お伊勢さんに石神さん 弾丸0泊2日バスツアー前編【外宮→伊雑宮→石神さん→猿田彦神社】

2017/12/06 - 2017/12/07

昨年「御朱印デビュー」してから、急上昇で気になり出した伊勢神宮。

2017年も終わろうとしていますが、どうしても年内にお伊勢参りしたくなって、深夜バスに「えいっ」と飛び乗り行ってきました。

エリア 伊勢神宮(三重)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

初めて御朱印をいただいたのは、2016年11月に訪れた金沢「石浦神社」

そのときに「伊勢神宮 外宮・内宮のために2枚開けますか？」と聞かれ、そういうものかとお願いして。
その後、神社で御朱印をいただく度に、開いた2枚が気になり、伊勢神宮参拝の思いが高まっていました。

ひとりでお伊勢参りするのに条件が良かったのがバスツアー。

口コミの評判が良く、深夜バスの安全運行に取り組まれている「四季の旅」さんへお願いしました。
https://www.shikiclub.co.jp/shikitabi/

伊勢に精通した添乗員が同行してくださるので、お伊勢参り初心者も安心。

仕事を終わらせて、荷物を抱え新宿へGo！
まずは腹ごしらえ。

ル・モンド 新宿店 グルメ・レストラン

カウンター10席のみの、お手ごろステーキがいただけるレストラン。
焼き場前の特等席に座れて、後から後からステーキが焼かれる様子が見られてワクワク。

リブロース（150g）1,200円にハウスワイン400円
歯ごたえのあるお肉を食べると「生きてる！」と実感します。

ル・モンド 新宿店 グルメ・レストラン

さて、お腹が満たされた後は、お風呂へ。

「万年湯」は新大久保駅前にある銭湯ですが、食後すぐの入浴は体に負担が掛かるので新宿から歩くことに。

さらに、途中で京王百貨店の「富澤商店」に立ち寄り、パン作り用の小麦粉（1kg）を購入する暴挙へ。
なんのトレーニングを課しているのでしょうか。

身体をさっぱり洗い流し、集合場所「都庁大型バス駐車場」へ。
時間が余ったのでまた徒歩で。この日の歩数は2万歩を超えました。

集合時間は21：30。
平日ですが、40席弱の定員が満席。

事前情報どおり8割が女性、5割以上がひとり参加。
バスの座席は女性同士で座れるように配慮されています。

深夜バスも初心者ですが、今回用意した「バス快適グッズ」を紹介します。

必須なのが、首枕にアイマスク（使い捨てホットマスクがおすすめ）
靴を履きっぱなしだと浮腫むので、ルームシューズも有ると良し。

それから、すっぴんを隠すのに、伊達メガネとマスク。
バスはしっかり暖房が利いていますので、乾燥対策に、ミネラルウォーター・スプレー化粧水・ハンドクリームも有るといいでしょう。

そして、料金が3千円ほどupしますが、座席は断然「楽々シート」をおすすめします。「通常シート」は前席との間が35cmのところ、「楽々シート」は45cm以上。

消燈時には添乗員さんより「楽々シートの方はリクライニングを全て倒してお休みください。通常シートの方は後ろの方が狭くないよう遠慮気味に…」と案内が有りましたので、おかげで途中で目覚めることもなく、5時間以上ぐっすり眠れました。

最初の目的地「伊勢神宮 外宮」に到着しました。
時刻はまだ朝の5時。

最後に立ち寄りましたSAでは、たっぷり時間を取っていますので、着替えやメイクも出来ますし、こちらでおにぎりなどを購入して、程よいタイミングで車内で食べておくことをおすすめします。
この後、9時過ぎまで食事するチャンスは有りませんので。

それにしても、真っ暗で不安になります…

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

ですが、正宮までは添乗員さんが案内してくれますので、ご安心を。

こちらは「三つ石（川原祓所）」
よく手をかざす人が居ますが、絶対に止めてくださいとのこと。

手をかざして、泡を吹いて倒れた人まで居るそう。
しめ縄で結界が張られているのは、そういうことです。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

伊勢神宮に何百回と訪れている添乗員さん。
正宮へ向かいながら、ありがたいお話を伺うことが出来ました。

印象に残っているのは、何事も「表裏一体」とのこと。
人は生きているのではなく、取り巻く全てのことにより、生かされているのです。

特に生きるために欠かせない「食」のこと。
人間は食物連鎖の頂点に居るという傲慢な考え方から、様々な生き物の命をいただくことで生かされているのだと変えてみましょう。
そうすれば、今日も感謝の気持ちでいただき、無闇に残したりすることはなくなります。

そして「お金」への考え方。
お金を支払った対価でサービスを受けるという考え方から、働く人に感謝の気持ちをお渡しすると変えるようになってから、自分も周りも上手く回り出したそう。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

スーパームーンが一段と大きく耀きを増している夜空。
添乗員さんや、何度か参拝されている方が「こんなに良い気を感じる日はそうそうない」と仰っていました。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

正宮に到着しました。
衣食住を司る神様に、生かされていることの感謝を拝げましょう。

蕃塀と呼ばれる、塀の後ろを通って入るのが正式だそう。

2013年に式年遷宮が行われて、御社殿もだいぶいい色合いになっていました。
釘は1本も使わず木を組み合わせて、20年でぴったり隙間が埋まるように計算されて造られているそうです。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

