紅葉の寸又峡と夢の吊橋を渡る旅 2016（静岡）

2016/11/18 - 2016/11/18

寸又峡（すまたきょう）は、昭和43年まで森林鉄道が木材を運び出していた山深いところで、四季折々の景色が素晴らしいです。

11月になると峡谷全体が美しい彩りの紅葉に満たされ、穏やかな川面に「夢の吊橋」を渡る人々や色鮮やかな紅葉が映し出されます。
この「夢の吊橋」は、2012年に「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋 10」に選ばれています。

寸又峡の旅は、森林鉄道軌道跡の散策路を歩き、恋の成就がかなう「夢の吊橋」を渡り、保存されている森林鉄道の機関車に出会います。

エリア 寸又峡温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

寸又峡温泉

接岨峡（せっそきょう）温泉からバスに乗り、途中奥泉でバスを乗り換えて寸又峡温泉にやって来ました。

食事処のメニュー

昼時なので、手作りの店さとう（蕎麦屋）に入ります。

お薦めは「わさびそば」

静岡といえば、本場の生わさび。

真ん中に載っている「冷凍された生わさび」を汁に融かしながら食べます。

わさびのツーンとくる辛さがほどよく蕎麦とあいます。

このお店の看板犬

寒いのでブランケットを掛けてもらっています。

では、寸又峡の散策に出発します。

林鉄大間駅跡

千頭森林鉄道は、千頭山国有林から伐採した木材を運搬するため、寸又川に沿って運転されていました。

昭和43年に廃止されるまで30年間木材を運び、この大間駅は最前線基地として賑わったところです。

青空に向かってのびる皇帝ダリア

寸又峡の案内図

ゲートからプロムナードコース散策路（約90分）を歩きます。

天子（てんし）トンネルを抜けると大間ダムが現れ、夢の吊橋を渡り、対岸中腹の尾崎坂展望台・飛龍橋を通り戻って来ます。

紅葉シーズンは夢の吊橋を往復することができず、対岸へ渡る一方通行になっています。

散策路の紅葉

草履石公園のもみじ

寸又川下流方向の眺め

左側が朝日岳（1826m）です。

寸又川は南アルプスの光岳（2591m）を源として流れ、大井川の一大支流となっています。

猿並橋（さんなみばし）

下に見える吊橋は、長さ96m、高さ11mの猿並橋で、この辺り一帯に住む猿の群れが、対岸の朝日岳から寸又峡温泉への行き来に並んで渡るので、この名が付けられたといわれています。

大間ダム

天子（てんし）トンネルを抜けると大間ダムが見えます。

昭和13年（1938）に竣工したダムです。

青く透き通った「チンダル湖」

大間ダム湖の水は底まで見えるほど透明で綺麗な水です。

この水にわずかな微粒子が溶け込んでいて、微粒子のせいで波長の短い青い光だけが反射され、波長の長い赤い光が吸収されるチンダル現象から「チンダル湖」と呼ばれています。

「夢の吊橋」が見えます

大間川と寸又川の合流点の上流に位置している「夢の吊橋」は、散策路から急坂を下りていきます。

心が落ち着く湖面の色

恐る恐る渡っている「夢の吊橋」

吊橋は、長さが90m、高さが8mあります。

２色に分かれているチンダル湖

エメラルドグリーンとコバルトブルーです。

もしかすると、澄んだ水面に青空と雲が映ってコバルトブルーに見えるのかも･･･

プロムナードコースの案内

夢の吊橋を渡り、対岸の急な登り坂を上がると尾崎坂展望台があります。

そして、森林鉄道軌道跡を歩き、トロッコが走っていた飛龍橋を渡り、元の散策路に戻って来ます。

紅葉の「夢の吊橋」

エメラルドグリーンの湖面に黄色に染まる木々が映っています。

吊橋の定員は１０名

係員が10名づつ案内しています。

下が丸見えの吊橋

渡り終えてホッとしています

かっちんは、手すりのロープに掴まり、下をなるべく見ないようにして渡りました。

橋の中程でカップルが恋の成就を祈ると願いがかなえられるともいわれ、いつしかこの橋を「夢の吊橋」というようになりました。

橋の途中で、恋の成就を願ったり、写真を撮る余裕などなく･･･

次の10人は順調に渡っています

怖くないの～

真ん中に板を置いただけの吊橋？？

手すりのロープがないと、恐怖の吊橋に見えてしまいます。

紅葉真っ盛り

今頃、ツツジ？？

眼下に「夢の吊橋」

急な登り坂の途中からの眺めです。

これから渡る人たちの行列ができています。

かっちんは平日なので10分待ちでしたが、土日は2時間待ちになるそうです。

色づく広葉樹

木彫りの仏様

坂を登ったところで出迎えてくれました。

ここから森林鉄道軌道跡が散策路になっています。

千頭森林鉄道の機関車と車両

尾崎坂展望台に保存されています。

これはモーターカー

先頭のＤＢ６機関車の運転席

アクセルやクラッチがあります。

21世紀に残したい自然百選

紅葉の寸又峡渓谷尾崎坂展望台からの眺めです。

青空に映える紅葉

道端に咲く野菊の花

メグスリノキ

透けて見える紅葉

３枚葉のメグスリノキです。

峡谷に架かる飛龍橋

森林鉄道のトロッコが走っていた長さ72m、高さ70mのアーチ橋です。

飛龍橋からの眺め

寸又峡渓谷

紅葉の「夢の吊橋」を渡る人たち

川面に渡る人と紅葉が映っています。

逆立ちして渡る人もいます

親知らずの険

急峻な断崖の上に散策路があります。

寸又峡に架かる「夢の吊橋」

美しい彩りの紅葉

Ｖ字谷の寸又峡に架かる飛龍橋

色づく紅葉に埋もれる「夢の吊橋」

朱色に輝く寸又峡の樹木

紅葉の寸又峡に満足し、バスと鉄道で浜松へ移動します。

夕食はネタの大きい寿司

浜松ターミナルビルにある「沼津魚がし鮨」はビールのつまみもあり、便利な居酒屋です。