2015/08/22 - 2015/08/22
21位(同エリア554件中)
エンリケさん
2015年夏休みのスリランカ旅行9日目。
今回の旅の実質最終日は、セイロン島南西部の港町ゴールからコロンボに戻って、街の観光名所を散策。
さすがにコロンボはスリランカ第一の都市だけあって、街の大きさがこれまでのどの都市よりも大きく、トゥクトゥクを利用しながらの観光。
まずはフォート駅の南側、コロンボ第一の名刹であるガンガラーマ寺院、そしてスリランカ歴代王朝の遺品を集める国立博物館と回っていきます。
<旅程表>
2015年
8月14日(金) 成田→バンコク→コロンボ
8月15日(土) コロンボ→アヌラーダプラ
8月16日(日) アヌラーダプラ→ミヒンタレー→アヌラーダプラ
8月17日(月) アヌラーダプラ→ポロンナルワ
8月18日(火) ポロンナルワ→ダンブッラ→シーギリヤ→ダンブッラ
8月19日(水) ダンブッラ→キャンディ
8月20日(木) キャンディ→ピンナワラ(象の孤児園)→キャンディ(ペラヘラ祭)
8月21日(金) キャンディ→コロンボ→ゴール
〇8月22日(土) ゴール→コロンボ
8月23日(日) コロンボ→バンコク→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月22日(土)
5時50分、セイロン島南西部に位置する世界遺産の港町、ゴールの朝。
この日は今回のスリランカ旅行の実質最終日。
深夜の便で帰国の途に就くまでの間、コロンボを観光するため、早々に宿をチェックアウトし、駅へ向かいます。
前夜は遅くにスコールがあったらしく、旧市街の路上はまだ雨で濡れていて、心なし涼しい感じ。 -
旧市街の出口には、ゴールのアイコンとも言える時計塔が、この日も変わらない姿で佇んでいます。
世界遺産のゴール旧市街ともこれでお別れ・・・。 -
旧市街を出て6時10分、ゴール駅に到着。
さすがに鉄道駅は早朝から人の出入りがそこそこあります。 -
駅の向こうをよく見ると、往路では気付かなかった2つの巨大なゴープラム(南インドのヒンドゥー教寺院に多く見られる塔門建築)が。
ゴールはキリスト教の教会といいイスラム教のモスクといい、様々な宗教が混在する国際性豊かな街ですね。
【南インド・タミル紀行(1) カーンチプラムのゴープラム】
http://4travel.jp/travelogue/10824103#photo_link_31126055 -
駅舎に入るとこんなユニークな時刻表が。
コロンボ・フォート駅行きは6時55分、特急で1番線からの出発のようですね。 -
こちらが今回買った乗車券で、2等車で180ルピー(約170円)。
往路は3等車で100ルピー(約95円)でしたが、ゴール-コロンボ間の114kmという距離を考えると、2等車でも十分格安です。 -
6時20分、出発まで少し時間があったので、駅の中の食堂で腹ごしらえ。
注文したのは“ロティ”(小麦粉とココナッツのすり身を混ぜて焼いたもの)とヨーグルトのような白い色の飲み物(合計110ルピー=約100円)。
ロティはあっさりとした味で可もなく不可もなく(何かおかずがあればよかったのかも)、白い色の飲み物は“ラッシー”のような感じで、ほのかに甘く空腹を満たすことができました。 -
6時55分、コロンボ行きの列車は定刻通りゴール駅を出発。
この列車、実はゴール駅が始発ではないため、2等車でもこのとおり満席で座れず・・・。
しかしこの車両、“2等車”ということでのサービスなのか、扇風機や吊り革の数が異様に多く、何ともシュールな感じです(笑)。 -
さて、座れない分、開いているドアから腕を少し出して、走行中にこんな撮影もしてみたりして。
-
7時50分、ゴール出発から1時間ほど経って、左手にインド洋が見えてきました。
-
こんな砂浜のビーチも。
次回スリランカを訪れる時は、ハードな遺跡巡りの旅ではなく、海辺のリゾートでゆったり型の旅をしてみたいものですね。 -
8時50分、砂浜が岩場になって、だんだんとコロンボに近づいてきた感です。
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そして9時、定刻より15分遅れで列車はコロンボ・フォート駅に到着。
市内散策の前に、まずは駅の正面向かって左側にある“CLOAK ROOM”に重い荷物を預けます。
