2016/10/03 - 2016/10/05
66位(同エリア145件中)
風待ちさん
朝5:30、車で千葉の自宅を出発。栗駒山を目指しました。東関東自動車道の大栄JTから筑波JTで常磐道へ。つづいて岩城JTから東北道へ入り、若柳金成ICで降りました。道はすいていて快適でしたが、何しろ遠い。長いドライブを同行の連れあいと交代しながら運転。途中、朝食や昼食など休憩をはさみ、最初の目的地「世界谷地原生花園」に着いたのは午後2:30頃。駐車場にはマイクロバスが1台のみ。この日は曇り、一時小雨の天候のためか。世界谷地は広い湿原という意味。駐車場から第一湿原まで500mの道は、ブナの原生林の静かな道。第2湿原は現在は入れなくなっている。花はかすかにリンドウとウメバチソウが残っているだけだったが、草紅葉の色がいかにも秋と言った風情で気持ちのいい散策を楽しむことが出来た。ここは宮城県、今夜の宿・秋田県の小安峡までは岩手県側の真湯温泉、須川温泉を経て栗駒山を周回して向かうことになる。
2日目はいよいよ栗駒山の登山。登山口の須川温泉までは車で30分。宿でおにぎりを作ってもらって向かった。紅葉は見頃。曇りでも、時々は青空もでて大勢の登山客でにぎわっていた。ただ、強風のため頂上にいたる尾根は風をよけるものもなく危ないため、昭和湖で折り返すことに。それでも十分紅葉は楽しめた。名残が原の散策も須川温泉の露天風呂も最高。さて、この日は東北道に乗る前に、安重根ゆかりの大林寺により、白石まで南下し鎌先温泉に宿を取った。
3日目は、白石市観光の後、七が宿の天然記念物・材木岩へ。思いがけず、風穴を利用した天然の冷蔵庫で、蚕の卵を保存していたという小屋を見学。充実の旅を終え、帰路についた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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世界谷地第1湿原にむかう道。ブナの原生林が続く。
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草の紅葉。味わい深い色。
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霧の中の木道。
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小安峡の不動滝。1泊目の小安峡の松葉館のすぐ裏手にある滝。朝食前の散歩で見に行った。以前、この滝が氷結した時にライトアップしてその前でピアノ演奏をしたとか。そういえば、以前そんなテレビ番組を見た記憶が。
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ここは小安峡の最奥地点だという。地層に温泉成分のシリカがは入り込み岩石を堅く変質させたため、川がそれを削ることが出来ず、その段差が不動滝なのだという。
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二日目。いよいよ栗駒山へ。登山口の須川温泉です。右の囲いの中は露天風呂。これぞ温泉という野趣あふれる名湯です。
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紅葉は見頃。
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昭和湖の手前の地獄谷。
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乳白色の神秘的な昭和湖。以前、写真で見てから、憧れの湖。登山口から1時間。栗駒山の山頂まではこれから1時間。この日は強風のため、ここで引き返しました。
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30分降りたところで名残が原には入りました。左の奥に見える硫黄山を目指します。
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硫黄山。いかにも火山らしい生々しい姿。
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才能ある庭師が作った築山のような丘。
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下山後、若柳金成ICで見た安重根記念碑の案内板にあった大林寺を訪ねる。安重根は大韓帝国時代の独立運動家で、当時の統監だった伊藤博文をハルビン駅で襲撃、暗殺した人。投獄され処刑されたが、その高潔な人柄に感化された看守の千葉十七さん(若柳町出身)と深い交流があった。処刑直前に千葉さんに送られた「為国献身軍人本分」という書を、千葉さんは大切に保管し、終生供養を欠かさなかった。そして、安重根生誕100年の年に遺族はその書を韓国に寄贈した。その書は韓国の国宝として安重根記念館に保管されているという。その記念碑が、千葉さんの墓のある大林寺にあるという案内板なのだが、そんなテロリストの記念碑案内板など撤去しろと言う声があったと言うから驚きだ。当時の宮城県知事は、「日韓友好のためにも当面は撤去しない」と答弁したとのこと。こんなエピソードがあったとは。
千葉さんの墓に敬意をはらったあと、今夜の宿、白石市の鎌先温泉。「日本秘湯を守る会」の最上屋旅館をめざす。 -
鎌先温泉。白石市郊外のひなびた温泉。きこりが山中で鎌のの先で掘り当てたとか言う伝説もある模様。最上屋さんは木造の老舗の旅館。食事は部屋に箱膳で運ばれてきた。お湯は温めながら褐色の薬湯で、病後に湯治で訪れる人が多いとのこと。
アメリカ人3人のグループが泊まっていた。よくこんなところを捜してきたなあと感心。 -
3日目。白石市。近くの公園の駐車場に車を止め、坂を登って白石城へ。反対側に降りてきれいな水の流れる堀に沿って歩き、武家屋敷を見学。駐車場に戻って、壽丸屋敷へ回った。
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武家屋敷・旧小関家。片倉家の中級家臣の屋敷。吉永小百合さんのJRのポスターに採用された。
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壽丸屋敷。明治中期に建てられた豪商・渡辺家の屋敷。白石街作り株式会社の事業の拠点となっている。入場無料。
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白石川の上流にある天然記念物の材木岩。火山岩の見事な柱状節理がみられる。
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材木岩のすぐそばにあった氷室。風穴の冷たい風をを利用した天然の冷蔵庫。蚕の卵の保存に使われていたものを復元したという。
常温では蚕の卵はみんな孵化してしまい、年に一度しか生産できない。それを低温で管理すれば、必要に応じて常温に戻し孵化させ、年に何度か生産できるのだという。 -
蚕の卵を紙に産み付けた「種紙」というものを伊達藩から購入していたというのも初めて聞くことで、興味深かった。写真はその種紙を入れて送られてきた箱。
この後は、またひたすらがんばって我が家を目指すことになる。東北3県をまたいでの充実した旅だった。
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旅館 松葉館
3.14
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