気休めにしかならないだろう。
トイレもテントから大きく離れた場所でツンドラに15センチ以上の穴を掘るんだが、後で臭いを嗅ぎつけた動物たちがそれを掘り起こしたのであろう穴を何か所か見る事が出来た。
グリズリーでなければいいんだが・・ -
その後、再び雨は降ったり止んだりを繰り返すばかりでとにかく寒い・・
-
よし決めたぞ。
今日はテントで酒飲んで寝よう! -
ああ、本当ならあの丘に登って楽しくバックカントリーをする予定だったんだがね。
なんと軟弱な俺よ・・(;´Д`)
-
実は目で見る以上にめっちゃ遠いんだよね・・
-
昼前になってやっと雨が止んだんで再び双眼鏡を持って丘の上からムースクリークを覗き込むと、一匹の雄のカリブーが懸命に草を食べていた。
双眼鏡から眺める世界ってなんでこんなに楽しいんだろうか。
俺の人生でもう一回ここにバックカントリーに来れる機会があったら、今度は確実に三脚とでっかい望遠レンズ付きの一眼レフを持ってくるだろうよ。 -
おもちゃのコンデジでは残念だが、このアラスカの強烈なパノラマが全然伝わらないわ・・
-
今日もデナリは厚い雲の中
実は初日にチラリと、ちょうどこの方角に顔を出したデナリを見る事が出来たんだがね、
その強烈な雄大さと言ったらも~とても言葉にできないよ、
もう圧巻、圧倒だね!
なんせ富士山の2倍もある氷の塊が実際にあの雲の中に居るんですよ! -
そしてなんども繰り返すが、とにかくスーパーサイレント!
全く何の音もしないんですよ・・ -
さ~さ~雨が止んでる今の内に少し早めのお昼ご飯にしましょうぜ!
-
メニューは尾西のドライカレーとアラスカの定番となったホットドッグ
-
そして食後は双眼鏡だけ持って一番向こうの山の手前の丘まで遊びに行くんだが、途中で川を渡るんでデジカメ等は全て潔く置いてゆく事にした。
予想通り、レインスーツの上下にガーター装備でも、汗と雨で全身ビッショリになった。
ポケットに入れておいた行動食のカロリーメイトも結局は想像通りに蒸れた汗でグシャグシャでとても食えたもんじゃなくなった。 -
荷物が無かったんで楽勝でテントまで戻って来れたんだが、
-
やはりツンドラでの移動は川沿いを中心にすべきだと深く反省した。
川沿いって砂利なんで歩きやすさが全然違うんですよ! -
同じ濡れるんだったら移動距離を大きく稼げる川沿いを選ぶべきだよな~って考えながら、テントを張っている丘の上を何度か振り返るんだが、やはりツンドラの上での移動はスポンジ過ぎなんで、この丘を戻るだけでも結構大変だしな・・
-
で、5時間ほどで往復のハイキングだったが、結局はこれが大正解だった。
サブザックに水筒と双眼鏡だけと、思い切った軽装だったからこそ楽しめたんだと思う。
おかげで動物もいっぱい観察できたしさ、
なによりケガもせず無事にテントまで戻って来れた事が一番大切だよな。
もしあの時に欲張ってたら遭難も十分考えられる場面もしばしばあったのは事実だったしね・・ -
あ~疲れたよ。
も~クタクタなんで、 -
早めのご飯にしましょうぜ・・
-
これは既に夜の8時頃なんだが、こうやってテントの中から残ったウオッカの水割りをチビチビとやりながらボーッと遠くの山を眺めるひと時がどれだけ癒されるかを理解できるのは、やはりそこそこ本格的な山を経験した人だけなんだろうと思うね。
初心者じゃ~多分そんな気持ちは先ず湧いてこないと思う。
山は決してそこから動かないんでずっと同じ位置にある。
何十年も何万年もね。
だけど面白い事に、ぼ~っと眺めているだけでも、山はも~どんどん変化してるんだよ。
空や太陽の光加減とか、取り巻く雲の加減とかでさ。
仮にこれが一切動かない印刷されたポスターだったとしてもその気持ちは全く変わらない。