(写真は荷物の引き取り時に撮影)コロンボ フォート駅 駅
-
1階の受付で南京錠をもらい、2階に上がって、こんな巨大な木製ロッカーの一角に荷物を収めます(預け料56ルピー=約55円)。
ロッカーは大きなサイズが1番から24番まで、小さなサイズが25番から33番まであり、わたしは気を遣って小さな方に入れたのですが、収納後、受付のおじさんに番号を申告すると、どうやら大きい方は1日用、小さい方は複数日用だったらしく、やり直せとの指示が・・・。
このコロンボ・フォート駅の荷物預かり所、上記のとおりロッカーの数が33個しかないため、利用される方は早めに行った方がよいでしょう。 -
そんなこんなで9時30分、コロンボ市内の観光スタート。
コロンボの街の構造としては、フォート駅の南側が近代的なビルが多く立ち並ぶ新市街地となっており、まずはその中にある国立博物館を目指します。
地図を見ると、国立博物館までは3kmほど。
基本的にわたしはバスやタクシーを極力使わず、歩いて回るのが好きなタイプなので、最初は次々に現れるうざいトゥクトゥクの勧誘を拒み、徒歩で黙々と南に向かって進んでいきますが、そのうち容赦なく照りつける灼熱の日射しに耐えられなくなっていきます・・・。
真夏の関東内陸部ほどは暑くないものの、さすがに日陰がなく交通量も多いメインストリートを歩き続けるのはきつい・・・。
ということで、9時50分、折よく現れたトゥクトゥクのおじさんの誘いに乗ってしまいます。
(深く考えずに成り行きで乗ってしまったのは、これまでの経験から、エジプトやタイなどと違って、スリランカだから大してぼられないだろうとの安心感があってのこと。) -
おじさんは素直に国立博物館まで乗せていってくれるかなと思っていたら、“あなたは日本人か?仏教徒なら博物館よりもガンガラーマ寺院を見ておくべきだぞ”との営業が。
彼があまりにも熱心にガンガラーマ寺院を勧めるので、ちょっとくらいならいいかなということで、立ち寄り決定。
途中、道端にはゴールでもみたこんな大きなゴープラムや、真っ黒なアバヤをまとったムスリムの女性の姿が。
さすがはスリランカ一の都市コロンボ、多宗教が混在する街ですね。 -
10時、ジェフリー・バワの設計で有名な“シーマ・マラカヤ寺院”を横目に、そこから道路を挟んですぐのところにある“ガンガラーマ寺院”(Gangarama Temple)に到着。
トゥクトゥクを降りるとドライバーのおじさんも降りてきて、どうやらガイドをするつもりのよう。
これはガイド料目当てだなと思いつつ、信心深いスリランカ人のことだから法外な要求はないものと勝手に推測して、そのままガイドをしてもらうことに。ガンガラーマ寺院 寺院・教会
-
まずは寺院の側面にある外壁の見学から。
首が痛くなるほどに高い壁の表面には、ハスの花を意味していると思われる幾何学模様の列とともに、仏陀の生涯における名場面を描いたいくつものレリーフが。 -
次に正面入口から寺院の中に入り(入場料200ルピー=約190円)、最初の部屋ではご本尊である巨大な仏陀の座像とご対面。
-
座像のすぐ脇には分身のような立像が。
ポロンナルワのガル・ヴィハーラやダンブッラの石窟寺院でも見た、スリランカの寺院における仏像の組み合わせ様式ですが、前2者と違ってこのガンガラーマ寺院には涅槃像がありません。
時代の変遷に伴い、都市部ではスペースをとる涅槃像は遠慮されたのか・・・。
また、東南アジアの仏像と違って、肌が金ピカでなく黄色いところも、遥か昔から続くスリランカの仏像の特徴のようです。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(8) ダンブッラ石窟寺院における座像と立像の組み合わせ】
http://4travel.jp/travelogue/11206782#photo_link_47200058 -
そして天井には曼陀羅のようにも見える図柄が。
円のいちばん外側にはアヌラーダプラやミヒンタレーで見た仏塔(ダーガバ)群が描かれており、このガンガラーマ寺院が、古代シンハラ王朝で保護されたスリランカにおける最初期からの仏教の系譜を引き継いでいることが見て取れます。 -
ガンガラーマ寺院の庭にはこんな大きな菩提樹が。
アヌラーダプラやキャンディで見た菩提樹と雰囲気がよく似ています。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(1) アヌラーダプラ遺跡地区のスリー・マハー菩提樹】
