2016/09/01 - 2016/09/02
890位(同エリア1607件中)
ガッサンさん
北陸新幹線を富山駅で下車した。富山駅全体が「越中おわら風の盆」関係で一色である。日本全国から人々が集まって来るので構内は大変混雑していた。私も「越中おわら風の盆」に惹きつけられ三年連続で富山県に来ました。何故、こうも人々を魅了するのでしょうか。
越中おわら節の哀愁を帯びた旋律にのって、坂が多い八尾の道筋で踊り手たちが踊りを披露する。艶やか浴衣に黒い帯姿の優雅な女踊り、黒ずめ姿で勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了する。
NHK新日本風土記で「越中八尾(えっちゅうやつお) 風の盆」の放送を見た。人口2万人あまりの山間の町、富山市八尾町。立春から数えて二百十日にあたる9月1日、「風の盆」が始まると、町は3日間にわたり、民謡「越中おわら節」一色に染まる。人々はその悲しげな調べに、人生の機微を映しながら生きてきた。また、「越中八尾 風の盆」をPRするため日本全国を歩いたという。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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流れる川は井田川です。井田川の氾濫によって八尾の町は高台へ高台へと移動していった、と聞きました。
町には夕闇が迫り、いよいよスタートという感じになってきました。八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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「風の盆」が始まる前、談笑する若い踊り子達。
おわら風の盆 祭り・イベント
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ある店先に「越中八尾 おわら風の盆」の額が飾ってありました。
八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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「風の盆」の踊りの到着を待つ観光客。通りにはぼんぼりが等間隔に設置されていました。
八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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日本の祭り「おわら風の盆」のぼんぼりです。
おわら風の盆 祭り・イベント
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ライトアップされた建物は「若宮八幡社」でしょうか。
八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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午後八時近く、上新町の通りで上新町の人々の踊りが始まりました。
おはら風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町」と井田川を挟んだ対岸の「福島」を併せた合計11の町で行われます。
11の町それぞれに、「富山県民謡越中八尾おわら保存会」の支部が組織されており、おわら風の盆はその支部毎に日程を定め行っています。おわら風の盆 祭り・イベント
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哀愁を帯びた胡弓の音に合せ、艶やか浴衣に黒い帯を締め、すげ笠を被り、地方(じかた)の演奏とともに各町の踊り手たちがおわらを踊りながら町内を練り歩きます。これを「町流し」と言います。古来からのおわらの姿を伝えるものとされています。
おわら風の盆 祭り・イベント
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イチオシ
艶やか浴衣に黒い帯を締め、すげ笠を被り、優雅な女踊りを披露します。
おわら風の盆 祭り・イベント
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黒ずくめの衣装にすげ笠、勇壮な男踊りを披露します。
おわら風の盆 祭り・イベント
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上新町の「町流し」です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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勇壮な男踊りは片足で立つ動作が多く、バランス感覚を必要とします。踊り手は若い人たちが多くを占めているそうです。
おわら風の盆 祭り・イベント
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男性の衣装は華やかな女性に好対照に本当に地味です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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上新町は旧町の中で一番道幅が広く、商店が多く立ち並んでいる支部です。通りが広いので、比較的容易に町流しを楽しむことができます。
また、午後10時から始まる「大輪踊り」には、観光客も参加して地元気分で楽しむことができます。八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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鏡町のある店から艶やかな踊り手が出て来ました。
山元食道 グルメ・レストラン
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鏡町はかつては花街として賑わった町の支部で、女踊りには芸妓踊りの名残もあって、艶と華やかさには定評があります。
山元食道 グルメ・レストラン
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すげ笠を取った女性が歩いていました。そろそろ出番です。
山元食道 グルメ・レストラン
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鏡町の踊りは芸妓からの流れか、おわら保存会11支部の中で一番艶やかなため、一番人気があります。この踊りを目指して人々は集まって来ます。
おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町支部への入口でもある、「おたや階段」下が支部のメイン会場となっており、その会場で行われる舞台踊りや輪踊りを「おたや階段」にすわって鑑賞するスタイルが有名です。
「おたや階段」の場所取りは凄まじく、前もって印を付けて場所を取っている者が多い。階段を降りた広場でも人垣ができ、鑑賞場所を確保するのは困難です。おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町の踊りは他の支部と異なり、艶やかで色気のある仕草が多い。是非、鑑賞しましょう。
おわら風の盆 祭り・イベント
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イチオシ
鏡町支部への入口でもある、「おたや階段」にすわって見ている客に向って踊っています。
おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町の踊りを歌手の森山良子さんも鑑賞に来ていました。森山良子さんは屋根がある特等席で見ていました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町の踊りが終了後、森山良子さんを囲んで写真を撮っていました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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森山良子さんは廻りの人々に笑顔を振りまいていました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町の関係者の控室、鏡町公民館の前です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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鏡町のかつての料亭街でしょうか。この中に風情のある旅館がありました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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西町の通りに面した「宮田旅館」です。タレントの柴田理恵さんの母親の実家だそうです。中々趣きのある旅館です。
宮田旅館 宿・ホテル
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浄土真宗の古刹、「聞名寺」です。
井田川の向かい十三石橋を渡って最初の坂を登りきると荘厳な巨刹が全貌をあらわします。八尾町はこの寺の門前町として栄え、400年余の歴史を誇っています。
「風の盆」開催中は堂宇で風の盆踊りを催します。堂宇の前は沢山の客でごった返し状態です。また境内には露店が立ち並びます。 -
おわら保存会11支部が踊り時間外時、聞名寺の堂宇だけは必ずと言っていいほど風の盆を踊っていた。観光客にとって有難い場所である。
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聞名寺の堂宇の舞台です。境内には簡易の休憩所があり、祭り気分で飲み食いしながら見ることもできます。
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聞名寺の堂宇が踊りの舞台です。
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下新町の「町流し」です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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イチオシ
下新町は福島から旧町への入口にある支部で、かつては勾配のある坂道に沿って多くの商店が立ち並んでいました。坂の中腹には八幡社があり、春季祭礼の曳山祭では曳山が奉納されるメイン会場となっています。朱色を基調とした女性の浴衣が特徴的です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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イチオシ
下新町は朱色を基調とした女性の浴衣が特徴です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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下新町は福島から旧町への入口にある支部で、かつては勾配のある坂道に沿って多くの商店が立ち並んでいました。その面影は今も残っています。
八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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町流しは、地方(じかた)の演奏とともに各町の踊り手たちがおわらを踊りながら町内を練り歩くものです。この町流しが、古来からのおわらの姿を伝えるものとされています。
おわら風の盆 祭り・イベント
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下新町の町流しです。男性は水色系の浴衣で踊っていました。黒ずくめの半被でないので違和感がありました。やはり、男性は黒色の半被がいいですね。
おわら風の盆 祭り・イベント
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下新町の町流しは男女混成で列を作っていました。一般的には女性が前、後ろが男性と別れています。その反対もあります。
おわら風の盆 祭り・イベント
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下新町の朱色を基調とした女性の浴衣姿の町流しを見納めました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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天満町の町流しです。
おわら風の盆 祭り・イベント
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天満町は東西北の三方を川に囲まれた町にある支部です。町はかつて川窪新町と呼ばれていました。明治23年に「天満町」と改称し、その名のとおり天満宮があります。この支部では、おわらの唄(上句)の途中に「コラショット」と囃子を入れて、音程を下げて力強く歌う独特の歌い方があります。その歌い方は「コクボ(川窪)おわら」と呼ばれています。
おわら風の盆 祭り・イベント
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天満町の男性の衣装は半被にすげ笠、風の盆流の格好です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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午後10時を過ぎると、ツアー客はぐっと減って来ました。天満町はJR越中八尾駅に向う途中にあり、観光客を見送るように踊っていました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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道路の両サイドに大勢いた観光客も減り、踊り手も気にせず伸び伸びと踊っていました。
おわら風の盆 祭り・イベント
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勇壮な男踊りの振り付け大胆で素朴な動きがこの衣装に本当にマッチしています。
おわら風の盆 祭り・イベント
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勇壮な男踊りは一見ロボットのようなガキガキした動きにも見え、女性の踊りとは対照的です。
おわら風の盆 祭り・イベント
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イチオシ
道路の中央に地方(じかた)と呼ばれる胡弓・三味線を演奏する人々。左側に女性の踊り手、右側に男性の踊り手。町流しのフルキャストが揃いました。
八尾町は門前町として栄え、400年余の歴史 by ガッサンさん八尾の街並み 名所・史跡
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「越中八尾おわら風の盆」は北陸地方の経済にどれほど貢献しているのだろうか。「風の盆」の観光客は実にリピターが多い、地方(じかた)が演奏する哀愁ある調べに酔い、艶やかな踊りに酔い観光客を魅了する。
富山駅は観光客で溢れていた。富山市全体が「風の盆」一色であった。富山県内に宿泊を予約できず、夜遅く石川県・福井県・新潟県・岐阜県に観光客は移動しなければならない。「風の盆」期間中は列車も増発され、深夜営業している。
翌日、宿泊した観光客は北陸地方の各観光地に流れる。「風の盆」時は北陸地方の観光地は観光客で賑わっている。
従って、「越中八尾おわら風の盆」は北陸地方にとって一大イベントである。おわら風の盆 祭り・イベント
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