菅原道真　史上空前の左遷道は天神様への昇華の花道か

2017/05/12 - 2017/05/12

　醍醐天皇の治世で菅原道真は出世して右大臣（８９９）に上り詰めるが、そこまで。醍醐天皇を廃立して娘婿の斉世親王を皇位に就けようと謀ったと誣告され、罪を得て大宰員外帥に左遷される。大宰府(写真：府庁跡)で薨去（９０３）し、安楽寺に葬られた。享年59。これが、道真の大宰府左遷の一幕であります。後、全国に「天満宮」が造営され、今の隆盛を誇っている。一介の民が神とあがめられて全国制覇した、大出世物語です。

　菅原道真が左遷される時に、河内の道明寺へ立ち寄ったとされています。歌舞伎の菅原伝授手習鑑として戯曲にもなって、成田屋こと四代目市川團十郎の十八番とも云われて伝わっています。その、道明寺への行き帰りかどうかで通った跡が「左専道」等の地名で大阪市内にも今に伝わっています。
　さて、その地名をあてに東成区諏訪地区の「諏訪大社」、「左専道小学校」の碑や「させん堂」なるお堂、「左専道公園」等を辿ってきました。これらの点を結ぶと左遷道になるのか、少し短すぎて結論付けるのは無理ですが、傍証にはなります。個人的には、「野崎道」又は「奈良街道」かと思っていましたが、今回の検証では奈良街道に近いように考えられます。

　梅も咲き終え、受験戦争も一段落した初夏、全国の天満宮では来期の入学希望者を募り、はめ込みの準備でしょうか。采配を振るっている道真公自体、ジョットコースターの様な人生。その割りには、面白可笑しくも生きられた。一次希望がどうのこうのと、ムキにならなくても良いのじゃなのと鳥居の奥で囁かれているような気がします。

　また、過去に訪れた各地の天満宮もめぐってみましょう。

エリア 鶴見・城東(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

左専道小学校跡の碑。

　町名の謂われとか。

　させん堂。

　その説明。

　左遷道です。

　公園迄かよ。

　道明寺の天満宮。

　成田屋の銘がある手水鉢。右端、江戸木場成田屋は四代目市川團十郎。

　菅原道真が立ち寄ったのは「道明寺」。

　大阪天満の天満宮参道。

　同山門。

　山内は賑わっています。

　天満の天神繁昌亭。

　合格と云うより消極的か「すべらんうどん」。

　天満の天神さんの向かいで文豪「川端康成」がお生まれに。

　京都北野天満宮。

　ここでも「撫で牛」が横たわっています。

　少しぼやけますが「防府天満宮」、天満宮を名告る社では一番古いとか。

　太宰府と大宰府の違いは。

　太宰府天満宮。本家ですな。

　太宰府榎社。詳しくは次を・・・。

　榎社説明板。