たとえ全く景色が動かなくても、山を見ている人間の心に絶え間ない動きがあるんで、観ていて全く飽きないどころか、逆にその想いはどんどん加速してゆくんだよ。
ある程度の本格的な山をそこそこ経験した人ほどね・・ -
で、これが最後の水なんで明日の下山まで大切に使います
-
外はマジ寒いんで、暖かいテントの中で、明日の下山計画を立てる。
iPhoneに予め入れておいたオフラインでもデナリパークの地図がなんとGPSだけで使う事のできる大変便利なDenali National Park by Chimaniを起動させて、ジョンにもらったユニットの地図と照らし合わせると、も~とんでもないことに気付いた。 -
俺は申請したユニット34ではなく、
ずっと隣のユニット35をウロウロしていたのだった・・(´Д`;) -
この荒野での二日間、たくさんの動物には出会えたが、
-
結局人間は一切見かけなかった。
それだけ広すぎるんだろう・・ -
さ、明日の計画も決まったし、そろそろ寝るとすっか・・
-
【そして次の日】
バックカントリー3日目の朝4時過ぎ、 -
セットしておいたiPhoneのアラームで目を覚ましたんだが、外はあいにくの雨が降り続いていた。テントのチャックをスッと降ろすと強烈な冷気で一気に目が覚めた。ああ、今日は下山の日なんだよな・・
-
今日はワンダーレイクを朝の6時30分に出発するキャンパーバスを途中で捕まえないと帰れないんで、まだ真っ暗なテントの中で、普段愛用しているThruNiteのヘッドライトを装着してしぶしぶレインウェアを着こみ、水筒に入る以外の水はいさぎよく捨て、散らばった荷物のパッキングを始める。
-
しばらくすると、外は徐々に明るくなってきたんで、
-
雨で寒いが仕方がない・・
-
ガーターを装着して一気にテントから飛び出る。
-
そして先ずはベアレジスタントフードコンテナをとりに行く。
辺りはまだ暗いんでヘッドライトの明かりを頼りにテントから100メートル離れた茂みに探しに行くんだが、記憶の場所のどこを探してもぜんぜん見当たらないのだ。
コレはもしやと、30メートルほど下の茂みを探しに行くと・・ -
あったあった、 ありましたよ!
-
って、決して喜んでは居られないこの事態を理解できたなら、
さ~一目散に退散だよ・・(-_-;) -
しっかしマジかよ・・
-
そしてビショ濡れのテントをイッキにザックに押し込んで、
-
一目散に走り出す!
スタコ~ラ~サッサッサ~ノ~サァ~~~(^^♪
森に突っ込み、池や沼地で行き詰まり、突然の穴に転ぶ事5,6回、
野営地から約2時間ほどで霧の微か向こうに、やっとパークロードが見えて来た! -
トレイルの全く無いツンドラの丘をも~無我夢中でイッキに下山し、
ああ、
俺は救われた。
だがしかし、
この中途半端な安堵感はいったい何だろうか。
もちろん熊やオオカミの恐怖から無事に生還した喜びが大半なんだろうが、
この強烈な大パノラマへの未練も含めとにかく複雑な気持ちだ。
せっかくツンドラの大地にも慣れたのにな・・ -
って、オイオイ!
-
オイ!
コ、コレって・・ -
スゲーぜ!
デナリだよ! -
ほら、ついにデナリが顔を出したよ!
-
目の前に、
デナリがドドド~~~ンだよ!!! -
も~無我夢中でシャッターを切る俺・・
アラスカの大地での一人旅、
こりゃ絶対にリベンジせねば! -
熊の出没した野営地から2時間ほど下山するとようやくパークロードに出た。
時刻を確認すると7時前。
なんとかギリギリ間に合ったようだ。
ここでしばらくワンダーレイクを始発で出発するキャンパーバスを待つことにする。 -
目の前には大きく少し雲をかぶったデナリが朝日に照らされて聳え立っていたんで、バスが来る間にデジカメを木に縛り付けて何枚か記念撮影をするんだが、やはりしっかりした三脚が無いんで一人でわたわたしているところにバスがやって来た・・
プシュ~!
