シェムリアップ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
マレーシア滞在中の週末、永年の希望が叶ってアンコール・ワットとアンコール・トムの2大遺跡を訪れた。もちろんカンボジアへの入国は初めて、ビザが必要な国であるが、オンラインによるe-ビザの取得が可能であった。ガイドブックによれば空港での取得も可能、と書いてあるが、貴重な時間を費やすことを避けることができた。10月という時期はこの地においては平均最高気温は31℃と最も過ごしやすい。しかもマレーシアという赤道直下に近い国からの訪問で暑さは気にならないか、と思っていたがさにあらず、吹き出す汗を拭きながらの熱帯の国での遺跡巡りはやはり苦行だ。次回もし訪問の機会があるなら迷わず楽なバスツアーを選ぶ。<br /><br />クアラルンプールから約2時間のフライトでシェムリアップに到着し、空港で英語を喋るタクシーをチャーターした。100リエル=3円とこの国も容易にミリオネアー(百万長者)になれる。空港からは約5km、またシェムリアップの中心部からは6.5kmほど離れており、公共交通機関はない。アンコール・ワットに直行するだけのつもりだったが、タクシードライバーはあれやこれやとオプションをつけて値段を釣り上げようとする。わずかなお金のことではあるが、少々うんざりしてきた。まず2大遺跡のチケットはどこで買えるのか、と聞いたがガイドブックに書いてあるところとまるで違う場所でしか買えない、という。不信感が湧いてきたが、時間が貴重なので従った。あとでホテルで聞くと、これは事実のようで、個人ツアーの効率の悪いことは受け入れざるを得ない。なお2大遺跡セットで1日券は20USドル相当、2日券は40USドル相当と安くはない。<br /><br />さてアンコール・ワットとアンコール・トムは3kmほどの距離にあり、後者は前者の半世紀後に建設された。まずは前者に直行した。約1,000ヶ所あるユネスコ世界遺産の中でも屈指の貴重な大遺跡で、アンコールは王都、ワットは寺院を意味する。大伽藍と美しい彫刻を特徴とする、クメール建築の傑作である。12世紀前半、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって、ヒンドゥー教寺院として30年を超える歳月を費やし建立される。1431年頃にアンコールが放棄されプノンペンに王都が遷ると、一時は忘れ去られた。その後アンチェン1世は1546年頃この地に戻り、未完成であった第一回廊北面とその付近に彫刻を施した。孫のソター王は仏教寺院へと改修し、本堂に安置されていたヴィシュヌ神を四体の仏像に置き換えたという。1972年から始まったカンボジア内戦により破壊が進み、1992年にユネスコ危険遺産に登録された。その後日本を含め各国の支援で修復が始まり、現在も進行中である。<br /><br />この大遺跡の詳細を記すことはあえてしないが、1つ特筆すべきことがある。不覚にも40USドル相当の2日券を落としてしまったらしく、ポケットをいくら探しても出てこない。またかなり離れたチケット売り場まで行って買い直すことを覚悟して、途中チェックポイントの係員に伝えた。するとこの親切そうな若い男性は自信を持って、もし落としたのなら必ず入口の窓口に届いている、電話をしておくからそこへ行くように、と言った。見学を終えた後、ダメ元で窓口へ行ってみると、係員が小生の顔を見て写真入りの2日券を渡してくれた。親切な人が拾ってくれて届けてくれたのだ。お礼をしようにも相手がわからないので係員の手を強く握るしかなかったが、カンボジアは紛失物が持ち主に戻る稀有な国なのだ。ホッとして出口を出て、薄明からすっかり日が沈んで真っ暗となった中、疲れた足を引きずってホテルにチェックインした。 ホテルはアゴダで予約したメモワール・アンコール・ブティックという中級ホテル、フロントやコンシエルジュなど皆親切で快適な滞在だった。

カンボジアの世界遺産No.1‐1:シェムリアップのアンコール・ワット遺跡を訪れる

29いいね!

2016/10/22 - 2016/10/22

991位(同エリア8905件中)

0

30

ハンク

ハンクさん

マレーシア滞在中の週末、永年の希望が叶ってアンコール・ワットとアンコール・トムの2大遺跡を訪れた。もちろんカンボジアへの入国は初めて、ビザが必要な国であるが、オンラインによるe-ビザの取得が可能であった。ガイドブックによれば空港での取得も可能、と書いてあるが、貴重な時間を費やすことを避けることができた。10月という時期はこの地においては平均最高気温は31℃と最も過ごしやすい。しかもマレーシアという赤道直下に近い国からの訪問で暑さは気にならないか、と思っていたがさにあらず、吹き出す汗を拭きながらの熱帯の国での遺跡巡りはやはり苦行だ。次回もし訪問の機会があるなら迷わず楽なバスツアーを選ぶ。

