スペイン・ポルトガル、じっくり女一人旅　(10)　2ヶ月の旅の拠点都市、ポルト(前編)

2017/07/25 - 2017/07/25

一昨年のイタリアプチ語学留学の旅では、春と秋の2ヶ月ずつ、どちらもボローニャの3つ星ホテルを拠点ホテルにしました。
このホテルは、50ユーロ前後で、とてもいいサービスを提供してくれました。
チェックインは15時で、たいていのお客は、早く着いても部屋に入れてもらってませんでしたが、私は、3泊ずつ、3度も4度も戻ってきて、春と秋を合計すると、20日ぐらいは滞在しましたもん、常連客扱いしてくれてました。
到着時間をメールしておくと、12時頃についても、私の希望の部屋を、なるだけ用意してくれていて、すぐに入れてました。

昨年のスペインでは、マドリードのホテルを拠点にして、さすがマドリード、100ユーロぐらいはしてまいますが、ゆったりしたお部屋に、ベテランのポーターなど、私がセカンドコールで戻ってくると、すぐにスーツケースを取りにいってくれて、フロントに、「部屋番号は」と尋ねて、私の荷物を部屋まで運んでくれてました。

イタリアとスペインのこのケースに比べたら、今回、ポルトで選んだ拠点ホテルは、大外れ（笑）。

最初はまず、シャワー室の水はけが悪く、3日間だけなら我慢もできるけど、この先、何度も戻ってくるホテルなので、翌日、部屋の交換を希望して、バスタブの部屋に行き、バスタプは問題なかったのですが、バスタブの部屋が多くなく、その後、セカンド、サードコールと、日数が進むと、夏休みのドピークになり、今度は、部屋の準備が遅れて、3時や4時になって、やっと入れる、という状態になりました。
現時点で、合計4つの部屋に入ったのですが、シャワーの水はけが悪く、水はけがマシかと思えば、湯量が少なく(だから、流れる（笑）)、部屋の設備も、あれこれ欠点だらけで、ほとほといやになるホテルでした。

8ヶ月ぐらい前に予約したから、77ユーロという料金ですが、数ヶ月前ぐらいに、日程を変更しようとしたら、90ユーロとか、100ユーロにはねあがっていて、到着後に変更しようものなら、平気で120ユーロぐらいの値段になってます。
そう、ここは、あの悪名高い「アパホテル」形式の、部屋数が少なくなれば、ぼったくり値段になる、という強欲システムなのです。

もう、ほんとに、今回は、ホテルのトラブルが多く、結露的には「ポルトガルは、ヨーロッパではない、メキシコかインドのレベル」という感じで、しかも、人々が、基本的には親切ですが、ラテンのちゃめっ気は少なく、暗くて真面目で、けっこういやな性格が目につきました。

もともとは、ポルトガルは嫌いではなかったからこそ、今回の旅に選んだのですが、こんなにインフラが悪い国だとは、知りませんでした。

ポルトガルは、個人旅行で地方都市を旅する国としては、あまりオススメしません。リスボンと、ポルトに数日滞在して、定期観光バスツアーで、地方都市を半時間ほどで、ちょい見するのが適当かと思います。

ポルトのファーストコールは、乗り継ぎ悪くて、合計23時間もかかって、深夜にたどりつき、シャワーがひどくてげんなりして、翌日は部屋のチェンジにエネルギーを費やしたから、ほとんど写真はなし。

この旅行記では、セカンドコールと、サードコールで写した写真を入れていきます。

ポルトの町は好きです。
リスボンより、個性があり、坂道があるゆえ、町の景色は美しいです。リスボンは、なんとなく印象に残っておらず、再訪する気になれない町です。

エリア ポルト(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

スペインで、大満足の旅の日々を過ごし、ビーゴから北上して、またビーゴまで南下して、それでも夜は涼しくて、昼間も日陰は涼しくて、こりゃあ、ノースリーブの服なんか、出番がないなぁ、と思っていました。

ところが、ビーゴからポルトまで南下すると、太陽のパワーが、バージョンアップ。
ホテルのチェックインは14時ですが、他のヨーロッパの国々では、14時なれば、ほとんど部屋は入れる、というのではなく、14時なれば、入れる部屋もある、というのがポルトガルのスタンダードのようです。
とりわけ夏休みは、部屋のできるのが遅くなるのですが、「それやったら、スタッフを増員しろよな」と言いたいですが、増員することもなく、部屋の準備が遅れます。

それゆえ、しばらく待っても、相手は早くしようと言う気もなさそうなので、時間潰しのために、二階建てバスに乗りました。14時といえば、暑さもピーク。
いやぁ、とにかく暑かったです。
私は、日傘を半分ひろげて、膝の上に広げて防御。長々とした信号待ちの時は、日傘をさしてました。

他のお客は、誰が考えたか、このバスのルートマップで、折り紙をして、かぶとの帽子のようにして、かぶってました。

一人が、パンフレットで帽子を作ると、後ろの人も、見習って、皆さん紙の帽子をかぶってます（笑）。

二階建てバスは、川の対岸の丘の上の展望台で、しばらく停車してくれてました。
この景色は、このアングルでないと見えません。

スペインのデパートチェーンのコルテ・イングレス。
ポルトのは、巨大なビルで、二階建てバスの説明にもなっていて、スポットにもなってます。
でも、ガスパチョ(冷製トマトスーブ)はなく、私の好きな三角形のサンドイッチもなく、ポルトガル人のためにコルテ・イングレスでした。

