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「道の駅・おびら鰊番屋」が併設されている大規模な鰊番屋。<br /><br />鰊御殿などと呼ばれる番屋は道内にもいくつかありますが、その中でも最大級の規模を誇り、重要文化財にも指定されているこの建物は、一見の価値があります。<br /><br />ちなみに、2017年8月現在の入館料は大人400円でした。

旧花田家番屋

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2017/08/17 - 2017/08/17

97位(同エリア109件中)

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ヌールッディーンさん

「道の駅・おびら鰊番屋」が併設されている大規模な鰊番屋。

鰊御殿などと呼ばれる番屋は道内にもいくつかありますが、その中でも最大級の規模を誇り、重要文化財にも指定されているこの建物は、一見の価値があります。

ちなみに、2017年8月現在の入館料は大人400円でした。

  • 中央に玄関があり、手前側が親方の居住スペース、奥側が漁夫たちの居住スペースとなっていることが外観の窓の形式や配置などに表れています。<br /><br />この建物は外観は相対的に洋風の要素が強いのに対し、内部は和風の要素が主体で構成されていると言われています。<br /><br />例えば、外壁が洋風下見板張りであること、ガラス窓の採用、正面から見た際の左右対称のデザイン、直線的な屋根のライン、屋根の軒上の装飾のほか、私としては玄関部分の三角形のペディメントなども洋風に見えました。<br /><br /><br />IMG6486

    中央に玄関があり、手前側が親方の居住スペース、奥側が漁夫たちの居住スペースとなっていることが外観の窓の形式や配置などに表れています。

    この建物は外観は相対的に洋風の要素が強いのに対し、内部は和風の要素が主体で構成されていると言われています。

    例えば、外壁が洋風下見板張りであること、ガラス窓の採用、正面から見た際の左右対称のデザイン、直線的な屋根のライン、屋根の軒上の装飾のほか、私としては玄関部分の三角形のペディメントなども洋風に見えました。


    IMG6486

  • 玄関上部の破風と鬼瓦(?)は和風ですが、全体として直線的なデザインを採用しているあたりは洋風の雰囲気を感じます。<br /><br />上部に見えるのは明り取りの窓で大型の番屋建築にはよくみられるものです。<br /><br /><br />IMG6489

    玄関上部の破風と鬼瓦(?)は和風ですが、全体として直線的なデザインを採用しているあたりは洋風の雰囲気を感じます。

    上部に見えるのは明り取りの窓で大型の番屋建築にはよくみられるものです。


    IMG6489

  • 軒上の尖った装飾(フィニアル)は西洋建築でよくみられるものですが、番屋建築では珍しいのではないかと思います。<br /><br /><br />IMG6615

    軒上の尖った装飾(フィニアル)は西洋建築でよくみられるものですが、番屋建築では珍しいのではないかと思います。


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  • 番屋の中央の土間。左奥に玄関があり、漁夫のスペース側から撮影。襖が並ぶエリアは親方家族の居住スペース。<br /><br />今まで私が見た番屋建築の中では、中央の土間(にわ)は普通の二倍くらい広いような印象を受けました。<br /><br /><br />IMG6529

    番屋の中央の土間。左奥に玄関があり、漁夫のスペース側から撮影。襖が並ぶエリアは親方家族の居住スペース。

    今まで私が見た番屋建築の中では、中央の土間(にわ)は普通の二倍くらい広いような印象を受けました。


    IMG6529

  • 中央の明りとりの窓の部分を見上げる。<br /><br />私が今まで見てきた番屋建築では小屋組はトラス構造のものが多かったですが、こちらは完全に和風なのが特徴的です。<br /><br /><br />IMG6611

    中央の明りとりの窓の部分を見上げる。

    私が今まで見てきた番屋建築では小屋組はトラス構造のものが多かったですが、こちらは完全に和風なのが特徴的です。


    IMG6611

  • ダイドコロと呼ばれる漁夫の居間。広々しており、いろりが3か所あります。<br /><br />梁の木材の太さにも要注目です。<br /><br /><br />IMG6521

    ダイドコロと呼ばれる漁夫の居間。広々しており、いろりが3か所あります。

    梁の木材の太さにも要注目です。


    IMG6521

  • 窓が連なっており、とても明るいのが印象的でした。(写真は露出の関係で暗く見えますが…。)<br /><br />漁夫の寝るスペース(ネダイ)が三段になっているのに驚きました。(普通は二段。)<br /><br /><br />IMG6252

    窓が連なっており、とても明るいのが印象的でした。(写真は露出の関係で暗く見えますが…。)

    漁夫の寝るスペース(ネダイ)が三段になっているのに驚きました。(普通は二段。)


    IMG6252

  • 漁夫の台所<br /><br />土間の奥の部分にあり、すぐに漁夫の居間に持って行ける合理的な配置です。<br /><br /><br />IMG6526

    漁夫の台所

    土間の奥の部分にあり、すぐに漁夫の居間に持って行ける合理的な配置です。


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  • この建物の平面で特徴的なことの一つは、土間で仕切られた漁夫と親方の居住スペースのうち、漁夫の居間と寝所の外側に物置のスペースがあることです。<br /><br />この写真は南西の端の味噌部屋と呼ばれる部屋から土間側を撮影したものです。(左側に見える細長い窓は、外の正面から見ると左側の1階部分の窓に当たります。)<br /><br /><br />IMG6498