「この後は、多賀宮・土宮・風宮をお参りして、各自バスへ戻ってください」と突然投げ出されました。

持参した境内案内図も真っ暗で見られず…とりあえず立て看板を確認しながら、他の参拝者に付いていきましょう。

多賀宮までは98段の石段を上ります。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

第一別宮「多賀宮」
別宮のなかで最も格式の高い宮です。

こちらで参拝のおさらいをしましょう。

まず、お賽銭は投げ入れるのではなく、そっと入れましょう。
感謝の気持ちをこめて神様へ献上するものなので、投げるなんて失礼ですね。

また「二礼二拍手一礼」の拍手では、右手を左手より少し下げます。
これには諸説あるそうですが、添乗員さんが言われた「節と節が合わさって、こぶし同士がぶつかり合う、そんな喧嘩ばかりの世の中は不幸せ（節合わせ）ですから」という考え方も素敵です。

多賀宮 寺・神社・教会

外宮の地を守る「土宮」

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

農業に欠かせない風雨をもたらす神「風宮」を参拝後、来た道を戻りましょう。

「亀石」を渡ったら、右折です。

6時になり、神楽殿に灯りが点りました。

御朱印を頂戴するときに、1頁目を開いてお渡し致しましたら、ハッとされて、別の頁をめくられていました。
心なしか微笑まれていたような（思い込み）

因みに御朱印帳を忘れた方は軽く注意されていましたので、お気をつけください。
神楽殿でも御朱印帳を求めることは出来ますのでね。

伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会

御朱印をいただいた後、見回しても、周りに人が居なくなりました。
心細さ最高潮。

「表参道火除橋」を渡った後、明るい方へ向かいそうになりましたが…

添乗員さんが「バスのライトを点けておきますので、目印に戻ってきてください」と言われていたのを思い出しました。

危機一髪！

こちらも農業、漁業の守護神として食に関連の深い別宮「伊雑宮」
「磯部の大神宮さん」と親しまれています。

すっかり夜も明けました。

伊雑宮 名所・史跡

添乗員さんがトトロのようなと形容した「巾着楠」

伊雑宮 名所・史跡

触れると苔が落ちてしまうので、そっとかざしてみてくださいと言われました。

心なしか温かさを感じます。
ぽかぽかというより、柔らかな温かい生地に触れているような…
（楠には触っていませんよ）

伊雑宮 名所・史跡

御神田（おみた）が行われる場所。

日本三大御田植祭のひとつである、民俗芸能の田楽だそう。

伊雑宮 名所・史跡

ツアーの目玉のひとつ「石神さん」へやって来ました！

「女性の願いをひとつだけ叶えてくれる」といわれる石の神様です。

神明神社(石神さん) 寺・神社・教会

石神さんへ急ぐ気持ちを抑えて、まずは拝殿で日頃の感謝を伝えます。

神明神社(石神さん) 寺・神社・教会

本殿のお隣り「長寿の館」に御鎮座する御神木の楠には、やさしく触れて邪気を払います。

神明神社(石神さん) 寺・神社・教会

参拝後、御朱印をいただいたら参道を戻り、いよいよ石神さんへ。

ピンクの祈願用紙に願いごとをひとつだけ書きましょう。

神明神社(石神さん) 寺・神社・教会

古くから海女さんが信仰していた石神さんには、海女さんの磯着に見立てた麻布のお守りが有ります。

海女さんの魔除けのおまじない「ドウマン・セイマン」が描かれたお守りは、大変パワーがあるとのことで、私もいただいて帰りました。

そして「地物を買い求めると良いですよー」と添乗員さんに言われ、参道入口の商店へ。

中辰商店 グルメ・レストラン

地元の海で海女さんが採った「あらめ」を買いました。

参道入口から少し歩くと、もう海！

同じツアー客数人以外、人が居なく、静かな海でした。

この後、バスは9時半に内宮へ到着。
すぐに内宮を参拝するか、おはらい町で腹ごしらえするか。
はたまた、オプションで希望者は「猿田彦神社」まで連れて行ってもらえます。

コーヒーが飲みたくなるようなお名前「猿田彦神社」は、みちひらきの神様。

「内宮」参拝から「おはらい町（おかげ横丁）」散策までの自由時間は、たっぷり4時間有りますので、ぜひこちらも併せて参拝しましょう。

猿田彦神社 寺・神社・教会

なんだか毛深い、奉納酒樽。

猿田彦神社 寺・神社・教会

添乗員さんが話されたツアー客のエピソードでは、「猿田彦神社」境内で30年振りの友人と偶然再会したとか、男性が参拝中にプロポーズの良い返事をいただいたとか、素敵なものがたくさん有りました。

猿田彦神社 寺・神社・教会

「宝船」の形に似た「たから石」

白い石の上の方をよく見ると、蛇が乗っているように見えます。
宝船に白蛇が乗って、とても縁起のいい、特に金運のご利益がある石として親しまれています。

猿田彦神社 寺・神社・教会

また、注目なのが、境内中央に置かれた「古殿地（方位石）」

猿田彦神社 寺・神社・教会

八角形の文字盤に彫り込まれた方位の文字に、手のひらを当てて祈願すると、願い事が叶うと言われています。
手のひらに文字が刻印されるほど、グッと強く押さえるのがコツ。

仕事運…亥→卯→未
金運…巳→酉→丑
精神安定・財産…申→子→辰
人気や才能…寅→午→戌

「猿田彦神社」は芸能の神でもあり、女優の卵がツアーに参加されたこともあるそうです。

さて、お次は、お伊勢参り最大の魅力「内宮」参拝と「おはらい町（おかげ横丁）」散策。
後編へつづきます。
https://4travel.jp/travelogue/11309882

猿田彦神社 寺・神社・教会