ヨーロッパ最後の秘境バルカン半島攻略!旧東欧諸国&砂漠の宝石ドバイの旅:セルビア・コソボ・アルバニア・マケドニア・ブルガリア・ルーマニア・アラブ首長国連邦旅行【17】(2016年秋4日目① 欧州の関ケ原、古戦場からの俯瞰)
2016/09/18 - 2016/09/18
10位(同エリア85件中)
とーりさん
昨年行ったクロアチアなど旧ユーゴスラビアの旅がとてもよかったので、スロベニアを除く残りの旧ユーゴ諸国と謎の国アルバニア、それにブルガリアとルーマニアの旧東欧諸国を訪問し、ヨーロッパ最後の秘境たるバルカン半島の国々をひとまとめに訪問してきました。
ユーゴ紛争で「世界の敵」となってしまったセルビアのイメージはそれと全く異なり、人々は親切で真面目な人が多かったです。そのセルビアとは緊張関係にあるコソボも、観光で訪れる分には平和で落ち着いており、戦争の跡は大分薄れてきているようでした。そして90年代まで鎖国を続け、東欧革命後国を開いたアルバニアでは東洋人がほとんどおらず、異邦人気分を満喫することができました。また、マケドニアの首都スコピエでは、銅像群のあまりの多さに驚愕し、ブルガリアの首都ソフィアでは、物価の安さとお土産の充実ぶりに喜び、ルーマニアはブカレストの国民の館では、その大きさに辟易しました。さらに、中継地点となったUAEでは、躍進を遂げるドバイへ日帰り観光をして、その発展ぶりに目を瞠りました。
いつものように詰め込みの雁字搦め日程で、1か国あたり1日程度で回らねばならない強行軍ですが、前回同様レンタカーでの旅も交えるなどさらに充実した旅となりました。
日程は以下の通りです。
1日目(9/15)成田発 ⇒ アブダビ
2日目(9/16)⇒ ベオグラード市内観光
3日目(9/17)ベオグラード市内観光 ⇒ スコピエ 🚙 プリシュティナ市内観光
4日目(9/18)🚙 ティラナ市内観光
5日目(9/19)🚙 オフリド 🚙 スコピエ市内観光
6日目(9/20)スコピエ市内観光 🚌 ソフィア
7日目(9/21)ソフィア市内観光 ⇒ ブカレスト
8日目(9/22)ブカレスト市内観光 ⇒ ベオグラード
9日目(9/23)⇒ アブダビ ドバイ市内観光 アブダビ ⇒ 成田
10日目(9/24)成田到着日
今回は4日目①です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さて今日は早朝の出発です。
市街地の道路が混まないうちに出発するのですが、首都プリシュティナをあまり観光できないのは残念です。
(ホテル6:26 ⇒ 6:54カズィメスタン) -
我が相棒もスタンバイOKです。
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昨日借りたときは8,335kmだったので一日の走行距離は118kmということになります。
もっと走ったように感じましたが、そんなに走っていなかったようです。ただし今日は倍くらいは走る予定です。 -
出発します。
まずは昨夜通ったチャルシャジャーミヤの前を通過します。
陽の光の中で見ると印象が違います。 -
早朝ということで道路も空いていて、運転もしやすいです。
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少し行くと右手にありました、救世主キリスト大聖堂です。
ここコソボはイスラムの国という先入観があるためか、ひっそりぽつねんと建っているように見えます。 -
その奥には国立図書館。宇宙的なデザインと言いましょうか、変わった形の建物です。大分離れた所からですが、見ることができて満足です。
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さらに走っていきます。
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昨日歩いてきたマザーテレサ大聖堂もこんな感じです。
鐘楼に登ってみたかったなあ。 -
昨日は気づきませんでしたが、プリシュティナは高層建築物もあって都会です。
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出発から30分、市街を抜けて丘陵を走っているとありました、カズィメスタンです。
国道から少し入ったところにありますが、小高いところにあるのですぐわかりました。
到着したのは7時前で、顕彰碑の周りは金網で囲われています。写真を撮ってすぐ帰ろうと思ったら、そばにある管理小屋から警察官と思しき人が出てきて、入口を開けてくれました。感謝です。
(カズィメスタン6:54~7:05) -
ということでラッキーにもそばに行くことができました。
カズィメスタンは1389年に行われたコソボの戦いの顕彰碑です。
コソボの戦いとは、セルビアなどのキリスト教連合軍とムラト1世率いるイスラム教徒のオスマン帝国軍の天下分け目の戦いで、スルタンであるムラト1世を戦場で失ったにもかかわらずオスマン帝国軍が勝利し、以後500年に亘ってドナウ川以南のイスラム支配が確立されました。 -
ここがその戦いの地であるとともに、オスマン帝国のスルタンが唯一戦場で殺害されたところでもありました。そういう意味でセルビアにとっては聖地であり、簡単にコソボを手放せない事情もあるようです。
ちなみにムラト1世の殺害は不意打ちに近いものだったのですが、殺害したオビリッチはセルビアの英雄となっていて、コソボ紛争後セルビア人が去った今でもコソボにはオビリッチという町があります。 -
近くで見ると筒状の煉瓦造り塔で、韮山の反射炉を思い浮かべてしまいました。
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キリル文字で何か書いてあり、十字と花輪がいくつか置いてありました。
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裏に回ってみるとなんと入口があります。
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どうやら中に入れそうです。
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入るとぐるぐる階段が上へ続いています。
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階段を登ると屋上になっていて、小高い丘にあることもあって周囲がよく見えます。
奥にある山並みには雲がたなびき、いい感じです。ただ、工場か火力発電所のような建物からは、モクモクと白煙が上がっています。 -
屋上にはコソボの戦いの案内板がありました。
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我が相棒も小さく見えます。
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東の方角には昇ったばかりの太陽が雲間から顔を覗かせていて、何となく神々しい風景です。
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北の方にも雲がたなびく山並みがあり、プリシュティナが盆地にあることを伺わせます。
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西の方角にはコソボの住宅地が広がります。
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南を望むとプリシュティナからの道が波を打って続いています。
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岐阜県ほどのコソボ領内を俯瞰できたような気がして満足です。
警官にお礼を言ってカズィメスタンを後にします。
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