西部アイスランド、レイクホルト周辺観光

2016/08/16 - 2016/08/18

グリーンランド観光からの帰路、経由地のアイスランドで１日半ほど滞在することになりました。レイキャビク空港でレンタカーを借りて、西部アイスランドのレイクホルト(Reykholt)地区を観光することにしました。この場所は中世時代に知識人が多く住んでおり、アイスランドでもっとも重要な学術拠点の一つであったとのことです。付近には温泉、滝、溶岩洞窟そして氷河もあるので、自然の変化も楽しめそうです。８月16日の夕方７時半過ぎに空港を出発し、60 kmほど１号線を北上しボルガネス(Borgarnes)の近くのホテルに宿泊しました。翌朝から行動開始です。

エリア その他の観光地(アイスランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: アイスランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月17日
１号線沿いにある宿泊ホテル(Icelandair Hotel, Hamar)です。立派なゴルフ場が付属していました。午前９時過ぎに出発です。晴れではありませんが、何とか天候は持ちそうです。

ホテル ハマール ホテル

ボルガネスまで１号線を戻って、50号線に入ります。ここは分岐点の展望台で、フィヨルドを横切る１号線が良く見えました。向こうに見える町がボルガネスです。

道路事情は悪くなかろうとの想定で、今回は4WDではなく普通車を借りました。チェコ製のシュコダ(Skoda)オクタビアでディーゼルエンジン駆動です。4WDに比べてレンタル料は2/3程度です。アイスランドのレンタカーは米国などに比べて2倍以上と高価格です。

50号線を東北方向に約50 km走り、レイクホルトの町に到着しました。現在は人口60人程の小さな町ですが、立派な文化センターと教会がありました。町の案内板です。

文化センター(Snorrastofa)です。この地はアイスランドの歴史上の重要人物とされるスノッリ・ストゥルルソンが中世時代に住んでいたことで有名で、彼の名前を付けた施設があり、この文化センターもその一つです。中には展示物があり、土産物も売っていました。隣はレイクホルト教会です。

文化センターの裏側に１９世紀に建てられたシックな教会がありました。

教会の中の様子です。

教会の横に銅像と新しい建物があります。この像がスノッリ・ストゥルルソン(Snorri Sturluson)です。アイスランドでは有名な文化人で政治家であるようです。建物は会議場(Conference Hall)です。

教会の敷地内に、花が咲いていました。

レイクホルト地区のあちこちから湯気が立ち上っていました。古くから温泉を利用していたようです。温水プールもありました。

518号線を東に進み、フロインフォッサル(Hraunfossar)に付きました。Hraunfossarとは「溶岩の滝」の意味だそうです。溶岩台地下部を流れた水が噴き出して滝となって流れ落ちている場所です。

フロインフォッサル 滝・河川・湖

フロインフォッサル滝です。確かに岩の中から水が出てきて、グヴィートアゥ川へ流れ落ちています。

フロインフォッサル 滝・河川・湖

滝の対岸に展望台があり、ここから滝を見学します。付近にはこの他の小さな滝が複数あります。整備された歩道から見学することができました。ここまでは舗装道路で、観光バスも来ていました。

フロインフォッサル 滝・河川・湖

舗装された518号線を離れ、未舗装のF578号線を4 km程進むと溶岩洞窟Surtshellirに到着しました。アイスランド随一の溶岩洞窟です。

周囲はこのような溶岩平原が広がっていました。

溶岩平原は殆どがコケ類に覆われて岩石ですが、このような高山植物のような可憐な花も咲いていました。

溶岩平原にポッカリ空いた穴が溶岩洞窟です。

洞窟内部の様子です。溶岩平原の下部にはこのような洞窟が1 km以上も繋がっているそうです。西暦900年ごろにあった大噴火で溶岩が流れだし、その際に洞窟が形成されたそうです。

溶岩洞窟は平原の中で突然出現します。見学では安全柵もありませんので、転落しないように注意が必要です。珍しい光景です。

溶岩平原を車でドライブする際の注意事項を書いた看板がありました。勝手に道以外の場所に車を乗り入れないこと、普通車ではなく4WDを使用すること、が説明されています。我々は普通車でここまでやってきました。「大丈夫かな」と気がかりになりました。多分、故障トラブルがあった場合でも、レンタカー会社のサポートは無さそうです。自己責任となりそうです。

洞窟見学の未舗装道路F578号線から舗装道路の518号線に戻りました。少し進んでから再度未舗装道路F550に入りました。氷河見学に向かいます。普通車の対向車もありましたので、4WDでなくても何とか行けるだろうとの判断です。どんどん進んで道路は氷河の部分で終わっていました。前方に見えるのは、多分ラングヨークトル氷河(Langjokull Glacier)です。荒々しい氷河ではなく、雪山の印象です。

