2011/10/27 - 2011/10/29
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ノーーウォリーズさん
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シルクロードの旅の中編です。西側のパキスタン国境から東に向かい、トルファンと敦煌を訪れました。この辺りは漢族にとっては西域開発の最先端、イスラムにとっては最東端であり、シルクロードの要所として古くから両方の文化が交じり合ったところです。周辺の景色は砂漠、水もない乾燥した住み難い地域にそんなに古い人類の歴史があるなんて驚きです。シルクロードを2週間で横断するためトルファンと敦煌には僅か各1日だけでしたが、とても足りません。時間があればもっとじっくりと滞在したかったです。
- 旅行の満足度
- 4.0
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カシュガルから空路でウルムチへ。新彊ウイグル自治区の首都ウルムチをウイグル族の町と思うとガッカリするでしょう。モダンで完全なる漢族の町と見るべきです。郊外には美しいところもあるのでしょうが、時間がなく1泊して博物館に行っただけです。
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バスでトルファンへ。途中に見える雪山は綺麗ですが、この辺りは手付かずの自然とは言えず、永遠と続く風力発電所です。中国も温暖化対策に投資していることはとても良いことですが、こうして綺麗な風景が損なわれているとは、複雑な気分です。高速道路で事故があり、結局5時間ほどかかりました。
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トルファン Turpanに着いたのは夕方。滞在は24時間ほどしかないため、1分も無駄にできません。早速タクシー(60元)で交河故城 Jiaohe Guchengへ。歴史は長く紀元前2世紀に漢族によって町が形成され、シルクロードの拠点として栄えました。しかし14世紀ごろから荒廃が進み、今ではご覧の様に廃墟。効河故城は広くで30分ほど歩いてもまだまだ先があります。
交河故城 城・宮殿
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日が暮れると帰って来れないと困るので、十分時間をとって見回れなかったのが残念です。日没ギリギリだったので、他に誰もおらず独占できたのは良かったですが。この夜に明日の1日タクシーツアーを予約します(250元/人)。
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翌日朝のタクシーツアー、最初に向かったのがトルファンから東へ30km、ウイグル族の村ツヨック Tuyoq、こちらも廃墟の古墳などがありかつてイスラムの交易拠点として栄えていた跡があります。
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しかしこの村は現在も人が住んでいます。写真は現在も使われているモスク。この村は現地のウイグルの生活を見るのに良い所です。
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おじいさんが家に招いてくれました。最初は親切な人だと思ったのですが、後からしっかりチップを要求されました。この顔を見たら要注意。
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次に高昌故城 Gaochang Guchengへ。効河故城より更に広大で漢族の都市の廃墟です。高さ10m以上もある城壁はその当時の都市の規模が大きさを示しています。トルファンには廃墟ばかりで興味ない人にはつまらないでしょうが、私はシルクロード最盛期の繁栄を想像しながら歩いたので飽きませんでした。
高昌故城 城・宮殿
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背後に見えるのが火焔山 Flaming mountains。灼熱の夏にはその赤く見える山が炎の様に見えるそうですが、10月下旬はもう寒くその面影はありません。これ位の寒さは廃墟を歩き回るには丁度良い気温です。夏は暑すぎるでしょう。
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この辺りは孫悟空の西遊記の舞台となった場所でもあります。筋斗雲で、、ではなくタクシーで更にトルファンから東に60kmほど進むと荒涼とした風景が広がります。
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ベゼクリク千仏洞 Bezeklik Cavesです。整備されドアが整然と並んでおり起源の4世紀ごろの雰囲気とは違うのでしょうが、それを開けて中に入ると立派な壁画が残っています。部屋の中は壁画以外はなにもありませんが、千仏洞の名前が示す通り、かつては仏像などの宝の山だったそう。沢山の部屋がありますが残念ながらそのうち数箇所しか中に入れません。
ベゼクリク千仏洞 史跡・遺跡
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冬のオフシーズンのため殆ど観光客もいない中で、ひとり楽器を弾くおじいさん。
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帰りに蘇公塔 Emin mosqueに寄ります。ここはトルファンの郊外でバスで来ることもできます。美しいイスラム建築が印象的です。そして高さ44mの塔がそびえます。中東にでも来た気分です。ここは比較的新しく1777年に建築されたそう。
蘇公塔 建造物
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モスクの中は珍しく木造のつくりです。木も生えていないトルファンで木材をあえて使っている理由はなんなのでしょうか。
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ツアー終了後、バスに乗り1時間、トルファンの鉄道駅へ行き夜行電車で敦煌を目指します。苦労しながらも何とか切符を購入。ほぼ満席で途中のハミまでしか寝台が買えず、その後は立席券、、早朝バスに乗り換え、なんとか敦煌へ(注:2014年12月に高速鉄道が完成したので現在と状況は違います)。ここは極寒です、標高3500mのタシュクルガンより寒い。そんな思いをしても行きたかった場所は鳴沙山月牙泉 Mingsha shanです。到着するとラクダが迎えてくれました。
鳴沙山 月牙泉 砂漠・荒野
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砂漠の中に佇むひとつの寺院と月の形をした池 Crescent Moon Lake、とても絵になります。凄く僻地にある様に見えますが、実は敦煌の町からバスで10分位で到着してお手軽に来れます。シルクロードはこの先タクラマカン砂漠を越えます。かつては文字通りここはオアシスだったのでしょう。
鳴沙山 月牙泉 砂漠・荒野
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敦煌でもう一箇所行ったのが莫高窟 Mogao Cave、入口の雰囲気からしてもう漢文化圏来ていることを実感します。
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オフシーズンのためかチケットも容易に入手。丁度日本からのツアー団体がいたため、その中に混じって日本語ガイドと行動です(ガイドは必須)。外は綺麗に整備されすぎて当時の雰囲気ではないかも知れませんが、中には高さ10mの巨大な仏像や壁画あり見ごたえがあります(内部の撮影は禁止)。壁画が描かれた合計面積は45000m2だそうで、沢山の部屋がありますが、中に入れるのは僅かです、また来いと言うことでしょうか。敦煌の滞在は僅か12時間、再度夜行電車で蘭州へ向かいます。
莫高窟 史跡・遺跡
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