http://4travel.jp/travelogue/11108026#photo_link_42776602
ただ、1点だけ違うのは、アヌラーダプラやキャンディでは白い衣装に身を包んだ、いわゆる“正装”の巡礼者が多かったのに対し、こちらはカジュアルな恰好の参拝者が目立っていて、正装をしている方が少ないということでしょうか。
やはりスリランカの人々にとって、シンハラ王朝の都であったアヌラーダプラやキャンディなどの伝統ある寺院と、比較的新しい街であるコロンボの寺院とでは、参拝に対する気合の入れ方が違うのかもしれません。 -
庭の一角には、インドネシアのボロブドゥール遺跡を思わせる仏像とストゥーパの一群が。
どこかからの寄附により造られたものなのか、これまでスリランカで見てきた仏像や仏塔とかなり系統が違うので、この場所にあることに非常に違和感を覚えますね・・・。 -
あとは仏像や美術品など、この寺院のコレクションを案内されます。
ドライバーのおじさんは、ところどころ立ち止まっては簡単な英語で作品を解説。
これまで何人もの外国人観光客を相手にしていたのか、手慣れたものです。 -
奥の部屋には世界各国から寄付された仏像も。
こちらは韓国から寄付されたもの。
写真には残せませんでしたが、当然日本からのものもありました。 -
部屋の一角にはこんなきらびやかな装飾品も。
うーむ、仏教寺院としては方向性が違っている感じも。
まあ、ヨーロッパの大聖堂も中世の豪華な装飾品を展示しているし、日本の寺院が質素すぎるだけかも。 -
こちらは象牙で造られた工芸品。
何だか仏教思想と相容れない気もするのですがどうなのでしょうか?? -
こちらは仏陀の顔が立体的に見えるというトリックアート。
実際にはへこんでいるのですが、目の錯覚で盛り上がっているように見えます。
以上でガンガラーマ寺院の見学を終了。
時刻は10時20分、急ぎ足で20分ほどの見学時間でした。
あまりゆっくりだと、あとでドライバーからガイド料を多く請求されると考えたからでもありますが。 -
そして10時30分、今度こそ本当に国立博物館に到着。
トゥクトゥクのおじさんはなおも、“見学が終わったら宝石店に案内するぞ”とか営業攻勢をかけてきますが、ここはきっぱりとお別れ。
運賃は200ルピー(約190円)とのことでしたが、ガンガラーマ寺院のガイド料としてもう200ルピーを渡したところ、特に満足でも不満足でもなさそうな顔をして去っていきました。
さて、お目当ての国立博物館は一部がシートで覆われ改修中の模様。
ちゃんと営業しているのかなと思いつつ中に入ってみると・・・。コロンボ国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
内部は平常通りで、いたって普通に営業しているようでした。
入館料は併設の自然史博物館とセットで600ルピーに、撮影料250ルピーが加わって合計850ルピー(約790円)。
1877年に当時の英国セイロン総督によって造られた2階建てコロニアル建築の博物館は、建物自体も味があって、さすがはスリランカ最大の博物館という感じ。
ただひとつ、建物が古いせいか、冷房が効かず汗がダラダラと垂れてきて、集中して見学しづらかったところが残念な点ではありましたが・・。
【国立博物館HP】
http://www.museum.gov.lk/web/index.php?lang=en# -
それでは、国立博物館の主な展示品をご紹介。
ここには、スリランカの古代から近代までの歴代シンハラ王朝の遺品が数多く展示されています。
まずはアヌラーダプラで出土した、8世紀、古代シンハラ王朝時代の“パドマ・ニディ”(Padma-Nidhi)のガードストーン。
パドマ・ニディとはヒンドゥー教の富の神で、この外来の神を家の入口に据えることで、富が手に入ると古代の人々は考えたのでしょうか。
そういえばアヌラーダプラの王宮跡のガードストーンがこんな太っちょのおじさんのような姿をしていましたね。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(2) アヌラーダプラ遺跡地区の王宮跡のガードストーン】
http://4travel.jp/travelogue/11112057#photo_link_42913853 -
