2017/11/16 - 2017/11/16
40位(同エリア689件中)
tono202さん
- tono202さんTOP
- 旅行記140冊
- クチコミ11件
- Q&A回答0件
- 243,085アクセス
- フォロワー53人
「最後の小春日和」で明日からは「西高東低の冬型」とテレビが伝えていた。
ならば「最後の小春日和」に紅葉を愛でに出かけることにする。
目的地は大歩危付近とだけ決め、後はAboutに車を走らせ、行き当たりばったりの「徘徊」が始まる。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 自家用車
-
まずやって来たのは土讃線祖谷口駅。
小歩危手前で祖谷川との合流点が見下ろせる所にある。祖谷口駅 駅
-
はるかに見えるソラの集落は、私の「食指」をそそる。
美味しそうだ。
行ってみたいという気持ちが沸いくる。 -
ボーとしていると、上りの特急南風が岡山に向けて走り抜けていった。
-
我に返り、ここから見える鳥居も見逃しがたい。
いざなぎ神社と言うらしい。
まずは、こちらから攻めてみることにする。 -
鳥居が南面して建つ。
-
鳥居から見下ろすとこんな光景が広がる。
祖谷への道に架かる青い祖谷橋が眼下に見える。
その向こうに小学校のグランド。
そして奥に鎮守の森と色づく銀杏の巨木。
高みに立ち俯瞰するというのは、大事なことだ。
たどるべき道筋が見えてくる。 -
この神社の銀杏は散り始め。
-
葉を落としきった銀杏の木の下では神域が作られ何かの祭礼が行われた痕跡あり。
「我碩学にあらずんば、故知らず。」
この季節に行われる神事とは何かしらん? -
ここで出会ったのは正面の建物、
なんだか分かりますか? -
本殿へ登る階段から見るとこんな感じ。
これは阿波人形浄瑠璃の舞台だ。
人形浄瑠璃が盛んだった阿波には集落毎の神社の境内に建てられ、祭礼の時には人形一座がやって来て公演を行っていた。
多くの人たちがここで人形芝居を楽しんだ事だろう。
浄瑠璃の太夫の語りや三味線歓声が聞こえてきそうだ。 -
本殿はこの通り。
-
色づく渋柿の向こうには祖谷橋が見える。
南光を浴びて気持ちよい小春日和を楽しむ。
あの青い橋を越えて行くのは・・・
廃墟へ -
次にやって来たのは三縄発電所。
変哲もない発電所だが、創設期の四国電力(当時は四国水力発電所)にとっては、
社運をかけた施設だった。
この発電所は2代目で、初代は500㍍ほどいった川岸に廃墟として建っている。
行って見よう。 -
祖谷街道から急傾斜の道を下りていく。
-
すると川岸にたつ煉瓦造りの建物が現れた。
-
百年前以上の水力発電所跡だ。
当時、高圧電線での長距離の電力供給が可能となり、四国電力はここに発電所を建て、香川県の中讃地域への電力供給を開始する。それまでの石炭による発電と比べて生産費や供給量で他社を圧倒。その競争力を背景に、多度津で操業された電力会社(四水)が急成長して四国電力へ成長していくことになる。
その記念碑的な建物だ。 -
発電タービンが据え付けられた空間。
竹藪がそこまで迫っている。 -
もみじの紅葉と青い水と煉瓦が印象的だった。
さて、今回のミッションはここだけ。
ここからは「徘徊」の始まり。
さてどこにいこうか、風の吹くまま、気の向くまま・・・ -
次にやってきたのは、いざなみ神社から見えていた川向こうの神社。
大きな銀杏に引かれてやってきた。 -
大きな幹と周りに伸ばした枝。
境内は銀杏の葉を敷き詰めたよう。
導いてくださったことに感謝し礼拝を済ませて
ぶらぶらしようとすると・・ -
となりにこんな建物が・・
百年藏と読めますが・・・ -
大きな煙突が伸びている。
「義士心弓道場」 ???
