2016/08/09 - 2016/08/12
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AandMさん
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2015年の夏休みにアイスランドを車で一周し、珍しい景色と特異な自然に魅了されました(http://4travel.jp/travelogue/11049378)。今夏も再度アイスランドを訪ね、前回見学出来なかった西部フィヨルド地方を車で回りました。この地方に住んでいる人は少なく、道路整備も不十分で未舗装な悪路が多いとのことでしたので、四輪駆動のSUV車を予約しました。
西部フィヨルドの西端はアイスランドの最西端です。ユーラシア大陸最西端はロカ岬(ポルトガル)ですがヨーロッパ最西端はアイスランドの最先端の岬だそうです。今回のアイスランド訪問ではヨーロッパ最西端岬の訪問も行いました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- アイスランド航空 スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8月9日
東京(NRT)を発ってコペンハーゲン空港に到着しました。空港付属のホテル(Airport Hilton)に宿泊し、翌朝にアイスランドのケフラビック国際空港(KEF)に向かいます。Clarion Hotel Copenhagen Airport ホテル
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8月10日
朝7時頃のコペンハーゲン国際空港です。アイスランドの国際空港(KEF)まで約3時間です。カストルップ国際空港 (CPH) 空港
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アイスランド航空でケフラビーク国際空港に到着しました。早速、四輪駆動のSUV車を借りて西部フィヨルドに向けて出発です。カーナビも借りたかったのですが、ありませんでした。レンタカー会社の担当から、SIMカードを購入してスマホに装着してカーナビ代わりにすることを勧められました。やり方が良く分からないので、カーナビ無しで地図を頼りに出発することにしました。アイスランドは道路も込み入っていないので何とかなるだろう、という訳です。今夕宿泊予定の西部フィヨルドのホテルまで約500 kmです。
ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港
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国際空港から450 km程の距離にある西部フィヨルド南側の道路分岐点フロウカンドル(Flokalundur)です。ここでフィヨルドの北に向かう60号線と南岸を走る62号線が分岐しています。ドライブイン・レストランと小さな店がありました。写真は分岐点のガソリンスタンドです。無人で誰もいません。給油の仕方も良く分りません。車の燃料メータを見ると更に100 km位は走れそうです。いずれ有人ガソリンスタンドに出会うだろうと楽観的に考えましたが、これが間違いでした。後で反省することになりました。
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分岐点のドライブイン・レストランです。ハイシーズンにも拘らず利用者は少なめで、レストラン内には我々も含めて数名でした。スープとパンの簡単な昼食を済ませました。
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分岐点にある記念碑です。「アイスランド」と名付けたのはフローキ・ビリガルズソン(Floki Vilgerdarson)と伝えられています。9世紀のノース人です。彼がアイスランドに上陸して夏の間滞在したのがこの場所だそうです。三羽のワタリガラスを海路案内に使ってアイスランド島に到着したとのことで、「ワタリガラスのフローキ」と呼ばれています。写真はその記念碑ですが、由緒がある割には目立たない場所にひっそりと建っていました。気付かずに通り過ぎる観光客も多いのではないかと感じました。
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西部フィヨルドの観光案内版です。道路がくねくねと多くの半島に沿って入り組んでいますので、予想外に時間がかかりそうです。高低差もあり道路状況も良くありません。
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分岐点から2km程の距離で62号線沿いにあるブリャゥンスライクル港(Brjanslaekur)です。フェリーが50 km程南にあるスナイフェルスネース半島の港町スティッキスホールマル(Stykisholmur)を行き来していますが、人影もなく殺風景な港です。
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港に面した対岸先端に石造りの像がありました。アイスランドの名付け人のフローキかもしれません。脇に説明板がありますが、アイスランド語のため内容確認はできません
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アイスランドは緯度が高く夏季日没は夜10時過ぎですので、遅くまで活動可能です。アイスランド最西端の岬を目指すことにしました。地図を見ると分岐点から直線距離で40 km程です。実際に最西端岬に向かって車を進めてみますと、道はクネクネ、高低差があり、おまけに悪路です。実質走行距離もどんどん増えていきましたが、なかなか目的地に到達しません。残ガソリンが心配になってきました。途中にガソリンスタンドはありません。
ガス欠心配が増大しました。辺鄙な場所でトラブルに巻き込まれることになります。目的地は近いようでしたが、急遽方針を変更して、ホテルのある街を目指すことにしました。中途撤退です。セルフのガソリンスタンドがあった分岐点で燃料補給しておけば良かった、と反省しました。 -
