2017/03/06 - 2017/03/11
51位(同エリア100件中)
ぱぱぞーさん
はじめに。
10年ほど前、上野の国立博物館の片隅にひっそりと展示されていたアイヌ文化に関する展示物を見た。以来ずっと忘れられないでいた。
極寒の厳しい環境で、生き生きと受け継がれてきた「アイヌ文化って何?」から始まった思いは、JR北海道日高線の危機的な状況に後押しされ「今行かなければ」と決意が固まった。
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概要。
札幌を起点に、JRと代行バスと路線バスを乗り継ぎ、登別温泉~白老~苫小牧~富川~平取町二風谷をめぐります。
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願い。
平取町二風谷は公共交通機関のみで行くとなると、アクセスしにくい場所ですが、この旅行記を参考にしていただき、一人でも多くの方に訪れてもらいたいとの願いから、この旅行記を公開することにします。
平取町二風谷は、農業に適さない土地のせいか、松前藩も、江戸幕府も、明治政府も見向きもしなかったそうです。そのおかげで幸いにも今もアイヌ文化が比較的無事に残されている土地だということです。今は様々な産業か活発で、びらとり和牛、びらとりトマトが有名です。
アイヌを知りたい、深く知りたい人にはお勧めの場所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
4travelデビューを思いついたのが、旅行から戻って数日経過した後のため、
解説に必要な写真がかなり不足しており、
わかりづらくて、申し訳ありません(この画像は白老で撮影したものです)。
旅行記開始します。。。
<1日目>
視察で札幌を訪れていたフレンチシェフの友人と札幌で合流し、
星付きフレンチレストランや、
札幌大丸地下のワイン売り場でさんざん試飲をしまくった結果、
旅行初日の夜は、「回転寿司 根室花まる」で味噌汁だけで限界。
シェフを置き去りにして撤収です。
夜はざんざん雪が降ってきました。まだまだ冬気候です。
<2日目>
外は一面銀世界。道路のアスファルトが見えないくらいの雪です。
午前に所要を済ませ、午後からは野幌森林公園内にある「北海道博物館」へ。
3月上旬でも、かなり大量の雪が残っていてびっくりでした。
「北海道博物館」と「北海道開拓の村」は、隣接しており、
終日かけて両施設をまわるのがよいと思います。
食事施設は「北海道開拓の村」にしかありません。
わたしは、午前に外せない用事があったため「北海道博物館」だけ行きました。
「北海道博物館」は、北海道の歴史を辿る5つのテーマのうちの
「アイヌ文化の世界」を見るために来館したのですが、
開拓の歴史なども興味があり、
じっくり全テーマを見るとなると、数時間あっという間に経過してしまいます。
アイヌ文化の歴史や伝統文化、言語など分かりやすく解説展示しており、
誰もが理解できるようになっています。
また、現在のアイヌ文化がおかれている問題点について、
質問が投げかけられている展示もあり、深く考えさせられます。
アイヌを知るよいスタートとなりました。
北海道博物館へは、路線バス利用となりますが、
なんと 駅始発の博物館行き最終バスは14時!!
