ビアライゼ２０１６(18) 雨のミュンヘン　ビール巡礼編

2016/05/01 - 2016/05/01

翌日はドイツを離れるので、思い残すところないようミュンヘンのビールを堪能する。
まずは本日最終日のフリューリンフェストに参加する為テレジアンヴィーゼに行き、ミュンヘンでしか飲めないアウグスティナーのマスジョッキをビアホールテントで楽しむ。続いて新鋭のクラフト系醸造所ギージンガーで、お試しセットを飲む。ディナーの時間になったので、ここは定番の　シュナイダー・ヴァイセスブロイハウス。ビールよりは料理を堪能。そして、ミュンヘンの〆にTAPHAUSEに向かったが、残念ながらこれは空振り。結果的には３か所のハシゴでドイツ最後の夜を締めた。
結構飲んでしまったので、ホテルに帰り着いてすぐに眠りに落ちる。

エリア ミュンヘン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

17:00 バスを降りた先はフリューリーフェストからちょっと南に離れたコッツベルク（ヒドイ意味があるがあえて説明しない）に到着。広場の真ん中あたりには女神像が飾られた建物があり、階段になっている坂は本来酔客のたまり場になっているのだが、雨なので人気が少ない。

オクトーバーフェスト 祭り・イベント

雨の中結構な距離を歩き広場の北側のフリューリンフェスト会場に移動する。オクトーバーフェストに比べて会場は若干小さいから、空きスペースが広いのだ。南口から入場。大観覧車が見える。

雨が多く降っていて寒いけど、人はそれなりにたくさん歩いていた。絶叫マシンフリーフォールがあり、叫び声が聞こえる。カート遊びでは、親子連れで乗り込みお互いガンガンど付き合って楽しんでいた。

お腹が空いていたので、屋台でタイガーえびのゼンメルサンドを購入。
一番右のワカメ＆ゴマという名称の和風？サンドイッチがあったが、なぜかこちらは売り切れ。

バジルマヨネーズとかチリソースとかいろんな味付けを選べたが、よくわからない味付けのもの選ぶ（メモ忘れたので名前失念）。醤油味ぽいが、より塩辛く臭みもあるので魚醤系のソースかもしれない。
ついでに他の屋台でお土産用のハリボーグミ、ナッツを購入。

アウグスティナーの看板に、ジョッキを掲げるライオン。
ライオンというとレーベンブロイかと思うが、ジョッキの文字を見ると違うみたい。詳細は未確認。

17:15 アウグスティナーテントに到着。

混んではいるが空いている席もそこそこあり、簡単に座れた。相席の現地の人とドイツ語でコミュニテケーション。あまり難しい話はできないし、何度か聞き返して結局答えられなかった質問も多かったが、何しに来たの、何日いるの、ベストなビールはなに、などの質問に答える。
クラフトブルワーの友達がフランクフルトにいるそうで、瓶詰めしている写真を見せてもらった。

樽から注がれるアウグスティナーのビール

アウグスティナー　エーデルシュトッフ。
マスジョッキ余裕の飲みやすさ。安定した美味しさである。
後ろの席で若者が椅子に立ち上がり1リットルジョッキの一気を始めた。まわりが煽りの合いの手を入れ、一気し終わると歓声があがる。

大量のマスジョッキを抱えるディアンドルのお姉さん。雨で寒いので露出は控えめ。
ステージバンドが演奏しておらず、録音を流している。乾杯の歌が流れるが誰も一緒に歌わない。

シュバイネブラーテン、つまり肉しか入ってない、申し訳程度にピクルスが乗せられたズルッチェ（ゼリーよせ）。他の街では野菜が結構入っているのがズルッチェの特徴なのに、潔いというかミュンヘンらしいというか・・・

この日は日曜なので、ビアショップのビアバナや、お土産ご用達のカウフホフは開いてない、のですぐに次の店にハシゴすることにした。

18:30 いったんホテルに戻り、一休みしてから、地下鉄でギージンガーに向かう。
19:00 小雨の中ギージンガー醸造所へ。

ギージンガー醸造所全景。

ギージンガーの一階には醸造設備と飲みだけのカウンター。二階はバーになっており、食事も取れる。

二階のバーは結構混んでいて人気がうかがえる。10時から11時では朝食メニューもあり。、8種類の自社ビールがオンタップのほか、ボトルでドッベルアルトやコーヒーポーターなど、スペシャルなビールも飲める。
今回はファスのなかから0.1リットル3本を選ぶビアプローブを注文。

