ドイツ旅備忘録３　ローテンブルク→フュッセン

2017/09/23 - 2017/10/01

夫が永年勤続の褒美に休みだけもらったのでドイツに行って来ました。

1日目 成田→デュッセルドルフ→ケルン
2日目 ケルン→リューデスハイム
3日目 リューデスハイム→ローテンブルク
4日目 ローテンブルク→フュッセン
5日目 フュッセン→ミュンヘン
6日目 ミュンヘン→フランクフルト
7日目 フランクフルト
8日目 フランクフルト→羽田

エリア ロマンチック街道周辺(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

フランクフルトを経由して一路ローテンブルクへ

今まで予約をしなくても座れていましたが、今回は長距離路線だったこともあり、混雑の中やっと見つけた席に座っていたら予約している人が来てしまい、難儀しました。予約されている席は窓枠の上部にに表示が出ているそうです。なるほどね。

３日目のぶらり途中下車の旅は世界遺産 ビュルツブルクのレジデンツ。中は撮影禁止。豪華です。空いています。もっとみんな見に行った方がいいです。

再び電車に乗り、ローテンブルクへ。電車が遅れてシュタイナッハからローテンブルクへ向かう電車に乗り継ぎができないか?と思いきや、待っていてくれました。こうやって遅れが蔓延していくのでしょうか。
ローテンブルク駅からスーツケースを引いて向かったのはレーダー門、昔の人はここでよそ者が入るのを見張っていたのでしょう。

この日のお宿はレーダー門からほど近いプリンツホテル ローテンブルク。外観、内装、お部屋のサイズもかわいいホテルでした。アメニティも必要最小限、エコの国ドイツらしいのかもしれません。

散策及び夕餉に出発です。ローテンブルクといえばここ！プレーンライン、かわいい街。

市参事宴会場のしかけ時計
ティリー将軍の無茶ぶりでワイン一気飲みをしたヌッシュ元市長さんの人形が窓の奥に見えます。人形なのに気の毒になってしまう。無茶ぶりも一気飲みもよい子は真似しないようにね！

この日の夕餉はHotel Reichskuechenmeister,the heart of gothenburg(ライヘスキュイヘンマイスター宮廷料理人)
私は牛肉の煮込み、夫は豚肉のロースト、ナイフを刺してサーブするのがドイツ流らしい。食事のおともはフランケンワインですよ。

おそらく看板猫。かわいい街のかわいい猫。

４日目はヨーロッパバスでフュッセンに移動する予定ですが、それまでローテンブルクを堪能します。
ローテンブルクは外敵から街を守るために築かれた壁に囲まれた街。市壁に昇ってぐるっと１周することもできるようですが、私たちはホテル周辺をちょろちょろっと見学してみました。

市壁から見たホテル

かわいいおうち。

世界ネコ歩きローテンブルク編　勝手に開始！

いい子だね。

マルクト広場と市庁舎
乗り物と高いところが好きな夫の希望で、後ろに見える塔（高さ60メートル）に昇ります。

昨日は地上からみたお店。高いところから見るとますますかわいい街。

タウバー渓谷のドッペル橋が遠くに見えます。

疲れたので近くのフリーデルというお店でシュネーバルを食べて一休み。サーターアンダギーじゃないよ、雪の玉という意味のローテンブルク名物です。

少々お買い物タイムをとった後、昼食。ローテンブルガー リッターロールでラップサンド。写真はミニサイズです。マイルドテイストのビールと一緒にむしゃむしゃ完食。

いよいよヨーロッパバスに乗ってフュッセンに向けて出発です。その前に「『水曜どうでしょう』の聖地」とでもいいましょうか、大泉洋氏が電話をかけた電話ボックスだと思われます。ヨーロッパバスの停留所がある駐車場に旅のカリスマどうでしょう軍団が来ていた？！

ヨーロッパバスに乗って最初に停まったのはディンケルスビュール。停車時間は３０分、バスについているけれどお手洗いにも行っておきたいので市庁舎へ。勝手がわからず、散策時間を無駄にしてしまいました。

この日も始まりました、世界ネコ歩きディンケルスビュール編。

いい子だね。撮影快調！

再びバスに乗り、次に降り立ったのは隕石が落ちた跡に造られた街ネルトリンゲン。「進撃の巨人」の舞台のモデルだとか。バスの停車時間は２０分！聖ゲオルグ教会の高さ90メートルの塔（愛称ダニエル）に登らないと街の形が円形だと確認することができない、どうでしょう軍団と同じ体験をせねば…と思い急ぎ足で教会へ。

なんとか昇りきり、てっぺんでぐるりと１周。近年、こんなに息をきらせて階段を昇ったことがない！しかも本日２本目の塔！限界でした…もともと痛めていた私の膝は悲鳴をあげました。

ダニエルの鐘

次の停車地はアウクスブルク。バスにオーディオガイドがついているのですが、ほとんどの時間をクラシック音楽が占めるので聞いていませんでした。さっきのダニエルでへとへとだったこともあって、市庁舎でお手洗いだけ借りて出ようと思ったら「黄金の間」という見所があることを乗り合わせた日本人カップルに教えてもらい、ことなきを得ました。ありがとうございました！

