2017/03/19 - 2017/03/20
37位(同エリア99件中)
ミータさん
東日本大震災から6年余り、東北・北海道に大きな被害をもたらした台風10号から半年余り。今回は台風被害の大きかった岩泉を訪れた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2016年8月末の台風の被害で龍泉洞は入場できなくなっていたが、
岩手を訪れた3月19日は再オープンの日だった。
いつ再オープンするのか調べていなかったが、丁度良かった。 -
三陸鉄道に乗って、久慈から龍泉洞の最寄り駅の小本駅を目指していた。
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しかし、車内放送で北山崎行きの乗り合いタクシーの案内があり、
フラフラと手前の田野畑駅で途中下車。田野畑駅 駅
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田野畑駅11:30発(北山崎11:50着)の乗り合いタクシーに乗る。
帰りは北山崎12:40発。
久慈方面から宮古に向かう三陸鉄道との接続は良かったが、
反対方向だと三陸鉄道の接続はあまり良くなかった。 -
乗り合いタクシーの乗客は、私の他に父子が一組。
北山崎に到着。
良く晴れていた。北山崎白花しゃくなげ荘 宿・ホテル
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断崖絶壁や波に浸食されトンネルができた岩がいくつか見える。
北山崎展望台 自然・景勝地
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奥の方に見えるのが上の写真のトンネル岩。
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滞在時間は50分程しかないけど、下まで降りてみよう。
確か標高差200mだった気がする。
北山崎は隆起海岸。
陸地が沈んで山が海岸線まで迫るリアス式海岸(沈降海岸)ではない。 -
かなり急な階段だった。
下の海岸までもう一息。 -
岩場で波も荒いため、海岸の手前で行き止まりだった。
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あちこちに波で浸食されトンネルの開いた岩が見られる。
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行きはよいよい、帰りは大変な急な階段。
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途中休み休み、景色を眺める。
乗り合いタクシーの時間に間に合うのだろうか? -
この道を歩けば、田野畑駅の近くの海岸まで行けるはず。
津波の被害で一時通行止めだったが、整備されたようだ。 -
無事に上の展望台近くまで戻ってきた。
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ここまで来たら第2展望台にも行っておこう。
乗り合いタクシーの時間は本当に大丈夫なのか? -
第2展望台からの眺め。
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第2展望台近くから。
広々とした太平洋が見える。 -
太平洋を航行中の船。
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ビジターセンターは、北山崎のことを色々学べるのだが、
時間がないので立ち寄れなかった。 -
田野畑ヨーグルトを売店で買って一息つく。
消費期限が1日ほど過ぎていたので、
150円の所100円にしてもらった。ラッキー。
私の胃袋はそれぐらいではびくともしない。
12:40丁度位に乗り合いタクシーの待つ駐車場に到着。 -
再び三陸鉄道に乗り、今度こそ龍泉洞の最寄りの小本駅を目指す。
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小本駅(正確には岩泉小本駅)には13:20頃到着。
一両目はこたつ列車だった。
こたつ列車は指定券がいるので、私は乗ることはできない。岩泉小本駅 駅
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二両目に普通の車両も連結されていて、指定券のない人はこちらに乗る。
龍泉洞行きのバスは14:00発なので、30分以上待たされる。
タクシーに乗っても良かったのだが、駅前にはタクシーの姿はなかった。
帰りのバスも龍泉洞発17:30頃までない。
そのバスだと三陸鉄道に乗り換えて宮古にたどり着くと19:00過ぎになる。
帰りは帰りで考えよう。
龍泉洞は観光地だからタクシーもあるだろう。 -
14:30前に龍泉洞に到着。
再オープン初日なので、入場券売り場兼売店兼休憩処には花が飾られていた。龍泉新洞科学館 自然・景勝地
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度重なる災害に負けずに、めでたく龍泉洞は再オープン。
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龍泉洞の入り口にも祝営業再開の横断幕。
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龍泉洞のあらまし。
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亀岩。
まぁ、亀に見えるかな。 -
地蔵岩。
台風10号で龍泉洞の内部は水没して大変だったそうだが、
きれいに整備されていた。 -
石筍(せきじゅん)。
石灰質を含んだ水がしたたり落ちて、
長い年月をかけてタケノコのような岩が成長していく。
狭義の鍾乳石はツララ状にぶら下がっている物をいう。
(広義では石筍も鍾乳石だけど) -
この辺りでデジカメの調子が悪くなってしまった。
電源が入ったままでオフにできないのだ。
しかも撮影もできない。
色々いじくりまわして、電池を一旦抜いて入れなおしたら、正常に戻ってくれた。 -
第一地底湖。
ライトに照らされて底の方まで見える。 -
第2地底湖は水深38m。
この地底湖の水は近くの森林地帯から集まったもの。
台風10号の時に降った大量の雨水は地下に吸い込まれ、
地下水が一気に増え、洞窟内に水があふれだしたのだ。 -