車を降りて氷河に近づいてみました。ブルドーザや雪上車が見えてきました。氷河上に観光客の姿も見えます。

氷河上を歩く観光客です。氷が解けた水が水路を成して流れていますが、表面は平坦なので氷河上を歩いて進むことができます。

氷河上から下を見ると、道路や車が見えます。

雲の間から青空も見えました。

使用した車です。普通車で氷河直前までアクセスすることが出来ました。

滝です。氷河が解けた水が流れ落ちています。長い未舗装道路を運転しないと来れない不便な場所のため、観光バスもいません。人影は疎らです。

未舗装道路を数10 km程走り、レイクホルトの町に戻ってきました。更に進むと、湯気が噴き出している場所がありました。レイクホルトの西方5 km程の場所で518号線が50号線に合流する地点です。

行ってみました。温泉（Deildartunguhver Hot Spring）です。

この付近では温泉を利用した野菜栽培が行われており、トマトが販売されていました。10個程のトマトに300クローナ（約約300円）の値段が付けられています。まあ妥当です。

温泉がボコボコと吹き出ていました。無暗に近づかないように柵がしてあります。

警告看板です。熱湯100 °C危険、と書いてあります。

この温泉は97°Ｃの湯を毎秒180リットルで湧出量しており、ヨーロッパ最大だそうです。左手にパイプラインが見えます。このパイプラインで34 km離れたボルガネスや64 km離れたアクラネスの町まで温泉が送られ、暖房などに用いられているそうです。

レイクホルト地区の観光を終えて、ケフラビック国際空港(KEF)に戻ってきました。空港近くにあるブルーラグーンに行ってみました。この場所訪問は３度目になります。相変わらず多数の観光バスが停車し、多くの観光客で賑わっていました。

ブルーラグーン 滝・河川・湖

ケフラビック国際空港に最も近いホテル(Airport Hotel Aurora Star)に宿泊しました。昨年このホテルはAirport Hotel Smariでしたが、今年になって名称変更しています。入口の表示にはSmari, Airport Hotelと書かれています。宿泊後、明朝の航空便でニューヨーク経由で帰国予定です。

エアポート ホテル オーロラ スター ホテル

8月18日
ホテルのロビーです。これから出発です。

エアポート ホテル オーロラ スター ホテル

ケフラビック国際空港です。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

空港内の様子です。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

空港のステンドグラスです。しゃれた作りで、結構目立ちます。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

10:30am発のアイスランド航空でこれからニューヨークに向かいます。

１日半のアイスランド小旅行でしたが、レンタカーを利用でき、天候にも恵まれたこともあって効率的にレイクホルト地区を観光することができました。高原にポッカリと空いた溶岩洞窟、岩石から流れ出る珍しい滝、そして氷河上の簡単なトレッキングを楽しみました。アイスランドは特異な自然に恵まれた興味深い観光地だと思います。

ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港

この旅行記へのコメント （2）

• ElliEさん 2019/09/30 15:48:02

  レイクホルトにスパ付き温泉ができましたよ

  はじめまして！
  ElliEと言います。
  アイスランド旅行から帰ってきて旅行記作成始めたところです。
  
  私たちもレイクホルトへ行ったのですが、あまり知られていないこんなところへ行く人はいないだろう～なんて思っていたら、いらっしゃいましたね！
  しかも私たちが行かなかった洞窟や氷河まで足を伸ばしていらっしゃいました。
  
  レイクホルトには最近スパつき温泉ができており、それがお目当てでした。
  Deildartunguhver Hot Springのところです。
  フロインフォッサル滝は、紅葉真っ盛りで、息をのむほど素晴らしかったです。
  
  レイクホルトは小さい町ですが、氷河、洞窟、滝、温泉などの観光資源があって、
  これから発展しそうなところですね。
  
  
  

  AandMさん からの返信 2019/09/30 20:29:54

  Re: レイクホルトにスパ付き温泉ができましたよ

  ElliEさん
  「レイクホルトにスパ付き温泉」が出来たとの情報、そして旅行記をご覧頂きありがとう御座います。
  
  レイキャビクやブルーラグーンは混み過ぎですが、レイクホルトはレイキャビクから近い割には混んでおらず、温泉も含めて洞窟や氷河などの見所もありますので、ご指摘のように今後発展すると思います。
  有名温泉では人多過ぎのブルーラグーンより、少し遠いですがミバトンのネイチャーバス（Myvatn Nature Bath)の方が我々は気に入りました。訪問されましたか？アイスランドは随所に温泉が湧き出ていますので、温泉＆スパ巡り、面白いと思います。観光地化が進んでいない西部フィヨルドにも温泉がありますので、「秘境温泉巡り」の感覚で訪れる人も増えるように思います。
  
  特異で息を飲むような光景の体験では、グリーンランドがお薦めです。夕日を浴びる巨大氷山がとても印象的でした。ただ、温泉＆スパはありませんでした。
  
  今後とも宜しくお願いします。