2017/11/07 - 2017/11/10
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ソウルの旅人さん
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例年通り出来るだけマイナーな訪問先を選んだが、今年はトランプの訪韓と丁度重なり、その為予定変更になり、散々であった。
7日 1日目:ソウル(京橋荘・洪蘭坡旧宅・国師堂のはず他)
8日 2日目:板門店のはず。
9日 3日目:馬耳山のはず。
10日 4日目:ソウル(宗廟・益善洞他)
タイトル写真はソウル市庁舎13階からの秋景。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- アシアナ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
PR
-
関西空港からアシアナでソウルへ!
天候は申し分なし。韓国も全国的に晴れ。気分も快晴。 -
飛行機の窓から見える景色が好き。
韓半島東海岸がきれいに見えた。 -
仁川空港。
韓国は近い。誰でも言うが、アットいう間に着く。 -
仁川からソウルは1時間程度であるが、今日11月7日はトランプが訪韓する日に重なって、交通規制が頻発し、結局2時間以上かかった。アメリカ大統領はスケジュールを一週間前に決めるのか。
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今回の宿泊はコリアナホテル。世宗大通に面しており、最混雑であった。ホテルの部屋からはトランプの行進を見下ろすことができたが、それを見るより、今日の予定に出発。
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世宗大通の路上。
黄色のジャンパーは警察官。厳重警備であった。 -
ホテル前の歩道。トランプ歓迎一色。韓国旗とアメリカの旗を両手にもっている。
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人混みをかき分けて進むも、歩道も人が一杯で、まともに歩けない。
舞台ができていて、歌ったり、踊ったりしているが、韓国風ではなかった。 -
この辺りはキリスト教の集団であった。牧師がトランプとの親近性を演説・説教し、群衆がそれに応えている。新興宗教の集会そのもの。
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東和免税店に入る時も、私服からジロッと睨まれ気分わるいが、そのまま中に入る。免税店ではなく2階にあるウンヘン(銀行)で両替するためである。
銀行で両替する利点あり。 -
パチンコの景品交換所のような明洞の両替屋ではなく、立派な韓国の銀行内を経験できる。交換レートは少し悪い程度で、市内の市中銀行なら殆ど変わらない。(空港は別)
10W単位まで正確に両替して少額硬貨を入手出来る。左の写真は以下のように並べてあるが、市内では10W・50W硬貨は殆ど入手不可か。
100W(1979年)100W(2016年) 50W(1988年)10W(1972年)10W(2009年)
上が額面。下が図柄。100Wは李舜臣、50Wは米、10Wは仏国寺の多宝塔。
1979年の100W、1972年の10Wは実に手の込んだ造りになっている。
2009年の10Wは空気のように軽い。その時代の貨幣価値を如実に表している。
その国を知るには貨幣(即ちお金)を知ること。
紙幣は前回紹介済み。
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その時の両替の書類。女性の銀行員がきれいな英語で本日のレートと交換内容を説明してくれる。赤のマジックはその時の書き込み。観光客が接することが出来ない韓国インテリ女性と会話が出来る。最後にアンニョンハセヨと挨拶された。明洞では経験出来ない雰囲気。
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やっと人混みを抜けて慶熙宮の興化門まで来た。15分で来るところを40分かかった。
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最初の目的地「敦義門址」。ソウルの西門であるが、《址》となっているように、例の通り植民地時代に日本人にて壊された。
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都市全体を城壁が囲み、出入りは各所の門だけというのはユーラシア大陸では標準であったが、日本列島にはそんな都市はない。日本人には都市に出入りする門を考えることがきない。ソウル住民はいまでも都市城壁とその出入り口である門(南大門・東大門など)に特別の親近感情を抱いている。
確かに近代都市にとって城壁や城門は交通の阻害物であったが、簡単に撤去する日本人的感覚を韓国人は理解できない。歴史に根ざす意識の相違を克服する方法があるのだろうか。 -
敦義門址から少し歩いたところに江北三星病院(サムスン関連)があり、その入口にこの瀟洒なビルがある。
銀行の次は病院というわけではない。 -
京橋荘(キョンギョジャン)
このビルは金九の活動拠点。日本では知名度が低いが、一時計画された100000W札の肖像に予定された人物である。(現在は中止らしい。)即ち、韓国歴史の最高人物の一人である。 -
植民地独立運動の中核をなし、上海にあった臨時政府の首席であった。多様な評価にさらされているが、現在では高く尊敬されているようだ。
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1945年、帰国。自らの手で、念願の独立を果たすはずであった。その根拠地がこの京橋荘。