クアラルンプールから約2時間のフライトでシェムリアップに到着し、空港で英語を喋るタクシーをチャーターした。100リエル=3円とこの国も容易にミリオネアー(百万長者)になれる。空港からは約5km、またシェムリアップの中心部からは6.5kmほど離れており、公共交通機関はない。アンコール・ワットに直行するだけのつもりだったが、タクシードライバーはあれやこれやとオプションをつけて値段を釣り上げようとする。わずかなお金のことではあるが、少々うんざりしてきた。まず2大遺跡のチケットはどこで買えるのか、と聞いたがガイドブックに書いてあるところとまるで違う場所でしか買えない、という。不信感が湧いてきたが、時間が貴重なので従った。あとでホテルで聞くと、これは事実のようで、個人ツアーの効率の悪いことは受け入れざるを得ない。なお2大遺跡セットで1日券は20USドル相当、2日券は40USドル相当と安くはない。

さてアンコール・ワットとアンコール・トムは3kmほどの距離にあり、後者は前者の半世紀後に建設された。まずは前者に直行した。約1,000ヶ所あるユネスコ世界遺産の中でも屈指の貴重な大遺跡で、アンコールは王都、ワットは寺院を意味する。大伽藍と美しい彫刻を特徴とする、クメール建築の傑作である。12世紀前半、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって、ヒンドゥー教寺院として30年を超える歳月を費やし建立される。1431年頃にアンコールが放棄されプノンペンに王都が遷ると、一時は忘れ去られた。その後アンチェン1世は1546年頃この地に戻り、未完成であった第一回廊北面とその付近に彫刻を施した。孫のソター王は仏教寺院へと改修し、本堂に安置されていたヴィシュヌ神を四体の仏像に置き換えたという。1972年から始まったカンボジア内戦により破壊が進み、1992年にユネスコ危険遺産に登録された。その後日本を含め各国の支援で修復が始まり、現在も進行中である。

この大遺跡の詳細を記すことはあえてしないが、1つ特筆すべきことがある。不覚にも40USドル相当の2日券を落としてしまったらしく、ポケットをいくら探しても出てこない。またかなり離れたチケット売り場まで行って買い直すことを覚悟して、途中チェックポイントの係員に伝えた。するとこの親切そうな若い男性は自信を持って、もし落としたのなら必ず入口の窓口に届いている、電話をしておくからそこへ行くように、と言った。見学を終えた後、ダメ元で窓口へ行ってみると、係員が小生の顔を見て写真入りの2日券を渡してくれた。親切な人が拾ってくれて届けてくれたのだ。お礼をしようにも相手がわからないので係員の手を強く握るしかなかったが、カンボジアは紛失物が持ち主に戻る稀有な国なのだ。ホッとして出口を出て、薄明からすっかり日が沈んで真っ暗となった中、疲れた足を引きずってホテルにチェックインした。 ホテルはアゴダで予約したメモワール・アンコール・ブティックという中級ホテル、フロントやコンシエルジュなど皆親切で快適な滞在だった。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • シェムリアップ国際空港に到着したマレーシア航空機

    シェムリアップ国際空港に到着したマレーシア航空機

  • シェムリアップ国際空港の特徴的な建築

    シェムリアップ国際空港の特徴的な建築

  • 池越しにみるアンコール・ワット寺院

    池越しにみるアンコール・ワット寺院

  • 西塔門、破壊されたままだ

    西塔門、破壊されたままだ

  • 西塔門の別アングル

    西塔門の別アングル

  • 西塔門を入ると中央塔が間近に見える

    西塔門を入ると中央塔が間近に見える

  • 経蔵

    経蔵

  • 第二回廊の内部

    第二回廊の内部

  • 第二回廊の内部

    第二回廊の内部

  • 沐浴の池

    沐浴の池

  • 第一回廊のデバターのレリーフ 顔と乳房は人の手で研磨され光っている

    第一回廊のデバターのレリーフ 顔と乳房は人の手で研磨され光っている

  • 第三回廊にある中央塔

    第三回廊にある中央塔

  • 中央塔の外からの眺め

    中央塔の外からの眺め

  • 第一回廊西面南側のマハーバーラタのレリーフの戦いの風景

    第一回廊西面南側のマハーバーラタのレリーフの戦いの風景

  • 第一回廊西面南側のマハーバーラタの壮大なレリーフ

    第一回廊西面南側のマハーバーラタの壮大なレリーフ

  • 第一回廊西面北側のラーマーヤナの壮大なレリーフ

    第一回廊西面北側のラーマーヤナの壮大なレリーフ

  • 中央塔に登る階段

    中央塔に登る階段

  • 第三回廊の内部

    第三回廊の内部

  • 中央塔の別アングル

    中央塔の別アングル

  • 中央塔の上からの眺め

    中央塔の上からの眺め

  • 中央塔の上から見下ろす

    中央塔の上から見下ろす

  • 中央塔から見下ろす

    中央塔から見下ろす

  • 中央塔から降りる急勾配の階段

    中央塔から降りる急勾配の階段

  • 再び地上から中央塔を見上げる

    再び地上から中央塔を見上げる

  • 僧侶の姿が見える

    僧侶の姿が見える

  • 一角に設置された祭壇

    一角に設置された祭壇

  • 中央塔を後にする

    中央塔を後にする

  • 上部のない塔

    上部のない塔

  • 夕刻の西参道の橋

    夕刻の西参道の橋

  • 今日の宿はメモワール・アンコール・ブティック ホテル

    今日の宿はメモワール・アンコール・ブティック ホテル

この旅行記のタグ

29いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安 112円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

カンボジアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP