2017/03/07 - 2017/03/07
29位(同エリア574件中)
かっちんさん
あまり知られていない話ですが、中央本線茅野(ちの)駅構内にラチス桁の珍しい跨線橋があります。
信州は石仏が多いところで、茅野の惣持院や甲州街道沿いの旧金沢宿「権現の森」を訪ねると、摩利支天(まりしてん)、不動明王、馬頭観音などの石仏が見られます。
そして、金沢地区にある4か所の火の見櫓は、屋根や見張台の形が各々異なり、しみじみと眺めてしまいます。
この旅行記は茅野市周辺の、ラチス桁の跨線橋、石仏、火の見櫓などをめぐります。
旅行記は、土木史研究、1995年9月、西野・他著「わが国における鉄道用ラチス桁の現況とその歴史的経緯」、HETIMA.NET「火の見櫓図鑑」などを参考にしています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
C12形SL
茅野(ちの)駅前に展示されています。
太平洋戦争中、諏訪鉄山から軍需用に採掘された鉄鉱石が茅野駅まで専用線で運ばれ、そこで活躍したのがC12形蒸気機関車です。 -
イチオシ
美しい菱形模様のラチス桁橋
茅野駅ホームから東京方面に見える、駅構内を横断する跨線橋です。
ちょうど「スーパーあずさ」が跨線橋の下を潜り抜けました。
架線を吊り下げる電柱間のビーム(梁)と形が似ています。 -
人が通れる跨線橋(ラチス桁橋)
ラチス桁橋は一般に鉄道橋に使われるのですが、なぜか人道跨線橋になった珍しいものです。
この跨線橋は、関西本線2代目の木曽川橋梁ならびに揖斐川橋梁で、橋脚工事用の仮橋の床を支えるための主桁間を結ぶ横桁を、ひっくり返して、下路歩道橋に仕立てたものです。
木曽川橋梁で使われた横桁約170枚のうち、4枚がこの跨線橋に使われたと考えられています。
手前のハト君は、写真に入りたがっていたので・・・ -
橋の上を歩いてみると(ラチス桁橋)
X字状の二つの帯状鋼材をリベットで止め、並べたラチス桁が欄干になっています。 -
現役の跨線橋(ラチス桁橋)
昭和6年(1931)に完成した跨線橋が今でも使われているのです。 -
惣持院(そうじいん)
茅野駅から北へ5分ほど歩いたところに、惣持院があります。
惣持院は1462年に創建され。1570年に現在地に移りました。
ここは鎌倉古道の通る交通の要衝だったところです。
境内に石仏と白岩観音堂があります。 -
イチオシ
豪快で色鮮やかな摩利支天(惣持院)
摩利支天(まりしてん)は、陽炎(かげろう)を神格化したものです。
常に身を隠し、護身・得財・勝利などをつかさどり、日本では武士の守護神とされています。
三面六臂の姿で、猪にのっています。
ここの摩利支天は綺麗な状態で残されています。 -
いかめしい顔の不動明王(惣持院)
右手に利剣、左手に縄を持ち、火炎に包まれた姿です。 -
彫りの深い顔立ちの不動明王(惣持院)
不動明王は大日如来の化身として、すべての悪と煩悩をおさえしずめ、生あるものを救います。 -
愛嬌のある不動明王(惣持院)
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馬頭観音(惣持院)
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石仏群(惣持院)
千手観音と、頬杖をつく如意輪観音(右)。 -
千手観音(惣持院)
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白岩観音堂の彫刻(惣持院)
現在の観音堂は1774年に再建されたもので、龍、鳳凰などの彫刻が施されています。
立川流初代の立川和四郎富棟の作として貴重なもので、長野県県宝に指定されています。 -
小さな祠と御柱(惣持院)
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出羽三山大権現(惣持院)
惣持院近くの道路沿いにある石仏群です。 -
蓼科山(車窓)
茅野駅から中央本線に乗り、隣の青柳駅へ向かいます。 -
木落し公園(車窓)
この丘陵地では、諏訪大社上社御柱祭りで「木落し」が行われます。 -
青柳駅に到着
山間の田園地帯の中にあります。 -
金沢宿の地図
金沢宿は甲州街道から高遠・伊那方面への分岐点として、交通や商業の要地だったところです。
明治38年、中央本線の開通とともに青柳駅が開通し、金沢宿の機能を失っていきました。
権現の森は金沢宿の北側(地図では右)にあるので、甲州街道を茅野方面へ歩いて行きます。 -
火の見櫓
駅前の金沢集落にある火の見櫓です。
反りのある四角型屋根にひげが出ています。 -
諏訪湖流域のデザインマンホール
御柱祭が描かれています。 -
鬼子母神と大神記念碑
金沢宿入口の穂屋之木神社があったところです。 -
イチオシ
青空の下を駆け抜ける特急「あずさ」
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火の見櫓
甲州街道沿いの金沢宿に入ると、太い鉄柱4本の上に見張台がある火の見櫓が見えます。 -
金沢宿の民家
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火の見櫓(金沢宿)
金沢宿にもう一つあります。 -
信濃金沢郵便局
ここの住所は茅野市金沢。
北陸の金沢と区別するため、信濃金沢郵便局の名前がついています。 -
町並み(金沢宿)
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町並み(金沢宿)
2階に格子があります。 -
町並み(金沢宿)
屋根から突き出た部分は、煙出しでしょうか?? -
イチオシ
火の見櫓(金沢宿)
またまた火の見櫓。
丸型の見張台、六角型反り屋根にひげと風向計があります。
さらに観察してみると、風向計の矢の先が丸く、半鐘が2つ、ホースを乾かすL型金具など・・・
金沢地区には火の見櫓が4か所もあり、どれも個性があります。 -
大きな土蔵(金沢宿)
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権現の森
甲州街道をさらに進み宮川を渡ると、矢の口交差点脇に「権現の森」が現れます。 -
金山権現の石祠(権現の森)
「権現の森」のご本体である金山権現の石祠があります。
祀られている金山彦命は、鍛冶屋・鉱山関係の金鶏金山に関係した神様と思われます。 -
石仏(権現の森)
石祠のまわりに石仏が祀られています。 -
イチオシ
朱色が鮮やかな摩利支天(権現の森)
手に剣、天扇、金剛鈴(こんごうれい)、金剛杵(こんごうしょ)、弓矢などの武器を持ち、猪にのっています。 -
不動明王(権現の森)
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不動明王(権現の森)
こちらは石の上に座っています。 -
ゴトゴトと軽快に走る貨物列車
「権現の森」から、中央本線を走る電気機関車「ブルーサンダー」が見えます。
2車体連結のEH200形電気機関車が貨物列車をけん引しています。 -
通過する「スーパーあずさ」
青柳駅に戻ってきました。 -
各駅停車の電車
この電車で高尾まで乗り、川崎へ帰ります。
これで、上諏訪、茅野の日帰り街歩きの旅を終わります。
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