欧州世界遺産巡り（2）ザグレブ

2017/09/01 - 2017/09/02

【旅程】
8月30日 CI163でウィーンへ
8月31日 グラーツ
9月1日 ザグレブ
9月2日 プリトゥヴィツェ湖群国立公園
9月3日 プリトゥヴィツェ湖群国立公園、アドリア海に沿って北上、ポストイナ鍾乳洞
9月4日 シュコツィアン鍾乳洞、ブレッド湖、ラドヴリツァ
9月5日 マリボル、バーデン
9月6日 バーデン、ウィーン（シュテファン教会、オペラ座で歌劇）
9月7日 ウィーン（王宮、パイプオルガンコンサート）
9月8日 ウィーン（シェーンブルン宮殿、カール教会、楽友協会黄金ホールコンサート）
9月9日 ウィーン（テルメ・ウィーン、フォルクスオーパーでオペレッタ）
9月10日 CI64で台北へ
9月11日 台北帰着

エリア ザグレブ(クロアチア)

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日の目的地はクロアチアの首都、ザグレブ。そこへ行くためには、途中、スロヴェニアを通過しないといけない。

それで、スロヴェニア高速道路の通行証を購入。

12時にザグレブのホテルに到着。今回の旅でもっとも高級ホテルである「エスプラナーデ」。オリエント・エクスプレスの乗客のために1925年に建てられた、ザグレブでもっとも高い格式を誇るホテル。

エントランスまで車を進め、ボーイに駐車場はどこかと尋ねると、「私どもでいたします、sir」との返事。”sir”と呼ばれて、そう呼ばれるに相応しい振る舞いをしなければと身が引き締まった。

内部は重厚な造り。

階段もご覧の通り。

置物のライオンさえ、荘厳なものに見えてくる。

エントランスには7つの時計。左から、ニューヨーク、ブエノスアイレス、ロンドン、ザグレブ、モスクワ、東京、シドニー。

客室はこんな感じ。

スーペリアルーム

洗面台が2つあるのはうれしい。

ロクシタンのアメニティ・グッズ

この日は湯をためて浸かった。

窓からの景色。クロアチア初代国王であるトミスラブの騎馬像が立つトミスラブ広場。そして、右手にザグレブ駅。

水道水が飲めるらしい。

書き物がしたくなるデスク（実際には食事に使用）。

エレベーターの前にある空間にも歴史の重みを感じた。

欧州でよく見られる、このような階段はよい。

街歩きを始めようと、ホテルを出ると、このような車が停まっていた。

クロアチアは歴史に翻弄されてきた国。ユーゴスラビアのチトー大統領が1980年に死去すると、民族運動が頻繁に起こるようになり、1991年6月に独立宣言。しかし、クロアチアで12％の人口を占めるセルビア人が異議申し立て。セルビア人保護を理由にユーゴスラビア連邦軍が進軍し、多くの都市が被害を受けた。1992年に正式に独立が認められるも、内戦は1995年まで続いていた。EU加盟は2013年。

ザグレブの人口は、首都であるにもかかわらず、80万にも満たない。でも、その分、ゆったりした感じがあり、居心地のよさがあった。

2つの建物をロープが結び、洗った靴が干されていた。

ホテルから旧市街地中心エリアまでは徒歩圏。路上にテーブルが並ぶ光景は欧州では極普通。

男性がきれいな女性を見かけると、ここで花を買って、甘い言葉とともに渡すのだろうか。

ザグレブのメイン・ストリートであるイリツァ通り。

青いトラムが走る。

山上へのケーブルカー

美しい街並を見ながら向かったのは.....

