2016/11/03 - 2016/11/03
1056位(同エリア1580件中)
スイーツの求道者あきあさん
- スイーツの求道者あきあさんTOP
- 旅行記11冊
- クチコミ1件
- Q&A回答1件
- 18,890アクセス
- フォロワー0人
秋の昭和記念公園はコスモスの花盛りでした。
こもれびの里の古民家の軒には干し柿が吊るしてありました。
日本の秋を満喫してきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- JRローカル
-
久しぶりに立川市の昭和記念公園を訪問した。
みんなの原っぱの花壇には、黄色いコスモス(イエローキャンパス)が一面に淡い色を敷き詰めていた。
風が強い。
葉裏をそよがせて、なかなかこちらを向いてくれない。
風がやむと、花びらを翻し、一瞬だけ、愛くるしい表情を見せる。
ツンデレ女子とは、よく言ったものだ。 -
緋色のコスモス。
名をベルサイユと云う。
高貴な雰囲気を漂わせて、凛と咲く。
花弁に訪れる蜜蜂もどこか遠慮気味に蕊(しべ)を潜る。
この花を前にすると、ピンクのコスモスは侍女のように思えてくる。 -
花の丘には、赤いコスモスが斜面一面、彩っている。
木の緑と大地のピンク、
そして青い空にひと刷毛なぞったような雲の白。
世界がこんな単純な構成で出来ていれば、
どんなにか今よりもっと心地よいものになることに相違ない。 -
気車にコスモス。
「夢を乗せて」
どこかで見たそんなキャッチコピーをつけてみたくなるが、
私は「夢」という言葉が嫌いだ。
いまがすべて。
現実にもっと彩りを加えること。
いまをもっと輝かせること。
「夢」などという言葉に騙されて、楽しみを先送りしない。
いま咲いている花の香りを心の印とする。
それが私の了見だ。
-
大学を卒業したあと、サラリーマンを数年ほどしていた。
詳しい職種や社名は伏せるが、
サラリーマン生活は充実感とは程遠いものだった。
結局、辞める決意をしたきっかけは、柿だった。
確か、十月か十一月かの今頃、晩秋の季節だったかと思う。
仕事で同じ部署の数人と倉庫の棚卸に
小田急線の沿線駅に出かけたときだった。
倉庫に向かう途中の野辺の道を歩いていたら、柿の木があった。
木いっぱいに塾した柿の実が成っていた。
この光景を目にしたとたん、悲しみの感情が押し寄せた。
柿は一年間、風雪に耐えて、実りの秋を迎えた。
自分は毎日、変わらないルーティンワークをこなすだけ。
この生活を何年続けても、特別の技能が身に着くわけでもなく、
ただ空しく時間だけが経過して年老いていくだけ。
会社員生活なんて、日銭を稼ぐだけで、
なんの実りももたらさない。
こうした思いが突然、
怒涛のごとく胸に去来したのを今でもはっきりと覚えている。
私が会社を辞めたのは、それから半年後だった。 -
いま、同じ秋を迎えている。
今日、出かけた先の古民家の軒先には干し柿が吊るしてあった。
あのときの秋の思いがふと甦った。
会社を辞めてよかった。
それでは、歳月は私の中身を熟させたか。
いまの私はこの軒先の柿と同じ。
熟すには熟したが渋くて食えない。
冷たい風に身を晒してさらに多くの歳月に耐えなければならない。
あれから数十年後、同じ晩秋のいま、改めてそう思う。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
6