2016/05/27 - 2016/05/28
14位(同エリア75件中)
のまどさん
ショパンゆかりの地を巡るポーランド旅行記最終章です。
BGMは過去を回想したい時に聴くノクターン48-1。
https://www.youtube.com/watch?v=fck-EoNcFyg
ピアニストは今回の旅を決めるきっかけになったポルトガル出身のマリア・ジョアン・ピレス。テープで初めて聴いた時、くぐもったようにも聞こえる丸みを帯びた音に衝撃を受けました。
旅行の1か月ほど前、念願だったコンサートに初めて行き、自分と変わらないくらいの身長に驚きました。ショパンはピレスのような音色を奏でていたのかもしれないと思えた理由はその手の小ささにあるのかもしれません。
さて、旅行記の内容は市庁舎の博物館や市民の間で親しまれている場所を巡る他は専ら飲食の記述です。お恥ずかしいのですが(←飲酒録^^)、ポーランドグルメがご紹介できれば幸いです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
バスで旧市場広場に戻り、市庁舎博物館を見学します。
銀の装飾品。ネックレス、重そ。ポズナン市歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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市庁舎は16世紀にイタリア人建築家を迎えてルネサンス様式を色濃くしました。こちら控えの間にはその特徴が如実に表れています。
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印象に残った裕福な一家の肖像。
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彼らが使っていたと思われる家具。椅子の模様が気になります。
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お次は英語OKのタイマッサージに行ってみます。英語はとても片言、ポーランド人の固定客ってどれくらいいるんだろう。ま、一生懸命施術してくれて効き目があったから文句は言わないけど。
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体が楽になったところで散策再開。ポズナニのマスコット、スタリ・マリチ(Stary Marych)。ラジオドラマの登場人物でポズナニの方言と郷土愛を象徴する存在です。
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ガイドブックにあったPub crawl(拙訳:飲み屋めぐり)の名所Toczaka通り。
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そんなに軒数はないので往復して吟味した結果、TANKIという名の店に入ります。醸造用のタンクが店名になっているのでしょう。
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お客もバーテンも学生風(←死語?)。申し訳なく思いながら英語ですっきりした果樹酒と注文したところ、甘いイチゴのリキュールが出てきた。まあ、いいか。
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広場に移動。結婚式の前祝いかな。人だかりができていました。
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イチオシ
ヨットの帆を表したヴォルノシチ噴水。市民に憩いの場を提供する目的で建てられました。真ん中が歩けて両側から流れる水を間近に見ながら涼を得られてなかなか面白かったです。
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この銅像は何だろうと思ってカメラに収めていたところ、道行く人が「この人はシャワーを発明したんですよ。」と簡潔に説明して去っていった。
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そのさりげなさに感心して、ますますポーランド人に好感を持つ。シャワーの発明、この人の功績がなければヨーロッパ人は今日一層不潔であっただろうと(←おっと、、)手を合わせたくなった。
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旧市場広場の方に戻り、レストランを選びます。
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ポーランド最後の夕食に選んだのはこじゃれた感じのバザール1838。
http://www.bazar1838.pl -
セレブが社交の場として迎賓館を開いたのがはじまり。ボールルームが残っているらしいですが、公開されている様子はなし。非常にエレガントな雰囲気ですが、カジュアルな格好の私を温かくもてなしてくれました。
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こういう所で食事する時はワインがいいのですが、ポーランドではなんてたってビール。500mlのグラスで出てくる所が男前だねえ♪
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お通しのフォアグラのジュレ寄せ。好感触だわ。
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アスパラコースを選択。前菜のスープ、白アスパラを想定していたところグリーンだった・・・。舌触り滑らかなクリームベースで、イクラが添えてあったりとおしゃれだけど、ちとしょっぱかった。
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そしてメインのステーキ。これは圧巻でした。アンガスビーフだそうで、口当たりまろやか。焼き方も完璧。アスパラも本来のうまみが引き出されていて。豆苗などの野菜までシェフの個性が発揮されていました。
酒飲みの私はデザートをスキップして、余韻に浸りつつ店を後にします。堂々とお勧めできます。 -
ホテルでシャワーを浴びてさっぱりしたところで、最後の夜を満喫すべく、飲み屋を探しに繰り出します。こんなことをしているから4トラ読者の一部から性別を疑われるのですが。
心に決めたのは「アニキの店(拙訳)」。 -
小さいながらもなかなか雰囲気のある店内。
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こちらがアニキ。英語は不得意のようですが、周りのお客さんが通訳してくれました。
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まずはFBの悪友(←出た!)から聞いたクループニクという蜂蜜のリキュール。ん、兎に角甘い。風邪引いた時に良さそう。
