2017　秋の欧州7か国の旅(2)　フライジングからミュンヘン、ザルツブルク、リンツへの列車の旅　

2017/09/16 - 2017/09/16

欧州6か国の旅。
なにやらツアーの名前のようですが、私の旅のサブテーマ、「徒歩で国境を越えよう」を盛り込んで計画していたら、いつの間にやら6か国を周る旅になってしまいました。

初日に宿泊したフライジング編が長くなってしまいましたので、2編に分けました。

2日目はフライジングからミュンヘン、ザルツブルクと乗り継いでオーストリアのリンツまでの、列車移動編です。
今回は、オクトーバーフェストを横目に見ながら通り過ぎるほかないね、とガッカリしていたのですが、思いがけず、華やかなディアンドルの美女集団に囲まれてすっかりご機嫌になった私たちでした。

ミュンヘンから、メリディアン鉄道とウェストバーンを乗り継いでリンツに向かいます。

エリア ミュンヘン(ドイツ)

雨の中をタクシーでフライジングの駅までやってきました。
朝からバスを使って駅に来るために、昨日バイエルンチケットを購入したのですが、残念でした。

私たちはあまりタクシーを使わないのでわからなかったのですが、タクシー呼び出し料って3ユーロ取られるのですね。
それも含めて10ユーロ払いました。

でもいいのです。
バイエルンチケットは、今日は土曜日ですから早朝から使うことができます。
平日だと9時まで待たなければなりませんが。

駅で、日本人の、ランドセルを背負った二人の男の子とそのお母様を見かけました。
こっちの小学生が背負うリュックではなく、日本のあのランドセルを背負っていたのです。
珍しいので夫が声をかけて話を聞くと、これからミュンヘンの日曜学校（休日やっている）に行くとのこと。
お休みなのに大変ね、頑張ってね。

ミュンヘン中央駅に着いたら、おっバイエルンの民族衣装のレーダーホーゼンを身につけた男性たち。

こちらにはディアンドルをつけた女性たち・・・。

今日からオクトーバーフェストが始まるのです。

でも私たちには大事な仕事が待っていますから、あんまりキョロキョロして時間を取っていられません。

ライゼツェントルムに行ってジャーマンレイルパスを購入しなければなりません。
今すぐ使うわけではありませんが、これから10日間ドイツから離れますので、今日作っておかなければ間に合わないのです。

いつも混雑しているライゼツェントルムは時間帯が良かった（9時前）のか、ほとんど並ばずに購入できました。

ジャーマンレイルパス、4日用、2等、ツイン、314ユーロ。

パスを購入して、列車の出発まで少し時間がありますので、駅前に出てみました。

残念ですねー。
今日はビール大好き人間が待ちに待ったビールの祭典の初日なのに、雨が降るとはねぇ・・・。

駅前にお店を広げている民族衣装屋さんも閑古鳥・・。
まだ朝も早いしね。

オクトーバーフェスト用にハートやお花で飾り立てたリキシャが雨に濡れています。

それでも雨なんかどこ吹く風、みんな楽しそうです。

初日にはこの先の通りで、オクトーバ－フェスト恒例のビール会社のパレードがあるのですよね。
私も一度だけ見たことがあります。

私がオクトーバーフェストでパレードを見たのは何年前だったかしら。
プリーン・アム・キムゼーで語学学校に行っていた時、同じく日本から来ていたＭ子さんと二人でパレードを見にミュンヘンまでやってきたのでした。
もう15，6年も前のことですね～。

Ｍ子さんお元気かしら？
私のこのブログ、いつも見ていてくださるそうなので、こちらでご機嫌伺いを。

さてそろそろ、中央駅のホームの端っこにあるメリディアン鉄道の列車がザルツブルクに向けて出発する時間です。

私たちは、フライジングから乗ってきたこのバイエルンチケットでザルツブルクまで向かい、そこで乗り替えてオーストリアのリンツまで行きます。

ミュンヘン中央駅にはICE、REなどいろんな列車が停車しています。

私たちが乗る列車は中央駅を出発して、ノロノロと隣のハッカーブリュッケ駅辺りを通っています。
ここはミュンヘンの長距離バスが出発するZOB（中央バスターミナル）があります。

