【現地駐在員の国慶節シルクロード一人旅】新疆ウイグル自治区・ウルムチ

2017/09/30 - 2017/10/02

1週間の国慶節休暇を利用して新疆ウイグル自治区のウルムチへ旅立った。

ウルムチは「世界で最も海から離れた場所に位置している都市」で、カザフスタンやモンゴルとの国境地帯に位置している。道行く人の顔もヨーロッパ風の顔立ちが多く、同じ中国人でも日本人の方がはるかに漢民族と遺伝子的に近い。看板もアラビア語のものが多く、「ここは本当に中国か！？」と思ってしまうような街だった。

以前テロがあったためか、街中に武警が配備されていて物々しかったが、治安はいたって良好そうだった。
ただ、街を歩いていると、ウイグル族はウイグル族同士で、漢民族は漢民族同士でグループを作っており、両者が交わっている場面を全く見かけなかったのは印象的だった。。。

これからカザフスタン→キルギスと、シルクロードを巡ります！

エリア 烏魯木斉(中国)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

空港からエアポートバスに乗ってウルムチ南駅へ。

この駅の向かって右側にある「亜欧酒店」の1階に、国際列車専用のチケット窓口がある。そこでカザフスタン・アルマトイ行きのチケットを買おうとしたら、「当日の朝にまた来な！当日券しか売ってないんだ」と言われた。

とりあえずここから今日宿泊するシルバースターホテルまで徒歩で移動。

それにしてもテロがあったからか、駅周辺は武警の警備が厳重だった。

ウルムチ南駅 駅

ウルムチにも北京ダックの全聚徳があった。

ホテルそばの飲食店街へ。

適当に牛肉面のお店を見つけて夕食。
やっぱり本場はおいしい！

ウルムチは世界で最も海から離れた場所にある街だが、意外にも都会。

やはりイスラム圏ということもあり、街中にはモスクがたくさんあった。

近代的な景色。

ウルムチの北郊バスターミナルから「阜康」行きのバスに乗り、終点でおりたら乗り合いワゴンにのって天池に向かう。
阜康に向かう途中、検問で一度全員降ろされて身分証チェックが行われる。自分はパスポートということもあってチェックに時間がかかり、危うく乗ってきたバスに乗り遅れるところだった。

たぶん取り遅れても検問の係員は何も助けてくれない。

そんなこんなで天池に到着。

入口でさらに専用バスに乗り換えて山を登っていく。

標高が高いからか、雪が積もっている。

さらに電動カートに乗り換える。

結局市内から4時間くらいかけて、ついに天池に到着！と思ったら霧・・・

でも水は確かに綺麗！

記念撮影スポットにつくも、霧でよく見えず・・・

天池から流れ出る川の先には滝があった。

自分が雲の高さにいることがわかる一枚。

天池から川の水が流れ出るところは水路になっている。

遊歩道が崖沿いに続いているが、もう進む気力がない・・・

と思ったら晴れ間が見えてきた。対岸に何やらお寺のようなものが見える。

霧が晴れた！
一瞬でも晴れ間が見えたので満足。

景色を堪能したのちに市内へ戻ります。

ウルムチ市内に戻る途中に見かけた火力発電所と夕日。

翌朝、アルマトイ行きの国際列車チケットを購入するためウルムチ南駅へ。

朝一でウルムチ南駅横の亜欧酒店に向かい、アルマトイ行きのチケットを購入することに成功した。自分が行ったときは営業時間が10時～12時、13時～15時だったので、午後遅くに行くとチケットが買えなくなる可能性がある。

無事チケットを購入し、ウルムチ市内を観光。

まずウイグル博物館来たが・・・月曜日は休館日だった・・・

新疆ウイグル自治区博物館 博物館・美術館・ギャラリー

街中のバザール。

市内中心部の人民公園を散歩。

人民公園 (烏魯木斉 ) 広場・公園

園内は緑も多くとても美しい。

園内には水路が張り巡らされており、途中謎の渦巻があった。

水路をたどっていくとポンプから水を出しているところについた。

お花畑。

ウイグル族と漢民族の融和をアピールしているが・・・

公園の中心にあった中華風の建物。

2000年前のウルムチ空港？
やはりシルクロードの時代からウルムチは交通インフラが高度に整っていたのか。

お花畑２．

ウルムチ市内の道路標識にはアラビア語が併記されている。

ウイグル族居住地区の解放南路周辺へ。
ここに来ると看板もアラビア語が目立つようになる。

道行く人も漢民族以外の人がほとんど。

名産品が売られている二道橋市場。この辺りはとても賑やか。

二道橋市場 市場

中はこんな感じ。

続いて国際大バザールへ。

イスラム風建築のエリアで中国とは思えない。
若干観光客向け。

新疆国際大バザール (新疆国際大巴扎) 市場

中にはドライフルーツや楽器などを売る露店が軒を連ねる。

楽器屋やお土産屋が並ぶエリア。

ドバイのスークを思い出す。

お土産屋さん。

楽器の山。バラライカだっけ？

国際バザールの裏手にあったプロフ屋さんへ。
周辺でここが一番混んでいた。

プロフを注文。
すこし脂っこいが、これがまたおいしい！！

ホテルの荷物をピックアップして、アルマトイ行きの国際列車に乗るべくウルムチ南駅へ。

ちなみに国際列車のチケットを売っているのは、ウルムチ南駅の向かって右側にあるこの建物の中です。

入ったときは込み合っていたが、次第に人がいなくなり、最終的に数人になった。

いざ、カザフスタンのアルマトイへ！

乗車した列車はカザフスタンのもので、内装がヨーロッパ風だ。

車両7両に対して、乗客がわずか５人。
日本人1人（私）、韓国人1人、ドイツ人1人、カザフ人２人。

人数が少ないので、一人一部屋があてがわれた。

これから波乱の2泊の鉄道旅行が始まる。

カザフ編へつづく。