世界ネコ歩きアウクスブルク編
ねずみをくわえたねこ

金閣寺や中尊寺金色堂、秀吉の金の茶室がある（あった）黄金の国ジパングから来ているので「黄金の間」といわれても金の使いっぷりにはそんなにびっくりしません。それより驚いたのはアウクスブルクは兵庫県尼崎市、滋賀県長浜市と姉妹都市ということでした。尼崎や長浜から送られた振袖や鎧が堂々と飾られていました。

アウクスブルク市庁舎外観とペルラッハ塔（←もう昇れない）

次の停車地は世界遺産のヴィースの巡礼教会
夕闇が迫ってきています。周りは草原、放牧されている牛が動くことで鳴るベルの優しい音だけが絶え間なく聴こえてきます。涙を流したキリスト像が有名らしいのですが、照明はついているのでしょうか。

照明はついていませんでした。肉眼ではぼんやりとしか見えないレベルです。神様に向かって罰当たりにもフラッシュを使って撮影。涙を流した「鞭打たれるキリスト像」、まぶしいですよね、ごめんなさい。

説教壇とイルカに乗った少年

天井画

とっぷりと日が暮れた中を、ライトアップされたノイシュバンシュタイン城を横目に見ながらバスは一路フュッセンへ。20:00到着。今夜のお宿はホテル シュルスクローネ。木目調のお部屋、そしてこの旅唯一のバスタブとシャワーブース独立型バスルームでゆったりと過ごすことができました。ちなみに写真に写っている窓を開くとテラスに出られます。次の朝出てみようと思っていたらあいにくの雨でした。

到着が遅かったのでホテルで夕食をいただくことにしました。名前を忘れてしまい帰国後にネットで調べたところ、マウルタッシェンという料理ではなかろうかと。ロール型の餃子のような、ラビオリのようなものを切って卵をつけて焼いたものとサラダ。おいしかった。

朝まで降っていた雨もやみ、5日目はドイツのお城界の横綱、ノイシュバンシュタイン城へ。まずはお手ごろサイズのホーエンシュバンガウ城を目指します。短時間で行けるけれど階段が多いコースと時間はかかるけれど緩斜面で登っていけるコースがあり、予約時刻まで時間もあることから緩斜面コースを選びました。

予約の時刻は10:45なのでまだ中には入れません。門をくぐって中庭で待とうにもベンチはびしょ濡れ。
麓のチケットセンターで、昨日知り合った日本人カップルにお会いしました。どうやら同じ時刻に予約しているもよう。

本来は内部の見学が終わった後に見るはずのお庭を先に見学しました。これは白鳥の噴水。ホーエンシュバンガウを直訳すると「高い白鳥のいるところ」なので何かと白鳥モチーフのものがあります。

ライオンもじょろろろ

おっちゃんの抱えた鳥もじょろろろ

遠くに横綱ノイシュバンシュタイン城が見えます。予約は２時間後。

予約の10:45になり、やっと中に入れました。内部は撮影禁止。オーディオガイド（係員さんの機械の近づけると説明が始まる）を借りて見学しました。ノイシュバンシュタイン城を造らせたルートヴィヒ２世のお父さんマクシミリアン２世が、ルートヴィヒ２世のために廃城をリノベーションしたそうで、豪華なだけではなくお父さん、お母さんと子ども時代のルートヴィヒ２世や弟オットーと暮らした生活の場という印象を受けました。
見学の終盤で外からヘリコプターが飛ぶ音やサイレンが聞こえてきて、オーディオガイドの声が聴きとれないほどでした。山でアクシデントがあったそうです。まあ大変（←人ごと）。

一旦麓に降りて次のノイシュバンシュタイン城を目指します。せっかくなので馬車で行こうと列に並びますが大行列、しかもあろうことか右と左から並んでいます。これでは予約時刻に間に合わないかも…と思いシャトルバス乗り場へ、するとさっきのヘリコプターの轟音やサイレンの不吉な音と繋がる出来事がわかりました。山で起こったアクシデントのせいでバスは全面運行中止になっていました。それでみなさん馬車に殺到していたのですね。
昨日、塔を2本昇って膝が痛い私に山道を歩けと言うのですか？！今さらですか？若いカップルはとっくの昔に徒歩で出発したというのに…

馬車の馬の落し物を踏まないよう気をつけながら、山道を登っていきます。必死で歩いたおかげで時間に余裕を持って到着したので、すっばらしい写真が撮れるマリエン橋というところまでさらに歩くことに。

マリエン橋から撮った写真がこちら。すっばらしいです！歩いてよかったです！
橋の上で先に行った若いカップルに再会。お互いの健闘を讃え合いました。

こちらはノイシュバンシュタイン城から見たマリエン橋。鈴なりです

内部は撮影禁止。日本語のオーディオガイドが借りられます。完成するまでにルートヴィヒ２世が謎の死をとげたことで座ることがなかった玉座があり、高い地位にあっても孤独だったことが伝わってきて、あちらこちらから悲哀を感じます。ワーグナーと一緒のときやメルヘンの世界に浸る時間、城から見える美しい景色だけが彼の癒しだったのでしょう。

お腹が空いたのでお城の中のカフェでランチ。グヤーシュスープとパン、物足りなかったのでキルシュトルテをプラス。ケーキは倒してサーブするのがドイツ流。

下山します。
麓から路線バスに乗ってフュッセンへ。電車の時刻まで少し余裕があったので、フュッセンの街をぶらぶら。

ドイツ旅備忘録4につづく