    この建物の平面で特徴的なことの一つは、土間で仕切られた漁夫と親方の居住スペースのうち、漁夫の居間と寝所の外側に物置のスペースがあることです。

    この写真は南西の端の味噌部屋と呼ばれる部屋から土間側を撮影したものです。(左側に見える細長い窓は、外の正面から見ると左側の1階部分の窓に当たります。)


    IMG6498

  • ここからは親方家族の居住空間に移ります。<br /><br />「茶の間」から「親方の部屋」、その向こうに「帳場」と部屋が続いています。左側の襖の外が土間(にわ)。<br /><br />IMG6537

    ここからは親方家族の居住空間に移ります。

    「茶の間」から「親方の部屋」、その向こうに「帳場」と部屋が続いています。左側の襖の外が土間(にわ)。

    IMG6537

  • 女中部屋<br /><br />親方家族の身の回りの世話をした女中の部屋。親方家族のための部屋が畳敷きであるのに対し、板の間筵(むしろ)敷きと明確に区別されています。<br /><br /><br />IMG6538

    女中部屋

    親方家族の身の回りの世話をした女中の部屋。親方家族のための部屋が畳敷きであるのに対し、板の間筵(むしろ)敷きと明確に区別されています。


    IMG6538

  • 親方の台所<br /><br />女中部屋の奥に親方の台所があります。意外と小さな部屋ですが、食器などは輪島塗など北陸を代表する工芸品が使われていたそうです。<br /><br /><br />IMG6543

    親方の台所

    女中部屋の奥に親方の台所があります。意外と小さな部屋ですが、食器などは輪島塗など北陸を代表する工芸品が使われていたそうです。


    IMG6543

  • 廊下<br /><br />この建物の平面でもう一つ特徴的で驚いたのは、親方家族の居住スペースが「コの字」型をしており、中庭的な空間があったことでした。<br /><br />コの字の内側は廊下で繋がっており、その外側に部屋が並んでいるため、各部屋が繋がっている和風のつくりは残しながらも、別の部屋への移動には目的地以外の部屋を通らずに移動できるようになっているのが、近代的な建築の平面に近づいている感じがします。<br /><br /><br />IMG6546

    廊下

    この建物の平面でもう一つ特徴的で驚いたのは、親方家族の居住スペースが「コの字」型をしており、中庭的な空間があったことでした。

    コの字の内側は廊下で繋がっており、その外側に部屋が並んでいるため、各部屋が繋がっている和風のつくりは残しながらも、別の部屋への移動には目的地以外の部屋を通らずに移動できるようになっているのが、近代的な建築の平面に近づいている感じがします。


    IMG6546

  • 「はなれ」と呼ばれる来客用の座敷<br /><br />建物全体として襖の高さが現在のものよりやや低いのに対し、天井が高いのが特徴的です。(このため床の間や襖の上の白い壁の面積が広いです。)<br /><br />床の間と違い棚、廊下側に付書院といった正式の座敷で、落ち着いたつくりとなっています。<br /><br /><br />IMG6564

    「はなれ」と呼ばれる来客用の座敷

    建物全体として襖の高さが現在のものよりやや低いのに対し、天井が高いのが特徴的です。(このため床の間や襖の上の白い壁の面積が広いです。)

    床の間と違い棚、廊下側に付書院といった正式の座敷で、落ち着いたつくりとなっています。


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  • 来客用トイレのド派手な洋風ドア<br /><br />ちなみに、便器は和風陶器製です。<br /><br /><br />IMG6572

    来客用トイレのド派手な洋風ドア

    ちなみに、便器は和風陶器製です。


    IMG6572

  • 金庫の間<br /><br />親方の寝室としても使われており、それによって金庫の見張りも兼ねていたそうです。<br /><br />奥に見える耐火金庫は明治38年頃に作成されたものとされ、この建物が建てられたのとほぼ同じ時期のものとされています。<br /><br /><br />IMG6578

    金庫の間

    親方の寝室としても使われており、それによって金庫の見張りも兼ねていたそうです。

    奥に見える耐火金庫は明治38年頃に作成されたものとされ、この建物が建てられたのとほぼ同じ時期のものとされています。


    IMG6578

  • 金庫の間の床の間の押入れの襖には金唐皮紙が貼られています。黒っぽい部分は当初は金色だったところです。<br /><br />金唐皮紙と言えば日本郵船旧小樽支店(明治39年竣工)や旧岩崎邸(明治29年竣工)などでも見たことがありましたが、鰊番屋にまで使われているとは思いもよらなかったので驚きました。<br /><br /><br />IMG6585

    金庫の間の床の間の押入れの襖には金唐皮紙が貼られています。黒っぽい部分は当初は金色だったところです。

    金唐皮紙と言えば日本郵船旧小樽支店(明治39年竣工)や旧岩崎邸(明治29年竣工)などでも見たことがありましたが、鰊番屋にまで使われているとは思いもよらなかったので驚きました。


    IMG6585

  • 仏間<br /><br />中央の神棚の大きさが印象的です。ちなみに、これらの対面にある押入れにも金唐皮紙が貼られた襖があります。<br /><br /><br />IMG6593

    仏間

    中央の神棚の大きさが印象的です。ちなみに、これらの対面にある押入れにも金唐皮紙が貼られた襖があります。


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