「グッドモ~ニ~ング!」
俺は満面の笑顔でキャンパーバスに乗り込んだ -
中には13人ほどのキャンパーが乗っていた。
このデナリパーク最奥に位置するワンダーレイクキャンプ場での宿泊者達なんだろうと、その装備から一目で想像できた。
小さな子供たちもいたしね。
噂ではデナリに一番近いんで、予約がなかなか取れない程かなり人気のキャンプ場らしい。
アラスカの雄大さを手軽に楽しむには良い場所なんだが、その楽しさはバックカントリーの比では無いであろう。
やはり遊びってのは間違いなく、危険を伴うほど楽しい! -
キャンパーバスに無事乗り込めたこの何とも言えない安堵感に緩むオッサン(*^-^*)
-
バスは未舗装のパークロードをひたすら東に走る
-
二日前はここら辺で降りれば予定通りのルートを楽しめたんだろうね・・
-
今日は天気が良くなりそうだね
こんな事なら午後にワンダーレイクを出発するバスでもよかったかな・・ -
そして俺たちを乗せたキャンパーバスはアイルソン・ビジターセンターに到着した。
-
まだ早朝なんで誰もいない展望所の向こうに
-
デナリがドドド~~~ン!
-
初日に断念した山
-
AM8時40分、バスは出発した
-
このアイルソンから東の道路はバスがすれ違い出来る程の十分な幅がある。
-
雄大なアラスカの景色を眺めながら
-
バスに揺られていると、
-
ストーップ!
-
ストーップ!
ってな感じで、動物たちが現れる度にもう何度もバスは停車してくれる。 -
始発のバスは動物たちとの遭遇が最も多いんだってさ
熊もうじゃうじゃ居たしね‥ -
Toklat River Rest Stop
-
ここでしばしトイレ休憩だ
-
中はとっても綺麗に清掃されている
ボットン便所なんだが、いろんな工夫がされた高い煙突が付いているんで、嫌な臭いが全くしない
凄く快適だ -
ゴミはトイレに捨てちゃ駄目って事
-
一般ゴミはココ!
ってか、ゴミは持って帰りましょう -
それにしても
-
今日はとっても良い天気だわ
-
トクラットリバー
-
さー出発だ
-
この時間帯になると入り口からどんどんとツアーバスがやって来る
-
イイネ!
-
すごくイイ !
-
ここら辺もイイネ!
-
この辺もアラスカらしくていいね
-
あの山も良いね
-
うん!
-
凄く良い!
-
今度はテクラニカに到着です
-
そしてトイレ休憩
-
もうどこまでも広がる
-
アラスカの荒野の中で
-
ゆっくりバスで揺られているとウトウト・・
-
一般の車両はココまでしか入れないサベージリバーのチェックポイント通過
-
サベージリバーキャンプ場前を通過する
-
そして俺たちを乗せたキャンパーバスは昼の12時頃にデナリパーク入口に有るライリークリークキャンプ場のバス停に到着。
乗客は全員ここでバスを下車した。
ああ、これでやっとビールが飲めるぞ。
そして俺は真っ直ぐマーカンタイルを目指したのだ・・ -
長年夢見て来たアラスカはデナリ国立公園でのバックカントリーが終了したこの何とも言えない中途半端に悔いの残る達成感高ぶる気持ちを整理するには先ずキンキンに冷えたビールで癒されない事には始まらないんで、
-
キャンパーバスをライリークリークキャンプ場で降りた俺が一目散に向かったのはもちろんマーカンタイルなんだが
-
ここアメリカ本土における飲酒の条例にいらだちを覚えるある気ままな大阪のオッサンは気が向いたらも~いつでも直ぐにでも飲酒喫煙が出来る日本が恋しくて恋しくてああ恋し焦がれて焦されてやっぱこんなキャンプ場はフリーなのか大好きなお酒が簡単に手に入るんだから貴重な存在なんだよな~って
そう言えばアラスカでは車の後席で揺られている奴が酒飲んでただけでも罰金らしい、お酒に関してはとても厳しい先進国なんで、そう考えるとやっぱ日本なんてまだまだ発展途上国なんだよな。
路上でも自転車乗っても信号待ちでも商店街の中でも火のついたタバコ片手にするアホが多過ぎなのはやっぱ条例が甘すぎ以前に本物のバカが多過ぎなのは日本国民として大変お恥ずかしい現状でございマッスルよ・・
-
で、そうそう! コレコレ!