車内は席がほとんど塞がり、結構混んでいました。

途中駅で下車した人。
傘を差していますね。まだ小雨が降っているようです。

テンションが下がります。

ところがどのあたりからだったでしょう。
車内が笑いに包まれて賑やかになってきました。

私が何事だろうと見に行くと、オクトーバーフェストで女性が身につけるディアンドルに身を包んだ女性軍団が、うっとおしさを振り払うように愛嬌を振りまいています。

その女性たちは私たちの座席にもやってきました。

嬉しくなった私「写真撮ってもいい？」
美女「ダメ、撮影料5ユーロよ。」
しっかりしている女性たちだ～と思っていると、
「レープクーヘン？、シュナップス（お酒）？、どちらでもいいわよ」と。

そうか、こちらの学生たちはサークルか何かの資金集めに、よくクッキーなどを売っていることがあるけど、それなのか。

早速私もサークルの資金集め5ユーロを募金。
ベールを被った女性や、他の女性たちもニコニコ顔で撮影に応じてくれました。

これが5ユーロの資金協力でいただいたレープクーヘン。

どれがいい？って聞かれたので「Servus」って書かれたものを手に取りました。
夫が「どういう意味？」って女性たちに聞いたら、
「ハロー！」とか「グリュースゴット！」とかの挨拶の言葉らしい。

これ、孫娘にお土産に持って帰ろう。

彼女たちの華やかな笑顔と、車内の和やかな空気を積み込んで列車はザルツブルクに到着しました。

今回はオクトーバーフェストの時期にドイツに居ながら、フェストには縁がないと思っていたのに、思いがけずオクトーバーフェストの雰囲気を味わうことができて、お土産までできました。

ザルツブルクで、乗り替えのウェストバーンのウィーン行き列車は同じホームの端に到着していました。

スーツケースを転がして慌てて乗り込みます。

1階の荷物置き場にスーツケースを押し込んで、２階席に上がります。

2階席もほとんど満席です。
今日は土曜日だから混んでいるのですね。

ほどなくして車掌さんが回ってきました。
ウェストバーンは車内でチケットを購入する仕組み。

ザルツブルクからリンツまでのチケットを購入。
私が調べた時にはウェストバーンにはシニア割引があるとのことだったけど、車掌さんに尋ねたらそんなものないと言う。一人14.4ユーロ。

まあいいか。
オーストリア鉄道のRJと同じくらいの時間で運賃はそれより安く、それに新しいから快適です。

さあ、次がリンツ。そろそろ降りる準備をいたしましょう。
ザルツブルクからリンツまで1時間8分。

これが私たちが乗ってきたウェストバーン鉄道。
薄いブルーと薄いグリーンの爽やかな色合いの列車です。

この列車はこれから終点のウィーン西駅まで向かいます。

懐かしいリンツ駅。
二人で2010年に訪れていますから7年ぶりのリンツです。

朝8時にフライジングを出発して、ミュンヘン、ザルツブルクと乗り継いで、オーストリアのリンツ駅に13時に到着しました。

これから駅そばのホテルにチェックインします。

この旅行記へのコメント （9）

• mistralさん 2017/10/22 14:23:01

  思い出が。

  himmelさん
  
  お久しぶりでした。
  長きにわたるご旅行をなさっていたのですね。
  ご主人さまとのお出かけ、お久しぶりとのこと。
  船頭さんお二人での道行きにはご苦労が、、、
  とのコメントをいつか拝見した記憶があります。
  ミュンヘンから旅をはじめられたその時が
  まさにオクトバーフェストの日！
  突然私の記憶が蘇りました。
  女性用の民族衣装、ディアンドルと言うのですね。
  20代の若き日の私、ちょうどその時期に
  その衣装を買って、街歩きをした記憶、
  ミュンヘンでなくもっと南で？、
  が蘇りました。
  旅行記を拝見していると不思議な感覚に
  陥る時がありますね。
  過去との遭遇だったり、いつかその地に
  行くかもしれない予感だったり。
  続きを楽しみにしておりますね。
  