ビアプローブ１回目。
左から順に感想
ギージンガーヘレス モルティな風味にラムネのような発酵ニュアンスもあり。じわっと苦味がする。甘みが強めで後を引く。

メルツェン ヘレスより甘みが強い。香りは弱め。少し酸味がある。

ドゥンケル これも甘味が強い。コーヒーみたいな風味も感じる。モルティーさがメインで、苦すぎはしない。甘みがかなり強く後を引く。

左からヴァイス、ヴィンターボック、stern hagel。
ヴァイス 　不透明金色でバナナの香り。甘みがしっかりしてる。すこし収斂味があるが、ほどよくスパイシーで後味を引き締める。ちょっと甘味をメインにしすぎかも。ヴァイツェンらしい酸味が弱い。

ヴィンターボック シロップみたいにものすごく甘い。ホップの香りは柑橘系、でも酸っぱくは無い。ヨーグルトと柑橘みたいな感じの香り。 ぬるくなると香りが強くなるがちょっとアルコール臭い感じで変な感じの匂いになる。こはく色。ホップの苦味も温くなると強まりバランス悪くなる。

srernhagel。 ハイアルコールの旨味を感じる。ホップの強いというか甘めの香りが後を引く。とてもホッピーな強めのビール。

ギージンガーのグラスが大量に並ぶカウンター。

隣に、ビールを良く知っている人が座っていたので、英語だけど話がはずむ。毎晩のように通ってるそうで、常連がちゃんと付いて何より。純粋令のイベントや、ゴーゼのこと、アウアードゥルトの掘り出し物について話をした。オクフェスの話題を振ってみると、会場近くに住んでるので会期中は眠れないとのこと。観光化しすぎだよねー。
フランクフルトにホームブルワーの知り合いがあるということで写真を携帯で見せてくれた。銘柄はLcealer?　正確なところはわからない。

ギージンガーを出て、再びマリエン広場に帰還。雨は止んでいなかったが、マリエン広場に架設されたステージでバンドが熱唱していた。大変そう・・

21:00　　シュナイダーヴァイセスブロイハウスに移動。時間のせいか結構空いてて、すぐ座れた。日本人カップルもいる様子。

シュナイダーブロイハウス バー

重いアベンティヌスを頼むのは腹具合的に不可なので、普段飲めないクリスタルを注文。甘みが抑えられてスッキリとしており、フルーティなレーズン香が楽しめる。でも今日は結構味濃いめに感じた。
一応、内臓料理とは合う、と思う。

食事はまずはシュパーゲルズッペを注文。濃いめのクリーム味のスープに太いアスパラガスの茎の具がごろごろ入っており、甘いシュパーゲルの味が染み出していておいしい。

ここで名物のモツ料理を注文。
kalbslunger susssauer mit Semmel knudeln
訳すると甘酸っぱい味の子牛の肺のみじん切り煮込み、ゼンメルクヌーデル添え。

グラーシュのようで、モツ料理のせいか黄土色で・・・なんというか見た目がとても悪い。結構ゲテモノっぽいヴィジュアル。中がみっちり詰まったクヌーデルと一緒に食べる。少し気持ち悪い食感で、甘酸っぱいモツ煮の味は一口目はすごい違和感が感じられる。慣れてくると徐々ににモツの旨味、脂の甘みが感じられるようになってきた。酸っぱいのでクヌーデルだけでない、他の具かつけあわせ（野菜とか）がほしくなる。

正直、おすすめするには憚られる。なんといっても見た目がね・・・

kalbs　kron 　ちょっとしっかりした肉料理も食べたかったので注文。
スカート肉ともいわれる大きな皮付きハラミ肉(kron)の煮込み。肉厚だけど大変美味しく柔らかく煮込まれており、かつボリューミーで食べごたえある。みじん切りされたニンジン、玉ねぎなどの野菜スープの味がよくしみていて、万人に勧められる味。付け合せのじゃがいもの向こうにあるのは、米の飯・・・ではなくてザワークラウト。
こちらでディナーは〆。

ヴァイセスブロイハウスを出て電車に乗り、OST駅で降りてカンバババリアのアンテナショップであるTAPHAUSEを目指す。しかし、２３時ごろ到着、本来余裕で開いているはずなのに、電気が消えており閉店していた。もしかしてメーデーで休みだったのだろうか？
仕方がないので、これ以上飲むのは諦め、ホテルに戻って休む。明日の出発に備え荷物整理をして湯船につかった。そう、このドライレーベンホテルは湯船があるのだ。一休みしようと横になったら寝落ちしてしまった。

ビール累計　77種/27.5l