早朝から何も食わずに下山したんでも~お腹がペコペコなんでザックの中の食材をイッキに調理しながら飲み始めたアラスカンアンバーが知らず知らずのうちに2本も消化しちゃったんで3本目を購入に行って帰ってくるとあらあらお鍋が真っ黒だわ・・(;´Д`)
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三日間お風呂に入ってなかったんでかゆいかゆい頭をとにかくシャンプーでゴシゴシ洗いたくて熱いシャワーを浴びる前にワイルダーネスで無くした石鹸をマーカンタイルで購入するんだが、やはりここアラスカは物価が高いっちゅーか高杉なんでダブの石けんイッコが3ドルもするやんかい!
ってせやけど背に腹は替えられないんでシブシブ3ドル出してゲッツした石けん片手に先ずは予めにトイレの水道でたっぷり泡立たせたタオルを持ってシャワールームで全身をゴシゴシ擦るんだが何故かぜんぜん泡立たないんで寒いがそれでも我慢して水道の水だけで更にさらにゴシゴシ身体をこすってああようやく泡立ちに安定感を感じた時点で熊の形のコインを投入して熱い熱いシャワーを浴びるこの巧みな戦略が功を際してあ~~~サッパリしたわめっちゃ気持ちE -
それにしてもここのシャワーだけは本当にありがたいね・・
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ってゆっくりと休んではいられない俺は濡れた髪の毛をタオルで吹きながらまたまたマーカンタイルでキャンプ場のチェックインを済ませて再び重いザックを背負って歩いてかなり距離の離れたエコノミーサイトまで行って今夜の寝床を先ず確保しなくてはならないんだよああメンドクサイったらありゃしないいぜ
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飲み過ぎてだいぶん酔ってるんで超適当にテントを設営して
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荷物をテントの中に放り込んで
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手ぶらで街を目指すんだよね~!
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ジョンに義理を返す為にね・・
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キャンプ場から先ずはジョージパークスハイウェイを左折して歩道を歩き続けると、
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川を渡って
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少し行くと
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小さな商店がひしめき合っている場所があるんで
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一番最初に見えてくるグレイトワンって言う名のグローサリーストア(食料品店)で、先ずは冷えたビールを購入する。
おいおいまだ飲むんかいやって声が何処からともなく聞こえてきそうだが、無事生還できた喜びから今日はやるべきことだけをやれば後はとことん飲んだくれてもOKって自分で決めてたんでいいのいいの。
店先にあるコンテナでは美味しいファーストフードが売ってるんだが、オーダーはこの店内でするらしく、冷蔵庫からアラスカンアンバーを取ってきて生サーモンバーガーを自分の名前を告げてオーダー。
そして軒先で地面にへたり込みながらビールを片手に待つこと5分・・
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やっぱりアラスカのサーモンのウマイ事ウマイ事!
これだけで7ドルもしたんだが函館で食ったサーモンより美味かったわ。 -
そして商店街の奥にあるデナリマウンテンワークスまで行き一つ5ドルもするMSRのガスカートリッジを3つ買い込んだ。
いろんな登山用品が所狭しと陳列された店内に出入りする客は絶える事はなかった。 -
そして購入したガスカートリッジを丁寧にジプロックに入れて、
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後は地元の観光客に交じって記念撮影だよ~ん!
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でもね、義理はキッチリ返すってのが大和魂ってもんだよな!