続いては9世紀の菩薩(Avalokitesvara)像。
“菩薩”というと、現在のスリランカに伝わる上座部仏教でなく大乗仏教をイメージしますが、古代シンハラ王朝の時代には、このような像が造られるほどに大乗仏教の一派も活動をしていたようです。
ちなみに解説板をみると、“長い手足がパッラヴァ朝(3~9世紀に南インドを支配したタミル系の王朝)美術の特徴”との記述があり、当時の南インドと一定の交流があったことをうかがわせます。
確かに、7世紀のパッラヴァ朝時代に造られた南インド・マハバリプラムのファイブ・ラタのレリーフを見ると、細長い手足といい、この菩薩像と似通っていますね。
【南インド・タミル紀行(7) マハバリプラムのダルマラージャ・ラタのレリーフ】
http://4travel.jp/travelogue/10844653#photo_link_31872689 -
こちらはポロンナルワで出土した12世紀の“サマーディ仏像”(Samadhi)。
サマーディ仏像とは瞑想する仏陀像のことで、アヌラーダプラで見た同像とそっくり。
アヌラーダプラの仏像製作技術がほとんど技法を変えずにポロンナルワに伝わったのですね。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(2) アヌラーダプラ遺跡地区のサマーディ仏像】
http://4travel.jp/travelogue/11112057#photo_link_42885016 -
こちらは同じくポロンナルワで出土した、12~13世紀の“踊るシヴァ神”こと“ナタラージャ”(Nataraja)の青銅製の像。
ポロンナルワの博物館でも見ましたが、中世のポロンナルワ王朝時代はヒンドゥー教の神々の像がかなり多く見つかっている模様。
この時代、王朝内でヒンドゥー教の勢力がかなり幅をきかせていたということなのでしょうね。 -
続いてはずっと時代が下って18世紀、キャンディで出土した、短剣と盾を手に持って踊っているような兵士のレリーフ。
この時代になると、宗教から離れた自由な主題の作品が多くなってくる印象です。 -
こちらは18~19世紀、キャンディの真鍮製の寝仏。
この時代になると、ヨーロッパの技術を取り入れたのか、金属製の精巧な彫刻が登場してきます。 -
こちらは1693年にオランダからキャンディ王国のWimaladharmasuriya2世に贈られた玉座。
この玉座はその後、1817年のキャンディ王国滅亡まで、6代の王にわたって使われ続けます。
滅亡時には英国によって接収されますが、1934年、時の国王ジョージ5世によりスリランカに返還され、こうして国立博物館に展示されるようになったとのこと。 -
こんなかわいらしいお子ちゃまもお母様に連れられて博物館を見学。
こんな小さなうちから英才教育ですかね(笑)。 -
2階に上がると、このように絵画がズラリと並ぶ間が。
どんな絵かと思って近づいてみると・・・。 -
12世紀に制作された、ポロンナルワのティワンカ・ピリマゲ寺院の壁画の模写とのこと。
5日前、ポロンナルワを訪れた時は、同寺院にはわずかな壁画しか残されていませんでしたが、これらは20世紀前半の壁が傷む前に模写されたものとのことで、かなりの量のものが掲示されています。
描かれているのは仏陀の前世の物語である“ジャータカ物語”の場面で、“シーギリヤ・レディ”のように、明るい様々な色彩が使われていたことが見て取れます。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(6) ポロンナルワのティワンカ・ピリマゲ寺院内の壁画】
http://4travel.jp/travelogue/11198436#photo_link_46735428 -
こちらは20世紀の“Krsna Raksa Baliya”と題された絵画。
ゴールの国立博物館でも見た、“Bali Art”と呼ばれるスリランカ土俗信仰のアートの一形態で、たくさんの神々に囲まれて中央で仁王立ちをしている黄色い肌の神様(?)は、悪霊退散のシンボルとのこと。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(13) ゴールの国立博物館のBali Art(スリランカ土着の呪術信仰がアート化されたもの)のお面】
