スペイン・ポルトガル、じっくり女一人旅　(11)　コインブラ、大学の町だけど、夏休みで学生はおらず、寂れた雰囲気でした

2017/07/30 - 2017/07/30

コインブラは、10年前に滞在して、大学町の雰囲気が気に入り、今回は、8泊しようかと計画してました。
でも、到着時に、14時のチェックイン時間を過ぎても、部屋に入れず、入れたと思ったら、リクエストしていた町の景色の見えない部屋で、悩みに悩んで、部屋変更の戦いを挑みました（笑）。
そしたら、また放置され、しかも高飛車の物言いに、なんとなく落ち込んでしまいました。
後日、知ったことは、このホテルに、ミキトラベルの中国人ツアーも入っているようで、この田舎町の人たちは、日本人と中国人とを区別できないようで、あの高飛車な言い方は、アジアへの差別感情からきたのかな、と感じました。そう分析できて、マシになりましたが、とにかく、気分の悪いことが続いて、落ち込むことが増えてしまいました。

町は、歩いてみると、以前の思い出とは違って、寂れていて、町の範囲は狭く、その外側は、ぴゅんぴゅん車が走っていって、とても散歩を楽しめない。

ポルトからリスボン行きの特急を、コインブラで降りたのは、私ぐらいだったので、ちょっといやな予感もしましたけど、とにかく失望しまくりでした。

ただ、闘いに挑んでゲットした、大学の丘の景色が見える部屋の景色は、ワンダフルでした。
5泊して、アヴェイロに移動し、その後の3泊の予定はキャンセルして、ポルトに戻りました。
残念ながら、ポルトのホテルもまた、心安らぐホテルではなかったので、別の少し高い目のホテルで3泊退避しました。

と、今回のポルトガル、失望と闘いの日々になってしまいました。
(無事に帰れたら、二度と行かないと思います（笑）)

エリア コインブラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ポルトからコインブラに移動します。
アルファー・ペンドゥラールという、特急の一等。
振り子電車らしくて、すごくよく揺れます。荷物置き場はあるけど、デンマークからの若い人の団体が、引越し荷物みたいにでかい荷物を持ち込んだため、連結部の通路は、荷物が占領して、トイレも荷物を乗り越えて入る形。
特急というよりは、難民運搬車両という雰囲気でした。

なのに、ドリンク・サービス????
コーヒーか、甘いジュースしかなさそうで、1時間だけの乗車の私は、飲み物もパスでした。
車両としては、アルファーより、インターシティの方が好きでした。

ホテルのチェックインは14時から、というので、13時に着いて、あと少しだから、待つわ、と言ったのが、大間違いで、14時半になっても、放置されて、かなり頭にきてしまいました。
ポルトガルのツーリズム、ものすごく遅れてます。スペインやイタリアでは当然にできることが、ポルトガルではことごとくできないようで、ここでの、チェックインタイムの意味は、14時から、入れることもある。入り始める時間、だそうです。

かんかん照りの暑い中を、散歩する気にもなれず、とにかくランチだけはと、適当な店に飛び込みました。

これが、適当に飛び込んだ店のランチ。
メニューには、15から25ユーロするような料理が並び、げっとなったのですが、チキンは、と聞くと、8.5ユーロぐらいでありました。(チキンの単語、スペイン語とは大違いで、フランゴと言うのですが、ちゃんと予習しておいて、助かりました)

でも、水やらなにやらで、10ユーロにはなります。
10ユーロで3コース食べれたスペインとは違い、ここは、学食のような、コンビネートプレートです。

こういう写真のような、スナックを食べていると、安くあがるようですが、レストランに入ると、けっこう高い目で、とにかく一皿の量が多くて、食事場所はまた、イタリアのように、一人旅には悩ましくなりました。

ホテルの部屋から見える景色です。
10年前にコインブラに来た時に、この景色に魅了され、今回も8泊の予定で来たのですが、ホテルのフロントの対応が悪く、この景色をゲットするために、戦いを強いられました。

上の写真は、部分をズームして写しているんですが、これが全景になります。
と、妙な黒いビルが、景色を台無しにしていることがわかります。
なぜ、こんなビルを建てることを許したのか???