「スターリ・フィヤケル900」
郷土料理を出すレストランで、2010年に政府観光局から「伝統料理の推奨店」の第1号に認定された。

地元の人が多く来ていた。

席に着くと、すぐに運ばれてきたパン。

「Jela sa rostilja s prilogom」
ソーセージ、じゃがいも、豆

ちょっと固めだったけど、おいしいソーセージ。

Dalmatia beef "Pasticada"
牛肉の煮込み、丸いパスタ？

丸いパスタは最後のほうは厭きてきたけど、肉は美味だった。

レストランを出て、聖マルコ広場へ向かう途中にあったハッピーな笑顔のバスの絵。

上記のバスの絵は、ケーブルカーの山上駅の近くにある。

聖マルコ教会と国会議事堂。

国会議事堂の真向かいには首相官邸。永田町には多くの警官がいて、物々しい感じがあるけれど、ザグレフにはその様子はまったくなし。

聖マリアが祀られている石の門を抜け、小高い山を下りていく。

ハッピーな色合いで、雨降りでも楽しめる街歩き。

青年が雨宿りをしながら、本を読んでいた。日本だと本ではなく、スマホになるんだろうな。スローライフに戻したいと常々思っているけど、なかなか難しい。

青果市場に到着するも、悪天候のため、早めに撤収してしまった様子。

観光客向けのおみやげ店は営業していた。

でも、人が少なくなり賑やかさを失った状況では、つり下げられた人形がかえって物悲しく感じさせる。

これは市場のすぐ隣にあるパン屋さん。

見ているだけで幸せな気分になる。買いたかったけれど、前日にグラーツで買ったパンがまだあった。それで、遺憾ながら見るだけにした。

聖母被昇天大聖堂
13世紀から18世紀の長きに渡り建造された。塔の高さは100m以上。

聖人に守られた重厚な門

白人はもちろん、韓国や中国から来た団体旅行客がいた。自分以外に日本人はいたのだろうか。

ステンドグラスは原色系。

まさにザグレフの中心地と言える「イェラチッチ総督広場」。観光客向けのおみやげ店が並んでいた。

こちらがイェラチッチ総督。軍人にして政治家。今でもクロアチアの国民的英雄。ハンガリー革命鎮圧に貢献したり、クロアチアの奴隷制を廃止したりした。

その広場に面してある、チョコレートの名店「クラッシュ」。

名店と言っても、ゴディバのような高級感はなく、店内もチョコレート専門のスーパーのようだった。商品はクロアチア各地のほか、スロヴェニアでも見かけた。

ケーブルカー山下駅近くにあるケーキとアイスクリームを売る「ヴィンチェク」。

アイスクリームの種類は非常に多い。

カボチャはご当地の名産。そのカボチャの種をベースにし、カボチャオイルを混ぜたアイスクリーム。油っぽさはまったくなく、むしろ爽やかさが口に広がった。

ケーキの種類も多かった。

「クレムシュニテ」
ザグレブ近郊のサモボルの名物。

マカロン

コーヒーカップにも店の名が。

来た時と同様、徒歩でホテルへ戻る途中、スーパーに立ち寄った。ハムやチーズの種類が豊富で見ているだけで楽しい気分になる。

ホテル「エスプラナーデ」の向かいにある建物。

「クラッシュ」で買ったチョコレート。
おみやげ用ではなく、車でオーストリアを移動中に食した。

こちらはスーパーで購入したもの。

タッタラー♪生ハムとチーズ。
これをこの日の夕食とした。

前回の欧州（イタリア）旅行、前々回の欧州（スランス）旅行では、毎日大量に食べ、大幅に増量してしまったため、今回はセーブすることに努めていた。

ホテルのテレビでNHKが観られるとのことだったけど、英語放送だった。これでは、あまり意味がない。

21時ごろ、駅へ行ってみた。首都の駅にしては小ぶり。

ホームも多くない。ザグレブの人が東京駅に来たら、驚くに違いない。

駅の斜め前にあるエスカレータで地下へ。

チェーンスーパー「KONZUM」

健康を意識したデドックス・ドリンク。
ほうれん草、バナナ、パセリ、リンゴ、レモンなどで作られている。

ハンバーガーやピザなどを売る店もあった。食事代を安くあげるには便利。

駅近辺から見たホテル「エスプラネード」。

ホテルでの翌日の朝食。

6時半に行ってみると、いるのはすべてアジア人。新婚旅行らしき日本人夫婦や現地に住んでいそうな日本人母子もいた（日本大使のご家族、それとも芸術家？そんな感じの女性だった）。

さすがは格式を誇る高級ホテル。ラインナップがすばらしい。

今回の旅で、種類がもっとも豊富な朝食だった。

見た目が美しいと、気分が自然と良くなる。

パンも各種取り揃えております！

スイーツ系もこのような充実度。

蜂蜜も数種類。

このホテルに泊まったら、朝食はホテルでとるべき。

左側にあるのはご当地の名産であるピーマン。

ハムもソーセージもおいしかった。
オレンジ色のは欧州でよく見かけるビタミンジュース。

パンは全種類食べたかったけど、さすがにそれは無理。

8時40分にホテルを出発し、次の目的地へと向かった。