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アメリカ・ソ連の意向によって、南北に分裂する状況になるも、最後まで統一独立を主張して妥協しなかった。結果は写真の通り、この京橋荘で暗殺される。
厳しい時代であったとはいえ、無念さが凍り付いた写真である。 -
畳の部屋があった。何らかの意味のある部屋であろうが、日本語のパンフレットは無いので、詳細不明。韓国の家屋で畳をみたのは初めてであった。
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京橋荘を出て、西に向かう。右側は新設された城壁が続く。
手前は月岩近隣公園。 -
城壁を再建している。
継ぎ足された境目がハッキリしているのが、悲しい。 -
10分程で、この家屋に着く。
1930年代のソウルで、このおとぎ話のような家に住んでいた韓国人がいた。 -
中に入れるとは思っていなかったが、入口のインターフォンに「イルボネッソ、ワッスルムニダ(日本から来ましたと言った積もり)」と伝えると、すぐにドアーがあき、我々と同年配の女性が《どうぞ上がってください》という仕種で迎えてくださった。
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写真も自由にお撮り下さいとのことで、喜んで撮した。
ここは作曲家の洪蘭坡(フォン・ナンパ)の家である。
鳳仙花・故郷の春の作曲者であるから韓国では知らない人はいないと思うが、日本ではあまり知られていないであろう。 -
ユーチューブで、鳳仙花かポンソンファで検索すれば、チョー・ヨンピル、イ・ミジャからソプラノ歌手、ヴァイオリン編曲など多種類の「鳳仙花」を聴くことが出来る。恐らく、一度は聴いたことのある歌曲である。(島倉千代子のほうせんかは別歌です)
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植民地時代に日本の上野の東京音楽大学に留学し、卒業している。韓国近代西洋音楽の嚆矢である。
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日本の植民地組織内で活動していたので、親日人名辞典に載せられた(即ち裏切り者)こともあった。(現在、韓国内でどう評価されているかは知らない)洪蘭坡自身は『鳳仙花』を作曲したことにより、独立主義者として、日本官憲に捕まり、拷問を受けている。(鳳仙花には独立の隠喩が強烈に含まれている。)
しかも、僅か44歳で亡くなっているのだ。
植民地時代の朝鮮ではだれでも難しい人生を生きねばならなった。 -
歓迎してくださった女性はコッピー(コーヒー)でも入れましょうと極めて親切であった。蘭坡のお孫さんに当たるとのことで、よく似ていらっしゃった。しかし、韓国語が話せない私では蘭坡のことを質問することも出来ず、残念であった。
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『鳳仙花』を聴いて涙を流したと記録されている韓国人の事例は数多い。
3番の歌詞の一部
ピョンファロウン クムルクンヌ 平和を夢見る
ノエフォヌン イエイッスニ おまえの魂は今ここにあるから
この歌詞を絶唱するソプラノ歌手の映像は一聴の価値あり。
蘭坡自身にとっては残念な恨な人生であったであろう。しかし、今なお多数の人々が彼の歌を歌い、それを聴いている。「現在に生きている」音楽を作りえたことは「素晴らしい人生」であったと思いたい。 -
蘭坡の家から道なりに上っていくと、城壁の内側になって、それに沿ってズット道が続く。仁王山を越えて北門に行き着く。
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今回の目的地はその途中で左に折れ、城外に出て、国師堂(李成桂が無学大師のために南山に作った御堂。朝鮮神宮を作るため、仁王山に移された)と禅岩(仁王寺にあるお坊さんが袈裟を着ているように見える岩石)を目指す。
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途中にある展望台からの眺め
ソウルを見る随一の場所と言われていたが、樹木の繁茂著しく、眺望不十分になっている。青瓦台はみえている。 -
ソウル市内全体が見えるはずだったが、隙間から景福宮がわずかに見える程度になっている。
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南を向けば、ソウルタワーだけは見える。
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城壁越しの仁王山。
城壁がズット続く。 -
途中にはこんな階段部分もある。
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城壁沿いをこのような道を登っていくが、見た目ほどきつい登りではない。
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国師堂へ至る城壁を越える階段。
ここまでは順調であった。 -
階段上からのソウル市内風景
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階段上から見える面白い形の岩石。
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城壁の左側を登ってきた。右側の樹木内にある階段道を国師堂に向かって降りて行った。階段の途中にあるものと思っていた。
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どこまで行っても階段ばかりで、国師堂に行き着かない。そのうち右側にこのような景色が見えてきた。下りすぎている!!