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そして夕方になってやっとテントまで戻って来て余った食材を懸命に消化するんだが、缶切りを持ってないんでフォールディングナイフで無理やり開けた缶詰をテントのペグで食べるこのワイルドさがまたいいんじゃねーか・・
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そしてビールが尽きた夜の9時頃、眠くてしょうがないんでシュラフに潜り込こんだ。
おやすみなさい・・
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【そして次の日】
朝はテントをサラサラ叩く雨の音で目が覚めた。
昨夜は少し飲み過ぎたのか、夜中にオシッコがしたくなって何度も起きては枕元に置いてあったジプロックにシュラフの中で寝ころびながら用を足したんだがやはりこういう時は男に産んでくれて良かったと日本に居る両親に深く感謝だよ。
それにしてもジプロックに二杯分って事は軽く2リッターは有ったんだろうが、暗闇の中で酔いながらそれをこぼさないように慎重に事を運ぼうとするんだがああどうしても多少は濡れちゃうんだよね・・ -
キャンプ生活をしているとどうしてもこんな時間に目が覚めてしまう
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今日の朝ごはんはマーカンタイルで仕入れた日清トップラーメンです
ちなみに1ドルね・・ -
ジョンにもらったガスカートリッジも飛行機に持ち込めないから使い切らないといけないしね ・・
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どう?
ワイルドだろ? -
今日デナリを離れるんでパークレンジャーのジョンに貰った義理を返すのに新品のガスカートリッジ3個の入ったジプロックに入れるお礼の手紙を書くにあたってこのグーグル翻訳ってアプリがめっちゃありがたいんだよ。
海外旅行でこんなに便利なアプリが有るんならもっと早くから使えばよかったわ・・ -
後は午後の2時半発のパークコネクションでアンカレッジまで戻るだけの一日なんで暖かいテントの中でお昼頃までゴロゴロ過ごす事にする。
いつまた寝入ってしまっても大丈夫なようにアイフォンのアラームをセットしておいてよかったわ。
予感的中で爆睡していた俺はそのアラームの音で気が付いたらテントの撤収の為に一気に飛び起きたよ。 -
そして最後にテントサイトに散らばったビールの空き缶を拾い集めて・・
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先ずはウィルダネス・アクセスセンターを目指すのさ。
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そして施設の裏にあるロッカーに入れっぱなしの荷物をザックの中に収納し、
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もう一度アクセスセンターの、
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壁にあるアラスカの湧き水を水筒いっぱいに補給して、
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この辺にザックを置きっぱなしにして猛ダッシュで、
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ベアレジスタントフードコンテナを返しにバックカントリーインフォメーションセンターに向かったが今日は日曜日なんで多くのキャンパーで一杯だった。
だがあいにくジョンはそこに居なかったんで違うレンジャーにジプロックに丁寧に梱包されたMSRのガスカートリッジ3缶を手渡し
「プリーズ・パス・ツー・ベアード・レンジャー」
って言い残しその場を去った。
あのレンジャー、笑ってたけどさ、ちゃんと伝わったかな・・? -
しっかしね、とにかく旅は良い
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苦労するほど良いんだよな
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うぬぼれた自分の鼻がどんどん短くなるからね
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ちっぽけなんだよな~
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アラスカの荒野で独りぼっちの時なんか思いっきりそう痛感させられたわ
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この強烈なアラスカの大自然からもいろいろ教わったわ
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ん?
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ちょっと時間があったんでモリノグリルのバーガーを食ったんだがメッチャ旨い!
マクドの4倍ほどのとてつもなくデカいパテが超うま過ぎなんだよ!
コレがアメリカのハンバーガーなのか・・ -
って、バス停で時間になってもパークコネクションが現れないと思って探しに行くと・・
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おっ、居た居た!
聞くと大型バスはデナリの駅前で待機なんだとさ
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さ、アンカレッジに向けて出発だよ
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デナリのおいしい湧き水を飲みながらね・・
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そしてバスはタルキートナに立ち寄ったんで
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ここではおいしい
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美味しいヘリテイジコーヒーを頂きます
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今日もデナリは雲の中・・
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この時期のアラスカでは珍しくとってもいい天気
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外は寒いんで
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温かい室内でデナリを眺めながら熱いコーヒーを啜る幸せ
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40分の休憩を終え、再びバスで移動です
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そうそう、海外旅行で予めグーグルマップにその地域の地図をダウンロードしておけばこうやってオフラインでもGPSだけで使えるんでとってもありがたいよね!