町は、10年前の記憶の中のコインブラより、小汚くなり、すすけていて、少し歩いてみて、がっかりしました。そのわりに、車の量は増えていて、旧市街の狭い狭い範囲を、少し外れると、道路を渡るのも難しく、うっとうしいです。

部屋は、ひろびろしていて、リニューアルしたようで、新しかったです。
でも、引き出しが浅すぎて、何もはいらないし、棚もまったくなく、収納は不便でした。

一見、いい部屋なのですが、使いにくかったです。

ブッキングのサイトの写真はほとんどが、バスタブだったのに、くれた部屋はシャワー。もう、部屋変更の闘いをする力も残ってないので、シャワーで妥協しました。
もっとも、このシャワーは、リニューアルしたての新しいもので、レインシャワーのついた部屋は、ここでは、スーペリア扱いのようでした。
湯量はたっぷりだったので、問題なしです。
スーペリアは、コーヒーメイカーもついているのですが、あの苦いちっこいカップのコーヒーだけで、しかも、カプセル一つ、1.5ユーロとっているようでした。
スペインの常識とは、いろいろ違うので、戸惑います。

メルカードのところから、大学のある高台にのぼるエメベーター。

ゴチャゴチャとした建物の重なりが、面白いです。

旧市街のメインストリートから、高台へと上がる坂道。

町並は、歩ける範囲が少ないので、バスでショッピングモールへ行きました。ここで、映画を見るのです。

フロントが教えてくれたバスは、エセ情報だったので、3時間ほど、コインブラの市バスサイトのルートマップをにらんで、複雑怪奇なバスの仕組みを理解して、バスを探して行きました。

ところが、今回、最大のがっかりが、ポルトガルの映画は、その他のヨーロッパの国のように、ポルトガル語に吹き替えではなく、英語の音声に、ポルトガル語字幕だったんです。
10年前の記憶では、吹き替えだったんですが、その後、吹き替えはマイナーになり、子供の漫画ぐらいになってしまって、ふつうのドラマは100%、オリジナル音声でした。

今回の旅、ポルトガル語で映画を見るのを楽しみにして、ポルトガル語のベースを少しだけ勉強して、映画館通いするはずだったのに。

コインブラは、幾重にも、がっかりが続いた町でした。

ポルトガルのレストランが食べにくいので、モールのピザハットにお世話になりました。
イケメンのお兄さんが、珍しいアジア系観光客に、親切にしてくれました。

これが、旧市街の目ぬき通りですが、約5分で通り抜けるぐらい。
10年前は、私はまだ、広い範囲を歩くことができず、この通りをうろうろするだけで、満足していたのでした。
今は、もっと広範囲に歩けるように成長しましたけど、そうしてみると、コインブラは、ちっこい退屈な町でした。
失望しながら、ここ数年の、私の一人旅のやり方の成長を実感した気がします。

翌日は、早朝に旧市街を歩き終わり、三日目の朝は、川向こうまで遠征してみました。川沿いの朝の景色は美しかったですが、それも狭い範囲だけで、ちょっと寂しかったです。

いろんな路地を歩いて、アングルの違う角度から、町を撮影ごっこです。

最初、マントを着ているから、卒業式かな、と近寄って、話を聞いたのですが、単なる物売りでした。
「これを売って、学費の足しにしているのです」という言い方に、つい、そのまま去れなくって、つまらない買い物をしてしまいました。
こ、こ、この私が、ひっかかるなんて。悔しい（笑）。

ここ、前回も来て、気に入ったのですが、ミニ・ポルトガル。
子供ようの遊園地みたいなもんですが、ポルトガル各地の建物が、ミニチュア・サイズで作られてます。

ちょっと出遅れたら、この行列、
今回、初めて夏休みのヨーロッパに来ましたけど、やっぱり夏休みは、今回限りにしたいと思います。あちこち、ものすごく混みます。

ミニ・ポルトガルの中の、小さなミュージアムで、ポルトガルの衣装を来た、人形が並んでます。

コインブラでも、レストランの検索はしていたけど、ピンとくる店に出会わず、ピザハットばかりで食べているのも、失礼な話だと反省して、一度だけ、評判の良さそうな店に行くことにしました。
ナシオナルという店です。
二階にあり、常連のビジネスマンやら、地元の人が次々に訪れます。たしかに、評判の高そうな店でした。

魚介のスープは、エビ入りで、ビスクの味は、素晴らしく出ていました。

この店には、meia dose、イタリアでいうなら、mezzoという半量のメニューがあったので、その中から選んだのですが、この仔牛肉の料理、半量で、でかいのが三つ。フルだったら、どんな量なんだろうと、びっくりします。
ポルトガル料理と、私の相性が悪いのは、とにかく塩辛いです。
この日も、ランチのあと、水をがぶがぶ飲みました。

お皿にとってくれましたが、この全体が「半量」です。
肉は、二つが精一杯。
けど、野菜は、ポテト以外はしっかり食べました。

ポルトガルは、イタリアのように、couvertとして、パンとバターなどの料金がとられます。
もっとも、食べない場合は、取られないようで、強制的に絶対にcopertoを取るイタリアよりはマシでしょうか。

さらに町を歩きます。
10年前には、存在さえ知らなかった、水道橋や植物館。
とにかく、歩けるだけ歩きます。

ここまでで、もっとも美味しかったのは、ピザハットのボロネーズソースのペンネでした。塩辛くなく、ソースの味付けがよかったです。