2017/09/22 - 2017/09/23
408位(同エリア661件中)
ジバゴさん
先日新潟県佐渡島に行ってまいりました。 これまで一度も行ったことがなかった佐渡でしたが佐渡相川生まれの益田孝(鈍翁)を顕彰するお茶会が開かれることをネットで知り即決で申し込みをしてわずか一泊の一人旅で旅情とお茶を楽しんで参りました。二日間で県内外から訪れたお客様は約300人ということです。
お席は薄茶二席と立礼席、点心席、観覧席ですが十分に楽しめました。特に地元産の海産物や野菜お米で調製された点心はピカイチでコレまでで一番かな思いました。 点心席ではビデオが流されており昭和五年の大師会前日に鈍翁自身が招待客に挨拶しているところを撮影した約二分の白黒動画でしたが、これまでに動く鈍翁さんを見たことが無いので感激しました。 主賓のご子孫も見たのは初めてということでした。
同じ鈍翁を冠するお茶会は山形市でも長い歴史がありますが、今回は生誕
地の佐渡相川で茶史上初めて開催されるお茶会となります。 金山の佐渡
奉行所役人の息子として生まれた孝は数え8歳まで佐渡で過ごしました。
明治維新後に実業家と成り旧三井物産社長をつとめるなど明治大正時代の日本経済の発展に寄与しました。
また茶人としても高名で千利休以来の大茶人と称されました。日本古美術品の大蒐集家としても知られております。
- 旅行の満足度
- 5.0
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新潟港から佐渡汽船、大型旅客カーフェリー「ときわ丸」に乗船して両津まで2時間半の船旅開始。
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出港離岸しました。 幸先良く天候は秋晴れで気持ち良い。
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出港後にデッキを覗いてみると海鳥が餌を催促している光景が目を引きました。 地元の人でしょうかパンクズのようなものを与えていました。
この航路では当たり前のように佐渡島に着くまで目にしました。 -
佐渡島が見えて来ました。 あと1時間で着く予定。
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佐渡と海鳥
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着岸30分前の光景
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下船準備中、記念に。
カーフェリー乗船券 2等 2,250円 -
両津港から相川まではバスに乗りましたが普段の運賃が820円のところが、たったの100円、バスの日記念ということでラッキーでした。 翌日帰りのバスも100円でした。
これは相川では前から見たいと思っていた良寛様の母親おのぶ(または秀子)の生家、相川の橘家跡。
黒い石碑は中元歌とあり良寛の筆を刻んだものらしい。
右手にある白い石碑は良寛乃母の生家橘屋跡碑 全国良寛会 会長 近藤敬四郎 筆 昭和60年(1985)4月建立
新潟県佐渡市相川大間町53 -
同上
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町を散策中に佐渡の無名異焼きの窯元がココには入らなかったが、この先の人間国宝の陶芸家三浦小平二の美術館が目に止まり中で暫く観ていました。 中の人は明日の鈍翁茶会を知らない様子でしたがまあそんなものかなと少し説明して差し上げました。
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相川の賑やかそうな通りにある喫茶店でアイスコーヒーを飲みました。
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今夜の宿、吾妻夕映亭の露天風呂から見た夕焼け。
キャッチコピーが佐渡相川温泉 夕陽にいちばん近い宿 吾妻 夕映亭
宿の人がトテモ親切で旅館の方が迎えに来てくれて助かりました。
そのうえ翌朝も会場まで送っていただきました。 -
同上
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翌朝 海の向こうは朝鮮半島か中国大陸か?
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ホテル全景
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お茶会は9月23.24両日に渡り佐渡奉行所で行われました。私は23日の第一席を申し込んでおりました。
会場の佐渡奉行所は海を見渡せる丘の上にあって着くまではグルグルと山道を周回する感じで走ります。 門前まで横付けした車を降り受付を済ませ荷物を預ける段階で忘れ物に気が付きました。 風呂敷に入れた着替え一式を部屋に置いて来たのでした。
しかし、忘れ物にはお茶会に必要なものは無いので一安心して終わったら宿に連絡して着払いで送ってもらおうかと考えました。 茶会が終わって預けた荷物を引き取るときに、なんと忘れ物が届いているではありませんか。 連絡しなかったにもかかわらず宿の人が会場手荷物預かり所まで持ってきて下さったのです。 有り難いやらで、さすがに帰宅後御礼のメールをさしあげましたよ。 -
入り口を見渡しますと来賓方々が揃ってセレモニーが行われるようでした。 花束贈呈者には益田家子孫の名前もあります。
聞くところによりますと鈍翁の嫡嗣の方の五男の御子孫ということででしたがお顔が鈍翁の父上に良く似ておりました。 -
お客は順番に第一から立礼席まで移動する方式でした。 山形鈍翁茶会と同方式です。 お茶銘は表千家以外は記されてないですが鈍翁好みの「松乃花」は使われてないようです。
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第一席 薄茶席 裏千家淡交会佐渡支部
15畳間くらいの広いお席で主客以下全員が来賓者で椅子に着席して喫茶してました。(以下同じ) 客中でベテランの先生が客を代表して受け答えしていたので気楽にお席を楽しめました。 お道具は流派由来のものは少なく数寄者由来のものが多いのはさすが鈍翁茶会ですね。
床 益田孝 書簡
花入 無名異窯変壺
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佐渡出身の蝋型鋳造の無形文化財保持者(人間国宝) 佐々木象堂 作 香合 蕾
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茶杓 幻庵作 銘 跡の白波
茶碗 黒 銘 静寂 淡々斎 箱 鈍阿 造 -
第二席 薄茶席 表千家同門会 新潟支部佐渡地区
第一席より若干狭い広間でした。 地元テレビ曲と思われる取材がありカメラとマイクが席中にある中で喫茶という滅多にできない経験をしました。ここもお道具は数寄者好みでした。 -
本席 掛物 益田鈍翁筆 秀美 観涛印
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花入 益田鈍翁 作 備前
花 木槿 水引 -
立礼席 佐渡青年会議所
会議室のような場所に席を設けてました。床 「応無所在 而生基心」松永耳庵筆が立派でした。 -
菓子 沢根団子
菓子器 沢根団子皿 白紙舎造 -
棗 三井高泰 好み 独楽
茶杓 高橋箒庵 作 銘 しら菊 箱書きに 栗山老に云々あり -
蓋置 黄瀬戸 原三溪 箱
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同上
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佐渡竹立礼台
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蓋置 黄瀬戸 原三溪 箱
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同上
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同上
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花入 野崎幻庵 作 竹一重 銘 雲山
花 苅萱 吾亦紅 アザミ ホトトギス ?
10/26 主催者に問い合わせた結果が届きました。 下記のように訂正します。
花 苅萱、 吾亦紅、田村草、ホトトギス、睡蓮木 以上五種 -
点心席 お品書き
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佐渡沖より のど黒塩焼き 黒鮑酒蒸し
佐渡の恵 南蛮海老真丈 昆布と大豆煮
ご飯 朱鷺と暮らす郷米を使用 -
鈍翁 益田鈍翁 碑
佐渡奉行所を出て右手に進み坂道をあがって100メートルくらい進むと左手に駐車場が有る。
その一角に立っています。
建設時期について明確ではないですが、2009年以前であることは確か。 あるブログ記事で見かけました。 -
三井物産、三井信託銀行、日本経済新聞社が建設協力している。
いずれも益田孝が創業した会社に関連ある企業です。
このあと、バスで両津に出てフェリーで新潟に帰りました。
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