612号線を引き返して再度62号線に戻り、予約ホテル(Foss Hotel West Fjord)があるパトレクス・フィヨルド(Patreksfjordur)に到着しました。このホテルに宿泊します。
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パトレクス・フィヨルド(Patreksfjordur)の家々が前方に見えます。小規模な街ですが、西部フィヨルド地方では人口の多い部類に属します。ホテル、レストラン、お店、ガソリンスタンドも揃っていました。
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8月11日
ホテルの隣に有人のガソリンスタンドがありました。出発前に燃料を満タンにしました。給油はセルフ方式です。クレジットカードを手前の装置に入れ、金額をキーで指定し、給油を開始します。指定給油量に達すると自動停止します。不足する場合は、同様の要領で追加給油を行います。これで燃料満タンになりましたので、心安らかに出発です。 -
昨日燃料不足で途中断念したアイスランド最西端の岬ラウトルビャルグ(Latrabjarg)に到着しました。夜に降雨があったため道路がぬかるんで、坂道ではタイヤがスリップするのを感じながらの運転でした。四輪駆動は悪路で威力を発揮しました。通常乗用車でも不可能ではありませんが、相当に大変な運転をこなす必要があると思いました。
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この場所がヨーロッパ最西端になります。ユーラシア大陸の最西端はロカ岬(ポルトガル)ですが、島も含めたヨーロッパ全体ではアイスランド最西端がヨーロッパ最西端となります。高さ200 〜 400 mの断崖絶壁が続いています。断崖には多くの海鳥が巣を作っていました。珍しい鳥のパフィンも多くいます。
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ヨーロッパ最西端の岬ですが、交通の便利も良くないためか、ハイシーズンにも拘らず観光客数は多くありません。訪問時の駐車場に止まっていた車は20台程でした。道路事情が悪いためか、観光バスの姿も見えません。有数の観光スポットと思われますが、簡単な観光案内板があるだけで、土産物店もレストランもありません。自然のままのアイスランドらしい光景です。
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最西端の岬を後に、西部フィヨルドの山道を進みます。荒涼とした岩石だらけの光景が連続しました。人家もなく、家畜も見当たりません。63号線沿いの荒涼とした個所に写真のような案内板がありました。古くには人の活動があったことが説明されていました。何もなく、冬季には相当な寒さになる場所で、どのような生活をしていたのでしょうか。
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ゴツゴツした岩には苔が付いていました。前方にはフィヨルドが広がっています。
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良く見ると複数種の苔、小さな直物が混在していました。
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最も多く見られた苔の拡大写真です。触れるとフカフカ感がありました。
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フィヨルドの山岳部には、このような苔の付いた岩石、水たまり、雪渓、が広がっていました。荒涼たる光景です。
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西部フィヨルドにある有名な滝、ディンャンディ(Dynjandi)です。ディンャンディとは「山の滝」の意味だそうです。上部の主要滝の高低差は約100 mあります。
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岩肌に沿って落下する滝は雄大で、水量もあり見応えがあります。
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複数の滝が連なっており、それぞれに名前が付けられていました。
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滝の周辺で見かけた草花です。寒冷地なので高山植物と似ています。
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タンポポと似た花が咲いていました。
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滝の下方には平坦な草地、その向こうにはフィヨルドが広がっていました。案内板にはこの場所の簡単な説明がありました。
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今回の西部フィヨルド地方の旅行で使用した四輪駆動のSUV車です。トヨタ車です。レンタル料は普通車に比べて高めでしたが、悪路や山岳道路で威力を発揮しました。
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イーサフィヨルズル(Isafjordur)の町にやってきました。この場所は西部フィヨルドの行政中心で空港もあり、首都レイキャビクとの間に定期航空便が運行されています。写真は西部フィヨルド伝統博物館(Westfjords Heritage Museum)です。変わった様相の石像が建ていました。
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博物館の入り口です。入場料を払って中に入ってみました。
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内部の様子です。この地の古くからの生活関連用品が展示されていました。