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続いてポーランドのウオッカ。移動した席で話しかけてきたのはアニキの彼女。流暢な英語を話し、この店のオーナーをしつつ居住地はヴロツワフなので遠距離恋愛が大変とのことです。
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ブランデーを勧められたが、3杯目は「やっぱりズブロフカが最高!」とおだてて注文する。アニキの彼女と引き続きおしゃべりをしながら嗜み、彼女は「今度ポーランドに来たら是非ヴロツワフを案内するわ」と連絡先を渡される。まさか本当に会おうとするふてぶてしさはありませんが、初対面の見知らぬ相手に大それています。
「もう一杯どう?」という誘い上手の言葉にあと3杯はイケるぞ、とつい頼みそうになったが、羽目を外して明朝の電車を逃したらアウトなので遠慮してホテルに戻ります。 -
最終日。すっきり目覚めて朝食はこちらのおしゃれなカフェで。ここまで来ると財布の紐が緩みっぱなしです。
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オムレツにサラダが付いているのが嬉しい。オレンジジュースは搾りたて。
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バターはウワバミ国産。我が家はいつもこちらを買っています。
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ケーキの種類も豊富で女性にウケること間違いなし。
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バックパックを背負ってトラムを途中下車して、カティンの森事件の碑を見に行きます。事件現場は現在のロシアで、ソ連軍の捕虜になったポーランド人将校や警官22,000人が1939年にソ連によって銃殺されました。
当時ポーランドはソ連とナチスドイツ両方の占領下にあったため、両者がプロパガンダを張って相手の陰謀を主張しましたが、ソ連が行ったという事実が調査によって判明しました。
2010年に当時のポーランド大統領のカチンスキが同事件の式典に参加するために向かったところ、現場近くで墜落して死亡したというニュースを不気味に思いました。 -
異教徒の共存を訴えた記念碑。ポーランドの歴史は本当に重いです。
帰国してから「アウシュヴィッツには行ったの?」ときかれました。誰しも一度は行くべき場所だと思いますが、ポーランド=アウシュヴィッツという図式は違うと思います。
ショパンを通して知ったポーランドは栄華の歴史も誇る文化豊かな東欧の雄。そんな感想を抱いて帰国の途に就きます。 -
ポズナニ駅に着き、ワルシャワ行の電車に乗ります。車中隣で座った若い女性はポーランド出身で、両親が離婚して母親とともにカナダに移住し、今回は実父を訪ねに来たと言いました。
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限られた時間でワルシャワ中央駅からトラムに乗って、どうしても食べたくなった臓物スープ、フラキのレストランに向かいます。25番、今度は間違えないぞ。
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ナロドヴィスタジアムを通り過ぎ、
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レストランがあるはずの通り。中流階級のアパートがならぶ住宅街。こんなところに果たしてあるのだろうか。
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何だか怪しげなクラシックミニバスの向こうに
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お店がありました。観光客ばかり。。。フライトまでの時間が段々なくなっています。焦りながら昼間から酩酊のスウェーデン親父たちの後ろに並びます。
https://m.facebook.com/Pyzy-Flaki-Gorące-1599688823629274
中はポップな大衆食堂と言った感じで -
出てきたのはこちら。フラキは真ん中のガラス瓶に入っています。この黒ビールは甘くて飲めませんでした。
本日も外気30度。あつあつスープを急いで食べたので、お会計の際に全身汗まみれの私の姿を見て女将さんが憐れんでいました。 -
中央駅に戻って悪友たちのお土産にポーランドビールを買います。
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ショパン空港には電車で向かいます。
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シャルルロワ行きの便が遅れたのでビタミンたっぷりのフルーツジュースを飲んで時間をつぶします。25ズロチは高いぞ。
ポーランドに今度来る時はウワバミ同伴でクラクフとブウォツワフに行こう。
<完>
ポーランド旅行記はこれで完結ですが、次回はもう一つショパンゆかりの地を書きたいと思います。
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この旅行記へのコメント (6)
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- salsaladyさん 2017/06/07 07:42:43
- マリア〜のピアノ演奏に心癒やされ。。。
- ☆又来てしまいました。6月7日早朝。。。目が覚め、眠れなく為ったとき此処へ〜
のまどさんの選択は上品で、間違いない曲ばかりだから、色々な折に助かってます。
『幸せな家庭は皆同じ様?不幸な家庭は様々!』とか何とか聞いたことがあるけれど、救いになる音を知っている貴女は幸せなんですね。〜謝謝〜
- のまどさん からの返信 2017/06/10 05:05:22
- RE: マリア〜のピアノ演奏に心癒やされ。。。
- salsaladyさん、こんにちは。
またまた返信遅くなってごめんなさい。仕事で一波乱あって。
> ☆又来てしまいました。6月7日早朝。。。目が覚め、眠れなく為ったとき此処へ〜
マリアということはフォロン旅行記ですね。毎度ありがとうございます。
> のまどさんの選択は上品で、間違いない曲ばかりだから、色々な折に助かってます。
いやいや、そんな。クラシック音楽は世間ではマイナーだと思いますが、拙サイトに足を運んでいただく方から素敵な感想をいただけて嬉しく思います。おっしゃる通り、心を休めるのに最高の音楽ジャンルです。
> 『幸せな家庭は皆同じ様?不幸な家庭は様々!』とか何とか聞いたことがあるけれど、救いになる音を知っている貴女は幸せなんですね。〜謝謝〜
育った家庭はぶっとんでいて自身に跡継ぎがないので恵まれているのか分かりませんが、ウワバミという人生の理解者に出会い、手に職ないのに異国でまっとうな仕事に就け、日々の生活の中で芸術に触れられるので幸せなのでしょうね。
Have a good sleep!