博物館HP時刻表でしっかり確認してください。
博物館閉館のアナウンスと共に退館し、路線バスにて新札幌経由札幌へ。
夕食は、一か月前にWEB予約した「サッポロビール園」です。
シェフと合流し、ジンギスカン!禁煙席もありました。
この夜はたくさん「[北海道限定]クラシック」が飲めて大満足です。新札幌駅 駅
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<3日目>
この日も朝は銀世界の札幌。
午前に所要を済ませ、初日に楽しめなかった「回転寿司 根室花まる」で
シェフと合流し、白身魚をメインにビールもガンガン飲んで、
めいっぱい満喫しました。会計をしたらびっくり。3000円ちょっとでした。
シェフとここでサヨナラして、
いよいよメインテーマに近づいてきました。札幌より南下していきます。
最初の目的地は、登別温泉。
ここを経由して白老へ出ます。
登別温泉宿泊ホテルは、「滝本イン」。
有名な「滝本第一本館」の経営している、
ビジネスホテルスタイルの小規模ホテルです。
ここを選んだ目的は、
・札幌発のシャトルバスが1000円で利用できること。
(滝本第一本館宿泊者は500円)
・宿泊者は「滝本イン」と「滝本第一本館」の温泉に入り放題であること。
・1人で宿泊できて、宿泊料金が安いこと。
です。
食事処がたくさん周辺にありますが、どこも夜は21時から開店のようでした。
宿泊施設で夕食を食べなさい、ということなのだと思います。
よって、朝夕食付きプランで宿泊しました。食事は宿泊料金に見合った内容です。adex inn 宿・ホテル
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こちらの写真は「滝本第一本館」です。
札幌発のシャトルバス「わくわく号」は、完全予約制です。
わたしは一か月前に電話予約しました。
札幌駅前バスターミナル(南口側)【4番乗り場】14:00出発で、
「滝本第一本館」16:00着。直通運転となります。
札幌まで戻る便もあります。
「滝本イン」は、「滝本第一本館」の目の前です。
チェックインしてすぐに浴衣と半纏に着替えて、
「滝本第一本館」温泉へまっしぐらです。
札幌と比較して雪が少ないですが、寒いので小走りに向かいます。
人々が観光している時間帯を狙って入ったので、
ガラガラの「滝本第一本館」の温泉を満喫できました。
温泉テーマパークといった印象です。
露天風呂につかりながらビールが飲めます。
「滝本イン」の温泉は、小さくて暗いですが、
湯質は「滝本イン」の方がレベルが上のように思えました。 -
<4日目>
登別温泉地獄への遊歩道は閉鎖されていました。
遊歩道の整備工事中のようです。
ブクブクしているものを見たかった。。。残念。
朝9時の時点で、
場所は外国人団体旅行客の方々で埋め尽くされていました。ものすごい数です。
「滝本第一本館」にもたくさん外国人が宿泊していました。登別温泉 温泉
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ものすごいですね。。山は生きている。。。
登別温泉 温泉
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混雑した場所を逃げるように、奥へ奥へと向かいます。
登別温泉 温泉
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ここら辺までくると誰もいません。
自分の足跡がこの日最初の足跡のようです。楽しーーー。登別温泉 温泉
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冬期通行止めエリアが多数あります。
またハイシーズン前の整備工事のための通行止めエリアもありました。
足湯のところまでは行けませんでした。登別温泉 温泉
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大湯沼までは行けました。
すっごい神秘的です。誰もいないのでますます神秘的に感じます。登別温泉 温泉
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登別温泉地獄へ戻り、ホテルに預けていたスーツケースを転がしながら、
登別温泉バスターミナルへ向かいます。
歩道は商店街の皆さんのおかげでしょうか、雪がありません。
おかげで数分でバスターミナルへ到着。
登別バスターミナル→白老駅 道南バスで行きます。
ポロトコタン(一般財団法人アイヌ民族博物館)へは、駅を通り越して、
コタン前バス停下車すると徒歩5分くらいのようです。
わたしはスーツケースをコインロッカーに預けるため、
そして、事前に問い合わせでお知恵をいただいた観光案内所へのお礼と、
ポロトコタン入館割引券をいただくために、白老駅バス停で下車します。
(ポロトコタン内には荷物預かりやコインロッカーはありません)
観光案内所の職員の方と、長い立ち話の後、ポロトコタンへ向かいます。
いろいろありがとうございました!また来ます!
駅前の大きい道路を苫小牧方向へ進み、生協を左折です。徒歩15分です。
雪は全く見当たりません。
ここが北海道なのだろうかと思うくらい雪がないです。
なぜかポロトコタン敷地内には雪が残っていました。
2020年に、
ポロトコタン跡地に「国立アイヌ民族博物館」がオープンするそうです。
一般財団法人の博物館から、国立博物館へ一気に昇格です。待ち遠しいですね!アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン【閉館】 美術館・博物館
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入口です。
駅からの距離は、スーツケースを引きずって行ける距離ではありません。
コインロッカー正解です。アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン【閉館】 美術館・博物館
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遅いランチはポロトコタン内の「カフェリムセ」で。
アイヌの伝統食がいくつかります。
・「ニセウうどん」どんぐりの粉で作った麺(エゾ鹿肉と卵入り)
・「ペネイモ」ジャガイモの澱粉を乾燥させた保存食
・「エント茶」シソ科の植物茶でハーブティ
ジビエ好き、ハーブ好きのわたしは、全部すごくおいしかったです。
あっさりしていて、毎日食べたいくらいです。アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン【閉館】 美術館・博物館
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ポロト湖畔です。
もう湖の氷が溶けてます。アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン【閉館】 美術館・博物館
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ポロトコタンは、敷地内に、
博物館の建物のほかに、チセ(住居)や植物保管庫などがあります。
チセ内部では古式舞踊公演があります。
駅からの道すがら誰も人がいなかったのですが、突如大量の人が!
