ちょっと変わった大阪往復 - 復路編

2017/05/04 - 2017/05/05

ゴールデンウィークの真っ只中、帰りは何と一晩9時間近くもかけて帰ってまいりました。

梅田⇒浜松⇒浜北 夜行バスの旅...

ちなみに、正面に見えるのはロボットに見えてお気に入りの換気塔。

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

日付はゴールデンウィーク真っ只中の5月4日、時刻はお店が開く前の10時半、場所は阪急梅田駅の北口にある高速バス乗り場。

昨日は、新幹線に乗れば1時間半ちょっと、高速をクルマで走っても3時間台の距離を4時間半かけてやってきて、午後からも満喫。
今日も限られた時間でスケジュールめいいっぱいなので、ここに荷物を預けて繰り出します。

東京でも多く見られる鍵がなくても「ピッ」とやるだけのコイン(?)ロッカーが並んでいるのですが、ここはSuicaやIcocaは使えなくて、関西私鉄が中心のPiTaPaか現金しか使えないのでした。
PiTaPaなんて持っていない、遠くからの旅行者こそここを使いたいだろうにね...

高速バス (阪急高速バス) 乗り物

さて、無事に予定も楽しんだ後、思ったよりも時間があるので、大阪モノレールに乗って東に向かいます。

実はこの大阪モノレール、電車と違って架線が無いし、小高い千里丘を通るので眺めがいいんですよね。昼も夜もおススメです。

ちなみに大阪モノレールの駅は、駅構内が充実。落ち着いて座れる椅子とテーブルに、ケーブルを持っていればスマホも充電できるUSB端子とコンセントまであります。

千里ニュータウンのマンション群を過ぎて...

大阪万博のシンボル、あの岡本太郎の「太陽の塔」にも見送られながら...

南茨木に到着。

ここで阪急電車に乗り換えて...

南茨木駅 駅

高槻市駅に到着。

JRは高槻駅。阪急はなぜか高槻市駅。茨木市も同じくで...

高槻市駅 駅

なぜ高槻にやってきたかというと、高槻ジャズストリートを見てみたかったから。

街中至る所でJAZZが流れる2日間だそうです。

お店の2階から流れてくる音楽を下の道から眺めて聞いている人もいたりして、日本じゃない雰囲気で楽しいです。

もう10時近いという遅い時間ですが、出演し終わったような人や、次の会場を探している人、ほろ酔いの人まで、多くの人が歩いていて、活気があります。

ちょっと路を入ると、こんなお店もあったりして、いい感じ。

ここは道路から音だけでなくライブの様子までよくわかります。

入ってみたかったけど、いっぱいで入れない...

まだまだいい雰囲気なのでゆっくりしたいのですが、さすがに遅くなってきたので、元の駅に向かってみると...

「なんじゃこりゃ！」という凄い人！
しかも改札から出ようとする人人人！

もう、ジャズストリートも終わりなんですけど、なぜ改札から出ようとする人？
と案内をよく見ると...

高槻市駅 駅

なんと、すぐ近くの駅付近で人身事故のために全線ストップ！
しかも発生時刻は21:35で起きたばかり！
ジャズストリートに参加して帰ろうとした人が帰れなくなって改札に出てきてるようです。

私は乗車前だったので最悪の事態は避けられそうですが、このままでは帰れません！
どうする？！

高槻市駅 駅

改札を出た人の流れは、北西に向かっていきます。

JRで振り替え輸送を行っているらしく、JR高槻駅へ向かいます。

それにしても、「ぱちんこ」のネオンの「ぱ」だけ消えているのはわざとでしょうか...

呑み屋に目もくれず、人の流れは進みます...

ここまでくれば大丈夫？

一難去ってまた一難。改札に凄い人！入れるんでしょうか...

でも、振替証をもらう人の列で、Suicaで改札を通るのはスンナリと大丈夫でした。

高槻駅 駅

でも、新快速も快速もしばらく来なくて、この各駅停車が先着だそうな。
間に合うのか...

高槻駅 駅

さすがJR。各駅停車でも十分早くて無事に大阪駅に到着。

本当は１杯やりたかったけど、そこまでの時間は無さそうです...

