桜はまだなれど吉備路をめぐる。

2017/03/29 - 2017/03/30

本当は津山城の桜を見たかった。しかし例外なく今年はどこも遅い。湯郷温泉に泊まることにして、岡山からまずは「たけべの森公園」へ。シーズンならここも桜の名所なのだ。しかし残念ながらいまだつぼみ固し。かわりにミズバショウがちらほらと。カタクリもまだだった。仕方なく「旧津山扇型機関車庫」におもむく。京都の梅小路に次ぐ２番目の規模になったという。大阪の交通博物館が閉鎖されて、巨大トレーラーでＤ５１などが運ばれてきたからだ。そのすぐそばにある津山城も桜はまだまだ。かわりに今度は菜の花だった。初日はこの３か所だけ。
２日目ーもう桜は諦めて、一転山登りに変更。といっても思いつくのは日本一の山城と言われる備中松山城。湯郷から高速で１時間１５分。駐車場からシャトルバスもでているが、下から歩く。およそ１時間で大手門に。ＮＨＫ［真田丸」にも使われたというだけあって、壮大なスケールと昔日の名残を残している。１２４０年代から随時築城されて、何回かの修理はあったものの、なお天守が残されているのは驚くばかりだ。しかしこの日本一の山城も関ヶ原の前に落城したというのだから、いかに戦国の争いが熾烈だったのかと思わずにいられない。
最後はおそらくほとんど知られていない鬼ノ城（きのじょう）へ。何とも不思議な自然遺跡だ。もちろん復元されたものだが、それでも「日本１００名城」に選定されている。鬼城山を一回りするように、いくつかの門がつくられ、一周すれば２時間ほど。圧巻は西門。摩訶不思議な建物というほかはない。しかしビジターセンターまであるのだから、これから脚光をあびてくるのだろうか。
桜は無理とわかっていながら、不思議な歴史遺産に出会えた、これまた摩訶不思議な旅となったのだった。

エリア 美作・湯郷温泉(岡山)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

「たけべの森公園」にミズバショウが。

桜の木もたくさんあるのだが。

いまだ蕾固し。

津山まなびの鉄道館（旧津山扇型機関車庫）

このＤ５１は大阪からの移住。

津山城も桜の代わりに菜の花が。

さくらまつりの幟がはかなげに。でも今ごろは満開に近いだろうか。

湯郷温泉のからくり時計。１時間に１回しか出てこないので見そびれた。

備中松山城への登り路。

突然現れる大手門跡。

正式には何というのか、鉄砲の狙い口。

土塀（復元されたもの）

天守。見方によっては３層にも見える。

本丸の鯱。

天空おにぎり弁当。中身を写すのを忘れた・・。

三の丸かな。

鬼ノ城（きのじょう）入口。

たくさんある門の中でいちばん大きな西門。

西門の上も下も遊歩道になっている。

こちらは南門。

おまけ。旅から帰った２日後に選抜の決勝戦。大阪勢同士とあって勇躍甲子園へ。

大阪桐蔭に柴紺の優勝旗が。