フロントの前にある説明用のモニター。ボタンを押せば、苫小牧や敦賀の観光案内などが出でくる。これは便利だ。

新日本海フェリー「すいせん」乗船記4（苫小牧東→敦賀）

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2017/05/04 - 2017/05/04

5275位(同エリア10447件中)

#クルーズ

エリア

新潟

再びレストランで昼食。値段はカレー付きラーメンセットが900円＋サラダ250円で1150円。

料金が高くても、とりあえず野菜は食わないといけないという意識が働く。旅行中なのに、病気になって倒れては意味がないからだ。

ちなみにラーメンは醤油ラーメンだが、味噌ラーメン、知床塩ラーメンと選べる。人気なのは知床塩ラーメンで、他の客も結構頼んでいた。

後でこの塩ラーメンを食えば、と後悔した。
船内の売店では北海道限定でしか売ってないもの、など品揃えは豊富だったが、気になったのは新潟限定というこのビール。買ってみた。
苦味の濃いビールだなぁ、と思って、缶を眺めてみたら「北海道千歳工場生産」と書いてあって吐き出しそうになった（笑）

このビールも新日本海フェリーで北海道から新潟に運んでるんですかね？
どれ、腹もふれたし、ほろ酔いにもなったので、フォワードサロンに行きますか。
エントランス付近に施設が充実していることに加え、ここは先頭の端っこにあるせいか、思ったより人が少ないでしたね。

ここで読書にしばしふける。本は司馬遼太郎の花神。

ただでさえ行きたい場所が増えている中、こういう歴史小説を読むと行きたい場所が更に増えて困る（笑）

大阪の適塾とか行きたいなぁ。以前、適塾のすぐ近くのホテルに泊まったことがあるけど、見落としていた。
で、読書に疲れたら、紺碧の海で目を休ませる。

まあ、なんて優雅で贅沢なひとときだろうか。ゴールデンウイークは、多くの人が混雑や渋滞で疲れを負うというのに。なんかバチが当たりそうだ（笑）
吹き抜けの中庭みたいな光景。両サイドは個室で、真ん中は非常用通路のようだ。

昭和末期の新興集合住宅みたいな面白い光景だ（笑）こういう光景がフェリーで見られるとは。

真ん中の非常用通路、できれば小川とか池とか庭園風に作れば面白いのだが（笑）この両サイドの個室からは海を見ることができないのだから。
アルコールが回ったので自分のベットで軽く寝た後、エントランスに戻ってみる。
そしたら15時からカフェ前でジャグリングのショーが行われてました。

デジカメで撮ってたら演者の人から「写真をツイッターにでも載せても構わないですよ」と言われたのでここで載せます（笑）

21時間もの船の長旅でも船内のイベントが充実して面白いです。

それと前後して能登半島の沖に差し掛かり、舳倉島を見ました。生まれて初めて見ます。

スマホの電波も、ここから先は北陸沿岸を行くので入るようになります。
船内にはトレーニングルームまであります。ダラダラとビール飲んだり、読書したりと身体を動かしてないので、ここで動かします。
このキャンディ1個分のカロリーを消費するのに、15～20分は運動しました。疲れました（笑）
船内にはカラオケボックスもあります。

各施設とも営業時間があり、それもまちまちなので、フロント前のモニターあたりで確認しておいた方が良いでしょう。
長旅もそろそろゴールが見えてきました。

日本海がベタ凪だったこともあり、退屈さはないでした。むしろ楽しい旅路です。

レストランで夕食。

今回はビーフシチューでしたが、これが大当たり！です。肉を噛むと、一気に肉汁が出できて、最高に旨い！

「新日本海フェリー名物」と銘打ってるだけに、流石です！

私は畜産の盛んな鹿児島県大隅半島の人間。
だから、そこそこ安くて旨い肉ばかり食べているので、全国各地を旅して肉を食うと物足りなさを感じるのですが、この肉はそうではありませんでした。

ビーフシチューは800円だった記憶がありますが、これはおかわりすれば良かった！（笑）
やがて太陽が日本海に沈みます。プロムナード、外に出られるデッキには再び人が集まりだします。
甘い黄昏に多くの人々が魅了されてました。
夕闇が迫ると、海の上に複数の明かりが見えてきます。
越前沖のイカ釣り船の明かりです。昔は漁火でしたが、今はLED。福井県は去年から漁船のLED化に本格的に補助金を出しはじめたとか。

しかしLEDの明かりもまた一興。闇が深くなるにつれ、海に浮かぶ真珠のように白い輝きが増します。この越前沖のイカ釣り漁は４月～８月の光景とのこと。

長い旅路の終焉間際に、このような美味と絶景が待っていたとは意表を突かれました。

20時30分定刻通りに敦賀到着。ここでも折り返し時間が短いため、到着前の船内ではクルマに乗るよう船内放送が流れました。長い航路とは裏腹に、早く降ろしてしまおう、という慌ただしさが感じられました。

今度は同じ新日本海フェリーの舞鶴→小樽航路の北行きに乗りたいですね。