2017/12/22 - 2017/12/23
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noemamaさん
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'大塚国際美術館'は国内の美術館人気ランキングでいつも上位です。
「すごかったよ!」「もう一度ゆっくり行きたい!」など
美術館巡りが好きな友人達から
何度も聞かされてきましたが、
なぜかいままで心は動きませんでした(笑)
でも少し前からここに興味を持った友人から
誘われ始めました(でもね~...)
そんな躊躇している時に見つけましたよ。
私が興味を持っていた'大原美術館'に寄って
'大塚国際美術館'に5時間滞在する学芸員解説付きの
1泊2日のツアー。
ふたり共大喜びで即行で申し込みました♪
ところが、残念なことに友人は急用で行けなくなり、
私はひとりで参加することに...
でもこれから、海外のツアーにひとりで参加してみたいと
思っていたところでしたので、ちょうどいい練習になります♪
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
-
今年はこれが最後の旅行になります。
実は早々6月から年末年始の’バリ島旅行’を申し込んでいたのですが、
アグン山の噴火でキャンセルになりました。
アジアでは唯一行ってみたいところでしたので残念!!
どうも私達、夫婦で海外に行く計画を立てると
天変地異が起きることが多くて、
ニュージーランドも地震で2度のキャンセル。
その時交換していたニュージーランドドルは
いまだに使わないままです(涙)
まだ忙しく仕事をしている夫には申し訳ないのですが、
またひとりで楽しんで参りま~す。
今回はクラブツーリズムの”大原美術館4館見学
大塚国際美術館5時間滞在”1泊2日のツアーです。
1人参加も同料金はちょっと嬉しいです♪
博多駅を10:00の'新幹線こだま'で出発です。
ツアーのひとり参加も、四国も、クラブツーリズムも、
新幹線こだまも、全てが初めて尽くしですが、
この旅でもときめく出会いがあるといいな~。 -
出発の1週間ほど前に旅行会社から
2日分の食事の申し込み連絡がありました。
確かに、昼食はどうするんだろうと思ってましたよ。
初日のお昼は勝手知ったる博多駅で好きなものを選んで乗り込みますが、
帰りの新幹線でのお弁当だけは注文しました。
博多駅から新倉敷駅までは
'こだま'で3時間もかかるんですね。
走ってる時間より待ってる時間が多いくらい。
でも、きょうの目的地は岡山県倉敷市の”大原美術館”1か所、
このツアー自体が美術館2か所のゆっくりツアーですから
乗り物もスローペースを楽しまなくちゃね。
新倉敷駅からはバスで’倉敷美観地区’まで移動。20分程でした。
’大原美術館’に到着後は、17:00からの
学芸員解説付き"本館ナイトツアー"まで自由行動です。
それにしても、この美観地区一帯は風情を残したまま
上手く整備されていますね~。 -
まずはアイビースクエア内にある
今月27日で閉館になる"児島虎次郎記念館"へ。
’児島虎次郎’あまりなじみのない画家でしたが、
作品は時代を感じさせないとても素敵なものでした。
でも、なんといっても審美眼がすごい。
私の好きな'目利き'の人です(笑)
あの時代にヨーロッパで選び持ち帰った絵画の素晴らしいこと。
47歳の短い生涯をつくづく残念に思います。 -
大原美術館内には’本館’ ’分館’ ’工芸・東洋館’の3つの建物があります。
’工芸・東洋館’には'バーナードリーチ'や'河合寛次郎'の
陶芸作品が展示されていて、器好きの私にはここも嬉しい所でした。
古い建物を生かした展示室は階段の昇り降りは結構大変ですが、
趣があって私は好きです。 -
なんと'大原美術館分館'でも、ときめく出会いが...
