2016/07/26 - 2016/08/08
408位(同エリア765件中)
yukiさん
例年夏休みはヨーロッパへ行くことが多かったのですが、去年あたりで未訪国が数えるほどとなり、こうなってくるとなかなか取れない貴重な長期休暇は長期休暇でしか行けない遠方へ行きたい、ということで選定したのは南米の中ではかなりメジャーなペルー。期待を裏切らない充実した旅となりました。
【FLIGHT DATA】
AF 293 Y 26JUL HNDCDG 2255 0430
KL1230 Y 27JUL CDGAMS 1015 1135
KL 743 Y 27JUL AMSLIM 1235 1810
2I1111 Y 29JUL LIMCUZ 0650 0800
AF 483 Y 5AUG LIMCDG 2130 1640
AF 272 Y 7AUG CDGHND 1110 0600
【TRAIN DATA】
30JUL Ollantaytambo1636(INCA RAIL)1809Machupicchu
31JUL Machupicchu1520(PERU RAIL)1905Poroy
1AUG Cusco800(PERU RAIL)1830Puno
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2016年7月26日(火)
南米はアメリカ経由が一般的かと思われるが、探した中で運賃が一番安かったのがAFだったのでヨーロッパ経由で。
年末年始、GWと貴重な大型休暇が2回連続で予定変更の憂き目にあっていたのだが、今回は何事もなく予定どおり出発できそう、と思っていたら直前になってAFが7月27日(当初の出発予定日)からスト予定との情報が飛び込んでくる。
あわててスケジュールを確認し、26日の羽田発パリ行き深夜便でパリに飛んでしまい、後はAF-KL傘下のKLでアムステルダム経由リマ行きに乗り継げば仕事に影響なく、リマ着が一日早くなってむしろ好都合とこのルートでの変更を事前に申し出、難なく認められた。
ストの説明、フライト変更などの対応で一般レーンが混雑する中SKY PRIORITYの資格を生かしサクッとチェックイン。 -
2016年7月27日(水)
旅行記作成時間の関係上ラウンジ、機内の模様等の詳細は割愛させていただきCDGに到着。
やはりストは決行の模様でannuleと欠航便が結構出ている。
フランスはとにかくストの多い国で、AFもしょっちゅうストを打っているイメージがあり、今まで直接被害にあったことはないが、「ニアミス」が結構あり、その点ではリスキーなエアラインかもしれない。 -
ユーザー視点でみるとストなど迷惑極まりなく、ご遠慮申し上げたいといいたいところだが、有給休暇取得率、サービス残業、過労死などなど、労働者を取り巻く我が国の異常な労働環境とは異なる、独仏をはじめとする欧州諸国の労働条件は、労働者の人権がしっかり保障されていることの表れでもあるから、「スト=悪」と決めつけることは結局回りまわって自らの首を絞めることに他ならないともいえるのではないか。
AMS行きKL1230便に搭乗。 -
日本はとにかく便利さの追求の度が過ぎ、顧客利便のためには自己を犠牲にしてでも働くことが社会的に甘受されている感があるが、ヨーロッパにおいては、いわゆるワークライフバランスの実現、あるいは労働者の生活の質の保障のためには社会的な不便も多少はやむを得ないといった意識の差があるのではないか。日本で2週間、3週間といった長期休暇が取りずらいのも、ヨーロッパでコンビニがそれほど普及しないのもそういう意識の差が背景にあるだろうし、そう考えるとコンビニだって本当にありがたい存在なのかどうかはわからない。
こうしたことは普段から考えていたわけだが、折しもこの旅行記の執筆直前(2016年10月末)に電通社員の過労に伴う自殺、また弊社でも長時間労働が耳目を集める問題となっており、この場を借りて私見を披露させていただいた次第。
AMSからはKL743便で。
機内食はパスタを選択するも見事に失敗(チーズがまったく好きではない)。
それでも何とか完食。 -
ベネズエラのベネズエラ湾及びマラカイボ湖上空を通過中。
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アンデス山脈を越えるとリマはもうすぐ。
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日本を出発して33時間、ようやくリマ、ホルヘチャべス空港に到着。
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観光案内所にFeliz 28 de Julio!とあり、28日は明日なわけだが、何かめでたいことでもあるのかと聞いてみるとペルーの独立記念日なんだそう。
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ターミナルを出て空港に面する大通りからミニバスにて太平洋にほど近いミラフローレス地区へ移動し本日は終了。
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2016年7月28日(木)
当初予定より1日早くリマに到着したので、本日は丸1日をリマ観光に充てる。
まずは世界遺産にも登録されているセントロへ向かうも本日は独立記念日、大統領官邸など国の中枢機関も多いこの地区において祝賀式典でも行われるのだろうか、規制が敷かれ中心部には立入不可。 -
それでも大回りしつつ規制の敷かれていないエリアを歩いて見て回る。
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奥のほうには大統領府が垣間見えるもののバリケードで封鎖され遠目から眺めるしかない。
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中央準備銀行(日銀相当)博物館も本日は休館の模様。
