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もっと近くへ!<br />もっともっと近くへ!<br /><br />…ならば行くっきゃないでしょ。<br />マッターホルン登頂を目指すアルピニストたちが<br />登山の拠点とする「ヘルンリヒュッテ(小屋)」。<br />威風堂々と屹立するマッターホルンの中腹に<br />ちょこんと乗っかるように建つ山小屋。<br /><br />「体力さえあれば決して難しいコースではない」んだよね?<br />たとえ苦難が待ち受けていようと、家族が一緒なら乗り越えられるはず。<br /><br />いざ、ゆかん!<br />直下のヘルンリ小屋3260mを目指して…<br /><br /><br />

絶景を見に行こう! レンタカーでめぐるスイス・フランス・イタリア ⑧ヘルンリ小屋3260mへ

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2016/08/14 - 2016/08/14

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yuta

yutaさん

もっと近くへ!
もっともっと近くへ!

…ならば行くっきゃないでしょ。
マッターホルン登頂を目指すアルピニストたちが
登山の拠点とする「ヘルンリヒュッテ(小屋)」。
威風堂々と屹立するマッターホルンの中腹に
ちょこんと乗っかるように建つ山小屋。

「体力さえあれば決して難しいコースではない」んだよね?
たとえ苦難が待ち受けていようと、家族が一緒なら乗り越えられるはず。

いざ、ゆかん!
直下のヘルンリ小屋3260mを目指して…


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
家族旅行
交通手段
徒歩
航空会社
キャセイパシフィック航空
旅行の手配内容
個別手配
  • クルムホテルを後に、登山電車でツェルマットへ降ります。

    クルムホテルを後に、登山電車でツェルマットへ降ります。

  • あ、あのあたり。<br />昨日半泣きになりながら、駅を探してさまよっていたところよね。<br /><br />いやあ、電車は楽ちん、楽ちん!

    あ、あのあたり。
    昨日半泣きになりながら、駅を探してさまよっていたところよね。

    いやあ、電車は楽ちん、楽ちん!

  • ゴルナーグラート駅からシュルーマッテンリフト乗り場へ移動。<br /><br />あれ、アルペンホルンだよ!

    ゴルナーグラート駅からシュルーマッテンリフト乗り場へ移動。

    あれ、アルペンホルンだよ!

  • まるで、「ヘルンリ登山部」の壮行会。<br /><br />応援ありがとう!<br />行ってきます!!

    まるで、「ヘルンリ登山部」の壮行会。

    応援ありがとう!
    行ってきます!!

  • ツェルマットからロープウエイに乗り、<br />フーリ経由、シュバルツゼー・パラダイス下車。<br /><br />マッターホルン直下のクライマー拠点。<br />ヘルンリ稜を目でたどると目指す山小屋が米粒のように見えます。<br /><br />あそこまで、<br />絶対がんばる!<br />

    ツェルマットからロープウエイに乗り、
    フーリ経由、シュバルツゼー・パラダイス下車。

    マッターホルン直下のクライマー拠点。
    ヘルンリ稜を目でたどると目指す山小屋が米粒のように見えます。

    あそこまで、
    絶対がんばる!