第2地底湖。
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第3地底湖は最も深く、水深98m。
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100m近い深さには見えない。
底の方まで見える澄んだ水。
台風10号の被害の痕跡は感じられなかった。 -
守り獅子。
獅子・・・。 -
中は暗いので夜景モードで撮影したが、なかなか上手く写せない。
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出口に向かう。
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龍泉洞から道路を渡ったところにある龍泉洞新洞科学館。
こちらではいかにも鍾乳石らしいツララ石などもみられるが、内部は撮影禁止。 -
1時間ほどで、2つの鍾乳洞の見学を終える。
売店や食堂で時間をつぶそうかと思ったが、タクシー会社に電話したら
「すぐに向かいます」というので、そのままタクシー乗り場で待つことに。
(タクシー会社の電話番号は入場券売り場横の公衆電話ボックスに書いてあった)
タクシーの運転手さんに台風の時の話を伺う。
トラックまで増水した川に流されたこと、
多くの犠牲者を出した老健施設のことなど。
また、増水した流れで損壊した家屋もあちこちに残り、
道路も修復工事が行われていた。
「こんなに早く龍泉洞が再開するとは思わなかった」と運転手さんは語った。
小本駅の近くには津波の被災者用に建てられた仮設住宅が残っていて、
台風10号の被災者の方たちが、その空いた部屋を利用したそうだ。
数年の間に町の沿岸部、山間部両方が水害に遭ったのだ。
小本駅には16:00前に到着。
宮古行の三陸鉄道を待つには1時間以上時間がある。
すると16:05発の宮古行のバスがやってきた。
三陸鉄道なら宮古までの切符があるが、
バスに乗って宮古に向かうことにした。
バスは1時間以上かけて宮古に向かったので、
三陸鉄道に乗って行く場合とそんなに時間的には変わらなかった。
それでも、鉄道では通らない場所もみることができて良かった。
津波の被害が大きかった田老地区では、
造成された高台に新しい住宅が建てられていた。
震災から6年経ち、徐々にではあるが復興していく様子が分かった。
続く
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この旅行記へのコメント (6)
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- お気楽母娘二人旅さん 2017/04/03 21:02:42
- 龍泉洞
- 私…たぶん中学生の時に行ったような…。
たぶん行きましたぁ!(笑)
綺麗に戻っているんですね~!
会長さまは早足だなぁー!
階段、大変そう。。(笑)
アラっ?もしや今年も富士山に備えて鍛えてます?(笑)
- ミータさん からの返信 2017/04/04 05:53:23
- RE: 龍泉洞
- 龍泉洞の地底湖はきれいですよね。
それが大雨が降れば本当に龍のごとく暴れ出す。
階段はきつかったので、さすがに富士山はもう無理かも。
(特訓しないと)
-
- くろねこだりゅんさん 2017/04/03 14:26:26
- 隆起海岸
- 北山崎も他の地域と一緒で陥没して出来たと思っておりました。
お勉強になりました。ありがとうございます<(_ _)>
階段の数を見ると思わずひるんでしまいそうな高さですけど、第2展望台からの方がやはり景色が良いですね〜☆
龍泉洞も再開されて良かったです。
津波被害で使用した仮設住宅を別の被害で使わなくてはいけない状況…地元の方の努力が凄いです。
被害を受ける前に行っておりますが、写真を拝見する限り透明度は変わらない様で〜相変わらずきれいな水、あの青の色は凄いですよね!
鉄砲水で貴重な鍾乳石が崩れなくて本当に良かったです(*^_^*)
- ミータさん からの返信 2017/04/03 20:20:43
- RE: 隆起海岸
- 隆起海岸、沈降海岸は観光案内の受け売りです。
第2展望台への階段は、海岸に行く階段よりも傾斜は緩やかなのですが、
それでも疲れた足では結構きつかったです。
龍泉洞は以前と変わらず青く澄んだ地底湖が出迎えてくれました。
歩道や照明などの設備は色々損傷したようですが、
岩泉町の貴重な収入源ですから、総力を挙げて復旧したのでしょう。
龍泉洞の中は水で溢れたけど、水の勢いがそれほど強くなかったのか、
鍾乳石が崩れた様子はなかったです。
仮設住宅の再利用、避難所からすぐ仮設住宅に移れたわけですから、
地元の人も複雑な気持ちだったと思います。
-
- ほいみさん 2017/04/01 19:58:04
- 眼鏡岩国立公園
- 穴あき岩が1個あっても名所なのに、これは凄い。
北山展望台って知らなかった。
龍泉洞も昔から行ってみたい所だった。
岩手には3回行ってるし、近くまで行ったのに、なぜか寄らなかった。
洞窟内の写真は、かなり難しい。
肉眼で見えるなら、ミニ三脚で固定して普通のモードでシャッター押すのが一番かな。
- ミータさん からの返信 2017/04/01 21:36:44
- RE: 眼鏡岩国立公園
- 私が北山崎に来たのはこれが3回目でした。
最初は2013年12月に田野畑のホテル羅賀荘に泊まった際でした。
その時は年末近くで、私の他に観光客がいませんでした。
(https://blogs.yahoo.co.jp/meata5656/41324600.html)
次は2014年9月。
田野畑駅と小本駅の間にある島越駅で三陸鉄道を降りて、
そこから遊覧船に乗って下から見学しました。
(https://blogs.yahoo.co.jp/meata5656/41325175.html?type=folderlist)
今回は天気も良く、観光客も結構来ていました。
龍泉洞が半年余りで復旧できたのは、多大な努力が必要だったと思います。
龍泉洞も2回目ですね。
(https://blogs.yahoo.co.jp/meata5656/41325221.html)
鍾乳洞の内部は基本的にミニ三脚を置くスペースがありません。
(地底湖の横の手摺りくらい?)
過去の東北関連のブログを読み返すと、
少しずつ復興している様子が分かります。
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