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こちらの大通り、パレードでも行われるのか通行が規制され沿道には人だかりができている。
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こちらの国旗と胸章が無料配布されており、これらを手にし、あるいは身に着けペルーの独立を祝福。
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待つこと20分余、厳かに車列もろもろが通り過ぎるも、普通の車が何台かSP? に囲まれ通過するのみであっけなく終了。何の面白味もないが、何だったのか。
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昼を過ぎ、規制が解かれたのか中心に向かう一団の後を追いセントロのその中心、アルマス広場へ進んでいく。
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アルマス広場、そしてその奥には大統領府が控えるが、なぜか広場の真ん中には入れない。
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セントロの北側を東西に線路が敷かれており、地図上で駅となっている場所へ行ってみる。
時計の下部にFERROCARRIL CENTRALとの記載があるとおり、かつては駅としての機能を有していたのだろうが、現在ではその機能を終え博物館となっている模様。 -
続いてこれまたセントロの北側、サンクリストバルの丘へ向かう。街並み自体はヨーロッパなどの旧市街とさして変わらず、街歩きよりは展望台のような景観に魅力を感じる方なので、こういうところへは行かない選択肢はない。
アルマス広場の近くで丘への往復バスツアーの客引きがうろうろしているので足を確保するのは簡単。 -
オープンルーフの2階席に陣取り丘を目指す。
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途中電線すれすれを通過するようなところもあり、背の高い人は油断ならない。
それにしても青、黄色、ピンクとまちまちなパステルカラーの外壁が中南米そのもの。 -
海流とアンデス山脈の関係と推測するが、この時期ガルーアと呼ばれる霧により曇りがちな天気となっているのは残念。
円形の建造物は闘牛場らしい。ペルーに闘牛のイメージはまったくないが、やはりかつてスペインの植民地であったことの名残か。 -
まったく予備知識がなかったが、高架の都市鉄道があったのは意外。上から見る限り、観光地とは無縁の地区を結んでいるようで利用する機会がなかったのは残念。
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セントロに舞い戻ったのち荷物のピックアップのため再びミラフローレスに向かうが、まだ時間があるのでHuaca Pucllana(ワカ・プクジャーナ)に立ち寄るものの、祝日のためか営業時間内にもかかわらずクローズのため外から外観のみ眺めて終了。まあこの後クスコ・マチュピチュといった「大物」が控えているわけでさして惜しいとも思わない。
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リマ観光が終わり明日は早いのであらかじめ予約しておいた空港近くのドミに向かうが、予約サイトの地図上では空港から徒歩圏内かと思ってそれと思しき通りをさまようも見当たらない。
どうやら地図が間違っていたのか縮尺を読み違えたのかかなり離れたところにあるようで、尋ねた人からはタクシーでの移動を勧められ予定外の出費が… -
そんなわけでようやく宿にたどり着き本当に1日が終了。
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2016年7月29日(金)
AFのストのおかげで捻出できたリマでの1日を終え、本日より当初のスケジュールに沿って動く。まずは早朝より2I(Star Peru)1111便にてクスコへ飛ぶ。
制限エリア外ならともかく、制限エリア内に鉄道の案内所があるのはかなりレアと思われ、力の入れようが伝わってくる。 -
機材自体にはあまり興味がないものの、一見するに明らかに見慣れない機材で、こんな小型機なのに4発機なのにもかなり驚く。
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BAe 146っていう機材なのね。
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再びアンデス山脈を越えていく。
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窓の日よけが上下2枚に分かれているのもまた特殊な構造。
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クスコ市街を眼下に見つつ、クスコ空港に着陸。
あれだけ曇天だったリマとはうって変わって晴天。 -
クスコでのお宿は適当に歩いて見つけたECO PACKERS HOSTEL。パティオで暫し休憩ののちいよいよクスコ市内を散策。
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ペルーではどの町も中心となる広場はアルマス広場という名称であることが多く、ここクスコもその例に漏れない。
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インカ帝国の栄華の名残か、あるいはインカ征服後スペイン人がその上に築き上げたものか、そんなことに思いをいたしつつ町をそぞろ歩くのが楽しい。(さっきリマで街歩きは興味がないといったじゃないかと突っ込まれそうだがまあ場所とか雰囲気とか歴史とかにも左右されるんで…)
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クスコ市街にあるサンペドロ駅。
