台湾の古都、台南を観光

2016/07/31 - 2016/08/05

台湾島の南に位置する台南は1600年代にオランダの進出拠点が設けられ、清朝時代の初期には台湾の首府として古くから栄えた都市で、日本の古都である京都にも例えられています。台北は訪れる機会は結構ありますが、台南まで来ることはあまりありません。今回、訪れる機会がありました。8月初旬の湿度も温度も高い時期でしたが、主要観光スポットを見学してきました。

エリア 台南(台湾)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京から航空便で台北市内の松山空港に到着後、タクシーで台北駅に移動し、台湾高速鉄道（台湾新幹線）で台南駅に到着しました。台北から台南まで約2時間でした。ここは台南駅の出口です。

高鐵台南站 駅

台南駅タクシー乗り場からタクシーで台南市内のホテルに移動しました。新幹線の駅は郊外ですので、台南市街まで約15 km、タクシーで30分程かかりました。

宿泊ホテルのシャングリラ(Far Eastern Plaza Hotel)です。主要道路に面しており、向かい側に国立成功大学があります。大学名は17世紀の台湾の統治者であった鄭成功から由来しています。

シャングリラ ファー イースタン プラザ 台南 ホテル

国立成功大学のキャンパスから見たシャングリラ・ホテルです。高層階ホテルは台南で目立ちます。

とても広々としたロビーです。

シャングリラ ファー イースタン プラザ 台南 ホテル

チェックインした部屋です。

シャングリラ ファー イースタン プラザ 台南 ホテル

部屋から見た台南市街です。向こうには海が見えます。ホテル下方には在来線の台南駅があります。

シャングリラ ファー イースタン プラザ 台南 ホテル

別の方向の景色です。

シャングリラ ファー イースタン プラザ 台南 ホテル

宿泊ホテルに隣接してデパート風のショッピング・センターがありました。各種レストランもあり、北海道ラーメンの「山頭火」がありました。文字の書き順が右から左となっているのは台湾流です。ラーメン味は日本風でした。日本語を話せる店員さんもいました。ホットします。

人気の店らしく、次々と客が入ってきました。ギョーザも注文しましたが、日本風でとても美味しいギョーザでした。

台湾最初の孔子廟である「全台首学（台湾孔子廟）」の入り口です。1655年の創設だそうです。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

門を入ったところの景観です。石碑や古風な建物が広々とした境内に散在していました。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

「全台首学（台湾孔子廟）」の説明案内図です。日本語の説明もありました。17世紀にオランダ統治から解放後に、国の運営を司る有能人材を登用するために科挙制度を設け、勉学を推奨したことが書かれています。良く分るので、嬉しくなります。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

先生に引率された小学生のグループがいました。夏休みの見学と思われます。この建物の奥に漢文が掲示されていますが、その文を皆で読んでいました。結構難しい漢字も使われていますが、大声で読み上げていました。学力レベルの高い小学生グループのようです。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

境内にリスがいました。台湾リスとは初対面です。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

「明倫堂」の説明案内で、日本語説明もついています。堂の正面に書かれているのは「大学」で著名書家の文書の模写だそうです。儒教の倫理、学業の徳を学ぶことの大切さが書かれています。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

「明倫堂」に掲げられている文書です。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

境内に多角形の塔もありました。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

境内には複数の門がありました。訪問時にこの場所で、プロ写真家に依頼して結婚式写真を撮っているカップルがいました。儒教の倫理、学業の徳を重んじる台湾の方々にとって、この場所は特別な場所であるようです。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

境内の中に、有料の見学箇所がありました。見学料は25元です。料金を支払って中に入りました。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

孔子廟です。皇太子時代の昭和天皇がこの場所を訪問されたとのことです。年配の台湾の方が、写真を示しながら説明して下さいました。建物、内部の様子は中国風です。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

孔子廟の中の様子です。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

「以成書院」の文字が書かれています。文書を読んで学習する場所であったようです。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

国立台湾文学館の入り口です。重厚な建物は日本統治時代に建設されたものです。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

入口の案内版です。建物の構成が説明されています。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

内部の様子です。広々とした重厚な作りです。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

展示物も置かれていました。併設の図書館もあり、夏休みの勉強で利用している学生もいました。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

日本文の説明が掲示されており、展示内容が良く分ります。説明は客観的、公平で好感が持てました。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

日本は台湾文学に大きな影響を与えています。日本の影響を示す展示例です。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

三国志の武将である関羽を祀った「祀典武廟」です。街中にありました。

祀典武廟 寺院・教会

内部の様子です。

祀典武廟 寺院・教会

「古今一人」の額が掲げられていました。他に例が無いほどの人物である、といった意味でしょうか。

祀典武廟 寺院・教会

中では宗教儀式が行われていました。皆で経を唱えていました。

祀典武廟 寺院・教会

台南市が設けた説明看板です。この廟は1727年の建設だそうです。

祀典武廟 寺院・教会

「関聖帝君」と書かれています。関羽のことですが、展示されている像は多種多様です。

祀典武廟 寺院・教会

台南最古の歴史建造物である「赤嵌楼」の入り口です。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

オランダ人による建造物はプロビデンシャ城と呼ばれていましたが、1661年に鄭成功がオランダ軍を破って建造物を改修して台湾全島の行政機関を設置しています。以来、「赤嵌楼」と呼ばれることになったとのことです。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

内部に中国風の丸門がありました。記念写真の撮影スポットです。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

左右に二つの楼閣が建っています。両方とも楼閣に昇ることができます。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

案内の看板です。中文と英文で、日本語は残念ながらありません。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

楼内に展示されている鄭成功像です。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

楼上から見た庭園の風景です。前方に入り口があり、その向こうには市街地が広がっています。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

楼上に「海神廟」の掲示がありました。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

隣の楼閣です。屋根端部の飾りが独特の形をしています。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

「赤嵌楼」から約5 kmの距離にある「安平古堡」にタクシーで移動しました。目的地に到着したところです。

安平古堡 史跡・遺跡

「安平古堡」の案内図です。17世紀にオランダ人が台湾に来た時に建設した城塞でセーランジャ城と呼ばれ、貿易の拠点としても使われていました。

安平古堡 史跡・遺跡

右側が鄭成功の像で、前方が安平古堡です。見張り台や大砲がありました。

安平古堡 史跡・遺跡

台南から台北への移動は台湾新幹線です。この場所は台南駅の切符売り場です。

高鐵台南站 駅

台南駅（台湾高速鉄道）プラットホームです。日本の新幹線プラットホームと同様です。

高鐵台南站 駅

往復の台湾新幹線の切符です。日本の新幹線と同等の速度、乗り心地でした。台北駅に到着後、タクシーで松山空港に移動し、航空機で東京に戻りました。7/31発、8/5着の6日間の台南旅行でした。