2016/11/04 - 2016/11/06
139位(同エリア808件中)
エスペラさん
今年もワインツーリズムやまなしに参加した。
珍しく2日とも好天に恵まれワインも風景も楽しむことができた。
今年の勝沼付近は、8月までは日差しが強くブドウの生育も良かったが、9月は雨に見舞われた。甲州など9月半ばまでに収穫できたもので2割程度の減少、それ以降のものは病気の発生などもあり、8割も収穫量が減った品種があるということだった。
このためか、無料テイスティングで例年よりも新酒を出しているところが少ないような印象だった。
全体的な傾向としては、一時期テイスティングでは余りだしていなかった甲州のシュールリーが見られるようになった。日本酒のイメージのある甲州の古いタイプは徐々に減っている感じ。デラウェアやベリーAの辛口にいいものが多くなってきたという感じだろうか。
イベント自体は年々手慣れてきた感じで、バスの運行やイベントの運営はスムーズで、ストレスは感じない。一方、慣れすぎてきて、いささか手抜きとも思える感じの部分も散見された。
ワイナリーも9年も経つと、人も少しずつ変わっている。世代交代で魅力的になったところもあれば、残念ながらうまくいっていないと感じるところもある。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今年も前日から甲府市に宿泊。宿は甲府駅から少し歩いた「ビジネスホテル美奈月」というところにした。かなり古い建物だが、掃除が行き届いていて、宿の人も感じが良く親切だった。朝食は魚と卵を一人分ずつ調理していて、非常においしかった。
夜は「辰己」というおでん屋に行ったが、おばあちゃんが一人でやっていて、安くて味も良く、居心地が良かった。ただし、お客さんはひっきりなしで、ちょいと飲んでさっと帰るという感じだった。
さて、初日は、まず塩山にいき勝沼を中心に訪問した。 -
まずは恵林寺下の機山洋酒工業。
まずは出されたスパークリングはその素晴らしさが群を抜いている。世界で十分に戦えるレベル。
その他も非常にいいものが多い。ただし、この日は一番最初ということもあってか、ブラッククイーン2014は獣臭がきつく、正直お客さんに出すのはいかがなものかと感じた。 -
バスの時間前はかなりあるのでてくてくと歩く。
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塩山では、放光寺の上、「山梨市花かげホール」の前の広場がイベント会場になっていた。
四恩醸造は不参加で、なぜか「共栄堂」という名前でワインを出していた。
シャルドネベースという白ワインが甘さと酸味のバランスが良かった。
ちなみにこの近くには「五味葡萄酒」という小さなワイナリーがあり、ここも個性的でいいワインが多いのだが、不参加。 -
バス停は三養醸造の前。
アジロンの新酒が良かった。 -
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バスに乗り、塩山駅に戻る。
今回、グラスがガラスに戻っていたのは良かった。やはり、ワインはグラスで飲むものだからここはけちるべきではないだろう。また、昨年は使いにくかったワインホルダーも改良されていて、非常に安定していいものになっていた。 -
塩山駅からはバスのタイミングが合わないので、また歩き。
今回のイベントの特徴は、バス停にいろいろな工夫がある点だ。
ここは落書きをしようとペンが置いてあった。 -
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牛奥ワイン(牛奥第一葡萄酒)へは、雨敬園の中を通っていく。
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今回一番良かったワインの一つ、「甲州フリーラン100%」。
この地の古いワインらしい鮮烈な吟醸香とさらりとした舌触りに濃厚な味わい。まさに甲州の地酒という感じ。
昨年は奥野田ワインの敷地で有料テイスティングだけだったが、今年初参加。 -
奥野田ワインは畑の見学、醸造所の見学と有料試飲のセットという、このイベントの中ではちょっと変わった取り組み方。
私は片耳が完全失調なので人が多いと話が聞き取れないことが多いので、畑だけ見せてもらった。 -
奥野田はワインも見せ方もセンスが良く、安心して楽しむことができる。甲州は香りが非常に良かった。
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錦城葡萄酒。
ここもレベルが高い。それにもかかわらず、ぼくとつで親切で、いかにも農家の人という感じ。これが甲州のワイナリーの魅力でもある。
20年の古酒をさらりと、しかも100円でテイスティングさせるあたりがユニーク。蜂蜜のような香りと、とろりとした舌ざわり、しかもきゅっと舌を刺激するグリセリンも感じ素晴らしい。これも購入。 -
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原茂ワインに寄ってみたが、あいかわらず、カウンターの前には根っこの生えた人たちがたむろしていて、試飲できない。どうしてここはいつもこんな感じなのだろうか?