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不思議なことに、古いアコーディオンが沢山展示されていました。ここが生産地であったとは思えません。愛好家が多かったのでしょうか。
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博物館の屋根裏にも展示品がありました。横窓や天窓を通して入る日光が上手に活用されています。屋根裏への上り下りには、木製の急俊で狭い梯子を利用しました。
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海に突き出ている突堤から見た博物館です。周囲にはレストランや民家がありましたが、この場所の家々や施設の外見は昔の形が保存されていました。周辺一帯が博物館関連施設のようです。
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港から見たイーサフィヨルズル(Isafjordur)の町です。
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西部フィヨルド北部を61号線沿いに走りました。入り組んだ沢山の入り江に沿ってクネクネ道を走ります。趣の異なる多様なフィヨルド風景が展開しました。珍しい光景ですが、幾ら走っても町らしい町に遭遇しません。時々、数件の家が見られましたが、お店やガソリンスタンドはありません。西部フィヨルドのドライブでは100 km以上走ってもガソリンに遭遇しないことがあります。早めの給油を心がける必要性を認識しました。写真はやっと巡り合ったガソリンスタンドです。無人です。カード使用で給油することが出来、一安心しました。
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朝にホテルを出発してから約500 km程走行し、次のホテル(Hotel Edda Laugar)に到着しました。ホテルフロントで、ディンヤンディ滝の見学の際に我々夫婦の写真を撮ってもらった外国人の方に遭遇しました。我々から見ると外人さんは皆同じように見えますが、先方から見ると日本人は目立つのか、先方から声をかけてくれました。このような思わぬ再会に時々遭遇しますが、旅の楽しみだと思います。
Hótel Laugar Sælingsdal ホテル
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ホテルがある場所はアイスランドの歴史で由緒のある場所で、このような説明案内板が設けられていました。
Hótel Laugar Sælingsdal ホテル
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これは有名な温泉です。プールの底からお湯が湧き出ていました。少し前まで数名が入浴を楽しんでいました。後方の古風な小屋も歴史的な関連物語が伝えられています。
Hótel Laugar Sælingsdal ホテル
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8月11日
スナイフェルスネース半島の先端に向かって54号線を西に進むことにしました。原野の中に教会がありました。付近に町も人家もありません。不便な場所に教会がある理由は分かりませんが、アイスランドのドライブ中にこのような教会に何回か出会いました。 -
スナイフェルスネース半島の北側の海には島が散在しています。54号線の途中の多くの島が見渡せる場所に、展望台がありました。観光客がいます。立ち止まって見ることにしました。
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島が点在しています。無人の島が多いとのとこですが、大きな島には人家があり、船での行き来がなされているようです。
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54号線です。このような未舗装道路が延々と続いています。スピードは出せませんし、対向車とのすれ違いでも注意が必要です。
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スナイフェルスネース半島の半ばにあるスティッキスホルムル(Stykkisholmur)の港町に到着しました。54号線を北側に数キロメートル離れた場所にあるアイスランドとしては比較的大きな港町です。この港から北方約50 kmにある西部フィヨルドの港までフェリーが出ています。初日に立ち寄った西部フィヨルドの道路分岐点の近くのブリャゥンスライクル港(Brjanslaekur)です。
写真にあるようにこの港の入口には小さな小山があり灯台が設置されています。グル―と回って車で小山の下まで行けそうです。 -
小山の下には駐車場がありました。階段が整備されていましたので、登ってみました。頂上から見下ろした港の光景です。
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結構大きな貨物船も停泊しています。アイスランドらしい港湾風景です。
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半島の向かい側の突端にある灯台です。
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小山は住民のリクリエーション、観光客の見学スポットになっており、案内看板が設けられていました。
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港を離れ、スナイフェルスネース半島の先端に向かいます。54号線が途中から舗装道路になりました。快適に車を進めることができました。
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半島先端の少し手前に来ると、港の向こうに面白い形をした山が視野に入ってきました。キリキュフェトル山(Kirkjufell Mountain)で、形のユニークさ故に多くの写真家の興味を引き、沢山の写真が撮られていることでも有名な山だそうです。残念ながら頂上に雲がかかっています。