  mistral

  frau.himmelさん からの返信 2017/10/23 14:07:07

  素敵な思い出！

  mistralさん、ご無沙汰していました。
  
  はい、2年ぶりの夫と一緒の26日間の旅から帰ってまいりました。
  やはり友人たちとの旅と違って、お互いわがままが出ますから仕方がありませんね。
  夫も同じように思っていることでしょう（笑）。
  
  mistralさん、素敵な思い出がおありになりますね〜。
  ディアンドルを着て、南ドイツ、たぶんバイエルンのどこかの街を闊歩なさった・・。
  しかも20代のころ・・。ステキ〜〜！
  きっとお似合いになったでしょうね。
  
  ドイツではちょっとしたお祭りでも、ディアンドルやレーダーホーゼンの民族衣装を着たり、また魔女祭りでは魔女の扮装をしたりと、お祭りを精一杯楽しみますね。
  私も、ディアンドルは年齢のことを考えると恥ずかしくてとっても着たいとは言えませが、せめて魔女のお祭りでは、あのとんがり帽子を被って参加すればよかったなーと思いました。
  
  私がふとした時に旅の記憶がよみがえるのは、テレビなどを見たときのヨーロッパの駅の音です。構内放送だったり、なにかザワザワした人々の話し声、列車の振動の音や汽笛の音など。
  そんな音を聞くと、突然、あ〜〜、旅に出たいなーと思います。
  
  私の旅行記で、若き日の懐かしい感覚が蘇ってくださったなんて、嬉しいです。
  
  遅筆ですがまたよろしくお願いいたします。
  
  himmel
  

• Koneeさん 2017/10/21 15:36:51

  あれ？

  ↑書きかけで投稿された様で・・。　されたのかな？
  4traの使い方がさっぱり判らないので、コメント投稿クリックしてないはずなのですが・・。
  Servusは少なくともミュンヘンでは私は聞いた事がないです、と書こうとしていました。（苦笑）
  でも楽しくて良かったですね。　いつも電車の中で楽しい事がある様で、お人柄ですね。
  ホテルはこの時期バカ高くて、別の時期ですが見本市かなにかと一緒になったらしく旧市街が高くてとれなく、数駅離れた新しい街で約100ユーロで泊まった事が一度だけあります。
  この時期で立派な歴史あるホテルでその金額はお得だったのではないでしょうか。
  続きも楽しみにしております。
  
  
  

  frau.himmelさん からの返信 2017/10/21 22:00:08

  RE: あれ？

  Koneeさん、こんばんは。
  
  やっぱりそうでしたか。
  旅行記を拝見してやはり素晴らしい方だなーと思いました。
  率先して、危険を冒して人命救助をなさったなんて・・・。
  私が別なところで描いていたKoneeさんそのものです。
  
  「Servus」、そうなんですね。ミュンヘンやザルツブルクではあまり使われない、チロルの言葉なのですね。
  夫が美女たちに「どういう意味？」って聞いたら、口々に「ハロー！」とか「グリュスゴット！」とか、「チュース！」もあったかな？、教えてくれました。
  本当にみんなかわいい〜。
  
  フライジングのホテルは今回26日間宿泊したホテルの中でも、中にはもっと高いホテルもありましたが、格といいお得なホテルだったと思います。
  今回の旅行記ではそれぞれの宿泊したホテルも紹介して行きたいと思っています。中には悪口になるようなホテルもありますが・・・。
  