大阪駅 駅

大阪駅は、ガラリとイメージが変わって、立派になりました。

ここは、アトリウム広場と時空の広場を結ぶエスカレーター。
その奥に見えるのは、いろいろなお店が入っているルクアですね。

アトリウム広場 名所・史跡

駅の外に出ると、この雰囲気は変わりませんね。

でも、JRの高架の奥に見える阪神百貨店は半分ずつ建て替え中。
高層ビルに変わるので、ここからの景色も変わることでしょう。

今朝コインロッカーに預けた荷物を「ピッ」とピックアップし、目的地へ。
阪急の高速バス乗り場ではありません。

すぐ上は阪急梅田駅なのですが、中途半端な所で電車が停まっています。

先ほどの人身事故の影響で、まだ阪急京都線が止まったままのようで...

時刻は11時前、今日の目的地で乗車地の大阪梅田 プラザモータープールに無事到着。

実は集合時刻：23時15分、乗車時刻：23時20分だったので、あの阪急 高槻市駅での判断を間違えれば危ない所でした...

とりあえず、入口と...

様子を確認します。

20時までは乗用車の駐車場、それ以後はバスの乗り場という、不思議な場所...

まだ大丈夫そうなので、すぐ近くのコンビニへ買い出しに...

目の前はホテル阪急インターナショナル。
何だかあまりにもの格差...

まだ阪急は止まってますね...

バスはどんどんやって来ます。

バスの案内板はこれだけ。
電光掲示板とかディスプレイとかのようなハイテクのものはありません。

びっしりと書き込まれているけど、いったいどれ？

あっ、ありました！

23:20 中部方面 JAMJAMライナー JX302 新豊田 豊橋 浜松 浜北 行きです！

ここから長崎や仙台まで行くバスもあるんですね...

そんな大阪から有名観光地へ行く路線より、昼間ならクルマでも3～4時間で着いてしまう距離の新豊田 豊橋 浜松に、「関西人は聞いたことないでしょ、うちの近所のたった2両の電車の駅なんて」と言いたくなる浜北まで、眠っている間に連れて行ってくれるなんて、その存在を知ったときから乗ってみたかったんです。

ゴールデンウィーク真っ只中で、若者でごった返しています。

ズラリと並んでいるのは、東京ディズニーランド行き。

既に集合時刻の23:15を過ぎていますが、「JAMJAMライナー 静岡方面、少々遅れています。今しばらくお待ちくださ～い。」とスタッフは肉声で頑張っています。
でも、浜松・浜北行きで「静岡方面」と言われるのは、間違いじゃないけど違和感を感じるのであります。

それはともかく、屋根しかない吹きさらしなので、冬や夏は大変そう...

目的のバスがやって来ました。
実はこの色のバスって知っていたのですぐわかったけど、どのバスか知らなかったら、スタッフの肉声だけが頼りなのでなかなか辛そう...

予定より10分ほど遅れ... USJ発なので渋滞するほどの道もないと思うけど、出発に手間取ったのでしょうか。

この時間から浜松⇒浜北行きです。

新幹線の最終から2時間近く遅い時間。
これはなかなかいい時間を狙ったスケジュール。

ちょいと呑んでから乗れる時間です。
でも、周囲の人へのニオイも迷惑になるので、車内禁煙はもちろんお酒も厳禁、発見した場合は「誠に残念ながら近くのパーキングエリアで下車していただきます」とのこと。
ということは、酔っぱらって酒臭かったり、焼肉やニンニク臭いのもダメですね。
注意注意...

行程表。

京都三条京阪24:30で、上郷SA 5:00とは、いったいどんなルートでどんな暇つぶし、もとい時間調整をするのでしょう...

ちなみに座席は横3列と4列があるコンビタイプの車両で、事前指定できなかったのですが、最前列の窓側というベストポジションでした。
予約するときは残り1席で7,000円也で慌てて予約、数日前に見ると残り数席あって5,800円まで下がっていてちょっと損した気分だったのですが、この場所なら納得です。
最終的には満席のようで...

静かにバスは夜の街を出発します...

梅田を出てすぐに新御堂筋に入って北上、千里中央から中央環状、吹田ICから名神高速に入って、京都南ICで名神高速を下りて河原町通りを北上してきたようです。

ここは京都鴨川の三条大橋。

昼間は人だらけの橋ですが、さすがに日付が変わったこの時間は人けがあまりありませんね。

京都の京阪三条に到着。

いわゆるバスターミナル側でなく、川端通り沿いのごく普通のバス停ですね。

数名乗って来ました。満席になったはず...

