まだ雪残る栄村

2017/05/03 - 2017/05/07

4月末に仕事が決まり、今回の仕事は休みの日程はきっちり決まっている。GWは仕事を始めてわずか1週間後だったが、安心して休みの予定を立てることができた。ただし、直前ということで手頃な値段の宿がまったく取れない。ためしにほぼ毎年泊まっている栄村の吉楽旅館に電話してみると、二つ返事でOKだった。それはそれでちょっと大変そうな気もするが。
ともあれ、栄村に二泊することにして、旅程を立てた。

エリア 飯山・栄村(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回はひたすらのんびりしようと考えて、基本的に下りばかりのコースにした。
スタートは小海線の野辺山駅。最高駅だから当然後は下りだけ。

途中の海尻にあった、医王院。後ろは海尻城址のようだ。

1日目の宿泊は松代。古民家を利用した「布袋屋」というゲストハウスが安かったので泊まることにした。雰囲気も良く、宿の人は地域の歴史にも詳しく、夜遅くまでいろいろとお話を聞かせてもらった。
シャワーはあるとのことだったが、宿泊者のほとんどは近くの温泉に行っていた。私はすぐそばの銭湯に行ってみた。シャワーもない昔ながらの銭湯だったが、温泉施設よりもこうしたところの方が町の雰囲気が感じられて好きだ。

梅の湯 名所・史跡

翌朝は松代の町の中を少し散策。

松代城跡 名所・史跡

旧松代駅 名所・史跡

象山神社 寺・神社・教会

松代大本営の入り口の一つ。まだ開いていなかった。

松代象山地下壕 名所・史跡

松代象山地下壕 名所・史跡

もうひとつの歴史館 松代 名所・史跡

ちょっと変わった作りの竹山随護稲荷神社

千曲川の渡し場の跡。

途中、中野の「つけめん丸長」でお昼。
このルートをとったのはここに寄るためというぐらい丸長は大好き。

16時頃、予定通り、栄村の「吉楽旅館」に到着。
この日の昼まで団体客があったようだが、今日からは私ともう一人の常連さんだけ。

吉楽旅館 宿・ホテル

窓の外の桜はちょうど見頃。
今年は咲くのが遅かったとのことで、女将さんは「エスペラさんが来るのを待ってたんじゃないですか」と。女将さんだけですよ、そんなことを言ってくれるのは。

森宮野原駅

地震でなくなった家の跡。以前はフラワーポットなどが並べられていたが、だんだんそういうのもなくなってしまっているようだ。
復興のための物産づくりなど地震の直後は話題になったが、結局は軒並み失敗して、負債と在庫が積み増しているだけだと聞く。地域に似つかわしくない箱物も増えている。

その中で、今回非常に良かったのは、昨年できた歴史文化館「こらっせ」。旧東部小学校志久見分校を改修し設立された施設で、地域の民具などを多数展示してある。しかもその多くは、地震で被災した土蔵などからレスキューしたもので、土蔵の内部の再現などもあり、ありがちな民俗資料館とはひと味違った。
さらに１階にはJBLのスピーカーとKT-88という真空管を使ったアンプがあり、実際に聞くことができた。KT-88のシングルアンプは力強くグレンミラーのスイングが面白かった。パラレルプッシュプルの方は高音部もきれいで、カーペンターズを聴かせてもらったが、ピアノなど良さそうな感じだった。
まさに「文化」という名称がぴったりの施設だと感じた。惜しむらくは、google マップには掲載されておらず、道に案内板もない。吉楽旅館で教えてもらわなければ絶対に分からなかった場所だ。

翌日は荷物を旅館において、身軽に秋山郷を目指す。
いったん津南まで下りて、そこから中津川に沿って秋山郷を目指す。

津南町歴史民俗資料館
縄文時代の土器がかなり充実していた。

津南町歴史民俗資料館 美術館・博物館

見玉不動尊 寺・神社・教会

猿飛橋。
由来を見ないとなんで観光地だか分からなくなっていますが。

見倉橋

当初予定では「のよさの里」まで行くつもりだったが、けっこうきつい登りも多い上、道幅が狭く、自転車ですらすれ違うのが怖い場所が何カ所もあり、そうしたところは押していった。
そのせいでけっこう時間がかかり、無理せずに手前の「小赤沢温泉 楽養館」で昼食と温泉を楽しむことにした。

去年の夏は入り口にはブルーシートが貼ってあったが、やっと直っていた。
また、ざるそばを頼むとわさびがついてこなかったので尋ねると、わさび菜と一緒に食べてみてくださいとのことだった。たしかに一風変わった感じで、これはこれで良かった。

小赤沢温泉楽養館 温泉

帰りは林道を通ってショートカットしようとしたら、途中から雪で通れなくなっていた。

国道ながらけっこうな悪路でスピードも出せず苦労しながら下っていたら、突然ものすごい金属音。どこか壊れたのはすぐ分かったので慌てて止まって見てみると、泥よけが真っ二つに割れていた。
10年以上も使っているので金属疲労でもあるのだろうが、ちょっと参った。
そのままだとタイヤを擦るので、ビニールひもで仮固定して後半の旅程はしのいだ。

翌日は期待通りの雨。しかも、予報よりも早く降りだし、雨脚も強くなった。
当初予定では十日町から76号を通って六日町、湯沢と走るつもりだったが、十日町からほくほく線を使っての輪行に切り替えた。
その後、湯沢温泉駅で昼食を取り、水上まで輪行。
予想通り、谷川岳を越えると雨は降っていなかった。

水上にはちょうどSLが来ていた。

ＳＬ転車台広場 (水上駅構内) 名所・史跡

水上からはまた下りばかり。
休みはまだ一日あるので、渋川に一泊した。

安くて大浴場のある駅前ビジネスホテル「ホテルたつみ」が空いていたのでそこにしたが、ここが大当たり。古い建物だったが、大浴場はきれいで景色が良い。さらに、朝ご飯は最上階で榛名山などを見ながらとることができた。ご飯はタケノコご飯で、煮物などはちゃんと作ってあり、温かい。人の良さそうなおばさんが一人で切り盛りしていた。

最終日はお昼までに行けるところまで行くことにし、結局、深谷で終了にした。

深谷駅 駅