2017初夏、ダム見学(4/5)：矢作ダム：内部見学、アーチ式コンクリートダム

2017/06/11 - 2017/06/11

矢作ダムの紹介です。矢作ダムは、愛知県豊田市と岐阜県恵那市にまたがる、一級河川・矢作川本流最上流部に建設された多目的のアーチ式ダムです。矢作第一ダムとも呼ばれます。

エリア 設楽・東栄(愛知)

• 交通手段: 観光バス

国土交通省が直轄する、矢作ダム管理署に到着しました。その建物光景です。矢作川水系矢作川に造られたこのダムは、左岸が愛知県豊田市閑羅瀬町、右岸が岐阜県恵那市串原に属します。

『国土交通省矢作ダム管理所』の表札のズームアップ光景です。矢作ダムは、一級河川の矢作川本流最上流部にある特定多目的ダムです。洪水調節、不特定利水、かんがい、上水道、・工業用水と発電を目的に建設されました。

小里川ダムと同じように、こちらでもヘルメットを着用しての内部見学です。中は涼しく、年間を通じて15度C前後です。

2003年(平成13年)に竣工した、まだ新しい小里川ダムと比較し、矢作ダムは1970年(昭和45年)にの竣工ですから、30年以上の年代差があります。その年数の差で生じたコンクリートからの白い析出物です。エフロレッセンス(白華現象)と呼ばれているようです。炭酸カルシウム成分とされ、コンクリート構造物の強度には直接は影響しないようです。

ダムの日常管理用の計器類です。この場所の測定器は『揚圧力』を測るもので、その記録がグラフにされていました。

矢作ダムの下流側の光景です。中間位置に3つのゲート、最上段近くに4つのゲートが見えています。最上段のゲートは、9・11豪雨とも呼ばれる2000年に一度だけ稼働したとお聞きしました。

立寄った稲生の道の駅から見えた、山の中腹にあった武田勝頼公所縁の『武節城址』の標識です。1575年の長篠の戦いで信長・家康連合軍大敗し、甲州に戻る途中に立ち寄った城址とされます。勝頼はわずか数百人の旗本に守られて到着し、一夜で信濃の高遠城に後退しました。