船と飛行機を追いかけ九州横縦

2017/04/22 - 2017/04/23

旅行，と言う程の移動でもありませんが，連日乗り物を追いかけている自分たちがちょっと面白かったので記録．

エリア 長崎

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車

土曜午後に連れられていった先は，帆船まつり開催中の長崎市．
ベイエリアへ向かう途中，あこがれの隈研吾さんデザインの建造物がここにも…！と長崎県立美術館外観を遠目に胸踊るも，しかし限られた滞在時間のため，今回は泣く泣く通過のみ．

長崎県美術館 美術館・博物館

この場所の目的は夜のライトアップと花火なのですが，せっかくの青空なので，角煮まんを頬張りながらちょっと散策．
みらいへ．という名の帆船．

長崎水辺の森公園 公園・植物園

本命はジブリの大博覧会．こちらは黒川紀章さん設計，江戸時代の奉行所のような建築．前会場は六本木ヒルズでしたが，場所と建物が異なると，同じ展示でもこうも違う顔を見せるのかと，外壁と看板だけでしばし過ごします．時間がないというのに．

長崎歴史文化博物館 美術館・博物館

入ってすぐの吹き抜け．プロペラをまわしながらゆっくり降りてくる降りてくる．

初めて三鷹の森ジブリ美術館を訪れた時の企画展示が，天空の城ラピュタと空想科学の機械達でした．映画のオープニングや，あるいは宮崎駿氏の空想の走り書きの乗りものを見事に実体化してしまったような巨大な飛行船が目の前で動いているのは，こちらも空想迷子になってしまいそうな．(でも背景が六本木ヒルズ高層階には負けてしまうな…)

合わせて内部にも航空史などを綴ったパネル展示がありましたが，そこでおそらく宮崎駿氏はこの博覧会に関わっていないことを確信．彼の軍事知識や航空機への入れ込みを思うと，あんなもので済む筈はないのです．壁一面に描かれた飛行艇，レシプロ型の戦闘機やタイガーモス号模型には，思わずわあと声が出たけれど．

この猫バスも乗り物としてカウントするなら，振り返って２日間で陸海空を制覇したことになるなあなどとくだらないことを思いながら乗車．三鷹の森の猫バスには大人は乗れないことになっているので，やはり嬉しい．撮影ポイントでなくて良いから，ゆっくり座って喜びを噛みしめたかったです．あと，とうもころし持ってくると良かった．

全体を観て，スタジオジブリが成した興業の記録としての博覧会，と感じました．もちろん，グッズもキャッチコピーも，素晴らしい人たちが一生懸命考えて生み出したもので，それらが映画を支持する骨組みのひとつになっているのは確かなことです．
ただ自分が，作り手さんたちのまさに手による職人技に感嘆する展示の方が好みだというだけで，夏以降に始まるレイアウト展にまた足を向けるのもありかな．

閉館後，ベイサイドに戻って来ました．薄闇がかった船着き場の雰囲気はまるで外国の港のようで，こういう所のテラス席で軽く一杯とかなら無理を感じないなあ，と本日飲めないことを歯がゆく思いながら．実際，土地柄か海外の方も多く見うけられます．

突如，号令とともに鉄砲隊が発砲．ああ，びっくり．

ハウステンボスからやってきた観光丸．万国旗がお祭り感を盛りたてて楽しげ．

日本丸！日本の名を掲げるだけあって，やはり格段の面構えと言おうか，他を圧倒する気品と格好良さです．さすが海の貴婦人．場所をキープし，あとは夜を待ちます．

ライトアップされた姿もまたよし．花火まで美しく撮る技術はなし．
明日はこの船に一斉に帆を張るセイルドリルが見られるとのこと．ああ，青空の下で見たら絶対綺麗…！でもごめんなさい，行かねばならない所があるのです．

翌日は熊本復興飛翔祭へ．ブルーインパルスが熊本へ来るのは，熊本城築城４００年祭り以来なので実に１０年ぶり．これは！と思い出掛けてみましたが，えっと…地の利をまったく生かせなかった結果というか，人出の量を侮った結果というか，市内にこんなに遮蔽物があることに気が回らなかった結果というか…．

加藤清正公像 名所・史跡

サクラも真上過ぎてどうもこうも…．早々に撮影は止めて，ただ見てただ感動することに専念することにしました．私の一番正しい飛行機の見方です．
よく知った風景をブルーの機体が切っていく様は，何とも感慨深いもので，ただだだ来てくれてありがとうと感謝ばかり．

消化不良は甘いもので満たして，ということでやって来た上ノ裏のカフェ．この日は昼食を摂る場所を探すのも大変でした．飛翔祭は確実に，復興に寄与してくれたイベントだったと言えるでしょう．
実は別のところでとった昼食の倍くらいのお値段がするのですがこのパフェ，それだけの価値あります．艶やかな苺はもちろんのこと、クリームの美味しいこと！また違う果物の旬の時季に来たいなあ．

フラベド グルメ・レストラン