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マルサン葡萄酒の前には、笹一酒造や窯焼きピザのお店などあり、プチワインツーリズムという感じ。
今年もマルサンのお母さんが、サツマイモの素揚げを一生懸命調理。これが甲州の白とよく合う。もちろん、赤と合わせても大丈夫。
ここではマルサンの「醸し甲州」を購入。 -
勝沼会場は食事できるお店が減っている感じ。
メインステージではシンガーソングライターの人が演奏していたが、「休憩中」の看板が出しっぱなし。これは会場の人に指摘したが、ちょっと失礼すぎるだろう。
また、音響の調整も十分ではなく、スピーカーがハウリングを起こしている。
演奏してもらうなら、イベントのついでとしてやるべきではない。 -
勝沼会場で軽食をとった後、大泉葡萄酒、イケダワイナリー、岩崎醸造を訪問。
大泉は毎年話をする人がいなかったかわりに、初めて見る人がいた。もしかしたら、醸造の担当者が変わったのだろうか。
ワインの出し方もずいぶん変わっていて、試飲は新酒の3種のみ。
ここの「勝沼の地ざけ」は間違いないので、一升瓶2本を知人に送った。
もう少し回りたかったが、先週あたりが非常に忙しかったせいか、なんとなく体調が優れない。あきらめて駅に向かった。 -
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翌朝はやはり体調が良くない。朝ご飯はおいしかったが、部屋に戻ったあと、吐いてしまった。
少しゆっくりしてから出発。
二日目の最初は、八代醸造。ここは毎年一番乗りで、すっかり顔も覚えられている。
トラディショナルなワインのはずだが、毎年新しい発見がある。
一番良かったのは「三美神 甲斐ブラン シュール・リー2013」。甲斐ブランを単一で使っているのはここと麻屋葡萄酒ぐらいしかないと思うが、こちらの方が頭一つ抜けた感じ。
今年からリリースしたものが「八代アルモノワール」。正直未知数なので、とりあえず買ってみて、まずは1年ぐらい寝かせてみようと思う。 -
ニュー山梨では甲州のフリーランがまずまず。全体的には、やや厚みに乏しい感じがした。
笛吹ワインは少し変わったブドウを使ったワインが多いが、いずれもしっかりしている。とくにアジロンのロゼは、アジロンらしさを残しつつ、ワインらしい熟成感がありアジロンのイメージが変わった。これはお土産に購入。ミルズも香りに特徴があり良かった。その他、アリカントとベリーAの混醸の「プチ・グレイシャス」ベリーAが主体とのことだがアリカントの特徴が際立ち面白い。デラウエアの辛口も良かった。
去年は雨の中外に店を出していた「パン工房ぽこ・あ・ぽこ」が、店内で出店していた。ワインにも合うパンをセレクトしてあり、3個購入。やはりおっさん一人は珍しいのか、去年の・・・と言われた。 -
お昼ご飯。つぶれてしまったが、豚の顔。
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日川中央葡萄酒。
サンセミヨンなどしっかりしたものが多かった。 -
ここのバス停の遊びは、ボトルを使った楽器。
左から順番にたたくとドレミの歌が奏でられる。 -
新巻葡萄酒。
ここは久しぶりの訪問。勝沼のワイナリーという雰囲気を味わうことのできる場所。
ベリーAのビンテージ違いを出していて面白かった。 -
北野呂醸造。
ここも素晴らしいワインが多い。サンセミヨンの新酒が印象的。
「薫風香2014」赤が、山梨らしい作りながら複雑な味わいがあり、テイスティングでは味わいきれない感じ。これは自分用に買って帰った。
そばにはいかにも自作風のスピーカーがある。聞くと、ご主人がずいぶん前に作ったものだという。アンプも自作。バックロードホーンというタイプのスピーカーだが、実は私も好きで同じスタイルのものを一台作っている。そんなことで、しばしオーディオ談義に花を咲かせた。 -
今回特に注目したのは、市立図書館、県立博物館が同時期に企画展を行っていたことだ。県立博物館は、ツーリズム参加者の割引まである。
イベントが深い奥行きを持ってきたことは素晴らしいと思う。
また、博物館では館内にテイスティングコーナーまで設けるなどユニークな取り組みを行っていた。まさに、新しい文化が生まれたといっていいのではないだろうか。 -
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