http://4travel.jp/travelogue/11235321#photo_link_48422557 -
2階の見学を終え、別館に移ります。
こちらはオランダ東インド会社製造の陶器の展示。
同会社のイニシャルである“VOC”の文字が一部に見られます。
“陶器”というと中国という感じがしますが、実は16世紀からオランダのデルフトなどでも製造されていたんですね。 -
続いてスリランカの民族衣装の展示。
左がタミル人で、右がシンハラ人のもの。
同じサリーでもシンハラ人の女性の方は腰のところにアクセントがあり、上下に分かれている感じです。 -
こちらは“ダッチ・バーガー”(Dutch Burgher)と呼ばれるオランダ人入植男性と現地女性との子孫の民族衣装。
オランダの民族衣装そのまんまという感じですね。 -
こちらはアラブ商人の末裔であるムスリムの民族衣装。
女性でも顔や肌をけっこう露出しているところがスリランカ的。 -
こちらはキャンディ王国の貴族の衣装。
そういえばキャンディの街なかで見かけた結婚式か何かのコスプレサービスの看板に、こんないかつい肩をした男性が写っていましたね。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(10) キャンディの伝統衣装の看板広告】
http://4travel.jp/travelogue/11219737#photo_link_47679024 -
衣類コーナーの最後は、キャンディにおいて“戦いの神”である“カタラガマ神”に捧げられたというカーテンクロス。
6つの頭と12の腕を持つ全身真っ赤な神様が孔雀に乗っているという何とも奇妙な図柄。
そういえばキャンディのエサラ・ペラヘラ祭で見かけたカタラガマ寺院の一団は真っ赤な衣装を着ていたし、やはり勇ましいカタラガマ神は“赤”がイメージカラーなのでしょうね。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(11) キャンディのエサラ・ペラヘラ祭のカタラガマ寺院の一団】
http://4travel.jp/travelogue/11046246#photo_link_40146922 -
そして出口付近では、籠や鍬などの農作業用具の展示とともに、こんな人形を使った農村風景のジオラマが。
いろんな王朝があってもやはり国の基幹は農業ですな・・・。
以上で国立博物館の見学を終了。 -
続いて国立博物館と併設されている国立自然史博物館(National Museum of Natural History)へ。
こちらはスリランカの動植物について、剥製や模型を使った様々な展示がなされています。
写真は孔雀の剥製。
建物自体が古いこともあるのでしょうが、冷房が効かない保存条件の悪い環境の中で、展示物がくたびれている感も。
【国立自然史博物館HP】
http://www.museum.gov.lk/web/index.php?option=com_regionalm&task=regionalmuseum&id=11&Itemid=74&lang=en国立自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
こちらはスリランカの貴重な輸出品であるセイロンティーに関する展示。
茶葉の生産地の分布とともに、味や色の違いの解説が。 -
自然史博物館の一角にはこんな仏塔(ダーガバ)の構造に関する展示も。
アヌラーダプラのジェータワナ・ラーマヤの断面図で、レンガと土を積み上げて造ったことがよく分かるようになっています。
【灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ(1) アヌラーダプラのジェータワナ・ラーマヤ】
http://4travel.jp/travelogue/11108026#photo_link_42781784
このほかシーギリヤの都市構造に関するパネルも展示されていて、あわせて今回の旅のおさらいをすることができました。
さて、時刻は13時30分。
冷房が効いていない過酷な環境の中の見学でしたが、興味深い展示の数々に、なんだかんだで3時間たっぷり過ごしてしまいました。
次回はいよいよこの長かったスリランカの旅の最終回。
飛行機の時間まで、コロンボ市内の残された観光名所を貪欲に回っていきます!