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ワシラの街中を通過中
アメリカの車の大半がピックアップなんだな・・
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そして・・
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夜の8時半、パークコネクションは無事にアンカレッジに到着した
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もう一度書くけどこれで夜の8時半なんだよ
白夜だからね・・
今日は日曜日なんでダウンタウンはとっても静かだよ -
そしてパークコネクションを降りたイーガンセンター前からまっすぐ歩いて10分程で今夜のお宿に到着です
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アメリカではチェックインするのに先ずクレジットカードを出す必要がある。
これは日本でもそうだがクレジットカードすら持ってない人間はクレジットカードを持てない人間だと判断され社会的に信用が無いって事につながるので実はとっても大変な事なんだよね。
こんな安いホテルにも泊まれないじゃん。
でもハイシーズンなんでめっちゃ高かったわ・・ -
近所の空いているレストランに行こうかとホテルのWi-FiにつながったiPhoneでいろいろ検索するとよさそうなステーキハウスが有るじゃないですか!
そしていろいろ考えながらザックの中身を全て一度放り出して一つ一つチェックするとこれだけの食材が余っていたんで美味しいお肉が食いたいんなら別に日本に帰ってでもゆっくり食えるんでま~ここは余ったガスカートリッジで火災報知器に注意しながら窓際で自炊を始める事にしようではないか・・
ああ肉よりビールが飲みたいが酒はレストランとかに行かないと飲めないしもう今日はこれ以上歩きたくないしフカフカのベッドでぐっすり眠りたいしわぁぁぁああああああ
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そうそう!バスタブにお湯をためてレインコートとか登山靴の泥とか、も~いっぱい洗濯しなくちゃね!
パンツなんかも~かれこれ7日間も履きっぱなしだったしさ、身体も頭もゴシゴシ洗いたいしさ、
あ~忙しい忙しい・・(;´Д`) -
昨夜はダウンタウンにあるゲストハウスイン&スイーツアンカレッジって言うホテルに夜の9時半にチェックインしてからアラスカのツンドラの大地におけるバックカントリーでも~ドロドロになった衣類の洗濯と自炊と携帯電話やデジタルカメラの充電やらでベットで横になったのは深夜の2時頃か、あっという間にセットしておいたアラームで目を覚ました俺はホテルの廊下の自動販売機で仕入れたアラスカンチップスとヘリテイジのコーヒーの超簡単な朝食を軽く済ませて散らばった荷物を再びザックに詰め込んでさ~出発だよ今日は朝からとっても天気がいいぞ!
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それにしても昨夜はフカフカのベッドに転ぶと10秒もしないうちに気を失った
やはりホテルのベッドは気持ちいい! -
そして朝の8時半頃にホテルをチェックアウトして
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先ずは近所のコンビニへ歩いて向かう
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アメリカのコンビニで売ってるなんかメッチャ旨そうなコイツが強烈に旨いのなんのってそりゃ凄いよコレ!
5ドル程するんだがあまりにも美味かったんで再入店してもう一本追加購入しちまったよ。
おかげさんで朝っぱらから腹パンパンになってもうたわ・・
で、キャプテンクックホテル前の路上でそんな美味しい美味しいベーコンエッグを食いながら今日参加する26グレイシャーツアーのバスを待っていると、 -
予定通りにツアーバスがやって来たんで荷物を預けて乗り込んだんだが、結構人気のツアーなのか瞬く間に陽気なアメリカ人達で満席になったんだが、殆どのペアのグループだったんで独り者の俺は最後に乗り込んできた老夫婦に席を譲る為に、
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助手席に乗り換えさせてもらったよ
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さ~出発だ!
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気さくな運転手とは簡単な英会話を楽しめた
ゆっくり喋ってくれるんで凄く助かったわ -
そしてしばらく走ると何かの観光スポットらしいところで停車
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しっかしアラスカって海の色までマッディ~なんだね・・
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そして次に停車したのは田舎のスーパーマーケット兼ドライブイン
ここで一度すべてのツアー客を降して40分後にまた戻ってくるから朝飯がまだの人は適当に自分で買って何か食べててくれって言い残してツアーバスは一度ここを離れるのは駐車場が狭いためなんだってさ -
そしてそして、
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ウィッティアにつながるあの有名なトンネルに
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突入~~~!!!