二階建てバスの出発点まで戻りました。
リボルダーデ広場にある、マクドナルド、その北側の道を入ったところにある店、カフェ・アンバシャダー。
なんか、やったらめったら混んでいる店でしたが、ここが、ポルトガルで入ったレストラン第1号。
入り口のところには、ケーキやパンが並んでいるケースがあり、それらを飲み物とともに食べる、カフェ的な利用もできるし、食事時には、ランチやディナーも食べれる、という業態のようです。

二階の方がすいていたので、二階に行き、コンビネートプレートを注文したら、まるで、朝ごはんのようでした。
二階には、バイキングもあるようでしたが、やはり、作り立ての料理が欲しいと、注文することにしました。

やってきたのが、コレです。
ポルトガルに入って、フレンチフライのオンパレードです。
目玉焼きの下には、たっぷりのソーセージとハム。
ポルトガルは、パンが出てくると、パンの料金を2ユーロぐらいとられるのですが、ポテトの方が美味しいので、じゃがいもが主食になった感じです。
パサパサのパンよりは、ポテトの方がおいしいですね。

翌日は、二階建てバスの二日券を買っていたので、もうひとつのルートに乗ります。
ただし、前日の反省をふまえて、朝の一番バス、9時発のに乗りました。

と、このバス、同様のお客が多いのか、乗降客が多くて、バスの走りが遅くなり、最後の方では、「早く、おろせ」という気分でした（笑）。

新市街の方には、こんな新しい建築物もあるんですね。

新市街を走り抜けて、海に出て、今度は、ビーチ沿いから、川の河口から旧市街へと走ります。

ポルトには、たくさんのレストランがあり、どこに入って、どう注文すればわからないから、まずは、ネット検索して、セットメニューを見つけた店を、予約しました。
the fork、スペイン語版は、el tenedorというサイトがあり、トリップアドバイザーとも提携していて、トリップのレストラン・ランキングから、ネット予約に入ると、このサイトに行きます。
日程と、人数と時間を入れて、クリックするだけで、予約できて、クリックするだけでキャンセルもできるので、とても楽です。

最初に、名前とメールアドレスで登録すれば、楽に使えます。

ただ、このサイトで検索していて、思い知ったのが、ポルトガルには、スペインのような、日替わり定食をもつ店が少ない、ということでした。

さて、最初の店は、DOP Rui Paula、たぶんミシュランの星つきと思いますが、しっかりとは確認してません。
ま、ポルトの中の有名店というのは、たしかです。
内装は、高級感が漂います。

セットメニュー20ユーロがあったので、それで予約しました。
最初は、アミューズ。
タコのサラダ
ひと口ですが、ハーブと酸味がきかせてあり、夏向きのさっぱりした味

パンは三種類出てきましたが、凝ってます。

二種類からチョイスする式で、最初が、オックステールのパスタ

メインは、魚を選んだら、レモンのリゾットと魚の切り身。
この魚、たぶん、あのでっかいカレイみたいなのだと思うのですが、皮の部分はちょっと苦手なのですが、皮の下に、ゼラチン質の部分があり、たぶん、これが好きな人も多いのかな、と感じました。
でも、私は、魚や肉の塊がドテッとあるのは苦手です。
けど、このリゾットのレモンの味の出し方は、おみごとでした。こんな大量のリゾット、ほとんど平らげれるほど、この味はよかったです。

デザートは、ポルトガルで食べたのは、総じて甘すぎて、ここのもひたすら甘かったです。

いつものように、エスプレッソにミルクをたらした、スペインのコルタードと呼ばれるコーヒーをお願いしたのですが、グラスに、三層に入れたコーヒーが、サプライズで出てきました。

ええけど、20ユーロのセットに、水が3ユーロ、コーヒーが3.5ユーロとられて、結果的に30ユーロ近くなりました。
げっ、でかい魚のメインは苦手なのに、これで30ユーロは払いたくない。だからもう、高級店に行くのは、やめようと、感じてしまいました。

ポルトで、何より気に入っているのは、この川沿いの景色です。
早朝、まだ人のいない静かな町を歩いて、静かな川面に映る、独特のマッチ箱みたいな街並みを見るのは、至福の時間です。

ポルトのメルカード。

この橋の上の方を、地下鉄が走ってます。
サンベント駅から、カテドラルの方へと、上がっていくと、この橋の上の方に出て、観光客はまず、橋の上から見下ろしたポルトの町を見るのだと思います。

今回、気づいたのは、この橋、下の方も歩道があり、歩いて渡れるんですね。
そうすると、川岸の高さでの景色が見えることになり、橋を渡ったところにある、小さなこ公園のベンチに座っていると、飽きずにここの景色を楽しめました。

橋のたもとから、上の方へとあがるのには、このケーブルカーも利用できます。

橋近くの路地を歩いていると、こんな風景も・・・

リベルダーデ広場のマクドナルド。
けっこう重厚なファサードです（笑）。

その北側の道を入ったところに、大衆食堂、カフェ・アンバシャダー

こちらは、変わって、ポルト三日目に予約を入れていたレストラン、
elebe Baixa
ここは、14ユーロでセットメニューをもっていて、水やコーヒーも含まれた値段だったので、14ユーロぽっきりでした。
味は、悪くないけど、ちょっと濃い目

前菜の盛り合わせ、
カプレーゼのサラダ、豆と魚介のサラダ、ミートバイだったかな。
すごい量でびっくりしたのですが、隣に座った、親子三人組みも、同じ量だったので、三人だと、少ない目だし、一人だと多い目。
全部は食べませんでした。

そしてデザート、マンゴーのムースだったかな。