豪快に彩る「合戦場のしだれ桜」 2017（福島）

2017/04/19 - 2017/04/19

二本松には桜の名所が47ヶ所もあり、春になると桜色の街になります。

岩代地区にある「合戦場のしだれ桜」は、推定樹齢180年、「三春の滝桜」の孫桜とも言われる見事な桜です。
合戦場から「さくら回廊」を歩くと、「福田寺の糸桜」、「新殿神社の岩桜」にも出会うことができます。

今日は東北本線二本松駅から路線バスとコミュニティバスを利用して桜見物に出かけます。

なお、旅行記は二本松市観光連盟の「二本松花さんぽ」、岩代観光協会の「花のみどころ」を参考にしました。

エリア 二本松(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

二本松駅

東北本線の郡山・福島間にある二本松駅で降ります。

二本松周辺の地図

「合戦場のしだれ桜」は、二本松駅の南東に位置しており、福島交通の路線バスと二本松市コミュニティバスを乗り継いで行きます。

看板建築の呉服店

バスの発車まで時間があるので、二本松駅入口の本町通りをぶらぶらします。

精肉店

2階窓が格子になっています。

玉嶋屋

大正7年の本町の大火の後すぐに建てられた木造建築で、登録文化財となっています。

玉嶋屋の玉羊羹

玉羊羹は昭和12年県知事と軍の依頼により開発され、いつまでもやわらかい羊羹を戦地の方に食べてもらえるようにゴムに入れる方法を考案した羊羹です。

写真の大玉羊羹は食べきれないので、小さな玉羊羹をおやつに買います。

森の中から顔を出す「火の見櫓」

二本松神社入口に立っています。

福島交通の路線バス

行きのバスは「二本松駅前」を通らないので、本町通りの「二本松駅入口」バス停から小浜行に乗り、終点の「岩代支所」へ向かいます。

平日はほぼ1時間に1本の頻度で走っています。

岩代支所に到着

ここから田沢・大森方面のコミュニティバスに乗り継ぎます。

地域住民の利用にあわせたバスなので、運行時刻は事前に調べておく必要があります。

いわしろ観光ロードマップ

東新殿地区に「合戦場のしだれ桜」と「福田寺の糸桜」があります。

岩代支所の桜並木

福島県内はどこも桜が見ごろになっています。

花に囲まれた民家

岩代支所のある小浜集落です。

コミュニティバス

11:50発のバスに乗ります。乗車時間は25分ほど。

乗車運賃は200円。両替ができないので、200円の持ち合わせが必要です。

合戦場に到着

ここは平安時代後期の武将、源義家が安倍貞任・宗任兄弟と戦った場所と言い伝えられることから、合戦場と呼ぶようになりました。

合戦場のしだれ桜

推定樹齢180年の名木です。

3日前から咲き始め、今日が7分咲きです。

青空に映える「合戦場のしだれ桜」

滝が落ちるような豪快な咲きっぷりです。

２本のしだれ桜

場所を変えて眺めてみると、２本の幹であることがわかります。

菜の花と調和するしだれ桜

鮮やかな３色のコントラスト

周辺の花畑です。

菜の花と桜（周辺）

桜の兄弟（周辺）

仲良くお花見（周辺）

いわしろ・さくら回廊

「合戦場のしだれ桜」から「さくら回廊」を歩き、近くの「福田寺の糸桜」と「新殿神社の岩桜」を訪ねます。

さくら回廊

全部で1.6kmの散歩道。

終点の「さくらの郷」に、道の駅があります。

さくら回廊

車道から離れ、里山の道です。

民家にある蔵と桜

「福田寺（ふくでんじ）の糸桜」に到着

美しい姿の糸桜

推定樹齢300年のしだれ桜です。

「福田寺の糸桜」は「三春の滝桜」の子で、「合戦場のしだれ桜」の親桜といわれています。

天高くのびる糸桜

樹高は20mあります。

福田寺参道の石仏

新殿（にいどの）神社の岩桜

福田寺から5分ほど歩いたところです。

新殿神社の岩桜

エドヒガンとソメイヨシノの桜です。

青空が似合う新殿神社の岩桜

道の駅「さくらの郷」

ここで引き返し、車道を通って「合戦場のしだれ桜」に戻ります。

東新殿のカタクリ群生地

火の見櫓の近くで見つけました。

斜面に咲くカタクリ

急斜面なので下から眺めるだけです。

可憐なカタクリ

里山の集落

二本松行のバス

合戦場バス停からコミュニティバスで岩代支所に戻り、福島交通の路線バスで二本松へ向かいます。

夕方から、強風と豪雨となり、東北本線は倒木で運転見合わせ。
二本松から郡山、福島へ通じるバス路線がなく、結局二本松駅前の旅館に泊まる事態になりました。

翌日は気を取り直し、予定外の旅を続けることにします。