2016/07/14 - 2016/07/14
3位(同エリア56件中)
かっちんさん
十勝の開拓は明治時代に始まり、広大な原野を区画整理して開墾し、まわりを防風林で囲みました。
開拓された土地は、小麦、じゃがいも、ビート、豆類などの畑作地帯、酪農地帯として発展してきました。
この旅行記は、帯広より南側に位置する中札内から出発し、十勝の原風景と国鉄広尾線廃線跡(上更別、忠類、大樹)を巡ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
防風林が綺麗に整列(車窓)
中札内(なかさつない)から十勝バスに乗っています。
十勝の広大な畑作地帯に防風林が欠かせません。 -
波のように美しい小麦畑(車窓)
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上更別バス停
中札内村の隣にある更別村でバスを降ります。
道の駅「さらべつ」へ行くのですが、ここから3.4kmを歩きます。 -
更別村のキャラクター「どんちゃん」がお出迎え
村の木である柏に成る実のどんぐりをモチーフとして作られました。
小さな実から大きな木が育つように、村も発展して欲しいという願いが込められています。 -
イチオシ
おやっ「ビールの王様」がいる〜
サッポロビールの懐かしい看板です。
漫画家やなせたかしの昭和27年デビュー作「ニッポンビールCM漫画『ビールの王様』」がまだ残っています。
ニッポンビールは現在のサッポロビールのことです。
では、道の駅までまわりの景色を見ながら散策します。 -
イチオシ
トラクター王国の更別
更別村の広大な土地を活かした大規模機械化農業は、一戸当たりの経営面積、トラクター所有台数(4台以上)がともに日本最大規模を誇ります。 -
薬剤散布のトラクター
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刈り取り機
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昔の牧牛舎
隣にはサイロの屋根。
かつて酪農農家だったのでしょうか。 -
横から見た牧牛舎
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小麦畑
更別村の畑作は、小麦、じゃがいも、ビート、豆類を輪作しています。 -
じゃがいも畑
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ビート畑
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天然記念物「ヤチカンバ」
道の駅との中間地点に、更別湿原があります。
今から数万年前の氷河期のツンドラ灌木原に生育していたヤチカンバが生き残っています。
日本には北海道の更別村と別海町の湿原だけに生育している貴重な植物です。 -
立入禁止の更別湿原
現在は湿原の乾燥化により湿原外植物が侵入しています。
ヤチカンバはヤチボウズの上に株立ちし、おそらく奥にある緑色の低木だと思います。 -
ホザキシモツケ
今の時期、ピンクのホザキシモツケが湿原一面に咲いています。 -
道の駅「さらべつ」
上更別バス停から歩いて50分ほどかかりました。
道の駅は道道更別幕別線にあり、近くに十勝スピードウェイがあります。
ここで、更別村「どんちゃん」のカントリーサイン・マグネットを記念に購入します。 -
昼食は「鉄板ナポリスペシャル」
鉄板の上にたまごとナポリタン、さらに大きな特製ハンバーグがのり、ボリュームたっぷり。
道の駅「レストランポテト」の人気メニューベスト5のうちのひとつです。 -
上更別の駅名板
道の駅に展示されています。
鉄道はここではなく、上更別バス停のある国道236号線沿いを走っていました。 -
上更別駅舎跡記念碑
道の駅からバス停に戻り、近くにある駅舎跡に来ました。
上更別駅は昭和5年に開業したことにより、上更別地区の開拓が急速に進められ、地域の発展の大きな力になりました。
しかし、自動車交通が盛んになると鉄道の利用が減少し、ついに昭和62年に廃止され、57年間の歴史を閉じました。
駅舎の絵を見ていると、お洒落な駅だったことがわかります。 -
記念碑の裏は駅名板(上更別)
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広い駅構内跡(上更別)
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イチオシ
開拓当時を思わせる風景(上更別)
コンクリートのサイロとブロックを積み重ねた牧牛舎です。
上更別駅跡の近くです。 -
忠類駅
上更別からバスに乗り、次の廃線跡の忠類(ちゅうるい)駅にやって来ました。
ここは駅舎が大事に保存されています。 -
駅の待合室(忠類駅)
昭和62年に廃止された当時のポスターがそのまま残されています。 -
待合室を暖めていた石油ストーブ(忠類駅)
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貨物列車が停車(忠類駅)
待合室にいると、今でも鉄道が動いているような錯覚に陥ります。 -
ローカル線の改札口(忠類駅)
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忠類の駅名板
上更別駅の隣が忠類駅です。 -
線路の先は行き止まり(忠類駅)
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イチオシ
忠類駅の駅構内
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ハマナスに囲まれる貨物列車(忠類駅)
忠類駅は今年の6月にも訪れており、駅事務室の中を特別に見学できました。
このときの旅行記はこちらから。
「昭和61年当時の面影が残る国鉄広尾線忠類駅(北海道)」
http://4travel.jp/travelogue/11154272 -
駅前はジェットコースターみたいな道(忠類)
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駅前の建物(忠類)
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デザインマンホール(忠類)
ナウマン象の化石が発見された忠類です。 -
道の駅「忠類」
笑顔のナウマン象が「いらっしゃいませ」と挨拶しています。 -
ゆり根シュークリーム(忠類)
忠類特産のゆり根を混ぜたシュークリームは、甘みがあります。 -
忠類ナウマン象記念館バス停
道の駅前にあるバス停から、次の廃線跡の大樹(たいき)へ向かいます。 -
大樹付近の牧場
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大樹コスモール前バス停で降ります
ここには道の駅「コスモール大樹」があります。 -
大樹駅
昭和62年に国鉄広尾線廃止後、しばらくの間、十勝バスの待合所となり、現在は北海道衛星株式会社が所有しているようです。 -
イチオシ
大樹駅のホーム
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転轍機・信号機てこ(大樹駅)
てこのレバーを引くと、ワイヤーがレールの分岐部分や腕木式信号機と連動する仕組みになっています。 -
今は誰もいない大樹駅ホーム
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駅員がホームに上がる踏み台が見えます(大樹駅)
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別のホーム(大樹駅)
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千鳥式ホーム(大樹駅)
上りと下りのホームがずれているので、お互いの車両の運転席が構内踏切を挟んで向き合います。
こうすると単線の運転に必要なタブレット交換が手早くできます。 -
帰りのバス
廃線跡探訪を終了し、帯広行きのバスに乗ります。
バス車体に「南十勝夢街道」のデザインが描かれています。 -
牧草ロール(車窓)
上更別付近の景色です。 -
黄色の絨毯(車窓)
7月中旬ですが、菜の花だと思います。
ここは帯広市幸福町、「幸せの黄色いハンカチ(菜の花)」をイメージさせられます。 -
イチオシ
大平原の中にある家
帯広市大正町付近の景色です。
今日は十勝南部の原風景と廃線跡を楽しむことができました。
明日は十勝北部へ向かいます。
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