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 自分は2016年の4月から10カ月間、ベラルーシ共和国の首都・ミンスクでロシア語留学をしました。<br /><br /><br />■ミンスクを選んだ理由?治安の良さと物価の安さ<br /><br /> ロシア語を学ぶために、なぜ本場のモスクワやサンクトペテルブルグではなくミンスクを選んだかというと、ミンスクはとにかく治安が良いからです。モスクワやペテルブルグ、キエフに留学した友人たちは、皆必ず何かを盗まれたという思い出話をしてくれるのですが、自分の場合そのようなハプニングは一切ありませんでした(だからと言って外国は外国です。これからミンスクに留学する人は油断しないようにしてください)。<br /><br />2つ目は物価の安さです。ジャガイモ1kg 25円、他の食材も日本の3分の1程度の値段で買えてしまいます。レストランやカフェも日本より安く、オリジナリティのある店が多い印象を受けました。物価が安くて日本では味わえないものが沢山ある。治安が良くて安全である。こういった環境がミンスク留学のいいところだと思ったわけです。<br /><br /><br />■小さいけれど味わいのある街<br /><br /> この2つの理由を並べると、学科の先輩から「それだけの理由で行くと、ミンスクは何にもないからつまらなくて痛い目見るよ」と脅されました。けれども、実際に10カ月間留学生活を送ってみて感じたのは、ミンスクにはいろいろ見るべきものがたくさんあるということです。<br /><br /> 確かにミンスクは小さな町で、1日あれば主な観光地を回ってしまうことができます。東京に比べると娯楽施設も少ないです。しかし、街にはゴミ一つ転がってない。昼と夜で違う景色をのぞかせるきれいな通りや、中心部を占める緑の多い心地よい公園。店ごとに個性の異なる様々なカフェやレストランと、接しやすくてつい話し込んでしまう店員さんたち。これらは日本では味わえないミンスクのとても貴重な美点です。自分は2人の友人と一緒に留学したのですが、理由はそれぞれ異なるけれど、3人ともまたミンスクに行きたいと強く願っています。<br /><br /> 自分は予定がないときは「探検」と称して街中にある未発見の店やイベントを探してよく散歩したのですが、その度に新しい発見をしました。つまりミンスクは、観光ブックには載っていない、そして他の町にはない、ミンスクだけの場所が探せば探すほど見つかる町なのです。

ミンスクでの留学生活 静かな環境で勉強したい人に「一押し」

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2016/04/01 - 2017/02/28

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

 自分は2016年の4月から10カ月間、ベラルーシ共和国の首都・ミンスクでロシア語留学をしました。


■ミンスクを選んだ理由?治安の良さと物価の安さ

 ロシア語を学ぶために、なぜ本場のモスクワやサンクトペテルブルグではなくミンスクを選んだかというと、ミンスクはとにかく治安が良いからです。モスクワやペテルブルグ、キエフに留学した友人たちは、皆必ず何かを盗まれたという思い出話をしてくれるのですが、自分の場合そのようなハプニングは一切ありませんでした(だからと言って外国は外国です。これからミンスクに留学する人は油断しないようにしてください)。

2つ目は物価の安さです。ジャガイモ1kg 25円、他の食材も日本の3分の1程度の値段で買えてしまいます。レストランやカフェも日本より安く、オリジナリティのある店が多い印象を受けました。物価が安くて日本では味わえないものが沢山ある。治安が良くて安全である。こういった環境がミンスク留学のいいところだと思ったわけです。


■小さいけれど味わいのある街

 この2つの理由を並べると、学科の先輩から「それだけの理由で行くと、ミンスクは何にもないからつまらなくて痛い目見るよ」と脅されました。けれども、実際に10カ月間留学生活を送ってみて感じたのは、ミンスクにはいろいろ見るべきものがたくさんあるということです。

 確かにミンスクは小さな町で、1日あれば主な観光地を回ってしまうことができます。東京に比べると娯楽施設も少ないです。しかし、街にはゴミ一つ転がってない。昼と夜で違う景色をのぞかせるきれいな通りや、中心部を占める緑の多い心地よい公園。店ごとに個性の異なる様々なカフェやレストランと、接しやすくてつい話し込んでしまう店員さんたち。これらは日本では味わえないミンスクのとても貴重な美点です。自分は2人の友人と一緒に留学したのですが、理由はそれぞれ異なるけれど、3人ともまたミンスクに行きたいと強く願っています。

 自分は予定がないときは「探検」と称して街中にある未発見の店やイベントを探してよく散歩したのですが、その度に新しい発見をしました。つまりミンスクは、観光ブックには載っていない、そして他の町にはない、ミンスクだけの場所が探せば探すほど見つかる町なのです。