  私の旅行記アップは遅いので有名ですので、これからも気を長くしてお付き合いください。
  コメントありがとうござました。
  
  himmel
  

• ぶどう畑さん 2017/10/21 12:15:55

  先を越された～（笑）

  himmelさん
  
  ぶどう畑です。
  今回は、素早い旅行記アップ！
  私も頑張らねばー。
  
  羽田のスキャナ、私が出発した9/9はありませんでしたよ。
  いつ導入されたのでしょうか。
  
  フライジング、なかなか素敵な街でしたね。
  
  オクトーバーフェストの時期には、民族衣装屋さんも出るんですね。
  なかなか面白い。
  今年も、横浜のオクトーバーフェストには行ってきましたが。
  
  ご主人の肩の具合はどうでしたか？
  
  続きを楽しみにしています！
  
  

  frau.himmelさん からの返信 2017/10/21 22:10:56

  RE: 先を越された?（笑）

  ぶどう畑さん、こんばんは。
  
  > 先を越された〜
  
  いえいえ心配ありません。
  私のいつものペースはご存じですね？すぐ追い抜かれますよ（笑）。
  それにぶどう畑さんは忙しすぎなのですよ。
  「旅行のしすぎ」で、あっちもこっちも未発表を抱えていらっしゃるでしょう。
  
  先日と今日、ようやくワイン門の国境越えを見せていただきました。
  おっしゃるように本当に素敵なところですね。
  あの旅行記を早く見ていたら、あるいは・・・？行っていたかも知れません。
  今回はストラスブールには宿泊しませんでしたので、行きませんでしたが、次回の課題です。
  
  羽田空港の人体スキャナ、ありませんでした？
  国際線に全て備わっているのではないようですね。
  こんなものです。
  
  http://www.aviationwire.jp/archives/115754
  
  夫の肩の調子まで心配していただいて・・。
  そうでした、あの方には頑固に加えて肩こりまであったのでした。
  
  himmel
  

• Koneeさん 2017/10/21 01:02:10

  始まりましたね！

  お待ちしておりました！
  はい、あの旅行記は私です。
  セアブスはチロルで良く使うらしく、トレッキング中にドイツ人に会うと、セアブスと挨拶されます。チロルだからわざと言うらしいです。ザルツブルクでは使わないしバイエルンでも

• みさぱぱさん 2017/10/20 20:03:34

  ミュンヘンのオクトーバーフェスト

  　frau.himmelさん
  
  　はじめまして，こんにちは．
  　みさぱぱと申します．
  
  　フライジング～ミュンヘン～ザルツブルク～リンツの旅行記を楽しく
  　読ませて頂きました．
  　実は私も9月16日の15時前頃，チロルのからのECに乗り，ミュンヘン中央駅で降りました．ここからICEへ乗り換えてフランクフルトに向かう途中でした．
  　駅構内をディアンドル等の民族衣装を着込んだ人々が闊歩して，
  　とても賑やかでした．最初，その理由が分からなかったのですが，
  　DBラウンジでディアンドル姿の受付嬢からレープクーヘンを頂いて「ああ，オクトーバーフェスなんだ！」と気がつきました．
  　車内で学生が寄付集めで回ってくるなんで，面白い体験をされましたね．
  　何だか羨ましいです．
  
  　また2012年夏，開業直後のWestbahnも乗車したこともあるので，懐かしく写真を拝見しておりました．
  
  　リンツ到着以降の旅行記も続きを楽しみにお待ちしております．
  
  　by みさぱぱ
  
  
  
  　

  frau.himmelさん からの返信 2017/10/20 23:04:06

  RE: ミュンヘンのオクトーバーフェスト

  みさぱぱさん、こんばんは。
  
  > 　はじめまして，こんにちは．
  
  いえ、はじめましてではないんですよ。
  ウィーンの軍事博物館では、コメントをいただきましてお世話になりました。
  珍しい博物館へいらっしゃった方、みさぱぱさんのことは覚えておりました。
  （↓）の方にコメントいただいています。
  
  またまた奇遇ですね。
  9月16日同じ日に私たち、ミュンヘンでニアミスしたのですか。
  みさぱぱさんのいらっしゃった15時ごろは、オクトーバーフェストが賑わう時間帯ですから、さぞかしディアンドル、レーダーホーゼンの民族衣装の人達は多かったでしょうね。
  容易に想像できます。羨ましいです。
  
  ミュンヘンからフランクフルトへ行く途中ということは、旅行記はもうアップなさっていますか？
  ぜひ、拝見したいです。
  
  himmel