2017/02/15 - 2017/02/15
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ペコちゃんさん
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上野の森には、博物館・美術館・大学・図書館・コンサートホール・神社仏閣など、江戸から現代までの間に造られた建物が集まっています。
世界遺産となった国立西洋美術館の隣にある「国立科学博物館」・・・ここは、自然と科学技術に親しむスポットで、400万点以上の貴重なコレクションを所蔵しており、65歳以上の人は入場が無料!
ここのもう一つの楽しみは、ステンドグラス・・・昭和初期に作られたステンドグラスは、今も輝いています。
上野に行かれた時は、国立科学博物館に立ち寄ってみて下さい。
ステンドグラスと言へば、もう1カ所・・・飯田橋にある「ラムラ」のステンドグラスも必見です。
JR飯田橋駅に沿って建つ20階建ての複合ビル「飯田橋セントラルプラザ」の1.2階と最上階にある商業施設がショッピングモールの「ラムラ」・・・その1.2階に、昭和59年に作られた写真のステンドグラス『大樹』が飾られています。
そのスケールの大きさや鮮やかな色合い・・・一見の価値がある作品でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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「国立科学博物館」は、明治10年(1877)に設立された教育博物館が前身で、昭和24年(1949)から現在の国立科学博物館になっています。
上野公園に面したこの建物は「日本館」で、奥の方には特別展が開催される「地球館」があります。 -
建物の左側にあるシロナガスクジラの実物大模型。
東京国立博物館に行く時に、いつも目にするこの模型は平成6年に設置されました。 -
建設当初の建物は大正12年(1923)の関東大震災で全焼したため、昭和6年(1931)に新築再建されました。
階段を下りて、地階・左側から入館します。 -
階段の右側に展示されているD51形蒸気機関車。
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デゴイチ231号は、昭和14年~50年まで現役で走っていました。
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館内に入り、建物の左右両側にある階段を登ります。
踊り場の壁面には、美しいステンドグラスが・・・ -
瑞鳥(鳳凰)をモチーフにした小川三知の作品。
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左右の階段とも同じガラスとデザインですが、光の関係で別のステンドに見えるから不思議。
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さらに階段を上がると、最上階の天井一面に、草花をモチーフにした巨大な半円形のステンドグラスが広がっています。
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華麗で豪奢な美しさに見とれます。
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中央ホールのステンドグラス。
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ホール天井にあるステンドグラス。
回りのレリーフも見事です。 -
戦後の長い期間、ドーム頂部のステンドグラスの外部は幕で覆われていました。
平成16年から2年間の改修工事で、これを撤去したことにより、ステンドグラスに光が通り、その鮮やかな色が姿を現しました。 -
ステンドグラスは当初、小川三知がデザイン・製作を行う予定でしたが、昭和3年(1928年)に病死したため、建築家の伊東忠太が代わってデザインを担当し、ステンドグラスの製作は小川三知の夫人と弟子が、遺された工房を引き継いで行ったそうです。
伊東忠太(1867~1954年)は明治から昭和期にかけて活躍した建築家で、築地本願寺などの設計者としても有名です。 -
1階から3階まで吹き抜けとなっている中央ホール天井部分の四方にも、半円形の巨大なステンドグランスが飾られています。
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草花と瑞鳥が描かれた作品。
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4カ所とも同じデザインですが、光の関係で多少違った印象です。
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国立科学博物館は、400万点以上の所蔵物があり、そのうち、常設展示されているのは約1万4千点。
興味を引く展示物だけ写真を撮りました。
これは、アンモナイト。 -
これは、岐阜県で発掘された約1800万年前のパレオパラドキシア。
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これは、石川県で発掘された約1300万年前のアロデスムス。
アシカに似た海生哺乳類。 -
これは、山口県で発掘されたヤベオオツノジカ。
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約8500万年前に、日本近海に生息していた首長竜のフタバスズキリュウ。
昭和43年に、福島県いわき市で当時高校生だった鈴木直(すずき ただし)によって発見されました。 -
全長約6.5mのこんな生き物が、日本近海を泳いでいたなんて・・・太古の時代に思いを馳せます。
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「日本館」と「国立西洋美術館」の間にあるゲートを進むと、「地球館」があります。
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地球館では ” クロマニヨン人が残した洞窟壁画・ラスコー展 ” が開催されていました。
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中世ヨーロッパで生まれ、教会を厳かに飾り、キリスト教を広めてきたステンドグラス。
日本に初めてステンドグラスが伝えられたのは、幕末と言われています。
小川三知(1867~1928)は、アメリカで技法を学び、日本のステンドグラス作家の草分けとなりました。
小川三知の作品の多くは、個人の邸宅に納められましたが、関東大震災や戦災によって現存している作品は、残念ながらあまりありません。
鳩山会館(旧・鳩山一郎邸)、安藤記念教会(東京・港区)、聴潮閣高橋記念館(別府)や氷川丸(横浜)等・・・そのうち訪れて素晴らしいステンドグラスの世界に浸りたいものです。 -
上野から飯田橋に向かい、駅沿いにあるラムラに行ってみました。
1~2階には、レストランやカフェなどがあり、上部階は住宅棟と事務棟になっています。
ここにあるステンドグラスは、木の幹の茶、若葉の緑、青空のブルーを基調にした『大樹』・・・この巨大なステンドは、新宿区と千代田区の境界線上にある「区境ホール」にあります。 -
大きさと大樹の生命力に圧倒されます。
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作品の右下に埋め込まれた銘板には、
東京都「文化のデザイン」事業
題名 ―― 大樹
作者 ― 吉田 誠
1984(昭和59年) とあります。
文化のデザイン事業とは、文化行政で遅れをとっていた東京都が昨56年度から始めた事業です。 -
もう一つのステンドグラスは、東側の入り口から直接2階へ上がる階段の所にあります。
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作品のテーマは『巌』・・・「月夜野びーどろパーク」を運営する「上越クリスタル」が制作協力した作品です。
この作品のために、多くの特殊なガラスを作ったのでしょう。
新旧のステンドグラスを楽しんだ、冬の一日でした。
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