外国人団体観光客の方々のバスが到着したようです。
恐らく観光ツアーで、登別温泉とセットになっていると思われます。
古式舞踊が始まりました。外国人団体観光客の方々に交じって鑑賞します。
ポロトコタン職員の方がその都度、意味や説明をしてくれているのに、
通訳の方はその内容を、外国人団体観光客の方々へ
きちんと通訳していない模様。。。いいのだろうか。それで。。。アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン【閉館】 美術館・博物館
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白老駅へ戻り、苫小牧へ向かいます。
登別温泉から乗車した道南バスに乗れば、苫小牧へも行けますが、
あえてJR北海道の収益につながることを願ってJRで行きます。
列車本数は少ないですが、
所要時間はバスよりも短い時間で到着できます。
登別~苫小牧間は、JR北海道の廃線予定には含まれておらず、
単独で維持可能路線となります。
白老駅は有人駅で、切符券売機もあります。
ちなみに、suicaなどのICカードは使用不可です。苫小牧駅 駅
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<5日目>
いよいよ二風谷です。メインテーマに到着です。
苫小牧から日高線鵡川駅までは列車を利用し、
鵡川から先は廃線予定駅のため、
JR代行バスを乗り継いで富川へ向かいます。
平取町二風谷の「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」へは、
札幌から長距離バスにて向かう方法と、
苫小牧から地道に乗り継いでいく方法しか見つけられませんでした。
(他の都市から向かう方法は別にあると思いますが)
札幌から向かう場合は、平取町二風谷に宿泊しなければ観光できないと判断し、
苫小牧からは日帰りが実現可能なため、この方法を選択しました。
切符は、苫小牧自動券売機にて「富川」まで購入します。苫小牧駅 駅
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国鉄末期の非電化線を代表する車両ですね。
ディーゼル車のエンジン音がいいですね。大好きです。
ワンマンカーで先頭車両から乗車します。
扇風機があるので、クーラーにはなっていない車両のようです。
夏場に乗ってみたいです。なくなったらさみしい。。。。苫小牧駅 駅
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終点鵡川駅で列車を降りて、代行バスを乗り継ぎます。
(なぜかどの車内アナウンスも「終点」ではなく「終着」とアナウンス)
鵡川駅にはトイレがありますが、乗り継ぎ時間が迫っているため、
誰も利用している人はいませんでした。
みんな(乗客7名のみ)焦って代行バスに乗車しています。
途中、汐見駅を通過しましたが、周辺一帯は湿地帯のようです。
土地に適した農作物を見つけるのは難しそうです。
工場も農耕地もなく、ぽつんと駅があります。
汐見を後に、ようやく富川へ到着です。富川駅 駅
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富川駅ホームの写真です。
数年間、列車が通過した形跡はなく、線路は茶色くさびているように見えます。
銀色に光ったピカピカの線路しか見たことがなかったので、
とても切ない気分です。富川駅 駅
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列車が来なくなった駅舎は、今のところ存続しており、
誰もが自由に入ることができる状態です。JR北海道ありがとう!