'古賀春江'の亡くなった年の作品"深海の光景"がありました。
ここで大好きな古賀春江の絵に会えるとは思っていなかったので
見つけた時、とても嬉しかったです。
何度も何度も心ゆくまで観賞しました。
その後'分館'前にある緑豊かな"新渓園"に寄ってみました。
ひとり旅らしい若い外国人が静かにたたずむ姿がとても印象的。
私もお相伴(?)して、そこでしばし足の疲れを癒しましたよ(そこっ?!笑) -
実は、この旅の私の最大の目的は、
大原美術館の'本館'で'アンリ・ル・シダネル'の絵を
観ることでした。
'ル・シダネル'は今年6月に行ったフランスのバラの町
'ジェルブロア'を創った画家です。
日本に帰って調べ始めてから彼の絵にとても興味を持ちました。
2012年日本で開催された時の図録をオークションで手に入れたり、
所蔵美術館を調べてみたり...
日本には今回の'大原美術館'に2点、'
広島美術館'に3点、
そして'東京富士美術館'に2点あるそうです。
'大原美術館本館'には17:00から入館しました。
学芸員さんの解説はとても興味深く面白いものでした。
2Fに上がるととすぐ’ル・シダネル’の絵に気がつきました。
やっぱり本物はいいです。
しみじみ心に染みる絵でした。
そして隣には'モネの睡蓮'が...
30号ほどの、モネにしては小さい作品ですが
とても心惹かれる睡蓮の池。
後で学芸員さんが「これはモネが最後まで手放さなかったお気に入りの絵です」
と話されました。納得!
パリの郊外、シダネルの'ジェルブロア'とモネの'ジベルニー'は
そう遠くない距離にあります。
シダネルはモネの庭に憧れて’ジェルブロア’を見つけたそう。
そういう経緯を知ってお隣に飾ってあるのだとしたら
なんて粋な美術館でしょう。
とにかく学芸員さんの解説がつくと
絵画観賞はいつもの何倍も楽しめますよね~。
ひとりだと多分素通りしていた作品にも
興味深い物語があるものです。
しろうとにとって、こういったバックストーリーは
これからの絵画観賞の方向性も広げてくれます。
とにかく児島虎次郎の審美眼は素晴らしく、
’ル・シダネル’ ’モネ’ そして今回感銘を受けた’セガンティーニ’の絵も
彼の鋭い目で選ばれたものは、どれも心ときめく絶品でした。
それにしても、きょうはよく歩いた~! -
宿泊先は香川県の'オークラホテル丸亀'。
私、ズーっと’ホテルオークラ丸亀’と
思い込んでました(笑)
大原美術館を出てから1時間ほどで到着しましたが、
お腹はペコペコ(途中で間食しましたけど)足はクタクタです。
部屋は狭くビジネスホテル並み。
でも、19:30に到着して夕飯を済ませたら寝るだけでしたので
(翌朝は7:50出発でした~)特に問題はありませんけどね。
それにしても、朝が早いわ~! -
翌日は7:50集合。
朝が弱いので心配でしたが無事に起床できました(笑)
いままで’大塚美術館’に心が動かなかったのは、
きっと油絵を習っていたからじゃないかなど、
あれこれ自己分析しながら1時間半ほどの車中時間を過ごしました。
私は、興味ある画家の絵をじっくり観たいタイプ。
ただ観るだけでなく、どんな筆使いなのかとか
どう色を重ねているのかなどを観察するのも楽しいです。
だからあんまりメディアには踊らされないわ(笑)
できれば、作品をあちこち観て回るよりも
画家が感動して作品に残した場所を実際に観て感じたい。
今、油絵を描くのはちょっと難しい状況なので、
せめて写真に残せたらと思って旅しています。
そんなことをウダウダ考えていたらアッ!という間に着きましたよ。
簡単に言えば、陶板の'大塚国際美術館'では
私の楽しみは半減すると、ここまでは思っていたわけです(笑)
"大塚国際美術館"もクリスマス仕様になっていました。 -
初めに通された’システィーナ礼拝堂’では思っていた通り
何の感情もわかなかったです。
海外で時を経てきた建物の放つ威圧感や存在感を
これまで味わってきたからね~なんておごった見方の嫌な私。
でも、これだけの数の絵画を特殊な技術で実物大に再現させたことや
広大な敷地をフルに活用して多くの人を魅了できることは
本当に素晴らしい。世界に誇れるミュージアムですよ。
しかも解説後すぐに、ここでしか味わえない楽しみ方を見つけた私は、
5時間の滞在でもまだちょっと足りないくらいに満喫したのでした(笑)
いままでの拒否反応はどこ吹く風よね(ホントにごめんなさいです!) -
フェルメールのブースにはなんと5点の作品が...