  • あ、シュヴァルツゼーだ!<br />と、ここまでは笑顔で余裕でした。<br /><br />

    あ、シュヴァルツゼーだ!
    と、ここまでは笑顔で余裕でした。

  • すぐに容赦なくきつい上りが始まりました。<br /><br />緊張感とプレッシャーが襲ってくるのを感じます。<br />

    すぐに容赦なくきつい上りが始まりました。

    緊張感とプレッシャーが襲ってくるのを感じます。

  • 木陰のない炎天下、<br />スタート地点標高2583m、ゴール地点3260m、<br />高低差677m。<br />

    木陰のない炎天下、
    スタート地点標高2583m、ゴール地点3260m、
    高低差677m。

  • なだらかな上りでも<br />じゃりじゃりの道では足を取られやすく、<br />ストレスが積もります。

    なだらかな上りでも
    じゃりじゃりの道では足を取られやすく、
    ストレスが積もります。

  • それでも行かなきゃ、あの高みまで。

    それでも行かなきゃ、あの高みまで。

  • 日差しが痛い。<br /><br />苦しみに耐える、まるで修験僧のよう…

    日差しが痛い。

    苦しみに耐える、まるで修験僧のよう…

  • 険しい岩壁

    険しい岩壁

  • 片側は崖、<br />一歩、一歩慎重に、

    片側は崖、
    一歩、一歩慎重に、

  • 何も考えず、<br />ただ歩を進めるのみ。

    何も考えず、
    ただ歩を進めるのみ。

  • 口数も少なくなり、<br />休憩を取れば<br />なかなか立ち上がれない。

    口数も少なくなり、
    休憩を取れば
    なかなか立ち上がれない。

  • 見かねた主人が<br />「本当につらくなったら、それ以上無理するのは禁物だ。<br />そこまでにしておこう」<br />と。

    見かねた主人が
    「本当につらくなったら、それ以上無理するのは禁物だ。
    そこまでにしておこう」
    と。

  • 後続に次々と追い抜かれる。

    後続に次々と追い抜かれる。

  • あきらめるなんていやだ、<br />どうしても到達したい!

    あきらめるなんていやだ、
    どうしても到達したい!

  • そうして再び歩き出す。<br /><br />いつのまにかyutaが後ろについてくれていた。

    そうして再び歩き出す。

    いつのまにかyutaが後ろについてくれていた。

  • 急な上りを過ぎると、

    急な上りを過ぎると、

  • 道は比較的平坦になり、<br />同時に、<br />

    イチオシ

    道は比較的平坦になり、
    同時に、

  • マッターホルンの北壁がぐんぐん迫ってくる。

    マッターホルンの北壁がぐんぐん迫ってくる。

  • 眼下には、<br />後退する氷河の姿。

    眼下には、
    後退する氷河の姿。

  • 見上げれば険しい岩群。<br />

    見上げれば険しい岩群。

  • 無事を祈願して、石を積む。

    無事を祈願して、石を積む。

  • 山はもう目の前…

    山はもう目の前…

  • のはずないだろ…<br />そんなに甘くはない。

    のはずないだろ…
    そんなに甘くはない。

  • 次々に立ちふさがる岩群

    次々に立ちふさがる岩群

  • ヘルンリヒュッテはあっち!<br /><br />うん、わかってる!

    ヘルンリヒュッテはあっち!

    うん、わかってる!

  • 歩くよ、

    歩くよ、

  • 歩く!

    歩く!

  • ロープがかけられた急登、

    ロープがかけられた急登、

  • 鎖場も、

    鎖場も、

  • 登れ!

    登れ!

  • もっと登れ!

    もっと登れ!

  • 目がくらみそうな眼下。

    目がくらみそうな眼下。

  • あ~んなところを歩き、

    あ~んなところを歩き、

  • 登ってきたんだね。

    イチオシ

    登ってきたんだね。

  • 大丈夫!<br />まだいける!

    大丈夫!
    まだいける!

  • そして<br /><br />見えたっ、<br />ヘルンリ小屋!!<br /><br />yuta突然ダッシュ!<br /><br />私は這いつくばりながら、ゆるゆるとよじ登る。<br />

    イチオシ

    そして

    見えたっ、
    ヘルンリ小屋!!

    yuta突然ダッシュ!

    私は這いつくばりながら、ゆるゆるとよじ登る。

  • フラフラになりながら、やっとの思いでヘルンリ小屋3260m到着。<br /><br />「遅い!おそ~いっ!!」<br />と、余裕しゃくしゃくのyuta。<br /><br />さて、ここから見えるマッターホルンはどんなでしょう…

    フラフラになりながら、やっとの思いでヘルンリ小屋3260m到着。

    「遅い!おそ~いっ!!」
    と、余裕しゃくしゃくのyuta。

    さて、ここから見えるマッターホルンはどんなでしょう…

  • じゃ~ん!!<br /><br />圧倒的存在感で、ずしん!と迫ってきます。<br />凄い、すごすぎる!<br /><br />

    イチオシ

    じゃ~ん!!