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- jijidarumaさん 2017/05/11 01:38:01
- シャワーの発明
- のまどさん
こんばんは。久しぶりに貴旅行記を拝見。
ショパンを聴きながらの旅行記拝読も良いものです。
次もあるのですか?
さて、掲題のシャワーの発明が気になり、ほんとかいなと
検索しましたが、諸説が出てきて、よく分かりませんでした(苦笑)。
汚いヨーロッパがこの発明で一新したとすれば、本来は
ノーベル賞ものかと思います。大げさかな!
ではまた。
jijidaruma
- のまどさん からの返信 2017/05/14 04:20:24
- RE: シャワーの発明
- jijidarumaさん、こんにちは。
せっかくコメントいただいたのでお返事が遅くなってごめんなさい。
> ショパンを聴きながらの旅行記拝読も良いものです。
> 次もあるのですか?
ありがとうございます。今年の2月までにポーランド以外に2か所ショパンが滞在した土地を訪問できたので、おいおい投稿したいと思います。
> さて、掲題のシャワーの発明が気になり、ほんとかいなと
> 検索しましたが、諸説が出てきて、よく分かりませんでした(苦笑)。
ざっと調べたところシャワーの起源はギリシアという説がでてきました。銅像となったプリエスニツについて調べるとショパンが生きた時代と全く重なります。一般的ではなかったと思いますが、シャワーは既に存在していたと思います。この人の業績は水治療法や自然治癒学の向上のようです。現在のチェコ出身のオーストリア人でポズナニとどんな関係があるのかは分かりません。
> 汚いヨーロッパがこの発明で一新したとすれば、本来は
> ノーベル賞ものかと思います。大げさかな!
アルプス以北のヨーロッパ人は衛生観念がないんですよね。入浴などする人はまれですし。幸いなことにウワバミは日本人なみに清潔なので助かっています。
再来週白アスパラを食べに古城街道を旅すると思うので、貴ブログを参考にしたいと思います。
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- salsaladyさん 2017/05/08 16:14:30
- Pub crawl? 飲み屋巡りに行きたかったなあ〜
- ☆ポ−ランドへは行けなかったけれど。。。こちらのピアノ演奏を聴きながらポーランド巡りをしてみると、何だか見てきたかのような満足感。。。(負け惜しみかな?)
☆五月は演奏会ブームでアマチュアの私もいくつか参加させてもらうのですが、唄を全部唄うのでは無く、間奏に必ずピアノソロを入れてもらうので、ピアノの先生も楽しんで弾いて下さる気がする(普通は、単なる伴奏者として!)
☆今回はオペラや歌曲(何が違うの?)で硬い音が多かったので、私はシャンソンを取り入れてみたら、何だか気分良く唄えて満足〜
☆外国語で必死で覚えても、理解できる聴衆はあまり居ないのが残念(先生がチェック?)
☆好きな歌を好きなように歌えるのが趣味だと思うけれど、先生につくとどうしても型にはまりがちなのがうざいと言う本音でした。〜失敬〜
- のまどさん からの返信 2017/05/09 05:20:19
- RE: Pub crawl? 飲み屋巡りに行きたかったなあ〜
- salsaladyさん、こんにちは。
salsaladyさんが飲み屋巡り?私の行くところは大衆居酒屋ばかりなので想像つかないな〜
> ☆ポ−ランドへは行けなかったけれど。。。こちらのピアノ演奏を聴きながらポーランド巡りをしてみると、何だか見てきたかのような満足感。。。(負け惜しみかな?)
そう思っていただけるととても嬉しいです。私もフォローしている方々のブログを読んでそこに入り込んだかのような疑似体験ができる気がします。ポーランド、リベンジできますよ、いつか。
> ☆五月は演奏会ブームでアマチュアの私もいくつか参加させてもらうのですが、唄を全部唄うのでは無く、間奏に必ずピアノソロを入れてもらうので、ピアノの先生も楽しんで弾いて下さる気がする(普通は、単なる伴奏者として!)
確かに日本では5月、6月はコンサートが多いような。舞台に立つ姿をブログで拝見しました。堂々とした立ち姿に華やかな衣装がどれも似合っていますね。歌って踊れるなんて才能です。
> ☆今回はオペラや歌曲(何が違うの?)で硬い音が多かったので、私はシャンソンを取り入れてみたら、何だか気分良く唄えて満足〜
自由に情感込められそうなファドもリクエストしていいですか?
ショパンゆかりの地訪問はこれから2編分けて書くので、どんな曲が出てくるとお楽しみに♪
ではまた。
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