冬の夕方の北海道で、
帰りの代行バス乗り継ぎに、40分外で待ち続ける覚悟をもってきましたが、
その必要がないことが明らかになり一安心です。
暖房はありませんが、座る椅子もあり、ドリンク自販機もあり、
きれいに掃除されたトイレもすぐ近くにあります。
管理されている方のおかげです。本当に助かります。
ただ気がかりなのは、廃線決定後の駅舎の扱いです。
今のところ実質廃線同然ですが、廃線時期が未定のままです。
このまま代替交通手段として、JR代行バスが存続すれば、
JR駅舎は残るのかな、残ってほしいな、と願うばかりです。
ご参考:JR北海道は、2016年11月18日に、同社単独では維持が難しい10路線13線区を公表。日高線鵡川~様似間は、すでに代行バスが走っており、廃止発表されれば正式にバス転換となると思われる。正式な廃止日は現時点では未定だが、すでに列車は数年間走っておらず、実質的には、高波被害のあった2015年1月8日を以て、昭和12年から開始した運行を終了したと考える。富川駅 駅
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富川から路線バスで「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」へ向かいます。
JR代行バスで富川駅下車したバス停と同じ場所で、道南バスに乗車します。
★ご参考(2017/3/10現在 時刻表)
苫小牧7:58→鵡川8:27
鵡川8:35→富川9:05
富川駅9:23→資料館前9:54(道南バス振内案内所行き)
あくまでもご参考です。
どれか一つでも時刻が変更になると実現できません。
ご自身で必ず時刻表を調べてお出かけください。
ちなみにJR代行バスは、上りも下りも バス停はたった一つ です。
苫小牧から行くときも、苫小牧に戻るときも、
富川駅前では同一のバス停から、JR代行バスに乗車することになります。
お間違いのないようにしてください。
ようやく見えてきました!!
「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」です!二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館
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資料館前バス停で下車すると、車道の右側も左側もアイヌ一色です。
たくさん見るところがあります。
雪が溶けたら、たくさん散策する場所があります。
周辺のお店はすべて冬期休業中のため、ひっそりしています。二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館
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平取町役場あたりから、イザベルバードの歩いたとされる道があるそうです。
雪がない時期に来たら、
平取町役場あたりからゆっくり二風谷まで歩いてみたいです。二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館
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数か月前から何度も問い合わせに応じてくださった学芸員の方のおかげで、
ようやくたどり着きました。よかったーーー
とても洗練された博物館です。
展示品も今まで見た中で最高レベルのものばかりです。
名もない人々が暮らしの中で使うために作ってきた、
生きた美しい民芸品が所狭しと陳列されています。
男たちは誰もが住居を作り、道具を作り、狩りをしたり、、、
女たちは誰もが植物を採取して一年かけて糸を作り、着物を作り、、、
日々の生活の中で、誰もがアーティストであるアイヌ。
わたしの他に、3名の来館者がおられたため、
そのグループに混ぜていただき、学芸員の方の解説をいただけました。
解説付きのため、更に興味深く鑑賞できました。
こちらの学芸員の方は、子供たちにアイヌ語教室を開催されているそうです。
明治政府による植民政策により、
和人(本州の人間)が開拓民として道内に多数流入。
アイヌは少数派になり、アイヌに対してアイヌ語禁止策がとられ、
強制的に日本語使用を推し進めた結果、
現在、アイヌ語の存続危機へとつながっています。
また文化を否定され、生き方自体を強制的に変えさせられてしまいました。
アイヌ文化を残そうと努力する方々がおられるのであれば、
アイヌ文化を正しく知ろうとする人が増えることを期待します。
自分は、正しく知ろうとする、
知り続けようとする 一人 でありたいと思います。二風谷アイヌ文化博物館 美術館・博物館
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周辺のお店はどこも営業しておらず、徒歩で20分くらいかけて、