どうやら「義士心」という酒蔵であったのが、廃業後は弓道場として使われていたとのこと。
-
蔵本の住居だろうか。立派な建物が残っている。
ここに蔵本があったなんて初めて知った。
どんな酒だったのか、味わってみたかった・・・ -
今は素泊まり専用の宿泊施設として、ラフテイング客にも利用されているようです。
-
酒蔵の周りをウロウロしていると、山の上のソラに続く集落が気になる。
細い道を登っていくことにしよう。 -
突き出た丘の上に、川筋の集落を見下ろすように建つ寺院が現れた。
ロケーション抜群。 -
寺の名は正賢寺。
-
御参りをして、境内からの眺めを楽しむことにする。
-
眼下には、渡ってきた青い祖谷橋が二連の弧を描いていた。
先ほど訪れた百年藏も見えている。
そしてはるかの山脈の中腹には、
目をこらせばソラの集落がぽつりぽつりと見える。 -
大歩危のモンベルに立ち寄って、自立式ハンモックを見ながら雑談をしていると、
「吉野川の雲海が見える展望台が出来ているのを知っていますか?」と聞かれた。
それは、行かねばならないと再び車を走らせる。
尻軽なのだ。 -
ラフテイング世界大会を終え、静けさを取り戻し、紅葉進む吉野川を渡って・・
-
かつての祖谷有料道路の料金所跡の手前を右に入り、
国宮間登山口方面に入り、この林道に入っていく。 -
すると、現れたのはこれ。駐車場もないこれだけの施設。
ちょっと狐につままれたような感じだが、しだいに笑いが出てきた。
今思えば、カネをつぎ込んでハード面加重の観光施設作りだった昭和。
しかし、カネをかけずにアイデアと身軽さでしなやかにしたたかに勝負するのが、平成の田舎の「観光誘致」
雲海を売り物にしたアイデアを出し、カネもないのに展望台実現にこぎ着けた人たちに拍手したくなった。 -
ここからの景観は最高。
吉野川は見えないが、梶が森から鹿の池山、塩塚など吉野川の西側方面が見渡せる。 -
V字渓谷が山々を刻んでいる。その向こうに電波塔が一杯並ぶ梶が森。
-
稜線近くにまで並ぶソラの集落。
-
林道の下には吾橋の集落
-
林道沿いに植えられたもみじは、今が見頃。
-
展望台に折りたたみのチェアとテーブルを並べ、コンロを出して遅い昼食を食べる。
もちろんヌードル。
そして熱い珈琲を、景色を眺めながら冷たい風に震えながら飲む。
いい感じだ。 -
そして林道を、当てもなく走らせる。
-
突然現れたのがこれ。
なに~と大きく呟いてしまった。
車を下りて近づく。 -
根回りと真っ直ぐに天を指して伸びる主幹。
そして広がる枝振り。
人格ならぬ木格さえ感じる。古宮神社 (加羅宇多姫) 寺・神社・教会
-
大宮神社の大杉だそうだ。
出会いに感謝し参拝。 -
神社の下手には、西阿波独特のお堂。
-
ここからは修理中のお寺が見える。
-
大歩危七?社の安楽寺だ。
二階建ての鐘楼が特徴的。
ここも晩秋の風情。 -
周囲の民家の庭木も秋の衣をまとっている。
もう少しすれば、葉を落として冬の準備に入るのだろう。 -
「コエグロ」が建てられて茅場の風景も、この地域らしい風情。
吉野川に下りていると対岸の尾根の上に、大きな銀杏を、また見つけた。
いってみよう。 -
大歩危橋を渡って、柿野集落への細い細い道を登っていく。
ソラが広がるにつれて民家が姿を現す。 -
-
そして、茶畑の中からすっくりと立っていた大銀杏。
-
川向こうからも目立つ。
この集落のランドマークタワーかなと思っていると、この付近までかつてはこの上にある寺院の境内だったという。
その寺院を目指す。 -
狭い車道にミニ四国の石仏が現れる。
-
すると寺院は現れた。
ソラに続く階段を登る。 -
振り返ると、さっき渡ってきた大歩危橋と吉野川が見える。
-
さっきの大銀杏が見える。
そして境内のもみじは散り始め。 -
境内は広い。
そこに大きな木が自然木のように林立する。
そのしたには石仏が立ち並ぶ。 -
陽は落ちかけて、空は鉛色。
もみじは赤い。 -
そびえ立ち連なる四国の山脈(やまなみ)
刻々と周囲は薄暗くなっていく。
くれる前に山道を下ってしまおう。 -
打野尾集落を越えて、妖怪の里に下りていく山道を走る。
-
上名陰集落の稜線上の道に出た。
稜線上は、茶畑が広がる。 -
その中にこんなものが祀られている。
祖先崇拝の石積みだ。
フナダマと呼ばれている。 -
ここからの風景もいい。
暮れてゆくのを忘れて、眺めていた。 -
ここは名も知らない神社があった。
-
参拝し、今日の出会いと導いてくれたことに感謝。
自然石の石段がいい。 -
この神社の前には、こんなものもありました。
非常時には、今でもこれがならされるのかしらん? -
そして、こんなものも・・・
山伏(修験者)の里と思いきや・・・・ -
ここは妖怪の里。
下りてきた県道には、子泣きじじいが行き交う人の安全を見守っていました。
これにて本日の徘徊終了。
お付き合いありがとうございました。児啼爺の石像 名所・史跡
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
祖谷渓・かずら橋・大歩危(徳島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
68