    圧倒的存在感で、ずしん!と迫ってきます。
    凄い、すごすぎる!

  • 見渡せば、周辺の4000mの峰々と、

    見渡せば、周辺の4000mの峰々と、

  • 氷河の流れも湛えた雄大な景色。

    イチオシ

    氷河の流れも湛えた雄大な景色。

  • 息が整うのを待って、小屋の裏手に回ってみました。<br />マッターホルンの懐にいだかれて、<br />まるでその鼓動や息遣いが聞こえてくるようです。<br />本当に…<br /><br />「おれ、この勢いで頂上まで登れるような気がする!」<br />とyuta。<br /><br />いやいや、ここからはアルピニストたちの命をかけた真剣勝負の領域。<br /><br />でもそうやって頂上を目指したい、という思いが生まれたのなら<br />それだけでこの旅は成功です。<br />是非、いつかきっと夢を実現してほしい。<br />その日が来るのを母は楽しみにしています。<br />

    イチオシ

    息が整うのを待って、小屋の裏手に回ってみました。
    マッターホルンの懐にいだかれて、
    まるでその鼓動や息遣いが聞こえてくるようです。
    本当に…

    「おれ、この勢いで頂上まで登れるような気がする!」
    とyuta。

    いやいや、ここからはアルピニストたちの命をかけた真剣勝負の領域。

    でもそうやって頂上を目指したい、という思いが生まれたのなら
    それだけでこの旅は成功です。
    是非、いつかきっと夢を実現してほしい。
    その日が来るのを母は楽しみにしています。

  • ところで、この時ここで山のかけらを拾いました。<br />不思議なことに、マッターホルンの形そのものなのです。<br /><br />銀色に輝く、<br />大切な思い出のパワーストーンです。

    ところで、この時ここで山のかけらを拾いました。
    不思議なことに、マッターホルンの形そのものなのです。

    銀色に輝く、
    大切な思い出のパワーストーンです。

  • 満ち足りた思いで、下山開始。

    満ち足りた思いで、下山開始。

  • 振り返り、

    振り返り、

  • 振り返り、

    振り返り、

  • 見てきた景色や

    見てきた景色や

  • 目指した場所への思いを<br />かみしめながら、

    目指した場所への思いを
    かみしめながら、

  • 下っていきます。

    下っていきます。

  • とても晴れやかな気持ちで、

    とても晴れやかな気持ちで、

  • あらゆるものに感謝して、

    あらゆるものに感謝して、

  • なんども何度も振り返りながら…

    なんども何度も振り返りながら…

  • これてよかった。<br />本当にありがとうございました。<br /><br /><br />つづく…

    これてよかった。
    本当にありがとうございました。


    つづく…

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この旅行記へのコメント (5)

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  • ache0608さん 2019/08/19 22:35:46
    無事に登ってきました!
    yuta様
    この度、質問させていただいたacheです。その節はありがとうございました。
    先日、スイスから帰国しまして、そしてヘルンリ小屋にも無事に登ってまいりました!
    予想通りきつい登山(特に後半の急斜面)でしたが、天気もよく(着いたらマッターホルンは雲にお隠れになってましたが、道中ずっと雲一つなく見られたので十分満足でした)、登山の本等も読んでゆっくりゆっくり登り、足を痛めることもなく、たどり着くことが出来ました。ヒュッテテラスからの景色もすばらしく、感動の嵐でした。
    yutaさんのアドバイス通り、風通しのよいパーカーを着ていき、正解でした。
    本当にありがとうございました!