ここは室内が薄暗いせいか、老眼が進んでるせいか、
とても陶板とは思えない(笑) -
イタリアのウフィツィ美術館で観た'ビーナス誕生'も目の高さで
観られるし...触れるし...撮れるし... -
’最後の晩餐’は修復前と修復後が向かい合って飾ってあります。
-
ね~!?
いくら修復って言っても、こんなにドアの色まで変えちゃって
いいんですか~?...と思わず突っ込んでみたり(笑) -
憧れていたピカソの’ゲルニカ’の雰囲気も味わえたし...
陶板(レプリカ)だからできる楽しみがここには詰まっています。
いろんな画家の’受胎告知’を集めたブースがあったり...
レンブラントの自画像ブースに至っては、
今まで抱いていたレンブラントのイメージはぶち壊されたけど...笑
(実はレンブラントは、すきっ歯で小太りのおじさんだった~涙) -
それに、なんと1075点ある膨大な数の中に'ル・シダネル'を見つけましたよ。
まさかここにあるとは思ってもいなかったので本当に驚きました。
’日の当たるテーブル’という作品。
どうも私が思っていた以上に’ル・シダネル’って有名人みたい。 -
大原美術館で感動した'セガンティーニ'も大小5点ほどありました。
いつか実物を観てみたいな~!
’セガンティーニ’はこの旅の収穫の1つです。 -
ランチは別館の'レストラン・ガーデン'で。
イベントに合わせた期間限定ランチ
'「おいしい名画」のランチ'(1000円)をいただきました。
目でも楽しめるお洒落なランチでしたよ。 -
10:00と13:00からは'システィーナ礼拝堂'で
'徳島少年少女合唱団'のクリスマスコンサートがありました。
澄んだ歌声は昨日見た'ル・シダネル'の絵画同様、心に深く染みました。
この季節、なんだか得した気分です♪
他にもテーマに沿った企画展示も面白かったですし、
館内の思いがけない所に思いがけない展示があって
足の疲れも忘れて歩き回りました。 -
15:00に集合して、帰途に就きました。
大塚国際美術館を出てから1時間ほど、
瀬戸大橋のサービスエリア’与島パーキングエリア’で30分間の休憩です。
上を見上げると右にも左にも見えなくなるまで高速道路が繋がっていて、
瀬戸大橋の長さがとても想像できません。
こんな橋初めて! -
夕方から雲が広がってどんよりしていたのに、
ここに着いたとたん日が差してきました。
初めてみる瀬戸内海、そしてそこに沈む美しい夕日。
今回のゆったりツアーは、賛否両論ありそうでしたが
(絵画鑑賞があまり好きでない人も来られてたみたい)
絵画好きにはたまらない大満足の旅でした。
「乗ったり降りたりの慌ただしいツアーはいらない!」
ツアーのひとり参加は7名もいて、待ち時間にそんな話をしました。
各地の美術館の情報交換もしましたよ。
ひとり参加のツアー、
誰に気兼ねすることなく自由に動ける気軽さと、
集合時間さえ守ればあとはお任せの気楽さは
たまりませんです(笑)
今回、大原美術館のショップで’ル・シダネル’の複製画を購入しました。
ショップの方に、複製画が作られるほどシダネルは有名なのか尋ねましたら
「多分、館内で観て気に入られて購入される方が多いみたい」とのこと。
確かに、私が購入したものを観た人が
「私、この絵が一番好きだった~!」と言われましたよ。
'ル・シダネル'おそるべし...
嬉しい出会いだらけの楽しいひとりツアーでした。
やみつきになりそう(笑)
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