(灼熱と豪雨、そして笑顔のスリランカ旅行9日目後半~引き続きコロンボ観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 川岸 町子さん 2017/06/05 22:22:50
- 懐かしい思い出がよみがえります!
- エンリケさん、おばんでした☆
ゴールの駅舎、昭和を思い出すような列車の切符、算数の教材のような列車の時刻を表す時計。
懐かしい旅を思い出させて頂きました。
みなノスタルジックで、ほのぼのしたスリランカの良さが表れています。
列車から手を出しての撮影、そんなちょっとした体験が、楽しい思い出になりそうですね。
ゴール駅の向こうに、2つのゴープラムがあるなんて、初めて知りました!
これ程敬虔な仏教国スリランカで、様々な宗教がそれぞれ存在しているのは、素晴らしいです。
意外とイスラム教徒も多いですものね。
コロンボで声をかけてきたトゥクトゥクのドライバーは、慣れたガイドさんだったのですね。
「おじさんは素直に国立博物館まで乗せていってくれるかなと思っていたら、“あなたは日本人か?仏教徒なら博物館よりもガンガラーマ寺院を見ておくべきだぞ”との営業が。」
きっとご自身が大好きな寺院なのでしょうね。
どの国の人にも見てほしいから、声をかけて案内しているのでしょうね?
私もエンリケさんのように、案内してもらい、さらっとチップを渡すようなことがしてみたいです。
旅をするうえで、やはり男性はいいなぁと思いました。
私はコロンボは駅周辺を少し歩き、早めに空港に行くようにしました。
シンハラ人とタミル人の衣装の違いや、仏塔の断面図、興味深いですね。
旅の最後に、今までの行程のおさらいをなさる、旅が一層深まりましたね(*^▽^*)
冷房の行かない中での3時間の見学、さすがです!
私なら、ギブアップだわ…。
町子
- エンリケさん からの返信 2017/06/10 20:53:00
- アジア諸国は行けるうちに行っておくに限ります。
- 川岸 町子さん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
> ゴールの駅舎、昭和を思い出すような列車の切符、算数の教材のような列車の時刻を表す時計。
> 懐かしい旅を思い出させて頂きました。
> みなノスタルジックで、ほのぼのしたスリランカの良さが表れています。
こんなノスタルジックな光景がいつまで見られるのか・・・。
アジア諸国は早く行かないと、どんどん変わってしまいそうですよね。
> これ程敬虔な仏教国スリランカで、様々な宗教がそれぞれ存在しているのは、素晴らしいです。
> 意外とイスラム教徒も多いですものね。
宗教の共存というのは、経済が順調なときとか、うまくいくときはうまくいくものですよね。
多くの場合、信仰の本質ではない、格差とか何か別の不満が宗教を対立の道具にさせてしまうのでしょうね。
> コロンボで声をかけてきたトゥクトゥクのドライバーは、慣れたガイドさんだったのですね。
> きっとご自身が大好きな寺院なのでしょうね。
> どの国の人にも見てほしいから、声をかけて案内しているのでしょうね?
> 私もエンリケさんのように、案内してもらい、さらっとチップを渡すようなことがしてみたいです。
> 旅をするうえで、やはり男性はいいなぁと思いました。
> 私はコロンボは駅周辺を少し歩き、早めに空港に行くようにしました。
やはり女性の場合は、旅をする際の警戒度が、男性よりも高くなってきますよね。
他の方の旅行記を見ると、一人旅の男性でも、通りがかりのスリランカ人にガンガラーマ寺院を見に行こうと誘われて、トゥクトゥクに乗って一緒に行ったら千円以上のお金を巻き上げられたという話もあって、要注意だと思います。
素朴な人の多いスリランカでも、相手から言い寄ってくる場合は“逃げ”のことも考えて行動しないといけないですね。
> シンハラ人とタミル人の衣装の違いや、仏塔の断面図、興味深いですね。
> 旅の最後に、今までの行程のおさらいをなさる、旅が一層深まりましたね(*^▽^*)
コロンボの国立博物館は、スリランカの遺跡巡りの旅のおさらいができる、本当に素晴らしい博物館でした。
ただひとつ、空調が改善されれば申し分ないのですが・・・。
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