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  • ■会話中心のロシア語授業<br /><br /> 日本人がミンスクにロシア語留学をする場合、行先はベラルーシ国立大学かミンスク言語大学になります。自分はミンスク言語大学に留学しました。ミンスク言語大学では午前のクラスと午後のクラスがあり、午前のクラスは09:30-12:20、午後のクラスは13:00-15:50(それぞれ途中休憩あり)となっています。<br /><br /> 授業内容は、日本の大学では先生の文法講義を聞くのが中心だったのですが、ミンスク言語大学では文法ももちろん扱いますが、大部分は先生と外国人学生とのいろいろなテーマでの会話の授業でした。取り上げるテーマは、時事問題、料理、趣味、ジェンダー、歴史など、古今東西様々です。最初は言いたいことがうまく言えなくて大変でしたが、しっかり勉強して日々準備していくとロシア語で自分の言いたいことが言えるようになっていくのが実感できました。入るクラスのレベルは最初に受ける筆記テストと面接で決まりますが、自分に合わないなと思ったらいつでも変えられます。

    ■会話中心のロシア語授業

     日本人がミンスクにロシア語留学をする場合、行先はベラルーシ国立大学かミンスク言語大学になります。自分はミンスク言語大学に留学しました。ミンスク言語大学では午前のクラスと午後のクラスがあり、午前のクラスは09:30-12:20、午後のクラスは13:00-15:50(それぞれ途中休憩あり)となっています。

     授業内容は、日本の大学では先生の文法講義を聞くのが中心だったのですが、ミンスク言語大学では文法ももちろん扱いますが、大部分は先生と外国人学生とのいろいろなテーマでの会話の授業でした。取り上げるテーマは、時事問題、料理、趣味、ジェンダー、歴史など、古今東西様々です。最初は言いたいことがうまく言えなくて大変でしたが、しっかり勉強して日々準備していくとロシア語で自分の言いたいことが言えるようになっていくのが実感できました。入るクラスのレベルは最初に受ける筆記テストと面接で決まりますが、自分に合わないなと思ったらいつでも変えられます。

  • ■イベント参加で広がる学習機会<br /><br /> 留学生活でロシア語力を伸ばすためには授業だけでは不十分です。ミンスクでは図書館やカフェで定期的にイベントが開かれています。そういったイベントに参加して、ベラルーシ人と交流することが勉強の機会を広げてくれます。自分の場合は、プーシキン図書館(最寄駅:Площадь Якуба Коласа)で毎週日曜日に外国人向けロシア語レッスンが開かれていたので、それに参加していました。そこではベラルーシ人の先生がボランティアで教えており、生徒たちはいろいろな国から来ています。<br /><br />たまたま先生が同じ寮に住んでいたので、一緒に映画を見たり、部屋でパーティーをしたり、新年を他の学生たちとともに祝ったりと、楽しい時間を過ごすことができました。また、自分は大学の近くにあるお茶屋さんに足繁く通っていたのですが、そこでも音楽祭だったり英語のクラスだったりお茶会だったりと、ベラルーシ人と交流できるチャンスが沢山ありました。

    ■イベント参加で広がる学習機会

     留学生活でロシア語力を伸ばすためには授業だけでは不十分です。ミンスクでは図書館やカフェで定期的にイベントが開かれています。そういったイベントに参加して、ベラルーシ人と交流することが勉強の機会を広げてくれます。自分の場合は、プーシキン図書館(最寄駅:Площадь Якуба Коласа)で毎週日曜日に外国人向けロシア語レッスンが開かれていたので、それに参加していました。そこではベラルーシ人の先生がボランティアで教えており、生徒たちはいろいろな国から来ています。

    たまたま先生が同じ寮に住んでいたので、一緒に映画を見たり、部屋でパーティーをしたり、新年を他の学生たちとともに祝ったりと、楽しい時間を過ごすことができました。また、自分は大学の近くにあるお茶屋さんに足繁く通っていたのですが、そこでも音楽祭だったり英語のクラスだったりお茶会だったりと、ベラルーシ人と交流できるチャンスが沢山ありました。

  • ■美味しかった寮のスタローバヤ<br /><br /> 寮の宿泊費は1カ月30~40ドルほどで、とても安いです。寮費は、最初に大学に行った日に大学のカウンターで支払います。部屋はブロックごとに分かれており、一つのブロックの中に3人部屋・2人部屋・トイレ・バスルーム・キッチンがあるという間取りでした。自分は日本人が2人住んでいた3人部屋に入れられました。出身地域ごとに入れられる部屋が決められているのかもしれません。もう一方の部屋にはトルコ人が2人住んでいてよく一緒に食事をしたり、酒を飲んだりしました。<br /><br /> 食事は基本的には自炊です。ベラルーシの物価が安いのは確かですが、外食はやはりそれなりに値段がかかります。一般的なカフェで食事をすると7~10ドルかかるので、つきあい程度にしていました。寮のスタローバヤ(食堂)は、おなか一杯食べても2~3ドル程度ととても安かったので、ときどき利用しました。これはお勧めです。とくにベラルーシの民族料理・ドラニキやいろいろなスープを安く美味しく食べることができます。