バス停は北行きの道だったので、ぐるっと左回りに回って三条通インクラインから山科を通り、京都東ICから名神高速に入ったようです。

車内は既に減光されていてカーテンも引かれているので外が一切見えないのに、なんでこんなに細かくわかるかというと、スマホのおかげです。便利な世の中になりました。

けど、次の休憩地の大津SAを出ると車内は完全消灯。スマホの画面を点けるのもご遠慮下さいとのこと。コンセントがあってスマホが充電できるのはありがたいのですが、スマホが使えないのは個室ではないので仕方ないですね。

名神に入ってあっという間の1:00頃、大津SAに到着。
1:25までの休憩です。

ここまでの車内では丁寧な説明のアナウンスがあって、明かりは減光して走って来ました。
京都を出るときのアナウンスでは、眠っている人をお邪魔しないように大津SAからはアナウンスも行わずに発車、車内も完全消灯するとのことでした。
大津SAを出たら上郷で20分ほど休憩、その後扉を閉めて2時間ほど時間調整し、その間に乗務員も仮眠をとる、とのこと。上郷SAを出たら新豊田駅に向かい、ここでもトイレに行きたい方は利用できるとのことでした。

意外と駐車スペースがなくて、端の方に停まっています。

真夜中だというのに、さすがゴールデンウィーク...

大津SAからの琵琶湖の眺め。

こんな時間だというのに、駐車場はぎっしり。こどももウロチョロしています。
さすがゴールデンウィーク...

大津SAを出てからは真っ暗だったので、どこを走っているか一切わからず、意識もなく、気がついたら上郷SAでした。
外に出ようか迷ったものの、20分もあるのでトイレに売店まで行けてしまいました。柏餅があったので「そうか、もう子供の日か、」とすぐに食べないのに思わず購入。
車内に戻ってからは記憶なし...

新豊田には着いたことは覚えているものの、その後もほとんど意識がなく、気がついたら浜松でした。
思った以上に快適。

どうやら大津SAから上郷SAまでは名神を通ってきたのではなく、新名神～東名阪～伊勢湾岸道を通って東名を逆方向に進み、下り線側の上郷SAに入った模様。その後北上して豊田ICを出て、新豊田駅へ。そこからルートを戻って東名を音羽蒲郡まで。音羽蒲郡からは高速を使わずにR1を走って豊橋駅、R1浜名バイパスを通って浜松駅の1本南に道沿いに着いたようです。

新豊田、豊橋では、数名下りたような気がするのですが、ここ浜松ではほとんどの人が下りました。

後ろを覗くのは恥ずかしいので見ていませんが、視界の範囲には人がいなくなりました。
私は終点の浜北まで向かいます。

人がいなくなって、すっかり夜が明けて明るくなったので、車内の様子を...

休憩のときには、運転手さんが上のカーテンのホックを一つずつ外して、この出入り口の扉を開きます。

運転席との間のカーテンの上側。
カーテン自体の遮光はバッチリなのですが、どうしても隙間から光が漏れてしまいますね。

わざわざ上だけこちら側に出っ張っているのは、照明の関係？

予約は満席だったはずなのに、最前列中央の席に座った人はいませんでした。
枕が付いておらず、出入り口のすぐ前ということもあってか、販売しない予備席のようですね。

ひじ掛けは片側に収納式のテーブル、反対側は折りたためるようになっていて出入しやすくなっています。
コンセントはこの折りたたみのひじ掛けの下にあります。なので、充電器やケーブルを差しているときは要注意でした。

簡易スリッパにアイマスクもあります。
一番前だったので、前の椅子が倒れてくることもなく快適。
前の左の隙間もあったので、手荷物も困りませんでした。

というわけで、浜松駅をかすめて...

祭りの屋台の跡がいっぱい残っている道を通って...

夜の引き回しに備えている御殿屋台の横を通って...

市役所の横も通って...

というわけで、無事浜北駅に到着。
最後まで乗っていたのは私以外にふたりでした。
ここはたった2両のローカル線の遠州鉄道の駅前なので、電車への乗り換えも楽チンです。他のバス路線はほとんどないけど...

以上、昼間のルートの倍以上の9時間近い夜行バスの旅に乗ってみた、でした！

浜北駅 駅