2017/03/19 - 2017/03/20
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地酒大好きさん
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今回は、青春18きっぷを利用して北陸は富山市へと行ってきました。
中央線、太多線、高山線と乗り継いで、名古屋市の「千種」駅から富山市まで7時間ちょっとかかりました。太多線に乗るのは初めてですが、支線のため電車はがら空きでした。
高山線に乗り継ぐと、18きっぷの利用客らしき旅人が多く見られましたが、ほとんどの客はスマホをずっと見ているだけで、わたしのように景色が気になって外ばかり見ている客は珍しい存在です。ゲームをしている人が多いのにも驚きました。何のために旅に出ているのか不思議です。
富山市に着いたのは午後6時過ぎ。これから主目的の魚料理店を目指します。前もって調べておいた候補の店を尋ねましたが、2軒までは満席でした。雨が降り出す中を3軒目に向かって走ります。店に入ると一人分だけなら席があるということで、カウンター席の片隅に身を落ちつけました。店の名前は「親爺」です。隣の席のカップルにお勧め料理を聞くと、「がんど」のカマがおいしいとのこと。ブリの小さいものらしいのですが、この名前を聞くのは初めてです。とりあえず注文しました。メニューには「がんど」の刺身があるのでそれも注文しました。富山はやはりホタルイカの料理ですが、この天ぷらがあるというので注文しました。フキノトウの天ぷらもついでに。いずれもおいしいものでした。
この店のオヤジさんは高齢の人で、今は息子に調理を任せて自分はカウンターの中でお酒を飲んでいるだけです。どういう訳かわたしのそばから離れず、煙草をずっと吸い続けていたので閉口しました。いくら何でも、カウンターの中での喫煙はやめてほしいと思いました。地魚料理はおいしかったのですが、煙かったのでわたしの中でのランクは下のほうです。また、メニューには値段が入っていないので、いくらになるか見当がつきませんでした。
地酒もたくさんありましたので、3種飲みました。北陸の酒は全部おいしいですね。
面白かったのは、カウンター席には11名が座っていたのですが、わたしの隣のカップルとその隣の男性3人組の計6人が愛知県からの客でした。まるで名古屋の今池あたりで飲んでいるみたいですねと笑いあったものです。次回は今池でみんなで飲みましょうということになりました。
翌朝は早くホテルを出て、富山駅の界隈を歩き回って探索しました。JR以外にも、市電や連接電車が走っていました。市内を循環する連接電車なら迷わずに富山駅まで戻れるので、これに乗ってみました。とてもゆっくりと走り、しかも市内中心地だけを循環するものですから面白味には欠けます。
富山市からの帰路の途中で高山駅で降りて、知り合いを訪ねることにしました。富山市からの電車のボックス席に座ると、若い外国人のカップルが座りました。どこから来たのか聞くと、イタリアからということでした。幸い男性が英語を話せるのでずっと日本の説明をしたりイタリアの話を聞いたりしました。かれらは東京から金沢まで新幹線で行って一泊し、今日は金沢から富山経由で高山線に乗り高山市まで行くそうです。川にいるカモがいたので、これからこれらのカモはシベリアに帰るのだと話すと驚いていました。イタリアの冬鳥は北欧へ帰るそうです。富山と高山の間の山間地ではまだ積雪が多く、かれらは写真をたくさん撮っていました。雪は珍しいそうです。日本の限界集落の話をすると、イタリアでも中部地方ではそういう状況とのことでした。高山駅でイタリア語の地図を案内所で受け取って、かれらに渡してから別れました。明日以降は京都に出て大阪を見物して東京に戻ると言っていました。
わたしは高山市の知人を訪ねてから、昼食を摂るために市内を歩きました。主な通りは観光客があふれていましたが、古い町並みよりも土産物屋や観光客相手のレストランなどばかりで、わたしには興味がありません。ちょっと裏に入ると観光客がいなくて静かな古り街並みが続いていました。そこを歩き回っているとお腹が空いてきました。観光客がいない静かなところで食事をと路地裏を探していると、「長山」という小さな食堂がありました。「ちょうさん」と仮名がふってありました。店内に入ると店主の男性と若い男性が食事中で、もう店を閉めたとのことでした。そのまかない食の残りでもいいから食べさせてほしいと言うと、じゃあ準備するかと言って料理を始めました。昨日山で採ってきたフキノトウの天ぷら、キノコ、エビなどの天ぷらが20個ほど大きな皿に出てきました。あとはジャガイモの煮ころがし、フキの煮ものなどおいしいものばかりでした。天ぷらは食べきれないので持ち帰りました。昨夜の居酒屋のフキノトウの天ぷらは高かったので、この店の値段も2000円から3000円を予想していたのですが、700円だけでいいと言われて聞き直したくらいです。本当に安くておいしい店です。5つ星をあげたいくらいです。
その店主の話では、観光客相手に、高山名物の牛肉○○とか牛肉XXなどの食べ物を売る店が増えているが、どこも遠方からの業者が参入してきて始めており、名物でもなくおいしくもないとのことでした。でもそんな店に行列ができていて不思議です。わたしは行列には並んだことがないし、行列のできる店には行きたいとは思いません。
という訳で、また今回もおいしい旅を楽しめました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高山線の美濃太田駅から出発する高山行の普通電車です。
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高山線の猪谷(いのたに)駅を出る富山行の普通電車です。今日の最後の(4回目)乗り換えです。
猪谷駅は富山県内の駅で、高山を出てからは積雪が深いところがありました。 -
夕方6時過ぎに富山に着いて、駅前の魚居酒屋を訪ね回りました。2軒までは満席でしたが、3軒目の「親爺」は一人分だけ席が空いていて、何とか入り込めました。
地魚や地酒がおいしいのですが、このメニューのとおり値段が入っていません。また、先代の高齢の店主がカウンター内で盛んに煙草を吸うので閉口しました。 -
富山駅の朝です。初めての富山市訪問です。
以前は同県内の魚津市まで18きっぷで行ったことがありますが、今はそこまでは第三セクター鉄道になり、18きっぷは利用できません。 -
富山市内にはまだ市電が走っており、懐かしくなりました。
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いろいろなデザインの市電が走っています。
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2両の連接電車も市内を走っています。珍しいので乗ってみることにしました。循環線があるので、これなら迷わずに戻って来られるので安心です。
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連接電車の内部です。新しいので気持ちがいいです。
でも市内中心部のビジネス街や商業地だけを走る路線なので、変化に乏しくて面白味がありません。 -
同じ富山駅内にある、富山地方鉄道駅です。立山行の電車が見えます。
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富山地方鉄道の路線図と料金表です。旅心を掻き立てられます。
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これも第三セクター鉄道の富山ライトレールです。富山駅から出て海へ向かって走っています。昔はJR路線だったそうです。
ここでカメラのメモリーカードがいっぱいになり、これ以降は写真が撮れなくなりました。残念です。
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