二風谷ファミリーランド内にある「びらとり温泉ゆから」でランチすることに。
場所は、資料館前バス停の「次のバス停」となります。
写真は平取牛のステーキ丼です。おいしくいただきました。
次回来るときは、ここに宿泊しようと思います。温泉にも入りたいです。
時間がないので、食べたらすぐ
「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」へ戻り鑑賞の続きです。
今度は一人で、学芸員の方の解説を思い出しながらしつこく鑑賞しました。びらとり温泉 ゆから 宿・ホテル
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急いで次へ向かいます。
アイヌで初の国会議員となられた 萱野 茂さんの、
「萱野茂 二風谷アイヌ資料館」です。
バス停の名前の「資料館前」は、ここのことを指しているのかもしれません。
「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」も、
もとをたどれば、萱野 茂さんのご尽力によるものだそうです。萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館
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本来は冬期期間は閉館なのですが、
一か月前に電話でお願いをしたところ、
ご都合がよかったようで、たった一人のために開館してくださいました。
本当にありがとうございます。
「萱野茂 二風谷アイヌ資料館」は、
基本的には「冬期期間は閉館」となります。
冬期にへ向かわれる方は事前連絡必須です。
(「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」は、通年休館日を除き開館)萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館
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陳列品の数がとても多いです。
所狭しと陳列されています。
アイヌの人々の息遣いが感じられるような身近な展示品ばかりです。
萱野 茂さんの情熱も感じられます。萱野茂二風谷アイヌ資料館 美術館・博物館
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「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」の隣にある、
「平取町アイヌ文化情報センター」にて、購入した自分用のお土産です。
経済産業省の「伝統工的芸品」に指定されている「二風谷イタ」(盆)の
小さいサイズです。現役職人さんの作です。
サイズはバターサンドと比較してください。
3000円ちょっとでした。
年月が経過したら、色や風合いが変わってくるはずです。
生涯使い込んでいこうと思います。 -
こちらも同センター内にて購入した自分用のお土産です。
経済産業省の「伝統工的芸品」に指定されている
「二風谷アットゥシ」(樹皮の反物)のティッシュケースで、
こちらも現役職人さんの作です。
サイズは口紅と比較してください。
縦縞模様の入った部分がアットゥシです。
3000円ちょっとでした。
初めて上野でアットゥシの着物を見たときは、
てっきり麻素材かと思い込んでいましたが、
実は 木の皮 からできています。
・梅雨明けに木の皮をはぎとって
・洗皮をはいで、
・灰汁を加えて窯で長時間煮て
・川できれいに洗って
・内皮をはいで
・糸状にまでして
・ようやく機織り機で反物を作る
長い長い工程を経て、アットゥシは完成します。 -
バスの時間が迫る中、大急ぎで「資料館前」から道南バスに乗り、
無事富川駅に到着。
無人の富川駅舎内にて寒さをしのぎながら、
先ほど購入したお土産をうっとりながめているうちに、
JR代行バスがやってくる時刻になりました。
乗れた。。。よかった。。これで苫小牧まで戻れる。
★ご参考(2017/3/10現在 時刻表)
資料館前16:06→富川駅16:38
富川駅17:19→鵡川駅17:49
鵡川駅17:55→苫小牧駅18:24
また、JRを利用しないパターンもありました。
「資料館前」から道南バスに乗り、
「富川駅」ではなく「富川市街」バス停で下車し、
富川市街17:16発の長距離バスで苫小牧駅まで戻ることができます。
あくまでもご参考です。
どれか一つでも時刻が変更になると実現できません。
ご自身で必ず時刻表を調べてお出かけください。 -
苫小牧までは行きと逆ルートで戻ります。
富川駅から代行バスに乗車する際は賃金は払いません。
なんと自己申告制のようです!