実はこのトンネル、アラスカ鉄道の線路になっているんだが自動車も通行ができる仕組みになっている。
その長さはなんと4キロもあり幅が車一台がやっと通れるほど狭いんで、鉄道の通行時間以外は片側通行となり、当然にしてトンネルの反対側との待ち時間も相当時間が掛かる。 -
そして、も~うんざりするほど長いトンネルを抜けると・・
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ウィッティア港に到着です
そしてバスを降りた瞬間に、まるで冷蔵庫の中のような気温
ここですかさずダウンジャケットを羽織る -
そしてここで船に乗り換えるんだが、
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既に超満員な船内は何処のテーブルもグループなんでとっても楽しそう・・
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船内の水とコーヒーはセルフで飲み放題
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ビールは有料なんでここでは我慢だよ・・
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とにかくめっちゃくちゃ寒いんでも~何回オシッコ行った事か・・
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さ~そろそろ出港の時間でおま~!
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も~ワクワクするぜ・・
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今回相席となったのはシアトルから来た老夫婦とそのお孫さん
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イルカやラッコを見ながらゆっくりいろんなお話をしたよ
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もちろん英会話なんだが、出来るだけゆっくり喋ってくれって頼んだから何となくこなせたけどね・・
だってさ、吉本の芸人みたいにドンドコ早口で喋られたって、聞いた単語を頭の中で瞬時に組み立てられないもんね! -
「で、あんた、チャイニーズなんだろ?」
は~?
駄目だコリャ・・(;´Д`) -
なんやかんやで各テーブルにランチが配られた
このクラムチャウダーまた旨いのなんのっても~!
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アザラシの島があって・・
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サンフランシスコのピアと一緒だよ
アザラシめっちゃいっぱい!
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熊が居るんだとか・・
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どれどれ?
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あちこちのグレーシャーを巡るフェリーのデッキはめっちゃ寒く、
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船内とデッキを何度も往復だよ
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楽しい!
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めっちゃ楽しんでるよ俺!
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冷蔵庫の中のような気温に
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やられそうになってもまたすぐ復活するんだよね!
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最高に楽しいのよ!
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クルーがこうやって氷を網ですくって触らせてくれるんだよ
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それにしても寒いわさ・・
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この巨大な氷河は後ろからどんどん押し出されてくるんだってさ
崩れても崩れても後ろからどんどん・・ -
圧倒的だよね!
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やっぱ凄いはアラスカ!
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デジカメの特殊機能で・・
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こうやって遊んでみましたよ!
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迫力出ますね!
でも所詮はコンデジなんで短焦点で超広角な一眼レフでないとここの圧倒的な大自然はなかなか伝わらない・・ -
そして夕方5時半頃、船は港に戻ってきましたよ~
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そして待っていてくれたバスに乗り込み
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皆と前の駅で停車しているアラスカ鉄道を横目に
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そして夜の7時過ぎ、ダウンタウンに戻る途中、アンカレッジ空港でバスを降りる夫婦が居たんで、俺も一緒にここでツアーを離れることにした。
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今夜は23時半に飛ぶデンバー行きの飛行機に乗らなくてはならないんだが、
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バスの運転手は何を勘違いしたのか
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もうちょっと乗ってろって感じで、色国際線のターミナルで降ろされちゃった俺は、
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再びくっそ重いザックを背負って
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国内線のターミナルまでヒーヒー言いながら歩いて
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ザックから必要最低限な物だけを取り出しメッセンジャーバックに移し替え、大きなビニール袋にザックを入れてユナイテッド航空のカウンターでチェックインして
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靴を脱いでセキュリティーチェックの列に並ぶんだが、
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カバンの中にうっかり持ち込んだアラスカの湧き水がバレてしまって再び長い列の最後尾に並び直しだよ
ああ・・(;´Д`)
飛行機内には液体は持ち込めないんで、荷物検査でどえらい時間を待たされてしまった。 -
しっかしさ、普通の水なんだから見逃してくれってんだよ
コイツを汲んでくるのにいったいどれだけ苦労したと思ってるんだよ・・(*´Д`*) -
ま~なんやかんやで、
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無事に通過だよ
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そんな俺を後ろで誰かがヘラヘラ笑ってるわ・・
-
さ、手荷物検査を通過したら気を取り直して水筒いっぱいに水道水を補給しておこうではないか。
アメリカの水はビックリするほど高いんでね・・ -
そしてアンカレッジ空港のマクドで軽くバーガーを決めて
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ゲート前で飛行機を待つんだが・・
-
おいおい・・(;´Д`)
飛行機が大幅に遅れちゃってるよ!