    yuta

    yutaさん からの返信 2019/08/20 18:30:32
    Re: 無事に登ってきました!
    ache0608さん

    おかえりなさい!
    お天気に恵まれ、ケガもなく元気に念願かなえられたこと、本当に良かったですね。きっと今もなお、感動と満足感を味わっておられることと思います。
    落ち着かれたら是非旅行記アップしてくださいね。
    楽しみにしています!

    ache0606さんがマッターホルンを楽しんでおられる頃、私は八ヶ岳登山を楽しみました。なだらかな稜線と緑が優しく、日本の山も本当に素敵だなと思いました(登山は厳しかったけど…)。
    11月はニュージーランド・ミルフォードトラックを歩く予定です。
  • ache0608さん 2019/07/28 21:31:40
    ヘルンリ小屋への登山について
    yutaさん、初めましてache0608と申します。
    スイスの旅Q&Aの回答をされていたのをきっかけに、こちらのブログにたどり着きました。
    実は来月9日から夫とスイスへ旅行に行きます。ツェルマットを拠点に5泊の予定(ツエルマット3泊、リッフェルアルプ2泊、個人手配です)で、この間にぜひヘルンリ小屋に行ってみたいと思っていたのです!こんなに詳しく書いてある旅行記は他になく、大変参考になりました。ありがとうございます。

    ヘルンリ小屋への登山は晴れてほしいけれど、晴れたら暑いしきつそうですね。
    日本国内の登山は少し経験ありますが、標高が高いので心配です。でもなんとか行きたいな~!
    48歳女性、多少の運動はしているけどスポーツウーマンでもありません。
    行くとしたらもちろん自己責任でトライするつもりですが、なにかアドバイス等ありましたらいただけませんでしょうか?ぶしつけなお願いで恐縮ですが、お時間あるときにでもお返事をいただければ幸いです。

    yuta

    yutaさん からの返信 2019/07/29 23:59:36
    Re: ヘルンリ小屋への登山について
    ache0608さん

    こんばんは!
    懐かしの旅行記にようこそ!
    そして、いいね!をありがとうございました。

    3年前の12日間の旅行が特別に思い入れのあるものになったのは、ひとえにヘルンリ小屋までの登山を果たしたからこそ。
    山三昧の旅行でしたが、その中でヘルンリ登山は別格でした。
    到達までのハードルの高さ、そして畏敬のものに触れる圧倒的な感動があるからです。
    マッターホルンの遠景も素晴らしいですが、触れて見上げる経験はなかなかできません。是非チャレンジしてみてください!

    京都の山歩きを楽しむレベルの私にとってはさすがにハードル髙かったです。
    森林限界を越えた登山は日差しが強く、日影などの安らぎポイントが全くありません。疲れを極力抑えるにはとにかく日差しを防ぐこと。日差しが痛いのです。
    カッコ悪いとは思いつつ、完全UVカットしかも風通りの抜群のパーカーで身を守り、頭も熱いのでフードまでかぶってゴールを目指しました。
    十分な水分と、つまめる程度の食料、変わりやすい山の天気に対応するための雨具もお忘れなく。
    晴れていても午後からは天気が悪くなりやすいので、午前の早めの出発をお勧めします。

    お天気であること、そしてなにより ache0608さんの健闘を祈っています!

    PS: 当時私は49歳でした。これからの人生で一番若い!と…  
      チャレンジできて本当に幸せでした。





    ache0608

    ache0608さん からの返信 2019/07/30 21:08:40
    Re: ヘルンリ小屋への登山について
    yutaさん
    早速のお返事をありがとうございました。
    きつい日差しがネックなのですね。もともと日焼けできない体質なので、風通しのよいパーカーを手に入れたいと思います。
    出発まで2週間を切りましたので、少しでも体力をつけるような運動等にも取り組んでいます。
    あとはお天気次第ですが、ぜひ挑戦してきたいと思います。
    色々なアドバイスをありがとうございました!

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