クスコからマチュピチュに向かうにはクスコ西方のポロイ、あるいはオリャンタイタンボ駅までバス、タクシー等で向かいそこから鉄道に乗るしか方法がないように思われるが… -
駅の時刻表などを見る限り、どうやら実際には早朝深夜にこの駅を発着するマチュピチュとを結ぶ列車が運行されているらしい。
もっとも利用はペルー人に限られているようで、外国人にとってはマチュピチュへのルートは上述の方法に限られる。 -
こうした石積みの外壁に囲まれた趣のある小径も随所にあり、夜通るのはちょっと怖いかもしれないが昼間なら特段問題ないかと思われる。
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こちらが先ほどの通りの一角にある12角の石。
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びっしり隙間なく積まれた無数の石の中から12角の石を探し出すのは大変なように思われるが、まあだいたいほかの観光客がそのあたりで記念撮影をしているので自分で探そうとしても位置がわかってしまう。
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クスコ近郊には近い順にサクサイマワン、ケンコー、プカ・プカラ、タンボ・マチャイと4つの遺跡があり、入場料は共通なので時間と体力、気力の範囲内で見て回ろうと思う。
というわけでまずはサクサイマワンへ。
先ほどのアルマス広場、そしてクスコの町並みのパノラマ。 -
アルマス広場からサクサイマワンまでは歩いて15分から20分程度とそれほどでもないが、ひたすら登り道なのでややつらい。おまけにここは標高3,400mを超える高地。幸い今のところ高山病の兆候はなく、いつもよりいくぶんけだるさが付きまとうような気もするが、高地だしそんなものだろうと解釈して、それでも幾分ゆっくり目に歩を進める。
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入場後もひたすら登り道が続く。
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クスコの小路で見てきた精巧な石積み技術が随所に残る。
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こうした巨石を遠くはオリャンタイタンボあたりからも運んできたらしいがその労力はいかほどのものかが偲ばれる。
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遺跡もさることながらその背後に広がる街並みがまた美しい。
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続いてケンコー遺跡へ。
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こちらは先ほどのサクサイマワンに比べると地味な印象は否定できず、わざわざ訪れるほどではないかもしれない。
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あと2つ残っているわけだが、さすがに疲れてきたのと、これ以上みてもあまり大差ないだろうというわけでこのあたりで切り上げてクスコへ戻る。
帰り道の途中でバスが通過し、セントロへ行くというのでこれ幸いと乗っけてもらうが、それだったら行きにバスでここまできてその後下って行けばよかったじゃないかと思うものの後の祭り。
とまあここまで順調に来たわけだが、バスに乗り込みしばらくしたあたりから頭痛が襲いかかり、何とか宿に戻るものの頭痛は激しくなる一方でもう何もする気も起きないほどつらい。夕食その他すべてパスしてベッドで横になり頭痛が収まるのを待つのみ。写真撮る気力など当然なくこのあたり写真も一切なし。
高山病とは無縁という根拠のない自信がもろくも崩れ去ったわけで、やはりリマ→クスコ到着初日にあれこれ欲張るのは危険、他山の石としていただきたい。(とはいってもサクサイマワンetc. に行けるのはこの日しかなかったんだよなあ。次回同じようなシチュエーションで自重できるかどうかははなはだ疑問。)
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この旅行記へのコメント (2)
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- Xi yeさん 2016/10/31 23:40:16
- おかえりなさい
- yukiさん
ペルー旅行からおかえりなさいませ。
高山病で大変でしたね。
私もコロンビア、ペルー、ボリビア旅行を計画しているのですが、高山病が怖くてなかなか実行できずにおります。
ダイアモックスを服用しようかとも考えていますが、副作用も心配で・・・。
続きの旅行記も楽しみにしております。
Xi ye
- yukiさん からの返信 2016/11/01 21:12:16
- 油断大敵
- Xi yeさん、
いつもご覧いただき恐縮です。
高山病ですが、はっきり言って軽く考えていました。
クスコ到着時にはほとんど自覚症状がなく、安心しきって歩き回っていたらあのざまです。
詳細は続編を近々アップ予定ですが、幸い翌日にはやや症状が軽くなり、急遽薬を購入(高山病の薬はもとより、いつものことですが頭痛薬すら携行していなかった)、クスコより標高が低いマチュピチュに移動したこともあってその後は特に悩まされることなく、クスコより標高が高いプーノ、チチカカ湖あたりでも特に問題はありませんでしたから、時間をかけて体を順応させることが大事なようです。
人によってはかなり重症化する人もいるようですから、安易におすすめするのも無責任かと思いますが、行く価値のあるところですから、ご旅行の際には、十分対策され、また日程にはゆとりをもって楽しんできていただければと思います。
yuki
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