今からデンバーに行って乗り換え時間が一時間も無いんだよこっちは・・ -
そして一時間以上遅れて飛行機はデンバーに向けて飛び立った
ヤバイぞ!
下手したら俺は日本に帰れないぞ・・ -
焦るなって・・
きっと上手くいくって・・ -
そして次の日の朝、
-
無事にデンバーに着陸したぞ!
-
俺は猛ダッシュを決めるが空港の勝手がわからないから焦る焦る!
だって次の飛行機までなんと15分も無いんだから・・(;´Д`)
事前知識も何もない初めて訪れるデンバー空港の一直線に長い通路をひた走る -
どけどけ~・・
もう写真どころの余裕なんか皆無だよ・・(-_-;)
アイフォン片手に猛ダッシュ! -
そして何とか無事にサンフランシスコ行きの飛行機に飛び乗る事が出来た
2時間後サンフランシスコに着陸したんだが
ここでも再び猛ダッシュ!
-
今度は国際線に乗り換えないといけない・・
-
サンフランシスコ空港の国際線に乗り換える為にユナイテッドのカウンターに行ってもう一度チェックインして新しい航空券を発行してもらい
そしてセキュリティーチェックを並びながらサンドイッチを頬張る
-
おお~~、
館内放送で二度も早く来いって俺の名前が呼ばれたぞ~(;´Д`)
-
あ~~~足つってもた!
も、
もう駄目だわ・・ -
って、
ま~いろいろ超大変だったが・・ -
なんとか
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何とか無事に
-
KIX行きの飛行機に搭乗出来て
-
ホッとしたぜ・・
-
いや~楽しかった!
-
めちゃくちゃ楽しかったわ
-
いろんな思い出を胸に
-
実はめっちゃ眠いんだが、
-
興奮が止まないんでぜんぜん眠れない・・
-
11時間のフライトがも~あっという間だったわ
-
窓からは大阪平野が見えた 。
ああ、明日から仕事だわさ・・(;´Д`) -
その後に税関で俺だけ停められた。
麻薬犬が反応したんだとか何とか、訳の解らない理由をつけて4人ほどに囲まれ荷物検査を受けた。
綺麗にパッキングされたザックの中身を全てだよ・・
何処からどう見ても怪しい真っ赤に日焼けし10日間伸びに伸びまくったヒゲ面の汗臭いアメリカ帰りのバックパッカーなんか検査官の良いターゲットっだよな
でも楽しかった
も~いろんな質問を受けた
出来る事なら見られたく無いものまで全て見られた
おかげさまで一気に日本に帰国した実感が湧いて来た
俺はデナリの荒野から無事に生還できたのだ -
あ~~~愉しかった!
さ、来月はオアフだわさ・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
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- かわいい妹☆今は昔さん 2018/03/06 00:58:20
- 641枚
- 無事生還おめでとうございます!
いや~ワイルドかつハラハラドキドキな展開に関西人のお笑いセンスが炸裂して、とても楽しく拝見させていただきました。
641枚の写真、途中何度か挫折しそうになりましたが、しっかりと読みきりました。
ちなみに1番ウケたのはジョンと呼ばれたあの場面でした。
-
- tatsubouさん 2017/12/21 23:00:30
- すごい!
- ご無事にお帰りなさい。
大変感動しました。実に私がアラスカの山野に居るような気がしました。
大変貴重な経験をご披露頂きありがとうございました。
私は70歳なのであなたがされた経験はもうできませんが今回の記事で十分に
楽しませて頂きました。
これからも気を付けて旅を楽しんでください。Best of luck!
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