キルキュフェットル山 山・渓谷
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少し進むと、キリキュフェトル山の説明看板に出会いました。山の構造が説明されています。海抜は463 mです。
キルキュフェットル山 山・渓谷
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54号線をさらに進むと、山の形も変化して、きれいな三角形になりました。頂上にかかっていた雲も切れ、見事な形を鑑賞することができました。青空であればもっと素晴らしいと思いますが、曇りや雨の多いアイスランドの天候を考慮すると三角形の形が見えただけでも幸運であったのかも知れません。
キルキュフェットル山 山・渓谷
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半島の先端に向かって進むと54号線が574号線に変わります。この町はオーラフスピーク(Olafsvik)です。
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スネルイスネース半島の先端部案内図です。標高1446 mの成層火山があり、山頂付近は雪に覆われています。スナイスフェル氷河で、天気が良いとレイキャビクからも見えるそうです。
スナイフェルスヨークトル氷河 山・渓谷
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半島先端部で見かけた道路沿いのリクリエーションセンターと思われる施設です。キャンプや運動などが楽しめるようです。訪問時には子供たちが走り回っていました。
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半島先端部付近は国立公園になっています。公園内の道路を走っているときに見かけた変わった形をした岩石です。有名な岩のようで見学用の道が設けられ、観光バスが入っていきました。
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半島の海岸沿いを走る道路から氷河に覆われた山頂を目指す山岳道路(F570)に入りました。番号の頭にFが付く道路は4WD車でないと入れない悪路とされています。今回は4WD車ですので、思い切って山岳道路に入りました。普通乗用車では登れないような急勾配の悪路を進むと、雪に覆われた山が目の前に迫ってきました。
スナイフェルスヨークトル氷河 山・渓谷
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山頂付近から南方の海側を見ると、三角形状の山が見えました。頂上には小さな突起があります。青色の海を背景にした珍しい光景です。
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スネルイスネース半島を後にしてレイキャビクに向かいました。1号線を南下すると海底トンネル(有料道路)の少し手前で51号線が分岐しています。51号線を進むとアクラネース(Akranes)があり、この小さな半島の先端に見事な灯台があります。2つの灯台が並んで立っています。
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印象的な形をした見事な灯台です。
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雲の隙間から漏れる夕暮れの日差しの中の灯台です。アイスランドらしい光景ではないかと思います。
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レンタカーの返却場所をレイキャビク国内空港としました。未舗装の悪路を相当走ったので、車が泥だらけになっています。地図を頼りに返却場所に到達しましたが、営業所は閉まっていました。案内では夜の9時まで営業しているとのことでしたが、到着したのは8時過ぎだったのですが誰もいません。困ったなと思って営業所を覗き込むと、「6時で閉めたので車の鍵を返却ボックスに入れてくれ」との表示がありました。大丈夫かな、とも思いましたが他に手段はありませんので鍵をボックスに入れておきました(翌日返却確認のメールが届きました)。想定外のことでした。
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レンタカー返却場所の近くで国内空港に併設された宿泊ホテル(Icelandair Hotel, Reykjavik Natura)です。次の日はアイスランド航空(Air Iceland)でグリーンランドに向かう予定です。グリーンランドはデンマーク領で外国になりますが、レイキャビク国内空港から出発するとのことです。ホテル裏手が国内空港になります。
Reykjavik Natura - Berjaya Iceland Hotels ホテル
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ホテルのロビーです。空港併設ホテルなので、次の便の搭乗に便利な場所のようです(実際は少し違いました)。
Reykjavik Natura - Berjaya Iceland Hotels ホテル
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チェックインしたホテルの部屋から見た国内空港です。航空機が見えます。しかしながら、空港の設備は小さ目です。アイスランドは小さな島ですので、国内空港を利用する客数も多くは無かろうと思われますが、それにしても空港建屋が小さすぎる感じがします。翌朝、想定外の事態に遭遇することになります(続編報告)。
2度目のアイスランド訪問でしたが、西部フィヨルドの荒々しい自然と珍しい景色が印象に残りました。四輪駆動車での山岳道路ドライブはヒヤヒヤ感がありましたが、忘れがたい経験となりました。Reykjavik Natura - Berjaya Iceland Hotels ホテル
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