砂漠とオアシスの国モーリタニア（４日目）アタール～「アフリカの目」～ウアダン

2017/04/29 - 2017/05/07

　４日目はアタールを出発し、サハラが緑の森であった時代に描かれた、キリンとバッファローの岩絵を見ることができる渓谷、Amogjarを訪ねた後、「アフリカの目」または「サハラの目」と呼ばれる場所へ。
　休憩をはさみ、西アフリカの主なキャラバンの1つであったウアダンの歴史地区を探索しました。

エリア その他の都市(モーリタニア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　爽やかな朝です。
　朝食はパン、コーヒー、バター、ジャムとシンプル。
　ミルクある？と聞くと「缶」を持ってきてくれましたが、缶入り？練乳の間違い？
　振ってみるとチャポチャポと音がしているので、牛乳で間違いなさそうなのですが、缶切りがないので開け方が分かりません
　戸惑っていると、給仕してくれたお兄さんがナイフで叩いて開けるよう教えてくれましたが力加減が分からずまごついていると、見かねて開けてくださいました。

　Amogjar渓谷へ岩絵を見に出発です。
　道を走っていると、小さな木の看板（立て板程度）にキリンの絵と「Rock Paint」の文字が。
　ドライバーさんにはお馴染みなのだと思いますが、絶対にこの板、見逃すだろうな･････

　舗装していな平坦な道をガタガタと走り、この道で合っているのかな？と思うような場所を突き進みます。

　どうやら到着！高台なので見晴らしサイコーです。

　岩場から砂地を歩き、岩の間を通り抜け･･･

　崖の際を歩き、進んだ奥の窪んだ岩間にありました！

　絶妙なバランスの岩です。

　年月の経過で薄く残っている程度でしたが、それでもキリン、バッファロー、人間などが描かれているのが分かり、今は砂漠のこの地も昔は緑豊かな地だったのね、と感動です。

　うっすらキリン

　ラインの岩絵。何かの記号かな？
　遊牧民が岩絵を発見したのだと思いますが、よく見付けたなっ！と感心するほど他の景色と変化がありません。
　まだ発見されていない岩絵もあるのでしょう。

　その後、整備された道路を快適にドライブし、本日泊まるモーテルでミントティー休憩をした後、いよいよ「アフリカの目」に向かいます。

　道路をはずれ、砂漠を走り出した途端、タイヤが砂に埋まりストップ！
　タイヤ圧を調整している間、サラサラの砂の感触を楽しんだり、写真を撮ったり、楽しく待ちます。

　何度もエンジンをふかしますが、あと一歩が抜け出せず、後ろから押してやっと脱出。やったー♪

　その後、砂砂漠や土砂漠、ゴツゴツとした岩砂漠の間をひた走ります。
　何故か必死に走って追いかけてくるロバ。

　ノマドの集落を通り過ぎ････

　Google Mapを見ながら　「あと少し！」と盛り上がり、「アフリカの目」の中心点に到着です！！

　360°ぐるりと見渡しても居るのは私たちだけ。
　「アフリカの目」の全景は宇宙から見る事が出来ませんが、世界には不思議な場所がいっぱいあって、今、その場所に立っているのか･･･と感激です。　　

　「アフリカの目」発見当初は、隕石の衝突によるクレーターと思われていましたが、調査の結果、特有の鉱物が存在しないこと、直径に比べて深さが浅いことなどから、現在は否定されています。
　山を形成するのはカンブリア紀の固い岩石であり、長年の風化や浸食によって、柔らかい岩石部分が削られ、このような地形が形成されたと考えられています。
　環状となったのはドーム状の隆起運動のためと考えられており、このドームは対称的ですが背斜が沈下しています。
　背斜とは、簡単に言うと、地層が折れ曲がったもので、中央に向かうほど古い地層になっています。

　ガイドさんが、地図を指さしながら説明を撮っています。YouTubeにでもUPするのかな？

　周りには日陰になるような場所がなく、サンダルと足の間に砂が挟まって熱いのなんのって！ビーチサンダルにすれば良かった･････

　Ouadanneに戻る途中、道にお土産を広げている女性たちが。
　珍しく車が止まったので下車して眺めていると、控え目に勧めてくるので、ついつい石で造られた可愛い台所用品のミニチュアを購入です。

　笑顔の可愛いママがお昼ご飯を準備してお出迎えしてくれました。

　テラスでお昼ごはん。
　お腹は空いているけど、暑くてゴハンが喉を通りませんでした。美味しかったのに申し訳なかったです。

　食後、ひんやりとした床に横になって休憩していましたが、じわじわと暑さが。

　折角なので周辺を散歩をしてみる事に。
　少し歩いてみましたが、日差しのキツさと暑さで目眩がします。

　慌ててモーテルに戻ります。そんなに歩いたわけでもないのに、建物が見えてホッ！
　部屋に戻って大人しく夕方を待ちましょう。

　夕方になり、Old Townに向けて出発です。
　離れているのかな？と思ったらお昼間に歩いて行った街がそうでした。

　古い街並みが美しく残っており、石を積み上げて作られた街なので現在の街と遜色がありません。
　石垣もオリジナルのままとの事で、ビックリ。

　現在の方が人口が少ないらしく、暑いのもあって人影がなくヒッソリ静かです。

　映画のセットで造った街に迷い込んでしまったような不思議な雰囲気です。

　ここも砂に埋もれていく街のようです。

　世界遺産に登録されているそうですが、マークはどこにあったのかな？

　夕食のクスクスを美味しくいただいた後、部屋の上（屋根）に登れるようになっていたので、夕涼みを兼ねて上がってみました。

　夜になると涼しい風が吹くので、部屋の中にいるより外の方が快適です。
　蚊が居るので、蚊帳の中に入り、外で寝る方も多いようです。
　今日も充実した１日でした。