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遙かかなたに禅岩と国師堂と思われる建物が見えてきた。
どこでまちがったのか!途中に脇道もなかったし、標識もなかった。 -
上のオレンジ色の↓が禅岩。下の↓が国師堂と思われるがハッキリしない。
時間は午後5時まえ。薄暗い。今から引き返すと夜になる。ソウルの2時間遅延が惜しまれる。国師堂は諦めるしかない。 -
こんな児童公園に出てきてしまった。
国師堂は現在ムーダンの聖地になっているとのことで、是非見たかった。
見えているのに行き着けないとは残念至極。 -
そのまま独立門まで降りてきてしまった。
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中国からの独立を記念したモニュメントが西欧風の凱旋門であるのは、なんという皮肉であろうか。韓国には石造五層の記念碑が沢山あるのに、こんな形に作らざるを得ないのが悲しい。
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地下鉄独立門駅から安国駅までは僅か5分程であった。
仁寺洞の裏道にあるヌィジョへは鍾路警察の横道(北門)から入る。同行者は「こんな細い道を入って大丈夫。仁寺洞から入ろ」と不安そうであった。
ヌィジョの門。 -
評判のよい韓定食の店。
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韓国の主食は米。調味料は醤油と味噌。
日本とまったく同じである。そう、豆腐も同じ。
同じ食材ではあるが、どこが違うのか? -
日本人にあう韓定食に期待したが、やはりしっくりこなかった。
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醤油の小皿なども日本的。しかし、日本の醤油の味とは異なる。
モランボンがスーパーでは大人気で、もはや韓国食は日本に定着した感があるが、韓国で食べると違和感がある。 -
味噌汁のようだが、味噌汁ではなかった。
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夕食を終えて、清渓川ランタンフェスティバルを見に行った。
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今年もフィリピンから出展されていた。フィリピンは韓国と仲良しなのか。
日本からの出展はあったのかもしれないが、気が付かなかった。 -
一昨年はランタンフェスティバル周辺には屋台が多数出ていたが、今年はほんの少し。目的の焼き栗屋さんも無かった。ああ、あの焼き栗をもう一回食べたい。
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夜8時30分頃の清渓川と世宗大路の交差点。ソウルの中心街である。そこでパク・ウネの写真を掲げ、アメリカ国歌を大音響で響かせている。
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夜遅くまで、騒ぎ立てていた。私の見た範囲ではトランプ歓迎だけで、反トランプ、反米の人は1人も見なかった。
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ホテルに帰って、ゆっくりしていると、9時半頃にドアーをノックする音が聞こえる。ソウルに知人はなく、訪ねてくる人があるはずもなく、昼間におかしな場所の写真を撮ったので警察がきたかと一瞬ギクッとした。恐る恐るドアーを細くあけると、勢い良く警官が踏み込んで来るようなドラマチックなことはなく、フロントの人が左のメッセイジを届けに来ただけであった。
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メッセイジを貰うような旅行をしていないので、不審であったが、確かにこれが不運の始まりであった。
内容は単に明日予約している板門店ツアーはキャンセルされたと書かれているだけである。理由も何にも書いてないが、トランプの訪韓と関係しているであろうと推測される。
明日の予定がどうなるか、不安になってきたが、どうすることも出来ない。寝るしかなかった。
2日目以降に続く。
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この旅行記へのコメント (5)
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- 熟年ドラゴンさん 2017/11/23 05:33:16
- タイムリーな写真。
- トランプ訪韓時の様子などその時しか撮れない写真がいいですね。
コインの紹介も面白かったです。
新10ウオンは一枚しかなかったのですね。
一度に裏表撮るには2枚必要か、などというところに興味が。
ドラゴンは歴史的な建物とかにあまり興味がないのでスミマセン。
- ソウルの旅人さん からの返信 2017/11/23 14:56:30
- Re: タイムリーな写真。
- 今度、会ったときに1972年と2009年の10W硬貨をお見せします。同じ額面でこんなに大差ある硬貨も珍しい。1972年には
「THE BANK OF KOREA」と刻印してあります。
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- 熟年ドラゴンさん 2017/11/22 08:48:50
- トランプ訪韓!
- 韓国でも観光客にははた迷惑なトランプだったのですね。
板門店、残念でしたね。
フィリピンのクラークでは「トランプ帰れ!」のデモがありました。
フィリピンは韓国人だらけです。クラークにも仁川から直行便が出来て押し寄せています。観光だけでなく資本投下でバーやレストランを何軒も買い取っています。その内中国人と韓国人だらけになりそうです。
- ソウルの旅人さん からの返信 2017/11/22 15:08:07
- Re: トランプ訪韓!
- 韓国とフィリピンの現在の関係は全く知らない。フィリピンが韓国人だらけとは驚きです。韓国ではフィリピン人は目立たない。韓国人は思った以上にインターナショナルです。
- 熟年ドラゴンさん からの返信 2017/11/22 17:42:37
- Re: トランプ訪韓!
- ものすごい数の韓国人がアンヘレスには買春に来ています。(こんなこと書いていいのかな?)
その目的のバーも韓国人が買い占めています。
私から見れば、慰安婦像問題など笑止千万です。
慰安婦問題で日本を弾劾する人たちにこの町の実態を見せてやりたいです。
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