    ■美味しかった寮のスタローバヤ

     寮の宿泊費は1カ月30~40ドルほどで、とても安いです。寮費は、最初に大学に行った日に大学のカウンターで支払います。部屋はブロックごとに分かれており、一つのブロックの中に3人部屋・2人部屋・トイレ・バスルーム・キッチンがあるという間取りでした。自分は日本人が2人住んでいた3人部屋に入れられました。出身地域ごとに入れられる部屋が決められているのかもしれません。もう一方の部屋にはトルコ人が2人住んでいてよく一緒に食事をしたり、酒を飲んだりしました。

     食事は基本的には自炊です。ベラルーシの物価が安いのは確かですが、外食はやはりそれなりに値段がかかります。一般的なカフェで食事をすると7~10ドルかかるので、つきあい程度にしていました。寮のスタローバヤ(食堂)は、おなか一杯食べても2~3ドル程度ととても安かったので、ときどき利用しました。これはお勧めです。とくにベラルーシの民族料理・ドラニキやいろいろなスープを安く美味しく食べることができます。

  • ■通信環境も問題なし<br /><br /> 寮の掃除は、原則として当番制でやることになっていますが、守られていない所も多かったです。しかし、しっかり掃除をしていないと、寮の見回り人にかなり強い口調で怒られます。寮には食堂のほか、洗濯室・ジム・自習室などが完備されています。洗濯室は有料で、寮ではなく大学のカウンターで代金を払わなければならないので注意が必要です。<br /><br /> 通信環境については、自分が住んでいた寮はwi-fiが飛んでいなかったため、携帯ショップでwi-fiルーターとsimカードを購入して環境を整えました。購入の際にはパスポートが必要です(店によっては一時在留証がパスポートに貼ってないと購入できない店もあるので要注意)。ちなみに値段はルーターが約50ドル、通信料は1ヶ月48GBが約13ドルでした。<br /><br />*	       *        *<br /><br /> ミンスクはベラルーシの首都とはいえ、良い意味で小さくまとまっている町で、静かでとても住みやすいです。地下鉄も走っていますが路線は2本しかありません。町の中心部をスヴィスラチ川が流れており、最寄駅のネミガ駅付近からきれいな景色を見ながら川沿いを散歩することができます。オペラやバレエなども1~5ドルほどで本格的なものが見られます。映画の値段も同じくらいです。カフェやレストランはおしゃれで個性的なものが多く、さらにどのカフェでもwi-fiが利用可能です。<br /><br /> このようにミンスクはとても住みやすく、安全で、自然を感じられる素敵な街です。充実した留学生活を過ごしたい人にはうってつけの場所だと思います。

    ■通信環境も問題なし

     寮の掃除は、原則として当番制でやることになっていますが、守られていない所も多かったです。しかし、しっかり掃除をしていないと、寮の見回り人にかなり強い口調で怒られます。寮には食堂のほか、洗濯室・ジム・自習室などが完備されています。洗濯室は有料で、寮ではなく大学のカウンターで代金を払わなければならないので注意が必要です。

     通信環境については、自分が住んでいた寮はwi-fiが飛んでいなかったため、携帯ショップでwi-fiルーターとsimカードを購入して環境を整えました。購入の際にはパスポートが必要です(店によっては一時在留証がパスポートに貼ってないと購入できない店もあるので要注意)。ちなみに値段はルーターが約50ドル、通信料は1ヶ月48GBが約13ドルでした。

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     ミンスクはベラルーシの首都とはいえ、良い意味で小さくまとまっている町で、静かでとても住みやすいです。地下鉄も走っていますが路線は2本しかありません。町の中心部をスヴィスラチ川が流れており、最寄駅のネミガ駅付近からきれいな景色を見ながら川沿いを散歩することができます。オペラやバレエなども1~5ドルほどで本格的なものが見られます。映画の値段も同じくらいです。カフェやレストランはおしゃれで個性的なものが多く、さらにどのカフェでもwi-fiが利用可能です。

     このようにミンスクはとても住みやすく、安全で、自然を感じられる素敵な街です。充実した留学生活を過ごしたい人にはうってつけの場所だと思います。

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