鵡川駅でも切符は買わず改札をスルーして、そのまま列車に乗車。
苫小牧駅の有人改札で、
自ら「富川から乗りました」と申告すると「930円です」と回答。
JR北海道、本気で収益上げる気があるんだろうかと心配になります。
この写真は、JR苫小牧駅改札内にて購入した駅弁です。
朝買っておかないとスグ売り切れてしまうので、購入しておきました。
「夜10時まで大丈夫だよ。朝ここで買って、九州まで帰って家で食べる人がいるくらいなんだよ」と、駅弁売りの方のお言葉。
安心して食べることにします。たまにはホテルの部屋でゆっくりと。。。
もちろん「[北海道限定]クラシック」も。ホテルルートイン苫小牧駅前 宿・ホテル
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中身はこんな感じです。
ホッキ貝がものすごくおいしかったです。ホテルルートイン苫小牧駅前 宿・ホテル
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<6日目>最終日です。
事前に苫小牧駅観光案内所の方からアドバイスをいただき、
ウトナイ湖へ行くことにしました。
一旦、苫小牧駅から新千歳空港まで行き、
スーツケースを預けてチェックインしてしまいます。
混雑していない空港内のショップで、
帰りに買うと決めた道内産チーズやソーセージ、かまぼこを物色し、
再度苫小牧行きの道南バスに乗車。
「ネイチャーセンター入口」バス停で下車します。
すぐ近くのガソリンスタンドの脇の道を左折してひたすら直進です。
徒歩15分くらいですが、雪が多く歩きにくいです。
またもや誰もいません。本当に正しい道順なのか不安になります。
ようやくネイチャーセンターの入口です。
遊歩道が下に隠れているようですが、雪に埋まって一切見えません。
レンジャーの方がわざと残してくれている足跡だけを頼りに進みます。ウトナイ湖サンクチュアリ「ネイチャーセンター」 公園・植物園
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湖畔でチャプチャプしている白鳥が間近で見れると思ったら、
果てしなく遠い水平線にポツポツと見える野鳥。。。
わたしは視力はよいのですが、点にしか見えません。
ハイクラスの望遠鏡がないと確認できないレベルです。
このシーズンは、
10万羽くらいの渡り鳥が、ウトナイ湖をねぐらとし、
早朝エサを探しに一斉に飛び立ち、
夕方このねぐらへ一斉に戻ってくるのが見られるそうです。
日中はポツポツ点が見える程度です。
しかし、雪道を歩く経験、自然を味わう経験としては満足です。ウトナイ湖サンクチュアリ「ネイチャーセンター」 公園・植物園
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ネイチャーセンターの遊歩道を歩き回り、
最後は「ウトナイ湖道の駅」まで歩きます。
ネイチャーセンターを見て、右へひたすら進みます。
春が近づき、雪が溶けているところもあります。
木道は雪に覆われており、どこが木道か判断つきません。
数分ごとに膝まで埋まったり、転倒したり、木道から落ちたりしました。
罠だらけで気を緩めることができません。必死で歩きます。
雪道歩行専用のスノーブーツを履いていますが、
すべる、埋まる、転倒するの連続でした。。足は青あざだらけになりました。
小一時間、足元に気をとられ続け、緊張し続けたので、くたくたです。ウトナイ湖サンクチュアリ「ネイチャーセンター」 公園・植物園
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道の駅では、ホッキ貝の押し寿司を食べました。
(写真がなくてごめんなさい)
雪道歩行で予定より時間が経過してしまいました。
飛行機の時間が迫り、大急ぎで食べて、
道の駅の目の前の道路を渡り、
「ウトナイ湖」バス停から新千歳空港行きの道南バスに乗車します。
道路は渋滞気味で、雪のない車道沿いにいると喉がひどく痛みます。
マスクがないと無理です。バスは15分遅延でやってきました。
早々に空港内で物色していたお土産を買いこんで、
搭乗ゲート付近の椅子で「[北海道限定]クラシック」を満喫して、
北海道の旅はおしまいです。
この写真は、この旅で履いたスノーブーツです。
3月といえども、このレベルの靴が最適だと思います。 -
滑りにくい仕様となっていますが、ウトナイ湖でものすごく滑りました。
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<番外編>
のんきに搭乗ゲート付近で、
「[北海道限定]クラシック」を飲んでいるときは気づきませんでした。
帰宅して唖然。真っ青です。。。
職場を5日も休んだくせに、なんと30人分の義理土産を買い忘れていました。
どうしてこんな重要なことを忘れてしまったんだろう!!
横浜相鉄ジョイナス クイーンズ伊勢丹エリアにある北海道物産店で、
あわてて調達できたため助かりました。翌日平然を装って配り歩けました。
お土産を買い忘れた方は、こちらも是非!
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この旅行記へのコメント (1)
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- mom Kさん 2020/09/14 19:52:09
- 大変参考に
- ぱぱぞーさん、初めまして。私も宿題旅です。それもレンタカーを使わず、公共機関乗り継いで。先達がおられました。イザベルバードとあなた様。お持ち帰りになられたものもお弁当を含め、私も右に同じ、決定。まだ雪深い時期に行かれ、一層アイヌの人々の暮らしの厳しさ、逞しさを想像なさったことでしょう。満を期して、私は黄金の秋を選びました。ありがとうございます。行ってきまーす。
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